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 朝食を食べ終わった俺達は家の裏にある小さな庭に行き、そこで身体強化の訓練を行う事にした。ドワーフは闘気寄りの種族である為、魔力による強化はそこまで得意ではない。それでも闘気に特化した種族よりはマシだ。


 先ずは魔力と闘気を感じる訓練を始めるも、母親の方は直ぐにクリアした。なんとなくで分かってたんだろうが、俺が教えた事でハッキリと自覚したんだろう。問題は娘の方だ。


 獣人との血が混じっているからか、闘気はともかく魔力が分かり難いらしい。獣人はドワーフ以上に闘気寄りだからな。この世界、何故かハーフは生まれないものの、血が混じっていない訳じゃない。


 獣人の血で闘気自体は強化されたんだろうが、その反面魔力への感覚は更に弱まったのかもしれない。目の前の娘個人が下手くそだという可能性も高そうだが……。まあ、いいや。このままやらせよう。


 2人に【集中】を使い、雑念が入らない様にして練習を続けさせる。娘の方も直ぐに魔力を理解したが、その後の魔力と闘気を使った身体強化に苦戦しているな。


 微量の魔力と闘気で極僅かに強化するというのが難しいらしく、四苦八苦しながらも何度も練習を繰り返す。結局できないまま昼を迎え、食堂に移動して大銅貨5枚を支払い昼食を注文する。


 直ぐに出てきた昼食を食べながら、昼までの練習の成果を2人に聞く。



 「ハッキリ言って難しすぎます。私は駆け出しですし、まだランク1ですよ? ママだって上手くいってないのに、私が上手くいく筈なんてありません」


 「経験やランクなんて関係無さそうだけどね? 何と言うか、たぶん誰でも最初は難しいと感じるタイプの技術だと思うの。見せてもらったし分かるでしょ? 出来る様になれば生活は安泰よ?」


 「それは、そうだけど……。本当にあんなの出来るようになるのかな?」


 「まだ半日しかやってないのに、弱音を吐いてどうするんだ。16歳の猫人族の少年ですら、今はもう使える様になってるっていうのに。当時は傭兵登録して間も無い頃で、長男として家を支える為に頑張ってたんだぞ?」


 「そんな子が居るんだ……」


 「父親が居なくてな、母親と4人の兄弟で村に流れ着いたって感じだったよ。今は借りた家も購入して、自分達の家も隣に建てるほど稼いでいるぐらいだ。2人もそう成れる」


 「自分達の家ですか……若くしてそこまで稼げるなんて羨ましい」


 「俺が教えたからな。それが、今や……何故ああなったのか誰も説明出来ないんだよ。強くはなったしお金も稼げるようになった。……アイツの運命は最初からあの方向に決まってたんだろうか?」


 「「???」」



 俺はジャンの事を正確に伝える。別に変な脚色をする事も無く淡々と伝えると、2人とも微妙な顔をした。そう、ジャンはともかくミレイアがな……。どうしても引っ掛かる気持ちはよく分かる。



 「まあ、同じ女性として分からなくはありませんが……そこまでですか? むしろ、よく体力が持つなと思うのと同時に、飽きないのか気になります。話をしてみたいぐらいには」


 「えー……私は聞きたくないな。それにしても、元とはいえ子爵家の御令嬢でしょ? そんな女性が……ねえ? そういう風になるなんて、その人ちょっと変わってるよね?」


 「そこまで変じゃないと思うわ、ママだって若い頃は沢山愛し合ったもの。それでも毎日は無かったけどね。だからこそ話を聞いてみたいのよ」



 そんな事を話していたんだが、どうやら少しは前向きになれた様だ。娘の方もジャンの家族の事を聞いたからか、自分を不幸だとは思わず頑張ろうと前向きになった。


 悲しい事があると、どうして自分はこんなに不幸なんだと思い込みがちだからな。自分以外に不幸な人は沢山居るっていうのに。だからこそ、そういう人達の話を聞いて前向きに生きていけるんだと思ってほしい。


 昼食後、家に戻って練習を再開する。午前と変わらず【集中】を使い、ひたすら繰り返し練習をさせていく。魔力が底を尽いたら休憩させ、また練習をさせる。その御蔭か、2人とも夕方までに感覚を掴んだ様だ。


