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0479




 食堂のテーブル席でダラダラ雑談をしていると、何故かビキニアーマーズが起きてきた。2人だけ妙に早いが寝られなくなったんだろうか? 丁度良いから超魔鉄で作る武器の事とか話すか。武器を変えるかもしれないしな。



 「「おはようございます」」


 「おはよう。それにしても珍しく早いね、まだ朝食は来てないよ。アンタ達があの子達にヤられてるのは知ってるけど、無理矢理ヤってきてるならちゃんと拒否しなよ?」


 「それは問題ありません。単なる解消相手でしかありませんし、王女サマですからね色々あるみたいです。あえて詳しい事は聞いていませんが」


 「私もエイルズと同じですね。聞いてもしょうがありませんし、私とエイルズも解消相手ですから。今さらとも言えますので……」


 「そういう事ですか。まあ、私とダナも昔はそうでしたから何とも言えないところですね……。王女という立場である以上は、妙な男を近づける訳にもいきませんし……2人に頼むしかありませんか」


 「仕方がないんじゃないかしら。気に入らない相手を宛がっても上手くはいかないし、自然に手を出したなら多分”そういう事”でしょうしね。このまま放っておくのが一番良いと思うわ」


 「2人の負担になってないなら、それで良いってところだね。ジャン達と違ってどうしても立場があるし、傭兵になってもそれは無くならない。彼女達も生まれた時から難儀な立場を持ってしまっているから、仕方がないんだけど」


 「すまないが、ちょっと良いか? うん、2人に話があるんだ。実は良質な魔鉄が100キロ以上余っててな、俺としてはアイテムバッグの邪魔なんで減らしたいんだよ。で、2人の武具でも作れば減るんじゃないかと思ってな。作るのは決定事項なんで、どんな武器が良いか考えておいてくれ」



 俺は一方的に有無を言わせずに話しかけて決めた。正直に言って希少金属までアイテムバッグの中に入っている以上は、たとえ超魔鉄といえども大した価値は無い。


 希少金属の価値が高すぎると言うべきかもしれないが、どのみち大した物じゃない事に変わりは無いんだよな。


 2人は急に言われて困った顔をしたものの、口を開こうとした時に朝食が運ばれてきた。ナイスタイミングと思わざるを得ない。


 2人の顔を見ると断ろうとしていたのが分かるので、有耶無耶に出来るタイミングで女将さんが運んできてくれた。


 朝食を食べながら皆の雑談なんかを聞いていると、ジャン達とリンデ達が起きてきた。直ぐに朝食が運ばれてきたので、ジャン達もリンデ達も食事を食べ始める。


 2組は今日も休みなので何をしようと構わないんだが、勘が鈍らない様に多少の訓練はしておく様にしろよ。


 そう言っておいたのだが、聞いているのか分からない返事を返すだけだった。まあ、鈍っているなら後で地獄の特訓を追加するだけなので、俺としてはどっちでもいい。

 

 何故か背筋をブルっとさせて怯えた目でこっちを見たが、俺の知った事ではないので無視する。


 朝食後、ビキニアーマーズの2人に武器を考えておく様に再度言い、木を伐るのと石を手に入れてくる事を説明したら宿を出る。


 暇なのか4匹は付いてくる様なので、一緒に川の傍を歩きながら石をゲットしていく。【圧縮】で固めながら回収し先へと進む。十分に石をゲットしたら、次は伐採だ。


 出来得る限り間引きになる様に木を伐っていき、依頼された数を作れるだけの木を伐ったので、さっさと村に戻ろう。


 帰り道をゆっくりと歩いて行くのだが、今日は少し汗ばむ程の気温だ。段々寒くなっていたとはいえ、季節の移り変わりの時は気温が乱高下する事もあるので仕方ない。厚着をしている訳でもないので汗ばむ程度で済んでいるしな。


 まあ、こんな時代だと季節に合わせて衣替えが出来るのは富裕層ぐらいで、庶民は夏服の上から何かを羽織るぐらいしか無い。ポンチョのような物を羽織る者も居れば、大き目の服をもう一枚羽織る者も居る。


