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0081




 「昼になるけど、そこまで進んでないね」


 「3分の1は越えていますが、西に行く場所もまだ先ですね」


 「うーん。別に西に行く必要も用事も無いんだよな。この道の魔物を掃除しようと思っただけだし」


 「掃除の必要もなかったから、村に帰るかい?」


 「そうだな、そうするか」



 今日の行動は無駄になりそうだが、こういう日があってもいいか。昼食には満足したようなので、腹ごなしにゆっくりしよう。2匹はじゃれあって遊んでいるな。


 何と言うか、ピクニックに来ただけって感じだ。しかし、こういう日があっても良いと思う。



 「しかし、良い風が吹いてるねぇ」


 「えぇ。こういう良い雰囲気の時は……チュッ!」


 「あっ! ズルいよ、シュラ。チュッ!」


 「2人とも、急に甘えてきたな」


 「チュッ! 最近、ダリアやカエデが居るから甘え難いんだよ」


 「全くです。チュッ! ダリアやカエデに譲っている分、今は甘えるんです」


 「ニャー」 「グルゥ」



 あらら、結局ダリアとカエデが「私達も混ぜろ」と言わんばかりに突っ込んで来た。ダナもシュラも苦笑しているが、しっかりと甘えている。もしかしたら寂しかったのかな?。


 久しぶりに濃厚なイチャイチャを2人としたが、2人は更に甘えてきて収拾がつかなくなった。最後には思念を放出しないと止まらなかった程だ。


 その後も2人は甘えてきたので軽くイチャイチャして、帰り支度を始める。2人には少し修行をさせて発散させよう。


 身体強化の指導をしながら帰り道を歩く。2人も初めて会った頃に比べれば上達しているのだが、一定以上の精密な操作に関しては殆ど上達していない。


 精密操作は難易度が高いので仕方がないと言えるのだが、それにしても成長が無いのが気に掛かる。戦争の事もあるし、少し厳しめに指導した方が良いかもしれない。


 戦争に巻き込まれると決まった訳じゃないが、備えあれば憂いなしとも言うし。2人が死ぬより遥かにマシだろう。



 「こ、これ厳しいんだけど? アルド、これ厳しいよ!」


 「うぅ……。集中すると転んでしまう……。なんで上手くいかないんでしょうか?」


 「ニャ~ン」 「グルルゥッ」


 「ダリアとカエデは普通に出来てるよ」


 「「そんな!」」


 「しっかし……。2匹は本当に上手いな。俺がやってるのを見て、感じ取って、学んだんだろうか?」


 「アタシもアルドを感じ取る事に集中しよう」


 「私もそうします!」


 「まぁ、真面目にやってるから良いけど」


 「あ!? こういう事かい?」


 「ああ! 成る程、こうするんですね!」



 何故かあっさりと上達する2人。俺を見ていたが、感じ取ってなかった様だ。ダリアやカエデの方が俺の事を素直に見ていたらしい。2人は一体何を見てたんだろうな?。


 聞いてもアレな答えしか返ってこないと思うので、いちいち聞いたりはしないが……。村に帰るまで、ちゃんと修行をさせよう。


 2人は身体強化をしながらの行動に少しずつ慣れてきた様だ。1度コツを掴むと出来るようになるのは、他の事と変わらない。後は繰り返し練習して精度を上げるだけだ。


 折角なので、感覚強化も教えておく。目、耳、鼻、口、肌、これらの感覚を強化する事で有利に戦える。触覚の強化は武器の繊細な扱いを可能にするので、結構重要だったりする技術だ。


