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0088




 「話が逸れたけど、トーカは旦那との夜の為に早く帰ったんだね?」


 「はい、そうです。女将さんは、とても嬉しそうに帰られました」


 「まあ、それなら良かったですね」


 「旦那さん、大丈夫なんだろうか? 乾涸びたりしてなければ良いんだが……」


 「そういえば、お客様は大丈夫なのですか?」


 「俺? 俺は問題ないよ。枯れる前に、3人が天に昇って帰ってこなくなるだけだよ」


 「「「///」」」


 「それは……。凄いんですね。私の夫もそれぐらい強ければ……」



 これ以上は聞きたくないので、さっさと部屋に戻ろう。朝だけじゃなく、夜まで聞く羽目になるのはゴメンだ。俺は猥談する3人を置いて、2匹と一緒に部屋に戻った。


 2匹は興奮したように舐めてくる。そういえば、最近2匹は舐めてくることが増えたなぁ。浄化するから問題は何も無いんだが、何か心境の変化でもあったのかな?。


 2匹はどうやら限界らしい。ウトウトし始めて、欠伸が止まらなくなっている。まだ遊ぼうとしているが、もう無理だな。あー、遂に眠気に負けたなー。浄化してゆっくり寝かせる。


 丁度2匹が寝たタイミングで、3人は帰ってきた。



 「そういえば、毛皮を貸してほしいんだけど?」


 「何に使うんですか?」


 「床で寝るから、貸してほしいんだよ。ベッドは3人で限界だし、俺が1番早く起きるしな」


 「私の家に行きますか? 家なら問題ありませんよ?」


 「いや、俺なら問題ないんだよ」



 メルに俺の秘密を全て教える。何となく察していたのか、あまり驚く事も無く受け入れた。俺の肉体が神様が使う特別製だと知った時に、驚いていたぐらいか。


 そんな話の最中に我慢出来なくなったのか、3人がかりでベッドに連れて行かれた。3つの技で3人を完全にダメにして寝かせる。帰ってこない3人を浄化して俺も寝よう。


 床なのに、ゆっくり寝られるとは。今日も1日お疲れ様でした。



 <異世界44日目>



 おはようございます。今日は山の方に毛皮を取りに行こうと思います。ソードグリズリーを殺して毛皮を剥げば良いだけの、簡単なお仕事だ。ただし、ソードグリズリーが居なければ意味が無いが。


 浄化していると2匹が起きて来て、じゃれついてくる。



 「おはよう。ダリア、カエデ」


 「ニャン」 「ガゥー」



 2匹とも、今日も機嫌が良くてなによりだ。2匹を浄化しながら、撫でたり、ワシャワシャしてモフる。嬉しそうな2匹を見ていると、こっちも嬉しくなってくる。


 一頻り遊んでいると、3人が起きて来た。



 「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」


 「おはよう、3人とも」 「ニャー!」 「グルゥ!」


 「アルド。今日はどうするんだい?」


 「今日は、お休みにしましょう!」


 「そうね! お休みにして、1日中愛し合いましょう!」


 「爛れ過ぎだろう? 今日は山の方に行くよ。ちょっとソードグリズリーの毛皮が欲しい」


 「毛皮?」


 「ソードグリズリーの皮ですか……。ですが皮なんてどうするんです?」


 「寝具にしようと思ってね。この辺りは防寒具は要らないらしいが、寝具としては使えるから」


 「寝具ですか……。これからの季節暑くないですか?」


 「布の方が良いかな?」


 「そうだね。布の方が良いと思うよ」


 「成る程、じゃあ布にしよう。綿はあるかな?」


 「綿は高級品ですが、ありますよ」


 「なら、枕と布団でも作るか……」



 全員で食堂に下りて、朝食を注文する。大銅貨6枚を支払いゆっくり待っていると、女将さんが朝食を持って来た。……今日もか。



 「皆、おはよう! 3人は今日も機嫌が良さそうだね!」


 「おはよう、トーカ。毎日幸せにしてもらってるからね」


 「トーカ、おはよう。そうですね、毎日愛してもらっていますから」


 「おはよう。昨夜も帰ってこれなかったのよ、私達」


 「そうなんだね。私の方も昨日……」



 いつもいつも飽きないもんだなー。そんなに楽しいのかね? 目の前の女性従業員も、聞き耳立てるのに集中してるな。毎日すみませんね、男性の皆さん。


 ダリアやカエデは気にも留めず朝食を食べてる。2匹の姿は本当に癒されるわー。……ん? 娼館の売り上げが上がった? それって朝の猥談の所為なのか。宣伝だったのかコレ?。


