0468
ベルーザ村のギルドマスターとサブマスターに呆れられたが、仕事を達成した証明書を貰いギルドを後にした。村の宿に行き泊まろうと思ったんだが、流石に7名分の部屋は空いてなかったので食事だけをとる事にした。
食堂で大銅貨11枚を支払い夕食を注文すると、椅子に座って聖水を飲んでゆっくりと待つ。久しぶりに宿のある場所に帰ってきた気がするな。言葉は悪いが文明圏に帰ってきた、そんな気分になってしまった。ずっと草原だったしなぁ……。
夕食が来たので食事をし、終わったら宿を出る。村の外まで歩き、ある程度離れたらカマクラを作って中に入った。明日からは魔道具を使わず一気に走って行くので、夕方までにはルーデル村に帰れるだろう。明日は建物の中でゆっくり眠れそうだ。
そんな話をしながら4匹と遊んでいると、眠たくなってきたのか3匹は舟を漕ぎ始めた。フヨウはスライムなので分からないが3匹は分かりやすい。
まあ、当たり前ではあるんだが、そろそろ撃沈だな。そう思っていたら撃沈してしまった。3匹を【念動】で端に寄せるとフヨウもスルスルとついて行く。
いつも通り中央に連れて行かれたが、今日は【房中術】と【極幸】と【至天】で久々に完全にキメてしまい帰ってこれなくしておいた。
【空間把握】を使い全員を【浄化】の権能で綺麗にしたら、外を確認するも不審な者は無し。敵意や悪意も無いのでさっさと寝よう。おやすみー。
<異世界193日目>
おはようございます。今日は雨も降っていませんし、雲も殆ど無い様です。このままなら今日は快晴かな?。
昨日、一昨日と天気が良くなかったので、今日は久しぶりの晴れとなる。やっぱり天気が良いと気分が……寒っ!! 今日は寒いのかよ!。
外に出た俺は直ぐにカマクラの入り口を閉じて、寒い空気が入らないようにした。ここまで寒いと温かい朝食にするべきだな。
焼き場を作った後、土に聖水を混ぜて【融合】して【変形】し土鍋の形にする。地面を深く掘って土鍋を埋めたら、【灼熱】を使い土鍋を焼く。
内側から猛烈な温度で焼かれた土鍋は割れてしまい壊れてしまった。その後【冷却】を使うと更に細かく壊れてしまったが、これで成功だ。この辺りの土はギリギリ焼き物に使える土だったので、土鍋を作る事を思いついた訳だ。
穴を掘って陶器の破片を全て取り出し、【融合】と【変形】を使って元の土鍋の形に戻す。耐久の事も考えて少し【圧縮】したら土鍋の完成だ。3つ作った訳だが丁度良い。
土鍋に聖水と干し肉とかす肉を入れて少し煮る。その間にうどんの麺を作り、茹でたらアイテムバッグに仕舞っておく。野菜と焼いた山羊肉を入れて更に煮込んでいくと、丁度完成したタイミングで皆が起きてきた。
「おはよう……って、寒!! 今日は寒いの!? じゃあ昨日はなんなのさ!? ここ最近妙な天気なのはなんでだろう。今日は晴れてるみたいなのに、すっごく寒いなんておかしいよ」
「まあ、朝だから仕方ないよ。おはよう、アルド。もう朝食が出来てたんだね……って、何だいその鍋は? そんなのあったっけ? ……何と言うか妙な鍋だね」
「陶器の鍋ですか? 昔は多かったですけど、私の子供の頃には銅の鍋が普及し始めましたから、子供の頃にしか見た事ありませんね。それにしても、形は妙ですが懐かしいです」
「祖母はよく陶器の鍋を使っていたわね。何でも”金属製の鍋だと煮込む料理は美味しくならない”って口癖の様に言ってたわ。変わらないと思うのだけれど、何かあるのかしらね?」
「単なる思い出か、それとも本当に違うのかは分からないけれど、シュライアが言う様に懐かしい物を見たのは確かだね。自分の椀に、これで掬って入れるのかい?」
「自分の好きなように食べて良いという事か。では早速……うん、煮込みながら食べているので熱いな。でも美味しい! 寒い朝には本当に助かる料理だ」
「美味しいね。私は野菜たっぷりにとるのが好きだよ。……えっ? ああ! この料理は食べながら具材を足していくんだ! 面白い料理だね。作りながら食べて、食べながら作る料理なんて始めてだよ」
4匹にも取ってあげながら食事をし、用意した具材が無くなった後は締めのうどんを入れて、少し煮込んだら食べる。最後の最後まで食べ切ったからか、皆が満足した様だが量が多かったみたいだ。
