0989
昼食後、再び中庭に出て練習をする。それなりに慣れてきたのか2人とも上達している様だ。多少ではあるものの、全く上達しないよりはいい。
そんな事を思いながら間違いを指摘したりコツを教えていると、あっと言う間に夕方になった。【集中】を使っていたのもあるが、それ以上に俺も集中していたらしい。
体や服を【浄化】して綺麗にしたら、食堂に戻って大銅貨10枚を女将さんに支払う。夕食を注文してテーブル席に歩いていると、皆が2階から下りてきた。ダリアも一緒だが飛び降りるのは止めなさい。
足元に来たダリアを持ち上げて、飛び降りるのは危険だと注意しておく。猫だから大丈夫だとは思うが、変なところで怪我をする事もあるので注意しておかないといけない。油断が1番危険だからな。
運ばれてきた夕食を食べながら皆と話をするものの、今日は寝てたりしたくらいで特に何もしていなかったらしい。二日連続の雨だし、仕方がないんだろう。こういう時代に外に出られないっていうのは結構厳しい。
宿に泊まっている他の傭兵も酒場に行ってるか寝ているくらいで、特にやる事も無いみたいだからな。娼館に朝から行った奴も居るみたいだけど、それぐらいしか娯楽が無いからしょうがない。
夕食後、部屋に戻ってゆっくりとする。今日はダリアも酒を飲むらしく、久しぶりにミードを出してやった。水皿からミードを飲んでは、出してやった干し肉を齧って楽しんでいる。
皆も似たようなもので、酒を飲みながら青豆なんかを食べているのだが、干し肉やチーズを要求してきた。アイテムバッグを探ると果物なんかもあったので出しておく。冷凍ギリギリの温度で保存したからか、まだ食べられそうだ。
一応【浄化】してから出したのだが、冷たい果物というのが良かったのだろう。物凄く喜んでいる。喜んでいるのだが……そもそも自分で作れるよな、皆?。
俺がそう言うと、沈黙が部屋を覆った。どうやらそういう発想が無かったらしい。冷たい果物が当たり前だった俺と、当たり前ではない皆。感覚の隔たりは大きいんだな、と改めて思った。
酒を飲まないディルに【探知】の指導をしながら過ごしていると、いつも通りに酒飲みは全員撃沈していた。なので布団を敷きダリアを寝かせ、皆もベッドや布団に寝かせていく。
その後、ディルを【精気】のみで大満足させて寝かせたら、他の部屋を確認してから寝よう。そう思って確認するも、両方とも無理だったのでさっさと寝る事にした。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界462日目>
おはようございます。【空間把握】で外を確認すると雨は上がって晴れているのですが、地面に大量の水たまりが出来ています。どうやら雨は朝方近くまで降っていたみたいだ。地面の泥濘が気になるな。
とりあえず皆と知り合いを綺麗に【浄化】したら、椅子に座って神水を冷やして飲む。去年のようにキンキンに冷やしても良いんだが、まだそこまでする気にはならない。という事は、去年の方が暑かったのか?。
冷やした神水を飲みながら去年の事を思い出そうとしてみるも、暑さなんて碌に覚えていない事が分かっただけだった。そんな事をしているとダリアが起きてきたので、水皿に神水を入れて飲ませてやる。
美味しそうに神水を飲んでいるが、毎日飲ませると何か効果があったりするんだろうか? ……あれだ、要経過観察ってやつだ。俺が権能を使って作る以外に作成方法が無い筈だから、自分で調べるしかない。
そんな事を考えていると皆も起きたので、朝の挨拶をして神水を入れる。皆も飲んでるが、特段変わった効果は確認出来なかった。今のところは、体の内側から浄化されるという事だけしか分からない。
部屋を片付けたら食堂に移動し、女将さんに大銅貨10枚を支払って朝食を注文する。テーブル席に座って待っていると、ガチャガチャ音をさせた奴等が部屋から出てきてカウンター席に座った。
そいつ等は女将さんに金を払うと大きな声で話し始める。雨で鬱憤でも溜まってたのかね?。
「やっと雨が上がったから狩りに行けるな! 2日も雨に邪魔されるとは思わなかったぜ、火の季節なのによ。今日も雨が上がったばっかりだから、泥濘に気を付けなきゃいけないがな」
