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0092




 部屋に戻り、浄化しながら2匹をモフろう。3人は酒を飲むようなので少し離れておく。2匹はいつも通り浄化すると寝る寸前で、とても良い気ぶ……寝たな。


 眠った2匹をそっとしておき、俺は布団を敷く。そうしていると、3人にベッドに連れて行かれたので【房中術】【喜昇】【楽豊】を軽く使い、優しくしておいた。


 3人はとても嬉しそうに撃沈したので、俺も浄化を終えて布団に入って寝よう。……おやすみなさい。



 <異世界46日目>



 おはようございます。今日は狩りに行くか、依頼でも見に行こうと思います。そろそろ旅に出る事も考えた方が良いかな? この辺り一帯の浄化は殆ど終わってるしなぁ。


 浄化しながら水筒の浄水を飲んでいると、2匹が起きて来た。



 「おはよう。ダリア、カエデ」


 「ニャ~ン」 「ガルゥッ」



 今日も2匹は機嫌が良いようだ。ただ、今日は何故か2匹とも俺の体に全身を擦り付けてくる。頭だけとか舐めてくる事はあったが、全身は初めてだな。心境の変化か?。


 浄化しながら2匹のやりたいようにさせていると、3人が起きて来た。


 「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」


 「おはよう、3人とも」 「ニャオ!」 「ガオッ!」


 「アルド。昨日のアレ、とっても素敵でしたわ///」


 「前にもあったけど、スゴく良いんだよね///」


 「ゆっくり優しいのも大好きです///」


 「3人とも、今日はどうする?」


 「今日ねぇ。依頼でも見に行くかい?」


 「村からの仕事で、私達がする必要があるものは特に無かったと思います」


 「じゃあ、狩りですかね?」


 「3人に言っておかなきゃいけないんだけど、この一帯の浄化は殆ど終わってる。だから、そろそろ旅に出る事を考えなきゃいけないんだ」


 「成る程ね。アタシはいつでも良いよ」


 「私も、いつでも問題ありません」


 「もう村長ではありませんから、いつでも構いません」


 「じゃあ、良いタイミングが来たら浄化の旅に出よう」



 神様達から頼まれた下界の掃除。流石にそろそろ始めないと怒られそうだからな。浄化がほぼ完了してる以上は、新しい場所に行かないと。


 3人が服を着たのを確認して、食堂に下りた。いつもの注文をして大銅貨6枚を支払い、水を飲みながらゆっくりする。朝食と一緒に女将さんがやって来た。



 「皆、おはよう」


 「「「「おはよう」」」」 「ニャ」 「ガゥ」


 「聞いた話だと、魔銅の売れ行きが好調らしいよ」


 「それは良いことですね。あそこは鉱床ですし」


 「元々この村は大森林の壁だから、ギルドと林業で食べていけるんだけどねぇ」


 「それでも収入源が増えるのは良い事ですよ」


 「それだけに頼るのは良くないんだけど。まぁ、あの子が何とかするでしょうね」



 今日は珍しく朝の話が無かったな。いつもこうなら良いんだが、無理だろうなー。部屋に戻って相談し、ギルドに依頼を見に行く事に決まった。準備を整えてギルドへ行く。


 宿の外に出ると、ダリアとカエデはお互いじゃれて遊びながら俺達の前を進んで行く。周りの人達も足を止めて、ほっこりしながら見ている。


 ギルドに入り掲示板を確認する。流石に突っ掛かってくる奴はもう居ないようで安堵した。危険は無いが面倒でしょうがないからな。アホの相手なんてしたくない。



 「やっぱり大した依頼はありませんね」


 「ついでに、アタシ達じゃないと駄目な依頼も無いよ」


 「普通に狩りに行くしかないわね」



 そんな話をしていると、ヴェルさんが近づいて来た。また何か厄介な事をやらせる気かな? それとも面倒事を持ってくるのか?。



 「皆さん暇でしたら、魔銅の洞窟の近くの魔物を減らして頂けませんか?」


 「低ランクの人数を揃えれば問題ないだろう?」


 「高ランクがやる仕事ではありませんね」


 「私は御二人よりランクは低いんだけど……」


 「心配しなくてもランク8は十分高いよ。俺なんてランク5だよ」


 「貴方は傭兵になって、まだ1季節も経っていないでしょうに」


 「すまん。話を逸らしてしまった。……で、何故俺達にその仕事を?」


 「森の中なので低ランクの被害が多いのと、低ランク自体が採掘や運搬の仕事をしているからです」


 「中ランクの奴等は?」


 「彼等は元々の仕事である、樵の護衛や間引きをしてもらっています」


 「もしかして傭兵が足りていないのかしら?」


