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0046




 俺はここに居る意味があるんでしょうか? 政治関係は面倒な事しかない。お約束だとそうだが……現実ではどうなる?。



 「本音はなんです? 何を狙っているんですか?」


 「あの王が下らない事で嘴を突っ込んだりしないだろ?」


 「流石ですな。今はまだ大丈夫でしょうが、いつか帝国は攻めて来るでしょう。その時の為に近衛の装備を魔銅に変える。そういう事ですな」


 「近衛のって……何人居ると思ってんのさ!?」


 「1000人ほど居ります」


 「そんな量、あるワケないだろう!?」


 「まずは我々上の者からですが」


 「それでも足りるでしょうかね?」


 「そんなに少ないのですか?」


 「分かってるから来たんだろ?」


 「まぁ、私達には関わりの無い事ですね」


 「そういや、そうだねぇ」


 「いえいえ、ちゃんと依頼は別にあります」


 「それを早く言いな」



 ガチャッ! ……バタンッ!。



 なんか金髪ロングと騎士3人が部屋に入ってきた。そしてダナとシュラが、心底イヤそうな顔をしているぞ? 2人が女性に対してあんな顔をするなんて、随分珍しいな。



 「ディアーナ様! シュライア様! お久しぶりで御座います」


 「あー……、うん。久しぶりだねぇ。シュラ! 逃げんじゃないよ!」


 「私は関係ないです! 知りません!」


 「関係大ありだろうっ!」



 何か猛烈に嫌がってるな? どうなってるんだ? 意味が分からない。俺は帰っていいかな? 宿の部屋でゆっくりしたいんだけど……。



 「そんな事より、この依頼請ける気は無いよっ!」


 「そうですね! 請ける必要がありません!」


 「どうしても駄目ですかな?」


 「当たり前だろう! 面倒な事はゴメンだねっ!」


 「そこの男がどうなってもですかな?」



 ……ん? 今、何つったこのクソ牛。死にたいのか?。



 「2人に聞くんだが、このミノタウロスは死にたいのか?」


 「……貴様、今何と言った?」



 ムカツいてるのは俺が先なんだがな……。俺は全力の半分の殺気と殺意を、【闘気】と【念力】を込めて放出する。このクソ牛に現実を教える為に。



 「ミノタウロスと言ったんだ。聞こえたか、クソ牛?」



 バタバタバタバタッ! ガタガタガタガタガタ!!。


 金髪ロングと騎士3人が気絶したんだが? 騎士は気絶すんなよ。それとクソ牛は、顔が真っ白で体が震えている。どうも体の震えを抑えられないらしい。



 「あ? この程度で腰抜かしてんのか? クソ牛」


 「………」


 「あー……。どう考えてもライブルが悪いですね? と言うより、何て言いましたかね? このクソ牛」


 「アルドがどうなっても……。とかホザいていたね? そんなに死にたいのかね? このクソ牛」


 「あのー。3人とも、とりあえず落ち着いて下さい。殺気を抑えて下さい、洒落になりません」


 「ヴェルさん。依頼の話はこれで終わり? だったら俺は宿に帰るよ。じゃ」


 「アタシも帰るかね。お酒飲もうっと」


 「私も飲みますよ。嫌な事を忘れる為にも」



 結局、俺達3人は怒ったままギルドを出て来た。2人があの金髪ロングを嫌がってた理由は不明なままだ。何であそこまで嫌がるんだ?。


 宿の部屋に着き、2人は飲み始めたので聞いてみた。なんでも、あの金髪ロングは王国の第3王女らしく、2人はその母親と関わりがあるらしい。かつて助けた事があるそうだ。


 その母親である第2王妃から、2人の活躍を聞いて育った。その結果”アイドルの追っかけ”になってしまったそうな。しかも権力者の娘だから凄く面倒臭い。


 そりゃ2人が嫌がる筈だ。どうも母親の第2王妃は迷惑を掛けないようにと言ったそうだが、全く聞かないらしい。つまり、非常に面倒臭い存在という訳だ。


 前にも金髪ロングを連れて傭兵の真似事をさせられた事があるらしく、2度と依頼を請けない事をその時に決めたそうだ。そこまで嫌われても諦めないってストーカーか?。


 とにかく、俺をダシに依頼を請けさせようとして失敗したって事だ。まぁ、あのクソ牛はどうでもいいな。手を出してきたら裏で殺すだけだ。バレなきゃいい。


 ……ちょっと危ない思考に入ったぞ!? 一旦深呼吸して落ち着こう。何かアレだな、怒ると思考が殺伐とするな? 下界に下りてからか? 何でだ?。


 それでも止まってるから良いか。セーフ、セーフ。実行してないならセーフ! こんな事を考えている時点で、既にアウトという現実からは目を背けた。


 2人はどうしてるのか見たら、あっちを飲みこっちを飲み、一杯ずつ別の酒を飲んでいた。それでも大量に飲まず、味わって飲んでるのは良い事だ。


 ムカツイたりしたので、3人でイチャイチャしながら嫌な気分を払拭していく。そうしていると夕方になったので食堂に下りるのだが、2人は今日も酒の小樽を持って行くようだ。


