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0477




 色々話しながら腸を揚げていたが、それも全て終わったので土の瓶を作って、そこに油を全て入れた。ベグさんとジャロムさんは土の瓶に関心していた様だ。オークの残りを売るのだが、銀貨2枚、つまり通常価格での買い取りとなった。


 流石にそれはマズいんじゃないかと言ったんだが、ジャロムさんが「今までは捨てていた所が無いだけだ」と言い、銀貨2枚には含まれていないので問題ないと言われた。そう言われると強く言えないので、素直に査定を受け入れて木札を貰った。


 かす肉作りの人手をどうするのか聞くと、暇をしている人はそれなりに居るらしく増やす必要は無いそうだ。俺達はその場を辞し、受付で登録証や木札と売却金を受け取ると宿に帰る事にした。


 木札で思い出したけど、草原の仕事の報告をしたのは俺だけか。皆もランクを上げる気が無いから、面倒臭がって行かなかったんだろうな。まあ、手続きは終わってるからいいか。誰か一人でも報告はしたんだから問題は無いだろう。


 ダナとシュラと雑談しながら宿に帰ると、丁度昼だったのかジャン達とリンデ達が昼食を食べていた。


 【空間把握】を使うと宿の部屋には2人しか居ないようだ。そのディルとアルメアを【念話】で呼び、女将さんに大銅貨9枚を支払い昼食を注文する。


 下りて来たディルとアルメアに聞くと、メルは村長の所に行き、フォルは元黒蛇の娼館主に呼ばれたので行ったらしい。


 何かあったのかもしれないが、人手が必要なら俺達の方に話が来るだろう。聖水を飲みながら雑談をしていると昼食が運ばれてきたので早速食べる。


 ジャン達とリンデ達も今日は休みにしており、ゆっくり休んでいるそうだ。拡張工事は終わった様だし、2~3日はゆっくりする気なのかもしれない。


 基本の練習ぐらいはしておくように言ったが聞いてないな、アレは。それだけ工事が大変だったのかね?。


 昼食後、部屋に戻りゆっくりとしていると3匹がペシペシ叩いてくるので、何かと思い色々聞いたらリバーシを求めていたので出してやる。


 首に居たフヨウがスルスルと降りていきマートルと対戦するらしい。俺はゆっくりとその様子を見ながら過ごす事にした。


 余っているリバーシで皆と対戦していると、夕方になっていたので食堂へと移動し、女将さんに大銅貨18枚を支払い夕食を注文してテーブル席に座る。


 皆と雑談して待っているとメルとフォルが宿に帰ってきた。2人とも物凄く疲れた顔をしているが何かあったのかな?。



 「「ただいま……」」


 「お帰り。何か猛烈に疲れた顔をしてるけど何かあったのか? 2人がそこまで疲れた顔をするって事は、精神的に疲れる何かがあったんだろうけども」


 「そうなのよ! あの子ったら読み間違えていて、本来の予定以上に村を広げる指示を出しちゃったみたいなの。ジャン達が広げた村の大きさだと、かなりの人が来ないと土地が余ってしまうのよ」


 「あー……それはあの子が悪いね。とはいえ足りなくなるよりは良いんだし、畑を増やしたらどうだい? 人が増えるなら食糧だって多く必要だし、肉類は大量にあるけど、野菜や穀物は足りないかもしれないよ?」


 「あの子とも話し合って畑を増やす方向に決まったんだけど……農具が足りなくなっちゃって……」


 「ああ、そういう事か。それは構わないが、どれぐらい必要なんだ? 流石に数百という規模じゃないんだろ? その数は流石に厳しいと言わざるを得ないしな」


 「流石にそれは無いわ。鍬が50、鎌が30、スコップが50、備中鍬が30よ。それで少し余るぐらいみたい。お願いね」


 「それなら明日一日で終わるな。明日作って村長のところに持って行っておくよ。それでフォルが疲れている原因はなんなんだ?」


 「僕の方は新しく入った新人の練習の手伝いだったよ。これがねぇ……チヤホヤされてた子だったんだよ。その所為でプライドが高くて困ってさ。それに僕は女性の体になってるから、僕から教わるのは違うって怒り出してね」


