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0485




 4匹が起きた後、皆も起きたので現在は雑談を少ししている。そろそろ食堂に行って朝食を食べようか。そう言って、皆を連れて1階の食堂に下りる。


 女将さんに大銅貨18枚を支払い、今日王都に向けて移動する事も伝える。宿代の返却は面倒なんで受け取らない事にした。


 女将さんは何とも言えない顔をしていたが、3部屋分のお金を俺が出しているので結構面倒なのも分かってくれているからだ。


 皆の居るテーブル席に行き、座って雑談をしながら待つ。いつもと変わらないが、今日は朝からジャン達とリンデ達が居る。


 移動日に遅く起きてこられても困るんで、【覚醒】を使って無理矢理起こしている。本人達に起こされたという自覚は無いだろうが、もしかしたら感づいているかもしれない。


 言ってこないので放置しているし、言って来たとしてもはぐらかすだけだが。


 朝食が運ばれてきたので食事をする。ジャン達やリンデ達とは食事が来る前に話し合いを終えている。今日中に王都への移動を完了させる事と、ビキニアーマーズが遅い場合には背負ってでも運ぶ事を伝えてある。


 言葉は悪いが、遅い奴に付き合ってやる義理は無い。置いて行く事はしないが、恥ずかしかろうが無理矢理連れて行く。


 そういう風に伝えたんだが、露骨にリヴィが顔を顰めていた。おそらく背負われた時の事を思い出したんだろう。アレはかなり嫌がっていたからなぁ……。


 ビキニアーマーズは多分大丈夫だと思うんだが、邪生の心臓を食べた事が殆ど無いんだよなー、この2人。魔力と闘気が保つのかは分からないが、保たなきゃ背負うだけだ。


 朝食後、宿を出て出発する。部屋に忘れ物が無いのは既に確認済みだし、朝起きた後と部屋を出てきた際にジャン達の部屋とリンデ達の部屋は綺麗にしてある。ジャン達やリンデ達自身も綺麗にしてあるので、汚いという事は無い。


 ……実は、草原から帰ってきた日は、それなりに汚れてたんだよアイツ等。【清潔】は使ってたんだろうけど、それだけじゃあ綺麗にはならない。


 【清潔】の魔法は汚れを落とすだけだ。言うなれば汚れを剥がして下に落とすだけの魔法と言える。まあ、それだけで十分に優秀ではあるんだが……。


 それはともかくとして、例えば口の中に【清潔】を使ったところで、うがいをしなきゃ汚れは落ちない。あくまでも汚れを剥がすだけだからだ。


 【聖潔】の魔法は雑菌や細菌を殺す魔法だと思えばいい。風邪の菌なども殺してしまうので、それ以上菌が増えたりはしない。その御蔭で病が早く治るし、それ以上重症化しない訳だ。


 あくまでも【清潔】の効果にプラスして、人体に有害な菌などを殺すのが【聖潔】の魔法だ。


 それらと一線を画すのが【浄化】の権能だ。権能は汚れなどを消滅させるのだが、体の中の病原菌さえ消滅させるという力が<権能>となる。


 当たり前だが下界の者には絶対に使えない力であり、半分奇跡のような力が”権能”となる。俺はあくまでも、浄神という神様から借りているだけに過ぎない。


 まあ権能が借りられるという時点で、神の使徒のようなものだったりするのだが、俺は絶対にそれを認める事は無い。


 アホの神官どもが利用しようとするだけだし、アホのお守りなんぞ御免被る。そんな事がやりたい奴など殆ど居ないだろう。


 話をしながら走って移動しているが、ビキニアーマーズはついて来れている様だ。現在は昼前だが、既にディムアストの直ぐ近くまで来ている。門の前の列に並び、領都に入る手続きを待つ。