 3人分の夕食を注文して大銅貨3枚を支払うと、女将さんがやって来た。



 「さっき妙に偉そうな騎士? の3人組が来たけど何かあったのかい?」


 「ふ~ん? トーカ、ソイツ等は何を言って来ましたか?」


 「え~………。お客さんを呼んで来い……とか?」


 「トーカ。ハッキリ言っていいよ」


 「あの貧乏人を出せ……って言ってたんだよ」


 「ふむ? どうやら死にたいようですね?」


 「そうだねぇ……命が要らないらしいね」


 「女将さん、それってアイツ等?」


 「えっ……そ、そう。アイツ等だよ」


 「おいっ! そk!?」



 ズドッ! ドゴッ! バキィッ!。



 アホ騎士3人は潰して外に捨てて、夕食を食べよう。ゆっくり夕食を食べていると、回復したのか乱入してきた。どうして勝てない相手に楯突くんだ、アホどもは?。


 面倒なので、ピンポイントでアホ騎士3人だけに殺気と殺意をぶつけながら食事をした。アホ騎士3人が耐えられるギリギリにしてやったので、気絶も出来ず失禁しながら震えている。


 宿のお客さん達は大爆笑していたので、こっちの溜飲も多少は下がった。なので食後に解除してやったら、負け犬の遠吠えをしながら逃げ帰ったので、宿のお客さん達は笑い転げている。


 部屋に戻ったものの、怒ると思考が殺伐とする事が気に掛かり2人に相談する。2人も気になる事があるのか真剣に考えてくれた。



 「つまり、怒ると直ぐに殺そうとすると?」


 「それだけ聞くと危険人物だね」


 「そうなんだが。本来俺はそういう性格じゃないんだよな」


 「何か原因があるという事ですか?」


 「たぶん……」


 「………もしかして【浄化】の権能じゃないかい?」


 「浄化が原因ですか?」


 「そうさ! 浄化し過ぎって事はないかい?」


 「やり過ぎって事か……。もしかして綺麗になり過ぎて、一気に殺伐まで行ってる?」


 「そういう事! シュラが”ピュア”って言ってたろ?」


 「そういえば、ダナも昔よりピュアになってます!」


 「そういう事かよ……。浄神の説明には無かったぞ。もしかして浄神も気付いてないのか?」


 「神様達には問題ないのかもしれません」


 「アルドとイチャイチャしたくなるのも、原因は浄化かねぇ」


 「それはどうでしょう? ただ、心が軽くなっている気はしますね」


 「そうだね。アルドと出会う前より心が軽くなってて、生きてて楽しいねぇ」


 「そうですね。生きるのが楽しくなっています」


 「……浄化のやり過ぎって問題あるのかい?」


 「……問題ありませんね?」


 「確かに……。特に問題ないな?」



 問題ない事が分かり全て浄化する。しかし心の状態にまで影響を与えるとは、流石は神の権能だ。……よく考えたら、長く生きた心の澱みも綺麗になって緩和されてるのか?。


 だとしたら2人にとっても良い事だ。【精神浄化】って究極の心のリフレッシュなのかもしれないな。せっかく良い感じで1日が終わりそうだったのに、強引にベッドに連れて行かれた。


 ……大満足して2人は撃沈したので、浄化してから俺も寝る。それじゃあ、おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 0046終了時点


 金貨18枚

 大銀貨53枚

 銀貨23枚

 大銅貨32枚

 銅貨5枚


 風鹿の角槍

 風鹿の角の太刀

 赤豹の爪の小太刀

 剣熊の爪の打刀

 赤豹の爪の小烏丸

 強打猪の牙のファルクス

 剣熊の爪の斧

 風鹿の角の十手

 剣熊と風鹿の革鎧

 剣熊の革の剣帯

 剣熊の革の指貫グローブ

 剣熊と風鹿の肘防具

 剣熊と風鹿の膝防具

 剣熊と風鹿のブーツ


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