 「正確には、使える傭兵が足りていません」


 「成る程、それで俺達にって事か。俺は請けても良いと思うんだけど、皆は?」



 皆どっちでも良いらしいので請ける事にした。村を出て、川沿いの道を遡り森の拠点まで行く。拠点までの道に魔物が出る事は無かった。魔物も近寄らなくなっている様だ。


 拠点に着いたので、洞窟の方へ向かって森に入っていく。昨日と同じように三角の陣形を保ちながら進んで行くも、魔物が居ない。【探知】にも引っ掛から!?。


 邪生の反応だ! 範囲ギリギリに邪生の反応が2つもある。俺は皆に邪生が居る事と方角を教えて、ゆっくり進んで行く。邪生もこちらに気付いたのか、段々と近付いて来た。



 「【肉体浄化】【精神浄化】【魂魄浄化】【空間浄化】」


 「………」



 邪生はフォレストウルフ2頭だった。オスとメスなので番だったのだろう。その2頭は安らかな顔で死んでいったので、素早く心臓を取り出す。6等分にして、メルに説明をする。



 「つまり、邪生の心臓を食べると胸が大きくなったり、肌にハリや艶が出るんですね」


 「うん、まぁ……。肉体が強化されるんだよ」


 「うん? 少し大きくなったかね?」


 「残念です。今回は胸が大きくなりませんでした」


 「モグモグ……。そんなに不味い物でもありませんね」


 「またか……。とはいえ今回の変化には何の意味があるんだ?」



 今回の変化はカエデの角が少し小さくなった事だ。人間系と違って魔物は顕著に出やすいのだが、角の小型化に関しては良く分からないな。モフるのが楽にはなったが……。


 うん? ダリアの毛が柔らかくてサラサラになってる? 微妙な変化だが、毎日モフってる俺には分かる。しかし戦闘には……あぁ、柔らかくなってるけど、強靭にもなってる。


 成る程そういう変化か。……という事は? ……やっぱり。角は小さくなってるが、その分堅くなってる。凶器としてはパワーアップしてるって事か。疑問が解けてスッキリした。


 そろそろ間引きを再開しようか。俺達は再び三角の陣形を敷き、洞窟の周囲の魔物を駆除していく。昼までにゴブリン4体とフォレストスネーク3匹を狩ったが、周囲の掃除はそれで終わった。


 森の拠点に戻り、大銅貨6枚で全員のナンサンドを買って、拠点の一角で食べながら昼からの相談をする。



 「洞窟近くの間引きは終わったけど、昼からどうする?」


 「終わったなら、村に帰っても良いんじゃないかい?」


 「そうですね。間引き以上をやっても喜ばれませんし」


 「他の傭兵のお仕事を奪うのはいけないわ」


 「なら、帰るか」



 結局、午前で仕事は終わり、イチャイチャしながら村への帰り道を歩く。2匹はじゃれ合いながら先を進んでいる。帰り道でも魔物が出ないって事は相当掃除されているんだろうな。


 体はカエデの方が大きいが、魔力と闘気はダリアの方が大きい。魔物って不思議な生き物だ。身体強化があるから、体の大きさが強さと比例しないんだよな、この世界。


 村の入り口で登録証を見せて中に入り、解体所に行って魔物を売る。登録証を預けると、ベグさんとジャロムさんが来た。



 「今日は、フォレストウルフの邪生が2頭。フォレストゴブリンが4体にフォレストスネークが3匹か」


 「意外に普通ですね」


 「今日は魔銅の採れる洞窟近くの間引きだったんですよ」


 「成る程。しかし、間引きしている場所に邪生が居たとはな」


 「どこでも生まれると言えば、それまでだけどね」


 「まあ確かに。全部で大銀貨4枚と大銅貨48枚だ」


 「それで、お願いします」



 ギルドへの道すがら、1人大銀貨1枚と大銅貨12枚に分ける。久しぶりにピッタリ綺麗に分けられたな。そんな下らない事で喜びながらギルドに向かった。



 ▽▽▽▽▽


 0092終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 金貨30枚

 大銀貨35枚

 銀貨17枚

 大銅貨19枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 風鹿の角の十手

 二角の角の戦斧

 二角の革の帽子

 剣熊と銅亀の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 剣熊の革の指貫グローブ

 剣熊の革の剣帯

 剣熊の骨の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 剣熊と銅亀のブーツ


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