 どこで何が絡んでくるか、分からないもんだ。風が吹けば桶屋が儲かるってヤツかな? ………アレだ、エロは強いんだろう。きっと。


 朝食を終えて部屋に戻り、メル以外の全員で雑貨屋に行く。メルは家に戻って、傭兵時代の物を持って来るそうで別行動となる。アイテムバッグも持ってるらしい。


 雑貨屋で麻布と綿を大銀貨1枚で買って部屋に戻った。麻布2枚を【融合】で張り合わせて中に綿を入れる。十分に詰め終わったら、均等になるように均していく。


 麻布をダウンジャケットのようにある程度に区切り、【融合】で区切りを独立させる。これで敷布団は完成だ。


 時期的に掛け布団は要らないので、毛皮でも借りて被ればいい。枕も同じように作って敷いてみると、ダリアとカエデが布団の上で遊び始めた。


 フカフカとまでは言えないが感触が楽しいらしく、とても楽しそうだ。浄化すれば済むので、壊さないなら好きなだけ遊ぶといいよ。俺は椅子に座り、楽しそうな2匹を眺める事にした。



 「ただいま戻りました。昔の品を引っ張り出すのに、ちょっと時間が掛かってしまいました」


 「おかえり。古い品だと手直しをした方が良いかな?」


 「おかえりー。どんな戦い方をするのか聞いてからじゃないかい?」


 「おかえりなさい。手直しで済まないなら、アルドが作ってあげた方が良いですよ」



 持ってきた物を見てみると、盾と短槍と青銅の鎧が出てきた。他にも青銅の鎖帷子と脛当て、それに兜も出てきた。アンタ一体どこの重装歩兵だよ。古代ギリシャのホプリテスか?。


 魔力が多く、魔法が得意な、魔女族の重装歩兵。斬新過ぎるだろう!? ビックリな戦術だよ。もしかして、魔力を使った身体強化が得意なのかもしれないな。



 「相変わらず、魔女族って重装備だねぇ」


 「魔力による身体強化で、この装備でも素早く動けますからね」


 「私、身を守るのは昔から得意なのよ」


 「あー……。コレが普通なのか。それで、どうするんだ?」


 「どうしましょうか? もう80年ほど戦いから遠ざかってるから、最近の装備って分からないのよね」


 「最近どうこうってのは関係なく、アルドに聞いた方が良いね」


 「そうですね。メルも知っての通り、異世界人ですから。知識が根本的に違うんですよ」


 「成る程。アルド、私はどうすれば良いのかしら?」


 「どんな戦い方をしたいかで、幾らでも変わるよ」


 「前に出て皆を守る戦い方が、1番慣れているのだけれど……」


 「だったら武具の軽量化と質の良い物との交換かな?」


 「青銅が主体だね? せめて鉄にするか、魔物の素材に変えるべきだよ」


 「盾は、ダナが持ってるカイトシールドを渡してあげればいい。ダナは全く使ってないし」


 「うっ! ……だってさ、攻めた方が早いんだよ」


 「鎧は革を買ってきてからだな。……青銅の物は素材に戻して良い?」


 「構いません。特に思い入れ等もありませんので」



 俺は一つずつ素材に戻していく。短槍の穂、盾の縁、青銅の鎧、青銅の鎖帷子、青銅の兜、青銅の脛当。


 青銅シリーズだが、当時は青銅が主流だったんだろうか?。


 銅と錫、それ以外に分けていくが、意外に良い物だったらしく不純物が少ない。銅は可能な限り純銅に近づけておく。精錬も随分慣れたなぁ、色々やったからかな。


 これはもう、1から作った方が良いな。俺は全員を連れて、再び買い物に行く事にした。2匹はお出掛けに喜んでいるようで、お尻をフリフリしながら先導している。


 可愛いなぁ、もう。



 ▽▽▽▽▽


 0088終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 金貨30枚

 大銀貨35枚

 銀貨18枚

 大銅貨13枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 剣熊の爪のグラディウス

 二角の角のククリ

 二角の角の戦斧

 風鹿の角の十手

 槍木の弓

 二角の革の帽子

 剣熊と銅亀の革鎧

 剣熊の革の剣帯

 剣熊の革の指貫グローブ

 剣熊と銅亀の肘防具

 剣熊と銅亀の膝防具

 剣熊と銅亀のブーツ


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