 しばらく待っていると、前の方の商人が横へ連れて行かれていた。また違法な物でも運んでいた奴が居たんだろう。



 「最近、領都の警備が厳しくなってるなぁ。この前も捕まっている奴を見かけたが大丈夫なのかねぇ……訳の分からない事で捕まるのは勘弁してもらいたいんだが」


 「何だお前さん達は知らないのかい? 20日ほど前に帝国の間者が見つかったらしくてね、それで警備が厳しいんだよ。変な事してなけりゃ連れて行かれたりはしないよ」


 「それなら良いんだけど、妙な難癖を付けられると困るし。……最悪、別の所で商売する事も覚悟しておくしかないな」



 妙な難癖を付けられて商品を奪われたら死活問題だからなぁ。商人にとっては気が気じゃないだろう。


 その商人達も無事に通り、俺達も登録証を見せて中に入る。いつも行く小さい宿屋に行って、大銅貨18枚を支払い昼食を注文する。


 毎回小さな女の子が店番をしてるが、ダリアと仲が良いんだよな。子供が近付くと割と避けるんだが、この子は避けないんだ。


 撫で方とかが違うのかね? ダリアはこの子に対しては、何故か全く警戒しない。動物に好かれる人って居るが、こういう人なのかもしれないな。そんな事を皆と話しながら昼食を待っていると、割と直ぐに出てきた。


 18人分というのは多いと思うんだが、サラっと用意できるところは凄いな。それに、相変わらず美味い。本当に腕が良いな。


 美味しい昼食を終えた後、領都ディムアストを出て王都へと進む。結局ディムアストを出て1時間もしない内に王都に辿り着いた。


 王都前の列は、時間が時間な為に混雑はしていなかった。割と待たされる事も無く王都に入り、直ぐにラーファンさんの宿に行く。丁度ラーファンさんが受付にいたので3部屋を10日間とり、銀貨6枚と大銅貨10枚を支払う。


 これで移動は完了したので、今日はゆっくりと休む。明日リンデに王城へと行ってもらってアポを取ってもらおう。王太子からの手紙を持たせなくても通れるだろうが、ちゃんと渡しておかないとな。


 そう思って手紙を渡すと、この後直ぐに行ってくると言い出した。


 約束の日は明後日だからまだ時間はあると思うし、早く行きすぎても迷惑なだけだろう。そう思ったんだが、王太子ともなると早くから話しを通しておいた方が良いらしい。


 リヴィも頷きながら「文官で止まる事が良くあるんだよ」と言っている。文官が精査するのに時間が掛かるって事か。だから早くにアポをとっておく必要があると。


 まあ、相手は一国の王太子だし、当然と言えば当然なのかね? その割には今まで簡単に会えている気がするが、そこは向こうが配慮してくれたって事か。


 とはいえ、一般人に王城の慣例を押し付けられても困るんだがな。そんなもの知るわけないし、無茶言うなって話だ。


 リンデが1人で行くのも危険なので、ダナとシュラが付いて行った。他の皆は部屋でゆっくりするらしいが、俺は食料店に買い物に行く事にする。4匹も付いてくるみたいなので一緒に行く。


 王都で買いたいのは香辛料になる。草原で香辛料が切れているので、なかなか味付けが大変だったんだ。


 マールとの流通が回復しているなら、香辛料はそろそろ出回っている筈なんだが……あった! 思っているより多い、っていうか今までより種類が増えてる?。


 ……という事は、本腰を入れて王国に援軍を頼む気なのかもしれないなマールは。それだけ蛮族国家バロッサに危機感を持っている証拠だろうけど、果たして間に合うのかねぇ。


 帝国にやられっぱなしだった王国といい、蛮族国家にやられっぱなしだった商業国家といい。国としてどうなんだ? と思ってしまうのは、俺がどうにでも出来る力があるからか。


 まあ、何でも出来る訳じゃないが、他国の工作に関しては秘密裏に始末するのは容易いからなぁ……。なんで調べてさっさと潰さないんだと思うが、家臣を使わなきゃいけない立場は大変だと思う。


 俺なら自分で調べるが、王太子という立場では無理だしな。そのうえ、家臣の報告が本当かどうかも分からない。権力者は孤独っていうけれど、本当だよ。絶対にそんな地位には成りたくない。改めてそう思う。


 下らない事を考えている内に、買うべき物も決めたので後はお金を払うだけだ。全部で金貨1枚と大銀貨2枚もしたが仕方がない。これで香辛料も充実したし、何と言っても魚醤が買えた事が嬉しい。久々だったので2瓶も買ってしまった。


 ダンジョンに行った際に、魚醤があれば海産物が美味しく食べられるからな。醤油が欲しいが今は無理なので仕方がない。そもそも麹が無いからなぁ。



 ▽▽▽▽▽


 0485終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨9枚

 大金貨36枚

 金貨140枚

 大銀貨248枚

 銀貨228枚

 大銅貨355枚

 銅貨144枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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