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0501




 結局ダナが懸念しているのは、突発的に帝国と争いになる事だった。まぁ、俺達が発端になっての戦争とか御免だという気持ちはよく分かるので、懸念するのは当然だろう。俺が一人で殺しに行くのと戦争では、犠牲者の規模が違いすぎる。


 俺ならピンポイントで敵を殺害できるが、戦争だと大勢がぶつかって多くの人が死んでしまうからな。


 少し前に小競り合いをやったばかりだとはいえ、攻めてくる可能性が無い訳じゃない。だから警戒するのは分かるんだが、帝国の内情がそれを許すのか? とも思うんだがな。


 そんな話しをしていると、ミードを入れてやっていた4匹が酔ったのか既に寝ていた。寝言を言っていたので寝た事に気付いたんだが、今日は疲れてたのか早いな。


 【念動】でスライドさせて、いつもの定位置へと移動させる。一昨日、昨日と無かったので張り切るのは分かるんだが、引っ張りすぎだ。


 【房中術】【鋭覚】【精気】の3つの技を使い、満足するまで付き合った。全員が大満足して撃沈するまで結構な時間が掛かったが、俺の完全勝利だ。


 誇っても虚しいだけなので浄化してさっさと寝よう。部屋と皆を浄化した後、【空間把握】を使ってジャン達とリンデ達の部屋を確認すると既に寝ていた。


 なので、2部屋と7人を完全に浄化しておいた。そんなに時間も掛からないので直ぐに浄化も終わる。これでやっと眠れるな。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界204日目>



 おはようございます。昨夜、物凄く久しぶりに夢を見ました。面白かったのは、元の世界でネット検索をしていた夢だったからだ。何故か色々調べていたが、アレは若い頃の自分だったと思う。


 その夢で思い出したんだが、全粒粉を使ったのはナンじゃなくてチャパティなんだよ。後、中華麺は木灰を水に溶かした上澄みに含まれる炭酸カリウムで作れる。


 何であんな夢を見たのか分からないが、思い出そうとしていたからだろうか? ちなみに大麦は、精白した後に蒸して押しつぶすと<押し麦>になる。それを炊いたのが麦飯だ。


 食べたいけど面倒臭いんだよなー……どうするかね? 炊くのに水と時間が掛かるだけだし、精白しただけの丸麦のまま【錬金術】で炊くか? ……考えるのが面倒だから昼に決めるか。



 「おはよう。ダリア、カエデ、マートル、フヨウ」


 「ニャア」 「ガル」 「ワン」 「………」



 今日は起きて直ぐに聖水を要求してきたので、直ぐに入れてやる。昨夜のミード、つまり酒の所為で喉が渇いてるんだろう。温めたとはいえ飲みやすい温度だからか、ガブガブ飲んでる。直ぐにお代わりを入れてやると、今度はゆっくりと飲み始めた。



 「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャ」 「グル」 「ウォフ」 「………」


 「アルド、今日で仕事は終わりなんだろう? 明日までは王都に居なきゃいけないみたいだけど、それが終わったら北の侯爵領のダンジョンに行かないかい? 向こうは戦闘ダンジョンだし、こっちよりも稼げそうだからね」


 「それは構わないが、ジャン達やリンデ達にも聞いたのか? 俺達だけで行っても良いが、ここのダンジョンと違って黒い奴や竜が居るかもしれないからな。特に黒い奴が居た場合、ザラとエイルズに食わせてやらないといけない」


 「ああ、それは確かに。あの者達であれば、十分に強化されるでしょう。流石に私達や他の食べた事のある者では、もう殆ど強化はされないでしょうが……」


 「それは仕方が無い事さ。シュライアだけじゃなく、あの2人以外は強化される事は殆ど無いだろうね。ただ、少し前に若干強化されたから、自分の血肉として取り込めれば強化出来る余裕も生まれるのかもしれない」


 「食べた量を考えると、相当の時間を鍛錬に費やさないと強化されない気もするわね。どのみち魔法を始め、多くの技術を修練しなければいけない身としては、急ぐ気にはなれないわ」


 「それで良いのではないか? 無理に急いでも自らの力になるかは分からないし、少しずつ鍛え上げていくしかあるまい。既に普通の者より遥かに強い以上は高望みというものだろう」


