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0677




 金銀はそこまで大量に有る訳ではないので寝る前にすればいいやと思い、現在は指導の方をしている。当然の様に、ウチの女性陣と3匹以外の全員に【集中】を使った。その御蔭で五月蝿くなくて快適だ。


 魔力と闘気の循環をさせているのだが、次郎君と千代女さんは体操の方に進んでいる。この2人、結構器用で割と早く身につけてしまった。


 ちなみに1番苦戦しているのは勝家君だ。彼は色んな意味で大雑把なので、循環も適当にやっている。


 その程度の実力でいいなら、それでも構わないのだが、上を目指すなら精密に出来なくては駄目だ。よって勝家君が1番時間が掛かるだろう。


 次に不器用なのが藤である。体を動かす事には才能があるが、細かな制御が苦手ならしい。それでも勝家君よりはマシだ。


 宗一、宗二兄弟は普通。ビックリするほど普通であり、可も無く不可も無くと言ったところ。逆に妙なクセも無いので非常に教えやすい。


 その上に蒼と塚原さんが居る。まあ、あの爺は強くなる為なら何でもやるので除外するとして、蒼は意外にも優秀だった。


 当主の娘のお付きになれる程度には優秀なんだろうと思っていたが、まさかそれ以上とは思わなかったな。それでも当主の子供の方が優秀なんだから驚きではある。望月って優秀な家なのかね? それとも偶々かな? ……どっちでもいいか。


 夕方になったので、料理を始める事にして【集中】をゆっくり解除した。土鍋3つで24合を炊きながら、かす肉と野菜のスープを作る。


 アーマーベアとウィンドディアーの肉をスライスして大量に用意していく。……おっと忘れてた。焼き場を作り、超魔鉄で焼き網を作って設置しておく。


 スープが出来たので、魚醤と甜菜糖と竜の脂を熱して混ぜてタレにする。ご飯も炊きあがったので、久しぶりの焼肉だ。皆に肉と野菜を渡し、好きに焼いて食べる様に言う。



 「久しぶりの焼肉は良いね。今日はウィンドディアーの肉もあるし、お酒飲みながら食べようかねぇ……!」


 「いいですね。私はシードルにしましょうか。鹿肉には甘いお酒も合うと思うんですよ」


 「私はウィスキーかしら? アルド、少し白湯を貰える? 暖かいお酒にしようと思うの」


 「いいね。私は灰持酒を自分で【加熱】するかな。難しいけど、自分のお酒なら失敗しても自分の所為で済むし」


 「私は普通に食事だな。今日も熊肉があるが、特に気にならないのが不思議だ。猪系の魔物ほど脂が多くないからか?」


 「それもあるんじゃないかな? 鹿肉と一緒に食べると、ちょっと面白い味になるよね。僕はこれはこれで好きなんだけど、好みは分かれそうだよ」


 「いやぁ、美味いな。自分で焼いて食うのはどうかと思ったが、焼きたてを直ぐに食えるのが堪らんな。次郎はどうだ?」


 「凄く美味しいですね。こんなに肉ばっかり食べてるのに、何故か不思議と飽きませんし。やっぱり美味しいからでしょう。僕も強くなったら、頑張って獣を狩ろうと思います」


 「「お供します」」


 「何かここに来て贅沢ばかりしてる気がするけど、今さら遠慮するというのもね。それに、強くなる為の技を教えて貰ってるし……良いのかしら?」


 「多分いいのでしょう。身体強化は基本中の基本だと仰っていましたが、出来ない人が多過ぎるとも仰っていましたね。身体強化モドキというのも聞きましたけど、アレって……」


 「ええ。間違いなく三雲の暗殺術よ。三雲の誇る技は”モドキ”でしかないらしいわ。どうりでここの方々が三雲を鼻で笑う筈よ」


 「ですね」


 「いやいや、今日の飯も美味いですな。まさか父上の下を辞してからの方が美味い物が食えるとは、生きていると不思議な事があるものです」


 「まあのう。とはいえ、正しい身体強化と言われたか……。あんな事が当たり前に出来るなら、ワシなど相手にならん筈じゃ。まさか見上げてもなお、足りぬ壁だとは思わんかったわ」