 村に帰り着いても、まだ夕方にもなっていなかった。解体所に行きゴブリン3体を売る。大銅貨9枚だったので、1人3枚に割った。


 ギルドに行き手続きをしてもらう。成果が乏しかったのでミュウさんに心配されたが、単に北に行ってみただけだと言っておいた。


 北に行ったと言うだけで納得されたという事は、皆知ってる事なんだな。次からは用も無く北に行くのは止めよう。邪気の浄化は出来たが、儲からないのはちょっと問題が有る。


 宿の食堂で夕食を注文し、大銅貨5枚を支払って部屋に戻る。装備を外して全て浄化した後、十手を持って食堂へと下りた。


 食堂に下りると女将さんが居たので、宿の10日延長を頼み銀貨3枚を支払う。ゆっくり水を飲んで待っていると、女将さんが夕食を運んできた。



 「今日はどうだったんだい? 儲かったかい?」


 「今日は駄目でしたよ」


 「あー。まぁ、そういう日もあるさ」


 「アルドが北に行ってみたいって言ってね。それで北の方に行ってたのさ」


 「長閑な草原でお昼を食べて、ゆっくりイチャチャしていました」


 「それはそれで良かったんじゃないのかい?」


 「良かったんですよ。いっぱい甘える事が出来ましたから」


 「誰の目を気にする事も無く、久しぶりにイチャイチャ出来たからねぇ」


 「そうなんだね。私も、何も気にせず旦那とイチャイチャしたいよ」


 「住んでる所は息子と別なんだろ?」


 「そうなんだけどね。こう、解放感が欲しいんだよ」


 「「分かる!」」



 今日は猥談じゃないから、聞いていても問題は無いな。こういう話なら良いんだが、いつもいつも猥談なんだよ……。そういう世界だし、そういう時代なんだけどさ。



 「誰の目も気にせずヤりたいねぇ」


 「そうですね。邪魔な物を全部捨てて、ずーっとヤっていたい」


 「それって最高だね! 私も旦那と……」



 結局か! 結局こうなるのか。猥談しなきゃ気が済まないのか? ゆっくりしようぜ? ダリアとカエデをモフっているけど、2匹は気にせずに楽しそうだな。



 「明日はお休みにしましょう! 休むべきです!」


 「そうだね! 明日は1日中休むべきさ!」


 「流石に休みと言っても、爛れた生活はしないぞ」


 「「えーっ!!」」


 「冗談で言ってるのは分かるけど、現実には飽きるからな?」


 「「それは、まあ……」」


 「そうなんだね。初めて知ったよ」



 食事をとって部屋に戻り、全員でイチャイチャする。やっぱり寂しかったみたいだ。さっきの会話も”もっと構って”というアピールだったし。もう夜だから濃厚にしても問題は無い。


 2人は酒を飲み始めたが少量にしているので、ダリアやカエデもそこまで嫌がってはいない。ゆっくり濃厚にイチャイチャしても、特に暴走する気配は無いな。


 朝じゃないから大丈夫なんだろう。ダリアやカエデは浄化しながらだと、そこまで酒の匂いを嫌がらない。ただ、浄化されると眠気が大きくなるようで、あっさり寝てしまった。


 2人は酒を飲みながらだからか、スキンシップが激しい。どうもここ最近の我慢やらストレスやらが噴出している様だ。キスしてきたり、抱き締めてきたりが止まらない。


 ここで止めても2人が更にストレスを溜め込むだけなので、今日は止めずに好きにさせる。直接的な事ではなかったらしく、イチャイチャが長く続いているだけだ。


 2人自身も自分が何を求めているのか、分からないみたいだ。何と言うか、ストレスが綺麗に解消されていない。仕方がない……あんまり使いたくはないんだが。


 俺は立ち上がり、2人をお姫様抱っこでベッドに運ぶ。2人はいきなり動いた俺に驚いたみたいだが、2人の精神状態が良くないので構っていられない。


 2人のストレスを解消する為に、本気の【房中術】と【念術】の【喜昇】と【楽豊】を使う。


 ………ヘブン状態である2人を浄化して綺麗にしよう。余りにアレ過ぎて、コレどうなの? と思う。


 【喜昇】は喜怒哀楽の内、喜の感情を急上昇させる。【楽豊】は楽の感情で満たす。2つとも悪用厳禁の技だが、2人を癒す為なら問題あるまい。


 どちらの技も、副作用の無い麻薬と言えば誰でも理解出来るだろう。2人が説明出来ない状態になるのも仕方がない。最近【房中術】のレベルが上がってきて、耐えられる事がある。


 その為に新たな技を解禁したんだが、強力過ぎた様だ。明日大丈夫かな? 考えてもしょうがない、浄化して寝よう。おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 0081終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 金貨30枚

 大銀貨33枚

 銀貨19枚

 大銅貨57枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 剣熊の爪のグラディウス

 二角の角のククリ

 二角の角の戦斧

 風鹿の角の十手

 槍木の弓

 二角の革の帽子

 剣熊と銅亀の革鎧

 剣熊の革の剣帯

 剣熊の革の指貫グローブ

 剣熊と銅亀の肘防具

 剣熊と銅亀の膝防具

 剣熊と銅亀のブーツ


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