0095
<異世界50日目>
おはようございます。今日も浄化しながら進んで行きます。領都まで行くのは無理だろうな、ナイダの村までは行けそうだが。直ぐに起きた2匹をワシャワシャしながら浄化する。
モフり方が雑になってたのか2匹に怒られたので、しっかり集中してモフっておく。ん? ……3人が起きたな。
「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」
「おはよう、3人とも」 「ニャァ」 「グルゥ」
全員でイチャイチャしてから、準備を整えて出発する。湖を横目に見ながら歩いて行くのだが、結構傭兵の姿を見かけた。カエルやトカゲを狩ったり、ゴブリンを狩ったりしている姿だ。
この辺りは湖があるからか魔物が多いようで、俺達の前にもオークが3匹出てきた。3人に殺された哀れなオークを処理して収納してもらい、村への道を進んで行く。
ロワの村には、早い時間に辿り着いた。村の中を歩きながら浄化を進めていき、途中で野菜とパンを大銅貨1枚分購入したりした。昼前には浄化が完了したので、村の外で昼食にする。
竈を作り、オークの素材でスープを作り、肉を焼く。ダリアとカエデは生肉に齧り付いて、嬉しそうに咀嚼している。本能に訴える何かがあるんだろう。
パンと焼肉とスープの昼食が終わると、ナイダの村を目指して出発する。2匹がじゃれあって遊んでいるのを見ながら、3人の身体強化の指導をしよう。
ダナとシュラは精密な操作のコツを掴んだので反復練習をさせて、メルは基本からやらせている。繊細な魔力や闘気の操作に関しては才能があるので、追いつくのは早いだろう。
鍛錬しながら進んでいると、夕方前にナイダの村に到着した。宿に行って部屋をとると、6人部屋しかなく大銅貨6枚を支払った。
村には雑貨屋があったので、銀貨3枚を大銅貨60枚に両替する。大銅貨ってマジで面倒臭い。
村の中にある酒場に行って3人が酒を飲んでる間に浄化をしたり、食堂で大銅貨6枚を支払って夕食をとっている間に浄化をする。その甲斐あって、村の浄化を終えた。
宿の部屋に戻り浄化していると、ダリアとカエデが何かを求めている。色々やってみると、内側から浄化してほしかったらしい。内側から丁寧に浄化すると、直ぐに眠ってしまった。
何か意味があるんだろうとは思うが、考える間も無くベッドに連れて行かれる。今日は軽く【極幸】だけを使う。何気に【房中術】を使わないのは初めてかもしれない。
3人が幸せなまま撃沈したので、綺麗に浄化して俺も寝よう。おやすみなさい。
<異世界51日目>
おはようございます。本日は領都へ行きますが、面倒事は出来る限り避けようと思います。特に伯爵家、2度と関わってくんなよ。うん?……3人が起きたのか?。
「「「チュッ! おはよう、アルド」」」
「おはよう、3人とも」
3人はダリアとカエデが起きていないからか、キスを強請ったり抱きついてきた。そうしていると、2匹も目を覚まし混ざってくる。程々のところで止めて、準備を整えた。
ナイダの村を出発し、北東へと進んで行く。擦れ違う人も多く、主に男がジロジロとこっちを見てくるが、無視して領都へと歩く。昼前に領都の入り口に到着する事ができた。
入り口で登録証を出すと、前回会った新人兵士だった。あのアホ門番がどうなったか聞くと、「処刑されました」という答えがアッサリと返ってくる。そこまで嫌われてたんだな。
伯爵家の顔に泥を塗ったのだから、自業自得と言うしかない。領都に入り、食堂を探してフラフラしながら浄化する。大きな食堂があったので入って注文するも、大銅貨10枚だった。
そのうえ、美味くもなかったので大失敗だった。前回泊まった宿へ行き、店番の女の子に2泊する事を伝え、大銅貨6枚を払う。3人部屋だが、俺が床に寝れる広さだったので大丈夫だ。
領都をフラフラしながら色んな店を見て回り楽しむ。3人も楽しそうに色々見ては、あーでもない、こーでもないと言っている。2匹も領都は新鮮なのか楽しそうだ。
この調子だと早くて2日、遅いと3日は時間が掛かるな。領都は思っている以上に複雑で、邪気が篭りやすい。妙な連中も居るしスラムもあって、なかなかに厄介だ。
