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 母親のアイネに事情を説明するのだが、随分と意気消沈というか憔悴しているな。旦那さんが亡くなったんだから仕方がないとは思うが、目の前の娘さんをどうする気だ?。


 それを考えたら落ち込んでいる場合じゃないと思うんだがな。部外者が言っていい事じゃないんで言わないけどさ。


 それはともかくとして、母親のアイネに事情を説明し金貨1枚を払って泊めてもらう。最初は金貨を受け取ろうとしなかったが、全員まとめて金貨1枚という事で了承してくれた。


 いつまで居るか分からないので10日経ったら追加を払う事で合意し、俺達は泊まる場所を確保した。食事は食堂があるので気にする必要は無い。それじゃあ、傭兵ギルドに行って仕事をするか。


 傭兵ギルドに出発しようとすると、何故かフィレネがついて来ると言い出したので事情を聞く。すると、自分も駆け出しの傭兵なので一緒に仕事をしたいと言い出してきた。


 俺達は若い奴をチームに入れて面倒を見てやるタイプじゃないんだが……。そう思ったんだが、いきなり父親が死んで駆け出しだ何だと言っていられなくなったんだろう。仕方がないので許可をする。


 傭兵ギルドに着き、簡単に終わりそうな依頼を探すも見つからない。仕事は明日の朝からする事にし、傭兵ギルドを出ると既に夕方だった。一度家に帰り、最近食事をとっていないという母親を連れ出して食堂に行く。


 大銅貨12枚を支払って夕食を注文し席に座ると、やはり沈んだままの母親の姿があった。何故そこまで沈んでいるのか、我慢の限界になったダナ達が話を聞く。


 すると亡くなった悲しみ以上に、これからの生活を考えて沈んでいたみたいだ。亡くなった旦那さんはアタッカーであり、母親はタンクだったらしい。ドワーフもタンクというか、盾役をする事が多い種族だ。


 戦いというのは盾役だけで成立する訳じゃない。当然の事だが、攻撃して敵を仕留める役目の者が必要になる。しかし傭兵になってからというもの盾役しかした事がない自分に、今さらソロで狩りが出来るのかといえば無理だった。


 そのうえ娘はまだ傭兵になったばかりであり、これでは日々の稼ぎすら満足に得られない。駆け出しを抱えて生活を維持するのは不可能に近い事だと分かっているからこそ、どうしていいか分からなかったらしい。


 解決策は幾つかあるが、1つは娘と2人で傭兵稼業をしていく事だ。この場合、早急に娘が実力を身につける必要がある。大きな家を維持しなきゃいけないし、お金も相当かかるだろう。


 この世界では家を持っているからといって、税を払わなきゃいけない訳じゃない。そういう時代じゃないし、町に住む者が増えるのは良い事だからだ。代わりに仕事によって税を納めなきゃいけない。


 それが幾らかは知らないが、そんなに安い額じゃない筈だ。自由民だと言っても定住する場合は別で、ちゃんと税を払う必要がある。払わない場合は町や村から叩き出されるので注意が必要だ。


 2つ目は家を売り払って別の場所で生きていく。この場合は家を維持する必要も、税を払う必要も無い。代わりに日々の宿代などの負担はあるものの、駆け出しでも生きていける事を考えると余裕があるのはこれだろう。


 3つ目はフォルからの提案で、夜の仕事をするという事。母親は36で娘は19だ。ドワーフは150歳くらいまで生きるので年齢的には十分稼げるとの事。まあ、これは最悪を想定した場合だ。



 「どれを選んだところで一長一短はある。アンタ達が置かれている状況は厳しいと言わざるを得ないけど、それでも最悪よりは遥かに良い。どれかを選ぶしかないけど、まだまだ頑張れる筈さ」


 「そう……ですね。何とか頑張っていくしかありません。今さら他に出来る事がある訳でもありませんので、このまま傭兵を続けて行こうと思います。ですが娘はどうしたものか……」


 「ドワーフはどうしても足が短いのと背が低いですからね。素早く仕留めるのは難しいですし、持久戦かカウンター戦法になりがちです。相手が素早いと大変でしょう」


 「それなら、いつも通りアルドに教えてもらえばいいのよ。ここまで聞いて、今さら見捨てる気も無いのでしょう?」


 「それは、そうだが……。仕方ないな、代わりに依頼などは皆に任せるとするか。ここまで来て、やる事はいつもと変わらないというのも、どうなのかとは思うがな。まあ、諦めるけど」



