0094
まずはサングの町へ行き、その近辺を浄化する。まあ、1日か2日ほど滞在すれば終わるだろう。
ゆっくり歩いても余裕で昼前に到着するので、景色を楽しみながら進む。
身体強化の訓練をしながらだった為、あっさり到着してしまった。前回食事をした宿屋の前を通ると、既に空き物件となっていてガランとしている。
別の宿を探すと、4人と2匹で泊まれる宿があった。1泊大銅貨3枚で泊まれるようだ。あれ? と思ったが、村で泊まってたのは大きな部屋であり、アレ用の部屋だったらしい。
今回の部屋は4人部屋で食事無しなので、この値段になる。1泊分を銀貨で支払い大銅貨17枚を受け取って、部屋を確保したら町を見物しに行く。……まぁ、見物という名の浄化だ。
辺りをウロウロすると、料理屋があったので入って注文する。2匹の分も注文して大銅貨8枚だった。2匹の分が高かったが銀貨で支払い、お釣りの大銅貨12枚を受け取る。
大銅貨が無いと不便だが、大銅貨は重く嵩張る。面倒な貨幣だと思わざるを得ない。
食事は普通だった。とはいえ、良くも無く悪くも無いのでまだマシだろう。食事後もフラフラと町を見物しながら浄化して回る。市場で色々な物を見て回り、暇を潰す事にした。
装飾品を売っている屋台もあったが、買わずにスルーする。買うよりも俺が作った方が良いと思ったし、実際にそう言った。3人とも、その言葉には大きく納得している。
どうもこの調子だと、今日1日で浄化は終わりそうだな。町で1日なら、都市でもなければ2日掛かったりはしないだろう。楽で助かる。
後は、明日の出発前に浄化すれば終わるだろう。そこまで浄化出来た時点で丁度夕方だったので、料理屋に行って大銅貨8枚を支払い夕食を食べた。
宿の部屋に戻り、今日1日の浄化の進み具合を皆に報告する。既に酒を飲んでいる3人から離れた所で、2匹を浄化しながら報告を始めた。
「結局1日で終わるんだね」
「ルーデル村で、他人にバレないようにする練習を散々したからな」
「バレないように……ですか?」
「まずバレないとは思うけど、【浄化】の権能だからな。用心に用心を重ねるくらいで丁度良いと思ってる」
「この世でアルドだけですもの。愚か者が何を考えるか……」
「力で無理矢理か、権力で無理矢理のどちらかでしょうね」
「で、結局両方潰されると。分かりやすいバカの末路の出来上がりさ」
「とりあえず、この町の規模なら1日で終わるという事は分かった」
「という事は、明日は東のシグ村で1泊ですね」
「村が半日以内で終わるなら、ゴードの町まで行くかもしれない」
「まあ、それもこれも明日だね」
2匹が寝たので3人がベッドに誘ってきたが、1人用のベッドなので個別に1人ずつ相手をしていく。今日は【房中術】のみで、他は何も使用していない。
それでも嬉しそうに撃沈していく3人。あまり技を使わない方が良いのかもしれないな。色々なものを浄化して、もう寝よう。おやすみなさい。
<異世界48日目>
おはようございます。今日はゴードの町まで行けるでしょうか? 急ぐ必要は無いが村よりは町の方が良い。ルーデル村は例外だが、村では宿に泊まれない可能性もあるからな。
2匹はもう起きているので、浄化しながらモフる。ワシャワシャがここ最近の2匹のお気に入りだ。そうしていると3人が起きて来た。
「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」
「おはよう、3人とも」 「ニャー」 「ガルッ」
皆でイチャイチャして、3人が十分に満足したので宿を出た。サングの町の浄化を更に進めながら屋台に行って朝食を食べる。大銅貨6枚で結構満足出来たので当たりだったな。
残していた入り口に近い所の浄化を終えて、完全に終わった。次はシグ村なので、サングの町を出発する。
昨日と同じ、身体強化の訓練をしながら進んで行くと、あっさりとシグ村に着いた。昼前どころではなく、遥かに早く着いてしまったが、どうしよう?。
仕方がまいので酒場に入り飲み物を飲んだり、野菜を少量買ったりしながら浄化を進める。何とか村をウロウロする口実を作りながら昼前に浄化を終えた。
シグ村の食堂で大銅貨6枚を支払い昼食をとる。その後、浄化が完了しているのを確認してシグ村を出発した。