遠隔で浄化するのだが、人が居ない所が少ない為に一気に浄化するのが難しい。とにかく1番厄介な神殿から始めるべきだが、常駐している神官が多くて面倒だ。
神殿は深夜にするとして、住宅街から始めるか。俺達は皆で散歩している風を装って、ドンドン浄化していく。2匹が上手く目眩ましになっているので、不審に思われてはいない。
夕方になったので宿に戻り、大銅貨6枚を支払って夕食を出してもらう。この宿の食事は本当に美味しく、全員が満足して部屋に戻る。
2匹を浄化するのだが、昨日以上に丁寧に念入りに浄化すると、たったそれだけで2匹は寝てしまった。3人の雰囲気が一気に変わったのが背中で感じ取れる。
最近の実験紛いに若干のストレスがあったらしいので、【房中術】【喜昇】【楽豊】を使って満足させた。依存症ではないと思うんだが、満足まではしてなかったのか。
幸せそうな3人を浄化して、隠密系の技を使い外に出る。スラムを浄化したり神殿を浄化したりと、深夜の領都をウロウロしていると妙な4人組を見つけた。
それぞれ、大剣を背負う人間の青年。盾とハンマーの若い牛人。大きな槍を手に持つ壮年の馬人。そして、やたら偉そうな若い鱗人族の男。鱗人族って主に聖王国に住んでる筈だが?。
それを追ってる全身真っ黒な奴等、どっちが悪党か子供でも分かるな。盗賊か暗殺者か知らないが、【念動】を使って微妙に邪魔をする。4人組は無事に逃げられた様だ。
怪しい奴等はスラムの方へ行ったので放っておく。首を突っ込んでも良い事なんて何も無いし、面倒事に巻き込まれても困るからな。あの4人組の事も知りたくもないし。
深夜の徘徊の御蔭で半分以上の浄化が終わった。少しでも良いので、部屋に帰って寝よう。
<異世界52日目>
おはようございます。体感で3時間ぐらいは寝ました。この肉体はそれぐらいの睡眠でも十分らしく、昨日の疲れが残っているような感じはしない。
いつの間にか、2匹が布団に入って来てるな。
2匹を起こさずに、そっと布団を出て浄化する。水筒の浄水を飲みながら浄化していると、2匹は目を覚ました。
「おはよう。ダリア、カエデ」
「ニャー」 「グル」
2匹の水用の椀にも浄水を入れてやると、大人しく飲んでいる。朝一は水をやった方が良いのかな? 今日は非常に穏やかな朝だが、飲み終わった2匹はじゃれ付いてきた。
2匹をモフったりして構っていると、3人も起きて来たようだ。
「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」
「おはよう、3人とも」 「ニャウ」 「グルゥ」
「昨夜は久しぶりに大満足だったね!」
「いつも満足ではあるんですが、昨日は全部満たされましたね」
「そうね。昨日のは女として満たされたわ」
3人いわく、違いがあるらしい。そういうのも含めて、少しずつ進んでいけば良い。それはともかくとして、昨日の深夜の事を3人に話しておく。
「鱗人族の貴族っぽい男ねぇ……?」
「その者達は逃げて行ったのですよね?」
「ああ。どこへ行ったかは知らないけど」
「その盗賊か暗殺者も放っておいた方が良いわね」
「ま、アタシ達には関係ないから、そんな奴等が居たって憶えておけばいいさ」
宿の食堂へ行き朝食を注文して、大銅貨6枚を支払う。朝食後は部屋でイチャイチャしてから、浄化をする為に出掛ける。半分以上は終わっているので、そこまで時間が掛かる事もなく終わった。
昼になったので、市場に行って屋台を見回る。良さ気な串焼きなどを買い、全部で大銅貨8枚を支払った後、近くの公園っぽい所で昼食にする。
2匹には凍らせていたオークの生肉や内臓を出したら、夢中で食べ始めた。町の中で買い食いっていうのも、偶には良いな。
▽▽▽▽▽
0095終了時点
大白金貨1枚
白金貨2枚
金貨30枚
大銀貨35枚
銀貨10枚
大銅貨36枚
銅貨5枚
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトの小烏丸
剣熊の爪のサバイバルナイフ
風鹿の角の十手
二角の角の戦斧
二角の革の帽子
剣熊と銅亀の革鎧
剣熊の骨の半篭手
剣熊の革の指貫グローブ
剣熊の革の剣帯
剣熊の骨の脛当
強打猪の革のジャケット
強打猪の革のズボン
剣熊と銅亀のブーツ