 決まった以上はウダウダと言わず、やるべき事をきっちりと熟そう。邪生の心臓を与えるかどうかは別にして、とりあえず2人に身体強化を教える事になった。後は武具だけど、これに関してはどうにでもなる。


 夕食後、家に戻って部屋割りを決めて泊めさせてもらう。広い部屋があったのでそこを借り、リンデ達も大き目の部屋を借りていた。2人の寝室は元々2階にあったので特に問題無し。


 皆は部屋に入ると早速酒を飲み始めた。まあ、防音の魔道具を使っているので音は漏れてない筈だから、騒いでいても大丈夫だろう。俺は部屋の中に革を敷いたり、布団を敷いたりして寝る準備をしておく。


 今は火の季節なので、無理に布団を用意せずとも済むのがありがたい。布団は3組分しかないので全員分には足りないのだが、新しく作るにも綿とか色々な物が足りていない。


 羽毛で作ってあるので羽毛でも良いのだが、布団を作る分量となると結構な量を入手しなければいけないので、正直に言うとちょっと面倒だ。腰を据えて鳥型の魔物を大量に狩らないといけなくなる。


 そんな事を考えていると、ダリアとカエデが俺に寄りかかる形で寝ていた。2匹を布団の上に寝かせると、女性陣に襲われる。いつも通りに襲われ、いつも通りにキメて寝かせたら、部屋と体を【浄化】した。


 リンデ達の部屋を含め、家全体を綺麗に【浄化】したら最後に勾玉を使って吸引する。戦争中だからか思っていた以上に邪気を吸引したものの、その全てを【浄化】し終わった。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界466日目>



 おはようございます。今日は皆を見送った後、親子2人に訓練をさせる日です。1日でどこまで上達するかはちょっと謎だ。センスが良ければ助かるが、センスが悪いと時間が掛かる。これはもう、どうしようもない。


 今日は皆も早く起きたので朝の挨拶をし、部屋を片付けた後で玄関に行く。少し待っていると【覚醒】で起こしていた皆が部屋を出てきたので、合流して食堂へと向かう。


 大銅貨12枚を支払って朝食を注文したら席に座り、雑談をしながら待っていると傭兵達が多い事に気付く。当たり前の事ではあるが、昨日はここまで多くなかったような?。



 「昨日はルマスの村まで食糧を届けたけどさ、やっぱり大変みたいだな。王国と帝国の戦が短期間で終わったから、戦争ってあんなもんだと思ってたよ」


 「そんな訳ねえだろって言いたいけど、俺だって初めてでイマイチよく分からないんだよな……。戦争ってもっとガンガンやりあうんだと思ってたら、小競り合いみたいなのばっかりだし……」


 「本来の戦争なんてそんなもんだぞ、若いの! 最後の最後に覚悟を決めた両軍がぶつかるんであって、いきなり両軍がぶつかったりなんぞせん。王国と帝国の戦争は、早めに決着させようとした帝国が短期決戦を挑んだからああなっただけだ」


 「「へー……」」


 「両軍の覚悟が決まるまでは、この小競り合いが続くのが戦争ってもんよ。ついでに長く続けば続くほど、ワシ等みたいなのが儲かるんだ。戦争ってのはそういう風に出来てるのさ」


 「ま、確かに俺達もここへ来て稼げてるもんなー」


 「戦争を喜んじゃいけないけど、俺達みたいな駆け出しでも儲かるくらいだし、ベテランはもっと儲けてるんだろうぜ」


 「そんな事は無いぞ? 代わりに危険な所に居るか、それとも参加しないかだ。ベテランは普通に生きていけるからな、新人の儲け話の邪魔はせんよ」



 いや、俺達は邪魔をしに来てるんだけど? 情報収集の為だけどさ、やってる事は新人の仕事を横取りするようなもんだよ。ただ、魔物の間引きなんかは新人には荷が重いだろうから、それはベテランがやっていい仕事だろう。


 ……いいよな?。



 ▽▽▽▽▽


 0997終了時点


 大白金貨17枚

 白金貨72枚

 大金貨771枚

 金貨876枚

 大銀貨931枚

 銀貨1121枚

 大銅貨1390枚

 銅貨291枚


 神木石の浄化槍

 神石の浄化剣

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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