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0996




 他国の使者が王城を訪ねるのは正式な作法である為、こちらに非礼は無い。他の貴族から話を通して……という形も無い訳ではないが、それは正式な外交ルートとは異なる。


 という事で、こちらは皮肉を言っているものの、礼儀が無かったのは向こうとなる。



 「キ、キサ……」


 「止めませぬか!! 申し訳御座いませんでした。平に御容赦を。責は全て我等にございます故、聖王国としては何も欠礼など御座いませぬ。どうか……」


 「それはもうよいので、早く案内をして頂きたいのですが?」


 「ハッ! こちらで御座います!」



 そう言って案内をする奴の後ろに付いて行く。この段になって、バカ貴族と兵士はようやく自分達がやった事が相当マズい事だと理解したらしい。泡を食ったように慌てている。バカは失敗してからしか気付かないからバカなんだ。


 問題は、何故理解出来る程度の知恵はある案内中の貴族が、こんなバカな事に手を貸したのかだ。【空間把握】で確認しているものの、こちらを罠に嵌める気などは無い様で、宰相の執務室へ案内している。


 前回、王太子と共に会っているので、宰相や新王の気配や形は分かるんだ。だからこそ何処に案内されているかも分かるんだが、色々すっ飛ばして宰相の所に案内するとはな。ちょっと驚きだ。


 案内した貴族がノックをし、宰相から許可があったので扉を開けて中に入る。最初に入ったリヴィを見て宰相は驚いたが、その後に入ったリンデを見て即座に顔を引き締め、その後の俺達を見て恐怖を表情に浮かべた。……百面相か?。


 その後、挨拶してから直ぐにリンデが話を切り出し、両国の友好の為に事前に話を通しに来たという事を知って、宰相は物凄く安堵した顔をしていた。ここまでは。


 その話の後でリヴィが城の前であった出来事を暴露し、礼儀がまるで無かったどころか他国の王族を侮辱する形になった事に激怒した宰相は、即刻該当する貴族と兵士の首を刎ねろと命令を出していた。まあ、当然だな。


 ちなみに案内した貴族は、バカ兵士から頭のおかしい奴がやってきたとしか聞いていなかったらしい。だからこそ、どんな奴が来たのか興味があって後から見に行ったのが真相みたいだ。確かに後から来ていたのは間違い無い。



 「何という事だ。他国からの使者1つ満足に接待できんなど、蛮族国家と言われても仕方あるまい……。陛下が即位されてまだ1年も経っておらんのだぞ。何故バカどもはこうも問題を起こすのだ!」


 「申し訳ありませぬ。全ての責は私を始め愚か者にあります故、国家としては……」


 「私もそうですが、王太子殿下も該当者の首で収めると思います。表沙汰にしても誰も得をしませんので。ただ、貴方は知らなかったとはいえ直ぐに対応をしました。それで首は、些かやり過ぎでしょう」


 「そう言って頂けるとは……ありがとう御座います。この者は男爵家の当主で、不遇な立場ではありますが有能なのです。応対に出たという子爵は困った者だったので、アレと一緒に連座はしたくありませんでした」


 「それはいいんだけど、未だに父上の時代の愚か者がのさばっているのかい? 兄上に代わったんだから、罪をでっち上げてでも始末すればいいものを」


 「流石にそれをしては王家の信用が失墜いたします。罪を暴くというのは悪くありませんが、強引に成しては最初から潰す気だったと思われかねません。陛下に代わられて直ぐ、国が疑心に包まれるというのは……」


 「流石にそれは出来ませんね。リヴィも怒るのは分かりますけど、汚れは何処の国でも根深いものです。時間を掛けて汚れた以上、同じ時間を掛けて解決するしかありません」


 「真に……。何処の国も大変ですな、我が国もそうですが。……それと不老長寿の皆様、前回は真に申し訳ありませんでした。あの時の事を機に、王太子殿下が動かれて交代となりました故、これでお許し頂きたくお願い申し上げます」


 「まあ、アタシ達としてはバカが居なくなったのならそれでいいさ。居なくならないなら、それがその国の答えだと思うだけだからね。それ以上も、それ以下も無いよ。そもそも暇じゃないし」