前回と同じく、森の中を北に行ったり南に行ったりしながら進んで行く。前回は魔物が出てきたり、ガーディアンというクランの奴等に会ったりしたが、今回は特に何も無い。
夕日が差す頃にゴードの町に到着した。町に入り、浄化をしながら宿を探す。良さ気な宿を見つけたので4人部屋を頼むと、6人部屋しかなかった。
1泊大銅貨5枚だったので、その部屋に決めて食堂へと急ぐ。混雑する前にと思ったのだが、どの店も混雑していて前回入った店にしか入れなかった。
仕方なく店に入り注文したが、前回と違い大銅貨6枚で食事が出来るようだ。やはり子爵の所為でボッタクリレベルの値段になっていたらしい。
美味しいうえに適正な値段だったので、とても良い気分のままフラフラしながら浄化を進める。暗くなるまで浄化をしていたので、それなりに進める事が出来た。
宿に戻り、部屋でゆっくりする。2匹を浄化して相手をしてやると、相変わらず興奮してハシャいでいるんだが……あ、電池切れた。いつものパターンだなぁ。
……で、酒を飲んでいる3人がベッドに誘ってくるのも、いつものパターンだな。今日は【房中術】と【喜昇】のみにした。実験じゃないが、色々試してみようと思っての事だ。
【喜昇】だけでも説明できない状態になるんだな。浄化してさっさと寝るか。おやすみー。
<異世界49日目>
おはようございます。今日1日でゴードの町の浄化を終えたいです。まぁ、大丈夫だと思うんだけどね。イレギュラーな事が無ければ問題なく終わる。余計な事が無ければ。
2匹が起きて来たので浄化しながら撫でてやると、とても嬉しそうにしている。
「おはよう。ダリア、カエデ」
「ニャオ!」 「ガルゥッ!」
2匹は朝からテンションが高く、飛び跳ねている。こらこら、静かにしなさい。まだ、朝早いから。2匹が五月蝿かったのか、3人が起きて来た。
「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」
「おはよう、3人とも」 「ニャ」 「グル」
宿の従業員に今日も泊まる事を話して、大銅貨5枚を支払っておく。それと銀貨2枚を、大銅貨40枚に両替してもらった。嫌な顔はされなかったので、よくある事なんだろう。
宿を出て昨日と同じ食堂に行き、大銅貨6枚を支払い朝食を頂く。満足した後は、見物しながらの浄化作業を進めていく。町は広い為に時間は掛かるが、やる事は変わらない。
スラムっぽい所も、ちょっと遠くから浄化してやれば問題なく浄化出来る。【空間把握】で確認して浄化する。その方法を村で何度も何度も練習した。特に難しいのが神殿だ。
浄化魔法を使える者が多く居て、バレる恐れが1番高い。だからこそ神殿だけは夜の内に浄化するか、遠隔で浄化する必要がある。
村では何回かバレそうになって慌てた事もあるが、今はもう大丈夫だ。ゴードの町の神殿が終わったら昼になっていたので、食堂へ行って大銅貨6枚を支払い、昼食にする。
その後、夕方まで頑張ったら町の殆どが終わり、明日には出発できそうで良かった。次はロワの村か……ダリアと出会った村だが、通過してしまいそうなのが何とも言えないな。
食堂で大銅貨6枚を支払い、夕食をとる。美味しい料理に満足したまま宿の部屋に戻り、2匹を浄化してモフろう。今日は電池が切れるのが早く、浄化した段階で寝てしまった。
3人は酒も飲まずにベッドに押し倒してきたので、驚いた。今日は【房中術】と【楽豊】なのだが、可も無く不可も無くといったところだ。浄化して寝よう、おやすみ。
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0094終了時点
大白金貨1枚
白金貨2枚
金貨30枚
大銀貨35枚
銀貨13枚
大銅貨26枚
銅貨5枚
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトの小烏丸
剣熊の爪のサバイバルナイフ
風鹿の角の十手
二角の角の戦斧
二角の革の帽子
剣熊と銅亀の革鎧
剣熊の骨の半篭手
剣熊の革の指貫グローブ
剣熊の革の剣帯
剣熊の骨の脛当
強打猪の革のジャケット
強打猪の革のズボン
剣熊と銅亀のブーツ