 ポンチョの方が安いのでそっちを着ている者の方が多いし、傭兵も大抵そうだ。庶民の家だと、冬のポンチョは使い終わった後でシャツやズボンに作り変えるのが一般的らしい。


 そういった話は、食事時にジャンがしていたりするので助かるんだよなー。俺は庶民感覚というか普通の感覚が無いので、何処かで怪しまれる可能性もある。


 まあ、俺は不老長寿なので、普通とは違ってても気にならないかもしれない。とはいえ、不信感を持たれない方が良いに決まっているので、ジャンの話はありがたいんだ。


 宿の入り口を開けて中に入ると、食堂で5人組が食事をしていた。今頃起きてきたのかよ……。俺は適当に空いている席に座り、麦茶を頼み大銅貨5枚を支払う。


 水皿に入れてやり、4匹が飲んでいるのを横目で見ながら農具作りを始める。食堂でするのは昼に下りてくるのが面倒だからだ。


 まずは鍬50本から始めるか。圧縮して丸太に成形してきた木を【分離】して【変形】し、木の鍬を作る。その後、刃の部分に圧縮した石を【分離】して【融合】したら、被覆するように【変形】する。これで1本出来上がり。所要時間は2分も無い。


 作り続けていると、昼になるまでに終わった。次に作るのは鎌なのだが、これも木を鎌の形に【分離】か【変形】して、刃の部分に石を被覆するだけだ。


 ひたすら作っていると昼になった様なので、女将さんに大銅貨18枚を支払い昼食を注文する。皆が下りてくる直前に鎌作りも何とか終わらせる事が出来た。


 作った物をアイテムバッグに片付けていると、皆がいつもの席に呼ぶので移動する。丁度その時、女将さんが昼食を持って来てくれた。



 「アルドは農具作りをしてたんだろうけど、あの2人の武具はどうするんだい? 今日中に作ってやれないなら、そう言っておいてあげた方が良いよ」


 「鍬50と鎌30は既に終わったから、後はスコップ50と備中鍬30だけだよ。昼食後から始めてもそこまで時間は掛からないさ。それに、武器を考えておいてくれって言ったが、2人は考えたのかね?」


 「アルドが宿を出た後でウンウン唸ってましたよ? 私達にも相談に来たぐらいです。十字槍のままで良いのか、斧のままで良いのか。素材が魔鉄ですからね、やはり迷うのでしょう。とはいえ、考えすぎても結果が良くなるとは限らないので、適当でも良いと思うのですが」


 「良い素材だと悩むものよ? これからの自分の相棒だと思うと、そう簡単には決められないわ。アレコレと悩む時間も必要なものだし、今ごろ色々考えながらも楽しい時間を過ごしているんじゃないかしら」


 「悩んでいる間が楽しい時間なんだよね。過ぎてしまうと終わってしまうけど、決まるまでは延々と悩んでいて良いから、色々な事を考えてしまうんだよ」



 昼食後、皆は部屋に戻って鍛錬をするみたいだ。朝食後に皆には魔法の紙束を渡してあるので、それを見ながら鍛錬をしている。俺は再び食堂の端の席に行き、スコップ作りを始めた。


 農具の作り方は結局のところ全て一緒だ。木で全体を作り刃の部分に石を被覆する。文字にすると簡単だが、【錬金魔法】や【練成魔法】はそんな生易しいものじゃない。と言っても、俺が使っているのは【錬金術】と【練成術】なんだが。


 魔法陣を出して【錬金魔法】や【練成魔法】を使っているフリをしているだけだ。どうせ周りに分かる奴なんて居ないんだから気にする必要も無い。それに出している魔法陣は正しいものなんだから、本職ですら分からないだろう。


 暇になってきたので、そんな事をつらつらと考えながら機械の様に淡々と作る。気付いた時には備中鍬まで終わっていた。アイテムバッグに農具を全て入れたら、宿を出て村長さんの家に行く。


 村長さんに全ての農具を引き渡し、金貨1枚を貰う。今回もそうだが、農具の値段じゃない気もするが、数が数だからこの値段になるんだろうな。そう思いながら宿へと戻る。


 食堂に入り【空間把握】を使うと、俺達の部屋にビキニアーマーズが居た。2人は魔法の練習をしてるみたいだ。



 ▽▽▽▽▽


 0479終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨9枚

 大金貨36枚

 金貨141枚

 大銀貨252枚

 銀貨238枚

 大銅貨227枚

 銅貨144枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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