 話はそれぐらいにして、俺達は王城を後にした。帰り際、宰相が俺達の身元を保証する手紙をくれたので、それもリンデに受け取らせた。何故かジト目で睨まれたが、今回は王太子の依頼で来てるんだから、リンデが受け取らないとダメだろうに。


 城の門を出る時に兵士を見たら、右も左も別の兵士に代わっており、胸に手を当てる敬礼で見送られた。何と言うか、「最初からやれ」としか思わなかったよ。リヴィも微妙な表情で兵士を見てたしな。


 そのまま食堂まで移動した俺達は、少し早めの昼食をとる事にした。大銅貨10枚を支払い注文したら、席に座って待つ。まだ早いので周りに客は殆ど居らず、落ち着いてゆっくりと食べる。


 昼食後、王都を出た俺達は、一路西の国境を目指して出発する。ザッドの町、ユルの村、領都パームに入り傭兵ギルドへと行く。ここにギルドの本部が移転してきている筈なんだが……。


 中に入り受付でその事を聞くと、確かに本部は移転してきていた。ただし総長や副長には会えないらしい。暗殺されかかった為、現在は一部の者以外からは取次ぎを行っていないそうだ。とはいえ、俺達は会う気は無い。


 情報と仕事を求めてきただけだと説明すると、依頼が貼ってある掲示板には戦争の依頼も貼られていると教えてもらった。依頼の紙を見てみると、食料の運搬や、食事の用意、駐屯地周辺の魔物の間引きなど、様々な仕事がある。


 その紙を見ながら色々話し合った結果、仕事をしつつ様子見をしようと決まる。情報があまり無いのと、依頼を請ければ情報を取りにいけるだろうという考えからだ。戦争そのものに対して参戦する仕事もあったが、それはやらない。


 俺達が加わると、王国と帝国の戦争の様になってしまう可能性が高いからだ。まあ、もう1つ理由はあり、それは目立ちたくないからでもある。普通の傭兵なら目立ってアピールしたいのだろうが、俺達にとってはマイナスしかない。


 だから目立たない仕事をしながらの情報収集を始める。まずは領都パーム内で宿がとれるか調べないといけないんだが、宿がとれる可能性は低そうだ。それでも宿屋巡りを1度はしないとな。


 そう思い、町の人に聞きながら1つ1つの宿に聞いていくも、やはり空いている宿は無かった。中には一般人の家に泊まらせてもらっている傭兵まで居る有様だ。ここまで宿が無いと思っていなかったので、どうしようか……?。


 俺達の場合はカマクラで寝泊りしても問題無いので、そうしようかと相談していた矢先に女の子が話しかけてきた。見た目は14~15歳ぐらいだが、いったい何の用だろうか?。



 「あの、もしかして傭兵の方ですか? ウチは大きいので皆さんでも大丈夫です。泊まっていきませんか?」


 「いや、それはありがたいんだが……君はいったい誰だい? どうして見ず知らずの者を泊めようとしてるんだ。危ない奴の可能性もあるんだぞ?」


 「それは知ってます。でも、それしかお金を得る方法を思いつかなくて……」


 「??? ……どういう事だい? 詳しく話してみな」



 この子の名前はフィレネ。ドワーフなので実際には19歳なんだそうだが、父親は獣人族の傭兵だそうだ。父親が戦争に従軍し、ヴェスティオンとの小競り合いで死亡したらしい。


 母親も傭兵なんだそうだが、精神的に参っているらしく働く気力が湧かないそうだ。蓄えはあるものの楽観視していないこの子は、傭兵を泊めて少しでもお金を稼ごうと思い声を掛けたらしい。危ない事をするなぁ……。


 とりあえず家に連れて行ってもらったが、意外に大きな家で俺達も問題無く泊まれるぐらいだった。なんでも父親の一族が代々ここに住んでいたらしく、その御蔭で大きな家に住んでいるらしい。


 とりあえず家の中に入れて貰い、母親のアイネに事情の説明を始めよう。



 ▽▽▽▽▽


 0996終了時点


 大白金貨17枚

 白金貨72枚

 大金貨771枚

 金貨877枚

 大銀貨931枚

 銀貨1121枚

 大銅貨1414枚

 銅貨291枚


 神木石の浄化槍

 神石の浄化剣

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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