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0448




 全ての確認を終えたので、塩を運ぶ為にギルドを出る。食料店に行き、野菜を銀貨3枚分購入したら村を出発した。


 塩の届け先は3箇所あり、1番東のセム氏族、その隣のロン氏族、そして1番西のウォルガ氏族。この3つの氏族に届けなきゃいけない。


 ちなみに、草原の中央付近には大きな塩の湖があるらしく、全部の氏族はそこで必要な塩の大半を手に入れているらしい。


 ただ、魔物も塩を求めてくる為、魔物との死闘は毎年の様に繰り返されているそうだ。少しでもコ-ニャ氏族とボルン氏族の被害を減らす為に、他所から塩を買っているらしい。


 それはいいとして、とりあえず出発するか。ある程度進む事に邪気の吸引と浄化を繰り返すんだが、思っているよりも草原が広かった所為か邪生が多い。


 1度邪気を吸引すると1頭は邪生がやって来る感じだ。これで4回目だが、初めて邪生が来なかった。


 ツインウルフ、ビッグディアー、ビッグラビットの邪生を浄化したんだが、現在はアイテムバッグに血抜きだけして収納している。


 もう直ぐ昼だし、その時に食べればいいやと思って解体もしていない。太陽が中天に近いな、そろそろお昼にするか。


 浄化が終わったので、皆に一声掛けてから焼き場を作る。まずは邪生を取り出し心臓を一つずつ11等分にしていく。結構適当だが、そこは気にしてはいけない。


 久しぶりに邪生の心臓を食べるが特に変わる事も無く、僅かに魔力と闘気が増えただけだ。ただし、皆には色々な効果があった様で、お祭り騒ぎになっている。


 ダナは額の目の金色が濃くなっているので、鏡を見ながら驚いている。それ以外には魔力と闘気が微量に増えただけだ。と、いう事は……。


 シュラは胸が小さくなったそうだが、代わりに胸筋と背筋の質が上がっていてパワーが増大している。本人は胸がEではなく、ギリギリDと言えるぐらいまで小さくなって激怒しているが……。


 逆に更に大きくなったのがメルだ。Fの中間ぐらいまで大きくなっておりフォルが顔を押し付けている。何故か魔力よりも闘気の方が増えているが……魔力は頭打ちか? そんな事は無いと思うが……まあ、いいか。


 アルメアは、少し背が伸びたと言うか足が伸びている。いつも通りの激痛の末の身長増加だった。本人は喜んでいるけどね。


 ディルは顔の紋様が遂に胸にまで到達したのだが、代わりに顔の紋様の量が減っている。胸にまで行ったというより、下に移動してる感じかな? ただ、念力自体は強くなっているので、本人は喜んでいる。


 フォルは特に変化は無く、魔力と闘気が増えただけだ。まだメルの胸を堪能しているみたいだが、あんなキャラだったか?。


 色々考えながらもブラの調整も終わり、シュラとメルに渡す。忌々しげにメルの胸を睨むのは止めなさい。仕方がないので胸筋が変化したのを教えてやる。


 ……駄目だ、ジャブの威力が凄く上がってる。あれってストレート? っていうレベルになっているんですが? ちょっとパワーアップし過ぎじゃないですかねぇ……。


 アルメアが遠い目をしているのは気の所為だろうか……。何と言うか、声を掛け辛い。


 焼き場を作り、焼き網を乗せて準備をする。今日の昼食は普通の焼肉だ。色々面倒になったし、まだ皆は体が変わった事による興奮が治まっていない。


 地味に興奮し続けているのがダナだ。神眼の色が濃くなったという事は、更に神の眼に近付いたという事だからな。気持ちは良く分かる。


 とりあえず自分で焼いて勝手に食べてくれという形にして、治まるまでは放っておく事にした。4匹には生肉を出してやっている間に、邪生の解体と【熟成】を終わらせて皆に渡す。


 好きな厚さに切って焼き出す頃には、流石に興奮も治まっていた。


 野菜も一緒に焼きながら食事後の話をするのだが、今のところセム氏族を探して移動する事しか出来ない。今居る場所が微妙に分からないからだ。


 ベルーザのギルドマスターは、セム氏族を1番弱いと言っていたが、それは戦士が少ないだけで氏族の数が少ない訳じゃない。遊牧民の各氏族では、階級が決まっている。


 放牧など家畜を育てる者、魔物と戦う戦士、魔羊の毛を編む者、氏族を統治する者、様々な階級に分かれて暮らしているが、別に虐げられたりはしていない。


 階級と言われているが、実際にはそれぞれの仕事に分かれているだけだ。戦士階級は一年に一度行われる儀式で、戦士として認められないとなれない。


 戦士階級の者と戦い実力を示すそうだが、セム氏族は中々戦士になれる者が居ないらしい。各氏族の力関係が変わり過ぎるのも良くないので、戦士が減りすぎると他の氏族から戦士が婿として入るそうだ。