 「確かにそうだね。上を見上げるとキリがないけど、僕達の強さも相当のものなんだよね。ただ、アルドと比べると大きすぎる差にガッカリするんだけど……。それでも普通の人達が到達出来ない肉体を持ってるって事を、忘れちゃいけないんだろうね」



 普通の者と比べたら肉体の頑強さは違うだろうね。病気なんかに関しても、普通の人の病気への抵抗力を100とするなら、邪生の心臓を食べたジャン達やリンデ達は400近くの頑強さを持つ。不老長寿組は1000を超える程だ。


 圧倒的過ぎて滅茶苦茶だが、神様の加護が加わる為にここまでになってしまう。傷の治りも早く、ナノマシンでも入ってるんじゃないかと疑うレベルだ。


 まあ自分の体が不老長寿で頑強なのだから、文句を言う気は欠片も無い。ただ、病気が蔓延している中で俺達だけ平然としているのは大丈夫なのか? とは思う。その際には神様の加護が云々とか言っていれば、問題は無い気もするが。


 不老長寿でも病気になるとはいえ、短い人生だった者は多くない。不老長寿は少なくとも数百年は生きている人ばっかりなので、疑われる事は無いだろう。


 さて、そろそろ朝食を食べに行くか。いつも通り【覚醒】で起こした後、皆を伴って食堂に入る。大銅貨18枚を支払い朝食を注文したら、席に座りってゆっくりと温めた聖水を飲む。


 ……今日は早いのかよ! 少ししたら朝食が来た為、慌しく朝食を終えて食堂を出た。皆とは食堂の前で別れる。


 俺はダリアと一緒に食料店に向かい、野菜と牛乳を銀貨1枚分ずつ買っていく。それと大銀貨5枚を大銅貨500枚に両替してもらい店を出た。


 牛乳はミルキーカウと呼ばれる魔物の牛の乳だ。白黒模様と聞いているのでホルスタイン系の一種なんだろう。一年中乳が出る牛で、非常に温厚なんだそうだ。


 正しくは、餌が食べられる限り温厚らしい。飢えるとキレる牛だそうで、闘牛を超える程に暴れるみたいだ。


 まぁ飢えても温厚でいろっていうのは無理だよな。そんなの人間でも無理だ。ダンジョン前で登録証を見せて中に入り、鍛冶師兄妹の居る店へと行く。


 中に入ると、今日が最後だからか、騎士が8人ほど待っていた。慌てて仕事を始めて、武器を作っていく。剣6本にメイス2本。最近剣が多いがメイスも多い。オルニアに理由を聞いたところ、知り合いの女性騎士の所為だという。


 どういう事かと詳しく聞くと、メイスを使ってレッドパンサーを一撃で倒した事を話しているらしい。武器強化をしての一撃なんだが、武器が壊れるでもなく、曲がる訳でもない。


 そもそもメイスは頑丈なうえ使い勝手が良いとの事で、補助であり奥の手として欲しい様だ。武器が支給されるのは年に一度だけなので、壊れると自腹になるのも理由にあるらしいが、それが1番の理由じゃないか?。


 ちなみに年に一度の剣の支給日に古いのと交換されて、去年の物は鋳潰されるらしい。それを繰り返し、質が悪くなると農民の農具の刃先にされるそうだ。刃先だけ鉄のうえ、その鉄の質も悪かったのか。そりゃ農作業が捗らない筈だ。


 青銅でもいいから刃全体を金属にしなければ、生産量が増える訳ないだろうに。若い農務卿が成果を出せない筈だ、根本的なところが悪過ぎる。


 教えてやる義理も無いが、気付いたり思い出したら言うか。前に一度似たような事を言った筈だが上手く伝わってないかもしれないし、阿呆どもに抵抗されてるかもしれないしな。


 どこの国でも農業や漁業などの一次産業は大事だろうに、何故か古い時代ほど軽視するんだよな。上から命じれば何でも上手くいく訳じゃないんだぞ。


 昼まで下らない事を考えながらも手を抜かずに武器を作り続け、気付いたら47人もの武器を作っていた。半日で大銀貨47枚か……多いけど特需みたいなものだからなぁ、それも今日までだし。


 アレか、駆け込み需要ってヤツか?。




 ▽▽▽▽▽


 0501終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨9枚

 大金貨36枚

 金貨140枚

 大銀貨468枚

 銀貨221枚

 大銅貨632枚

 銅貨144枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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