 「師の事です。むしろ勝てない事を喜んでおられましょう? 流石にそれが分からぬ私ではありませんぞ」


 「はぁ……。前にも言うたが、そろそろ将軍家の者が使う様な言葉使いは止めよ。いつ、どこで、誰が見ておるか分からぬのだぞ?」


 「申し訳ありません」


 「御家に迷惑を掛けてしまうからの」



 あちらはあちらで大変な話をしているな。こんな所で、と思わなくもないが、それだけ気を許しているのか、そう見せているのか……。


 ま、気にする程の事じゃないな。それよりも、後1日か2日で体操まではいけそうだ。そうなれば実戦経験もさせないとな。


 そんな予定を考えながら後片付けをし、終わったらカマクラに入る。ちなみにカマクラに続いているトイレは、朝とかの暇な時に【浄化】している。なので臭くないし、虫が湧く事も無い。不思議に思っている様なので、全員に説明をしておいた。


 男性陣は「へー」で終わったのだが、女性陣は微妙な表情をしていた。なので「臭い方が良いか?」と聞いたら、「浄化して下さい!」と強くお願いされた。当たり前だが【聖潔】で同じ事は可能なので、権能をバラす事にはならない。


 ウチの女性陣は、とっくにそういう事を乗り越えてるので今さらだ。綺麗な方が良いのは誰もが同じだし、【浄化】の権能以上には綺麗にならない。ならば諦めるしかない。女性陣の中では、そう結論付けられている。それは3匹も同じだ。


 そんな事を考えながら甘えさせていたら寝たので、3匹を布団に入れてやった後、全員を【喜昇】と【極幸】でキメて寝かせる。アイテムバッグから金銀を取り出し、ガイアルム王国の大銀貨と大金貨を作る。寝る前に全部終わって良かった。


 大銀貨103枚と大金貨312枚になったが、王国に居る辺りから溜め込んでいた金が、俺の予想以上に多かった事に自分でビックリしたよ。無駄に溜め込んでいたと言うべきか、それとも大金貨になったんだから無駄じゃないと言うべきか……。


 まあいい、終わったんだから寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界280日目>



 おはようございます。今日は訓練4日目です。ついに水の季節も半分を過ぎたな。ここから暖かくなっていくそうだが、急に寒くなったりもするらしいので注意しないといけない。とりあえず起きてきぐるみ着たら、外に出るか。


 寒っ!! 今日から暖かくなっていくって時にこれかよ。まだ水の季節だからしょうがないのかね? とりあえず暖かい朝食にしよう。小麦を取り出して全粒粉にしたら、聖水と塩と共に練っていく。


 スープはアーマーベアの骨で出汁をとって、野菜とかす肉の入ったスープにしよう。寸胴鍋でスープを作りながら生地を量産していく。生地を【熟成】したら麺にしてアイテムバッグに収納する。それを繰り返していると、終わった頃に皆が起きてきた。



 「「「「「「チュッ! おはよう」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャア」 「………」 「カー」


 「「「「「「「「おはよう」」」」」」」」



 麺をどんどんと茹でていき、茹で終わったら椀に麺とスープを入れていく。勝手に食べていってもらうが、もう1人ぐらい居ないと大変だな。メルとフォルに手伝って貰おうかな?。



 「これは讃岐で流行っている<うどん>か。聞いた事はあるが、食べるのは初めてだ。師は食べた事がありますか?」


 「いや、ワシもないな。まだ若かりし頃に四国に渡った事はあるが、その時にはまだ無かったのであろう。初めて食べるが、なかなか美味いものじゃの」



 勝家君達は一度食べているので何も言う事は無いらしい。いや、食う事の方が先だと言うべきか。ウチの女性陣の1人は震えながらうどんを食べているが、アレは放っておけばいい。今日1日カマクラの中かもしれないし。


 朝食後、訓練を皆に任せて俺はダンジョンに行く。今日のお供はダリアだが、俺の速いスピードを楽しんでいるらしい。首に腹を乗せながら、前を見て興奮している。素材を全て回収するまで五月蝿かったな。


 さて、ダンジョンも出たし、ツシマに行くか。



 ▽▽▽▽▽


 0677終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨36枚

 大金貨783枚

 金貨497枚

 大銀貨873枚

 銀貨850枚

 大銅貨1413枚

 銅貨64枚


 神石の浄化剣

 神鉄の杖

 神鉄の大太刀

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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