 「それはまた面倒な者ですね。そういう者は、下らないプライドをヘシ折ってやるのが一番良いと思いますけど。フォルはどうやったんです?」


 「僕もそれが手っ取り早いと思ってね、【房中術】も使ってプライドごと潰したら”お姉様”って言ってくるんだよ!!」


 「「「「「「あー………」」」」」」


 「御蔭で急にしつこくなって本当に大変だったんだ! 何を考えてるのか知らないけど、甘えてくるんじゃないって思ったよ。僕は新人研修の為に行ったんであって、バカを作る為に行ったんじゃないのにさぁ!」


 「そういう奴は妙な追っかけになったりするから、危なかったりするんだが……そいつは大丈夫なのか?」


 「心配要らないよ、僕の後継を名乗りたいなら甘えるなって言っておいたから。矢鱈に僕の後継を名乗りたがってたから、それを利用したんだ」


 「それなら大丈夫なのかな? それはそれで妙な関わりを持ってきそうだけど、心配していても始まらないか。……うん? もしかして相手はエルフかい?」


 「そうだよ。でもエルフの始祖を知らないみたいだから、僕と同じ孤児院出身かもしれないね。僕も子供の頃にエルフに会ってなかったら知らなかっただろうし」


 「成る程、知らない者もそれなりに居る訳か……。エルフは数が多いからだろうな。私達幽人族の場合は隠れ里を作る程度の人数しか居ないから、そういった事は無いと思う」



 2人とも疲れているみたいなので話して発散できたかな? 多少なりともストレスが減ったなら良いんだが、妙なストレスを溜め込まれても困るからな。


 それにしても村を広げ過ぎていたとは……ジャン達が疲れている筈だ。それに畑かー……オーガを狩ってこいとか言わないよな?。


 オーガ程度なら簡単に狩れるが、探すのが面倒臭いんだよ。オーガは強い反面、生息数が多くない。アレ程の実力がある奴等が大量に居たら、人間種なんてとっくに滅亡してるだろうけどね。


 確かオーガって150年ぐらい生きるんだっけ? それもあって、そこまで繁殖力が高い訳じゃない筈。


 この世界の何処かにオーガの王国が在っても特に驚かないけど、この近辺のオーガは集落程度だと思う。流石にその数だと狩ったら全滅しそうなんだよなー。


 ……? そもそも狩る仕事も無いんだから、狩らなくていいじゃん。何で狩る事を考えてたんだろう。まあ、いいか。


 夕食も終わったので部屋へ戻ろうと席を立つと5人組が帰ってきた。何だかボロボロなんだが、何と死闘を繰り広げてきたんだよ……。



 「た、ただいま戻りました……」


 「大変だったー。今日一日でかなり稼げたけど、本当に疲れたよー」


 「大銀貨21枚と銀貨34枚でしたからね。一日の売り上げとしては十分過ぎますよ。でも、今日と同じ狩りを続けるのは無理ですね。山に行くと言っても限度がありますし、私達では山の三王を上手く狩れません」


 「ソードグリズリー、ウィンドディアー、レッドパンサーですか……。確かに今日の戦いを考えると難しいですね。完全に圧力不足です」


 「そうね。三王だと怯んでもくれないわ。それに、段々と魔銅が劣化してきているのが怖いのよね」


 「身体強化を習った私達でさえ劣化がマズい領域に来てるんだから、他の人達はどうしてるのかな?」


 「武器強化を使ってないか、既に壊れたんじゃないの? 武器強化をすると楽に勝てるけど、使わずに勝てるようにならなきゃ駄目だね。じゃないとアタイ達の武器も壊れちゃうよ」



 そもそも武器強化で戦おうとするなよ、身体強化で戦え。何でボコボコ武器強化を使うんだ。それに身体強化は教えたが、お前さん達は魔力と闘気の扱いがまだまだ甘いんだから、武器強化の劣化具合は大きいに決まってるだろう。


 最初のフォルぐらい上手く魔力が使えていると劣化も少なくて済むんだが、5人組程度の実力じゃ劣化が早いのは当然だ。コイツ等、自分の実力を勘違いしてないか? 身体強化が出来るってだけで、それ以上鍛えてないな。


 そりゃ、ソードグリズリーに勝てない筈だ。



 ▽▽▽▽▽


 0477終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨9枚

 大金貨36枚

 金貨140枚

 大銀貨252枚

 銀貨238枚

 大銅貨268枚

 銅貨144枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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