 今日はここで終了とし、浄化魔法を使いながら【浄化】の権能で綺麗にする。食堂へと移動し大銅貨5枚を払って席に座ると、入り口から皆が入ってきた。大銅貨7枚を追加して皆の分も注文したら再び席へと座る。


 話を聞いていると、皆の方は順調に情報を集める事はできた感じだ。ただ、重要な情報などは当然得られなかった様で、小競り合いも含めてイマイチ結果が聞こえてこない。


 適当な優勢だという声は聞こえても、どう優勢なのかという中身に関しては全く聞こえてこないという事だ。だから内容が分からず、ラグナンドか傭兵ギルドが流したい情報しか調べられなかったらしい。


 何度も依頼を熟していれば、そのうちポロっと溢すかもしれないが、今はまだ信用も無いし無理だろうとの事。皆も依頼を熟していたらしいが、ナンパが酷かったと愚痴っている。


 兵士よりも傭兵からの方が多かったのは仕方ないが、中には意図的に娼婦と誤解したフリをして近付いてきた奴が居たらしい。それで怒っているのがリンデとリヴィだというところがね……。


 声を掛けた相手が1国の王女だと理解していないから出来るんだろうけど、それを知ったらどうするのかね? ラグナンドの王女が居る以上は平穏無事では済まないだろうなぁ。ワザと言わないだろうけど。



 「何と言いますか、絶対に私達にだけではない筈です。拒否されたり睨まれたりしたら勘違いしていただけだと言い訳をする。最初から逃げの口実で言って来るのが非常に腹立たしいのです」


 「まあ、気持ちは分かるけどねぇ……。そういうアホは引き下がるだけマシだと言える場合もあるんだ。特に戦地に近い以上は、手篭めにしようとしてくる馬鹿も居る。気を付けなよ」


 「戦場では兵が常に緊張を強いられますからね、どこかで限界に達し暴走する輩が出てきます。こればっかりは仕方がない事でもあるんですよ。危険だと思ったら逃げなさい」


 「戦場やその近くでは普段ならあり得ない事が起きたりするの。自分の身は自分で守る、それが当たり前な以上は迂闊な行動をした者が悪いとなるわ。平時と戦時では違うんだと理解しなさい」


 「それでも相手が引き下がったのなら、まだそこまで緊張を強いられている訳では無いのだろうね。小競り合いが主で、決戦が行われた訳でも無いみたいだし。このまま小競り合いだけで終わる事は無いだろうけど……」


 「戦争というのは、この前の帝国との戦争が普通なんだと思っていましたが違うのですね。王太子殿下からも、「直ぐに終わった今回の戦争は、珍しいものだから参考にならない」と言われましたが……」


 「ああ、その通りだろう。アレは非常に特殊だった。分かりやすく言えば、両軍が到着し小競り合いが開始されると直ぐに斥候が倒され、秘密裏に作っていた砦が見つかり食糧を奪われ、奇襲したら返り討ちに遭ったのだ」


 「小競り合いでボコボコにされ、焦って攻めたら返り討ち。あの戦争って帝国に良いところが一つも無いよね? 笑い話にしかならないと思う」


 「そこだけ聞くと確かに帝国には良いところが全くありませんが、真相を知っていると相手が悪かったとしか言い様がありません。おそらくですが、どんな国が相手でも同じ結果だったかと……」


 「まあ、あたしも聞いたけどさ、世の中ってどうにもならない事があるもんだよ。こればっかりは仕方がないね。そういう理不尽が来たら諦めるしかない」



 人を笑い話にしないでほしいと思うのと、俺を自然災害か何かと勘違いしてないか? あくまでも人が出来る事しかやってないというのに……? 【念術】とかは無理か……いや、どうなんだ? 下界に何が残っているか正確には知らないからなぁ。


 【白痴】とか残ってたりして。



 ▽▽▽▽▽


 0998終了時点


 大白金貨17枚

 白金貨72枚

 大金貨771枚

 金貨876枚

 大銀貨931枚

 銀貨1121枚

 大銅貨1373枚

 銅貨291枚


 神木石の浄化槍

 神石の浄化剣

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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