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0550




 王都の中に入り宿を取る。王都の中は普通と言ったところだ。儲かっているからか王国や聖王国の王都とも遜色は無い。何で王都の顔とも言える壁を、あんなにショボくしているのか分からないが、気にしたら負けな気がする。


 直ぐに宿をとる為に街中で聞き込んだ後、宿に行って大部屋をとった。大銅貨8枚と高かったが、8人部屋なので広くて快適だ。


 部屋も決まったため、夕方に近いが、少しの間でも情報収集をする為に皆と別れる。情報収集の時には常にダリアとフヨウを連れているが、今日も同じで2匹を連れている。


 子供達から良い情報を得られたりするので、これはこれで侮れなかったりする。短時間とはいえ様々な情報が得られた。流石は王都と言うべきなのかもしれないが、触られ続けてダリアさんがお疲れだ。本当に御苦労様と言うしかない。


 宿に戻ってくると既に皆は揃っていたので、食堂に行き夕食をとる事にした。大銅貨9枚を支払い夕食を注文したら、席に着く。



 「とりあえず俺が集めてきたのは、東に2つ村があって、その北東に1つ町があり、その町が砂漠の入り口となる町だと聞いた。砂漠では東の方向に行き続けるのが重要らしい」


 「アタシの方も似た様なもんだね。……そうそう、茶葉は国が管理してるんで貿易船の者以外は誰も買えないそうだよ。国に掛け合っても無駄らしいし、賄賂でも渡した日には殺されるんだってさ。実際に殺された商人は何人も居るらしいよ」


 「まあ、当然と言えば当然の話ですけどね。国の物に手を出そうとすれば殺されても仕方がないでしょう。それに、その商人達も分かってなかったとは思えません」


 「そうでしょうね。私の方もそこまでの情報は無いんだけれど、砂漠には砂賊という盗賊が出るそうよ。何でもオアシスを根城にしているらしくって、上納をしても殺される事があるんですって」


 「私も同じ話を聞いたよ。私達に手を出す可能性は高そうだからね、多分砂賊は全滅すると思うよ。主様が私達に手を出す者を許す筈が無いし、殲滅されて根こそぎ奪われて終わりじゃないかな」


 「私もフォルと色々聞きこんだが、王宮内の下らない権力争いの話なんかが多かったな。村や町の位置を聞いていたんだが、王宮内のゴタゴタを話したかったのか無駄な事ばかりだった」


 「まあ、誰かと誰かが不倫してるとか、誰かと誰かが夜な夜な会っているとか、そんな話ばっかりだったね。名前を聞いても分からないんだけど、出てくる名前が男性の様な名前ばっかりだったんだ。途中からディルは本当にウンザリしてたよ」


 「そもそもどうでもいい話なうえ、誰と誰が尻を掘り合ってるかなんて興味も無いだろうし、聞きたくも無いだろうよ。気持ちは良く分かる」



 夕食を終えて宿に戻ると、皆は久しぶりに酒を飲み始めた。ここ最近はあまり飲む事も無かったんだが、ここは平地だし大きな部屋でゆっくり出来るからだろう。


 山岳地帯というか標高の高い場所で酒を飲むと体にどんな悪影響が出るか分からないから、酒を飲むのを出来るだけ控えていたんだ。


 今日ぐらいはゆっくり飲んでも良いだろう。ダリアとフヨウも飲みたいようなので、ミードを出してやった。


 皆が飲んでいる間、邪気吸引機を使って強力に邪気を吸引しながら浄化する。それとディルに【念術】の指導をしていたら、気付いたら皆は眠っていた。


 全員を浄化してベッドと布団に寝かせた後、ディルを【房中術】と【精気】で満足させてベッドで寝かせる。最後に加熱機を2台使って部屋を温めたら俺も寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界225日目>



 おはようございます。今日は砂漠の手前にある町まで行こうと思っています。昨日の調子だと、今日中に着く事は十分に可能だろうと思う。後は砂漠に関しての情報収集をすれば問題なく進める。



 「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャア」 「………」


 「部屋が温かいからか起きるのが楽だったみたいだね? シュラが普通に起きられるんだから、加熱機は優秀だよ。今日中に砂漠の手前まで行くんだろうけど、砂漠を越える事は可能なのかね?」