朝食としては多いかもしれないが、体は十分に温まった様なので成功かな?。
朝食後、いつもよりゆっくりしたら、カマクラと焼き場を壊す。焼き網を浄化するなどの後始末を終えたら出発する。ここからは行きの時に浄化しているので、無理して浄化する必要は無い。
移動に集中して走っていく。昼になる頃にはルーデル村の北の分かれ道まで戻ってくる事が出来たので、このまま一気に村まで帰る事にした。
村に着いたんだが、見える景色が変な気がするぞ? 何処が変なんだと聞かれても困るが、何処かが変だ。
入り口の門番に登録証を見せ村の中に入り、真っ直ぐ宿に向かう。中に入るとダラダラした五人組が居た。……この子達本当に大丈夫か?。
「皆、お帰り。草原の方まで行ってたみたいだけど、お仕事は無事に終わったのかい?」
「ただいま戻りました。戦争に巻き込まれたりしましたが、何とか全て片付けてきましたよ。いつもの部屋は空いてますか?」
「ただいま。トーカの所は何も変わって無いようで安心したよ。草原の方は急激に寒くなったりしてたけど、こっちは大森林があるからそこまでじゃないみたいだね」
皆が色々話しているが、俺はいつもの2階の部屋を10日間予約し銀貨3枚を支払う。それと大銅貨11枚を支払って昼食を注文したら、5人組の横のいつものテーブル席に座る。聖水を飲みながらゆっくりしていると、5人組が話しかけてきた。
「皆さんにお聞きしたいんですけど、草原ってどんな所だったんですか? ウチの領地からは、この村に行く者や王都に行く者は居ても、草原に行く人なんて聞いた事も無いんです。私も草原の事は聞いたことが無くて……」
「想像する通りの所ですよ。所々まばらに林や森があったりしますが、殆どは遮る物の無い平地で風が吹き抜ける地ですね。御蔭で冷える日は非常に寒かったんですが、何故か寒くない日もあって分かり難い気候でした」
「魔物はまばらに居る感じね。草原自体がこの国よりも広いから当たり前と言えば当たり前なんだけれど、それでも魔物同士の殺し合いはあるし邪生も結構居たわね。宿とかが無いから移動するだけでも大変よ? 貴女達なら馬が無いと、移動すら難しいわね」
「そうだね。彼女達なら氏族間を移動するだけでも、1日か2日は掛かるんじゃないかな? その間の寝床やらを考えると草原に行くのはお薦め出来ない。私達の場合は、主様が土のカマクラという寝床を作って下さるからいいけど、君達がもし行くならテントは必須だよ」
「草原に行く気なんて無いけど、そんなに大変なんだ。アタイ達じゃ沢山荷物を持って行けないから、とてもじゃないけど無理だね。あー……アタイ達も一つで良いからアイテムバッグ欲しいなぁ」
「アイテムバッグなら一つ余ってるぞ? 草原の戦争で敵から強奪してきたからな。欲しければ売っても良いが、それなりの値段はするからな? そこまで暴利を貪る訳じゃないが、中型のアイテムバッグだからなぁ……」
「いや、敵から強奪したって……それ、良いんですか? 敵なんでしょうけど、流石にそれは……」
「相手を退かせる為に、敵軍の野営地に侵入して食糧を強奪したんだよ。兵糧が無ければ戦争なんて続けられないんだ、その時ついでに強奪してな……おっと、ありがとう御座います」
「昼食持って来たけど、何やら面白そうな話をしてるね? 出来れば最初から聞かせてもらえると助かるんだけど?」
「そうだね。トーカにも聞かせる為に最初から話すかねぇ……。今回も色々あったし、途中で戦争に巻き込まれるし、少し整理した方が良いだろうね」
それは良いんだが、ウチのメンバーって言うかジャン達とリンデ達は何処に行ったんだ?。
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0468終了時点
大白金貨3枚
白金貨9枚
大金貨36枚
金貨135枚
大銀貨236枚
銀貨234枚
大銅貨332枚
銅貨144枚
神鉄の太刀
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