「それでも狩りに行けるだけマシってもんよ。懐が寒くなっていくのは恐怖でしかねえっていうのに雨のヤロウめ、早くどっか行けってんだ」
「それはお前が娼館に通うからだろうが。だから無駄使いすんなって言ったのに、話を聞かねえ奴だなー。お前何回それで失敗してきたよ」
「ウルセー! 俺のお気に入りの子が他の野郎にとられるなんて許せねえんだよ。通うに決まってるだろうが!」
「駄目だ、完全に騙されてやがる……」
「チョロ過ぎるだろ、コイツ……」
あーあー、そういう奴っているけどさ。色々ダメだろう、それは。ウチの女性陣も微妙な顔をしながら聞いてるぞ。ああいうバカは何処にでも居るが、そのバカの御蔭で娼婦達が儲かる以上は迂闊に悪く言えない部分がある。
だからウチの女性陣も微妙な顔をしてしまうんだろう。娼婦達にすれば大変”良い”客である事は間違い無いので、指摘して正気に戻られても困るだろうしな。そういう意味でも迂闊に言えない訳だ。
この世界じゃ元娼婦と結婚したなんて話は普通にあるので気持ちは分かるんだが、娼婦に貢いで金を失くす様な奴を結婚相手に選ぶ女性は殆どいない。幾ら女性の方が多いとはいえ、相手にされない理由はあるもんだ。
分かってない奴だけが幸せそうだから、ここはそっとしておくのが正しい。朝から微妙な気分になりながら食事を終え、宿を出て村の入り口まで歩いて行く。いつもの門番に登録証を見せたら、村を出て大森林へと出発する。
川の近くを歩いて遡り、橋を渡って大森林に到着した。今日は多少の狩りをするのと、リューとエリアの【気配察知】の練習の為に来ている。昨日の練習中、まだ【気配察知】が完全には使えない事を聞いたので練習をさせたい。
俺は2人の練習に付き合うので、他の皆は適当に狩りをするなり遊んだりしているだろう。ダリアは俺の首に巻き付いていて動く気は無いらしい。地面が濡れているから歩きたくないらしく、地面に下りる気配すら全く無いのは却って凄いな。
2人はボンヤリとは分かるレベルにはなっているので、ここから先はそこまで難しくはない。アバウトにでも形が分かる様になればいいので、今日中に達成する可能性すらある。2人にコツなどを教えつつ、森の中を探らせる。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしながらも、何となくは掴み始めたらしい。この調子でいけば、形が分かるのも直ぐだな。予想以上に【気配察知】は早く終わるだろう。おそらく2人の今までの人生が関わってるんだと思える。
リューは潜入部隊の隊長だったので、息を潜め敵をやり過ごしたりした事もあるだろう。エリアの場合は盗賊だ。木々の間から目標を窺ったり、罠に踏み込むまで潜んでいたりとした筈だしな。そういう経験が生きているんだと思う。
魔物を狩る時に行っていた事と、命が掛かっている時にやっていた事では、同じ事をしていても経験としては大きく違ってくる。その結果が、2人とそれ以外の女性陣の違いだと思う。ディルの暗殺も微妙に違うしな。
俺の予想ではあるが、皆は大筋で納得できた様だ。使える以上は特に気にしなくていいと思うし、アルメアなんかは異常なほど早かっただろうに。2人には暇な時に練習させていて今ぐらいなんだから、気にする必要は無いと思うんだが……。
2人も気配自体は何となくで分かっていたので、不意打ちを防ぐという意味では既に達成していた。後は形が分かる様になれば終わりとも言える。この先は範囲の拡大ぐらいなので、無理に努力する必要は無い。
色々な気配を教える為に、2人を連れてウロウロするか。
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0989終了時点
大白金貨17枚
白金貨72枚
大金貨771枚
金貨877枚
大銀貨931枚
銀貨1121枚
大銅貨1519枚
銅貨291枚
神木石の浄化槍
神石の浄化剣
神木の浄化棍棒
神木の浄化盾
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