 「それに関しては難しくはないんだ。【空間把握】は地面の下も確認出来るから、どこに水が眠ってるかは分かる。水の流れを辿れば、必ずその先にオアシスは在るんだよ。砂漠と言ったって、地面の下には水が流れてる」


 「へぇ~、そうなんですね。砂まみれの大地でも、実は地下に水が流れてると……あぁ、それが湧き出ているのがオアシスなんですね?」


 「ああ、その通りだ。だから俺にとっては、道を間違える可能性は山岳地帯より低かったりする。俺にとって砂漠は、そこまで厄介な場所じゃないんだよ」



 雑談をしながら加熱機や布団を浄化して回収し、部屋を片付ける。全て終わったので、宿を出て食堂へと向かい中に入った。大銅貨9枚を支払い普通の食事を済ませたら、王都を出て東へと出発する。


 ここまでもそうだが、荒地が多い感じはしない。おそらくは海沿いを走って来たからだとは思うが、内陸の部分は荒地が多いのだろう。


 わざわざ嘘を吐く理由も無いしな。そういえば、もう1つこの国が厳しい理由があった。それはダンジョンが無い事だ。


 ダンジョンから得られる資源というのは、やはり国家にとっては非常に大きい。それが無いとなると厳しくなるのは当たり前ではある。


 しかし、邪気を吸い込むダンジョンが無いというのはどういう事なんだろう? この辺りは人が少ないからダンジョンを作る程では無かったのだろうか?。


 人口密度が低く邪気がそこまで溜まらないから、ダンジョンを作る程でもない。仮にそれが事実だとしたら皮肉すぎる。


 人口が少ないからこそ邪気の排出量が少ないのに、その所為でダンジョンの資源が手に入らず苦しい。ちょっと皮肉がキツ過ぎる気がする。そのうえ蛮族国家と言われているものの、その大本の国は蛮族行為をしていないし。


 他国に侵攻するという程度なら、こういう時代にはよくある事でしかない。世界全体で平和にしようとしない限りは、戦争なんて無くならないものだ。


 1国だけが口に出したところで攻め込まれて終わる。そもそも隙を見せたら攻められるのはガイアルム王国が証明してるしな。あそこまで帝国に攻められていた訳だし。


 そんな事を考えていると、ウェッソの村の近くに来たのでゆっくり通り過ぎる。この村も小さい村なので、近くを通りながらの浄化で十分だ。浄化が終わったら、再び身体強化をして走っていく。


 この辺りから既に商人の馬車などをあまり見かけなくなっている。砂漠の向こうとの交易品を載せた馬車は滅多に通らないらしい。


 砂漠を往復するのに半年は掛かるらしく、交易品もそこまで多く持って帰ってくる事はできない。砂漠を渡る際に使われる、ディキマというラクダっぽい見た目の魔物が居るらしいが、それに載せるにも限度がある。


 アイテムバッグを持っていこうものなら砂賊に奪われて終わりだそうで、持って行く者は居ないらしい。


 目の前に小さな村が見えてきたが、あれがクルの村か。また歩きに変えて、近くを通るように浄化をしていく。吸引機に強く魔力を注ぐと一気に邪気を吸い込むので、近くに来る前に根こそぎ浄化をしていく。


 吸引出来ないほど周りから邪気がなくなったら終わりなのだが、十分に村全体から邪気はなくなっている。何度も使っているからか、流石に慣れてきたなぁ。


 その御蔭かスムーズに処理できるようになった。ある程度の規模の村なら、中に入らなくても問題は無いだろう。浄化が終わったので、今度は北東へと進んで行く。


 道の途中で止まり、昼食としてかす肉のスープとパンを作ってもらい皆で食べた。その後も北東へと走り続け、ようやくエトーアの町に着いた。ここがブラギア王国の東の端だ。


 町の入り口には列も無いので待たずに入れる様だが、賑わっている感じはしないな。半年に1度じゃ仕方がないのかな?。



 ▽▽▽▽▽


 0550終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨9枚

 大金貨36枚

 金貨143枚

 大銀貨523枚

 銀貨223枚

 大銅貨129枚

 銅貨220枚


 神金の矛

 神鉄の太刀

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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