 血が濃くなり過ぎるのを防いでいるとも言えるのかな? 氏族ごとに嫁に出したり婿に出したりしているそうだが……。


 という事で、動いているなら既に土の季節の場所に居る筈なんだが、動いている途中だと妙な場所にズレている可能性がある。戦士が少ないと、1人の戦士が多くの者を守らねばならず厳しい事になるだろう。


 そのうえ、邪生が増えているんだから、場合によっては立ち往生しているかもしれない。ま、その場合は助ければいいだけなんだが。


 とにかく、少し急ぎ気味で移動する必要があるだろう。ちなみに、セム氏族はそれなりの人数が居るが、他の氏族は戦士の数とそれ以外の数はバランスが取れているそうだ。


 セム氏族は1番東である為、体の弱い他の氏族の子供や女性を預かっている氏族でもあるので、余計にバランスが悪いらしい。


 セム氏族の事を整理する話をしながら昼食を終えた。後片付けをさっさと済ませ、移動を開始する。相変わらずだが、ある程度移動したら邪気を吸引して浄化しているので時間が掛かる。


 とはいえ、コレをする事で邪気の量は減っているので止める訳にはいかない。そんなジレンマを抱えながら浄化していく。



 「移動しながら吸引と浄化って出来ないのかい? 丁度良い感じでさぁ……。そうすれば、普通に移動し続けられると思うんだけどね」



 流石に我慢の限界だったのかダナに言われたので、移動しながら吸引と浄化を行ってみる。……結論から言うと、移動しながらの吸引と浄化は出来たんだが、移動速度としてはそこまで早くはない。


 それでも毎回止まらなくても良いので、こっちの方が精神的に楽だと言われた。移動しながらの邪気の吸引と浄化かぁ……慣れれば速度を上げられるかな?。


 夕方まで移動し続けたが、セム氏族の居る所までは辿り着けなかった。風の季節だと1番北に移動するそうだが、牧草にする草が無くなる毎に南下して行くので、季節毎に決まった場所があると言っても毎年ズレる。


 必ず決まった量の草が毎年ある訳では無いので当然ではあるのだが、探す方としては大変だ。


 土でカマクラを作り、今日はここで休む。ベルーザ村で聞いた話からすると、恐らく明日の午前中にはセム氏族の所に着くと思う。そこで塩を1トン降ろす事になる。


 各氏族に1トンずつ渡す事になっているが、それで水の季節を乗り越えられるかは知らない。個人では多くとも、人数が多いと直ぐ無くなったりする物だからな。しかも魔羊や魔馬にも必要だ。


 そんな事を肉を焼いている皆と話す。俺は干し肉でスープを作り終え、今は昼食で食べなかった肉と残った肉を干し肉にしている。前回と同じく、旨味が無くなった肉はフヨウに処理してもらった。


 3匹は出枯らしになった肉を食べようとしたが、余りにもマズかったのか一齧りした後は見向きもしない。口直しが欲しいのか五月蝿いので、内臓を4匹の餌皿に入れてやる。


 3匹が喜んで食べているのを見ながら、干し肉作りを終えて夕食にする。草原は夜に風が吹いて肌寒いが、火が消える程の強風でもない。


 スープを飲んで温まりながら食事をし、夕食の後は直ぐにカマクラの中へと入る。空気穴を空けてから閉めてしまうと、風が入って来ないので寒くはない。【火魔法】で多少暖めれば快適に過ごせる。


 それにしても、森が無いだけでコレとはな。熊のきぐるみがあるので寒さ対策は出来ているが、草原というのも中々過酷な所だ。【光球】でカマクラ内を照らし、皆は少し酒を飲んで温まっている。


 3匹にもミードを上げたんだが直ぐに酔っ払って寝てしまった。その後【房中術】と【極幸】でキメてしまい、さっさと寝る。今居るのは草原だし、気を付けないと。


 それじゃあ、おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 0448終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨9枚

 大金貨36枚

 金貨116枚

 大銀貨218枚

 銀貨226枚

 大銅貨335枚

 銅貨124枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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