0444
夕食後、部屋に戻ってゆっくりする。狩りに行けるようになったら、近場の森やココ山なんかを浄化に行きたいところだが、今の所は行ってもしょうがないかもしれない。
浄化するのに便利な魔道具はあるが、無理して浄化する必要も無いしな。
3匹にブラシを掛けてやりながら明日の予定を皆で話すが、急いでやるべき事も無ければ、目的となるような事も無い。
正確に言えばあるのだが、それは長い時間を掛けなければ達成出来ない修行の事だ。一朝一夕では終わらない。
明日になれば何かあるかもしれないし、最悪ギルドに行って適当な仕事を無理矢理やろう。何なら塩漬けになってる依頼でも良い。
クソ貴族に関わりが無いなら、良い暇潰しになる筈だ。そんな事を考えながらブラシを掛けていると、3匹は既に寝ていた。
相変わらず、ブラッシングの威力が高すぎる気がする。そしていつも通り引き摺られる俺が居る。
今日は【房中術】と【鋭覚】と【精気】で全員を大満足させておいた。4匹も不満を溜め込んでいたみたいなので、皆の不満も解消しておく。
不満からおかしな事をされても困るしな。布団に横になり【空間把握】を使うと、今日は2部屋とも寝ていた。珍しい事もあるもんだと思いながら、2部屋と7人を完全に浄化してから寝る。
今日も一日お疲れ様でした。
<異世界183日目>
おはようございます。【空間把握】で調べると、今日はスッキリ晴れた快晴のようです。久々に爽快な天気だが、やる事は無いんだよなぁ……。とりあえず起きて、いつもの浄化を済ませるか。
「おはよう。ダリア、カエデ、マートル、フヨウ」
「ニャ」 「グル」 「ワン」 「………」
4匹はいつもより起きるのが早かったな。まぁ、昨日はブラッシングで早くに撃沈したから、その分だけ早く起きたんだろう。
いつもの様に聖水を出してやると、美味しそうに飲んでいる。俺も椅子に座って聖水を飲みながらボーっとしよう。
皆が起きるまではゆっくりしていようと思っていたのに、早速とばかりに俺の足をペシペシする奴が居るぞ? 仕方がないので床に座って胡坐を掻き、近付いてきたダリアを持ち上げて肉球マッサージをしてやる。
人の足をペシペシしたのはこの足か? とマッサージしてやると体をダラーンとさせてピクピクしている。どうも気持ち良いらしい。ところが何を考えたのか、フヨウが首から下りてダリアに肉球マッサージを始めた。
俺がやった事を上手く覚えたらしく、ダリアは完全に体から力が抜けてしまっている。時々体がピクってするだけで、完全に悦に入っていると言うか涎垂れてますよ?。
折角なのでカエデとマートルにもしたが、2匹とも体の力が抜けピクピクしているだけになった。
【房中術】を使ったのが失敗だったんだろうか? というか、フヨウは俺に密着している事で【房中術】を学んだっぽいんだよな。それもしっかりと理解している気がする。
ダリアが白目を剥いて舌を出し、涎を垂らしているのがその証拠だ。アレは完全に天国に逝ってしまっている。
「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」
「おはよう、皆」 「………」 「グルゥ」 「ウォフ」 「………」
「コレ……大丈夫なのかい? 何かピクピクしてるし、涎を垂らして……あーあー、これはちょっとダメな状態になってるね。何でこんな事になってるのか説明してくれる……アタシの感覚が正しいなら、フヨウが【房中術】を使ってないかい?」
「確かに【房中術】を使ってますね。それも結構上手く使ってますが、やっている事はただのマッサージですので……とはいえ、ダリアは完全にダメになってますし。何と言って良いのか分からなくなってきましたよ」
「ええ。多分フヨウに教えたのはアルドなんでしょうけど、何故フヨウはダリアに対して使ってるのかしら? えっ? 元々冗談で使ってたら使えるようになった? ……フヨウも天才なのかしらね」
「結局いつものパターンだけど、フヨウはアルドがやってた事を真似してるだけなんだね。単に足の裏をマッサージしてて、悪戯で【房中術】を使ったと……。フヨウ、そろそろ止めてあげた方が良いよ。あんまり続けるとダリアも怒るだろうからね」
「フヨウが離れたのは良いが、ダリアはまだピクピクしているな。まるで快楽の牢獄といったところか……色んな意味で恐ろしいな。アルドは手加減してくれるが、フヨウのように使い方を含めてよく分かっていない者が使うとああなるのか……」
「何と言うか、あの姿を人前に晒すのは厳しいね。僕達もあれの一歩手前までは皆の前で晒しているけど、あそこまでの姿はちょっと……。後でダリアが怒らなきゃいいけど」
下らない話を終えて、さっさと食堂へと移動する事にした。ダリアは正気を取り戻したが、その後は俺に引っ付いて離れないのと、微妙にフヨウを怖がっている気がする。
トラウマにはなっていないようなので安堵したが、フヨウがあそこまでやるとは思ってもいなかった。……まさか手加減無しとは。
食堂で大銅貨18枚を支払い朝食を注文したら、テーブル席に着いて朝食を待つ。ダリアが顔を押し付けて甘えてくるので相手をしていると、朝食が運ばれてきた。
食事をしながら今日の予定について話すも、傭兵ギルドに依頼を確認に行った後は特に何も無く、好きに過ごす事にした。なので、ジャン達やリンデ達を起こしてもいない。
朝食後、散歩の様にゆっくり傭兵ギルドへと歩いて行く。入り口のドアを開けて中に入ると一斉に視線がこっちを向いた後、一斉に視線が逸らされた。
俺達は緊張感が漂うギルドの中を歩いていき、依頼用の掲示板を見る。碌な仕事が無いなと思いつつ探すと、ふと、見た事の無い依頼を発見した。
その紙を取り依頼内容を確認するも、面白そうだと思って請ける事にした。嫌がる者は村で留守番をさせればいいし、何なら俺1人で仕事を請けても良い。そう思いながらミュウさんの所へ依頼の紙を持っていく。
「はい、依頼の受付ですね。少々お待ち下さ……あの、アルドさん。コレって西の草原までの配達なんですけど、本当に受けて下さるんですか? ギルドマスターもどうしようかと悩んでいたものなので、受けて下さると助かるんですが……」
「うん? 西の草原に行く依頼を請けたのかい? 別に西の草原に行くのは構わないんだけど、何でこの時季に向こうに行く依頼があるんだい? 土の季節だと、向こうの者が馬を売って塩を買って行くぐらいだろう。いったい依頼内容は何なんだい?」
「西の草原の遊牧民の所まで塩を届ける依頼ですか? それなりに距離はありますが、そこまで遠くもありませんし……先程のダナの言い方だと、いつもは向こうの者が塩を買いに来るんですよね? となると妙ですね……何故こんな依頼をしてきたのでしょうか」
「依頼自体は、あちらの傭兵ギルドから魔鳥便で来ていますので、向こうの詳しい状況は分かりません。なので、この依頼の難易度が上がっているんです。下手な者を派遣して塩が届かなかったら困りますので……」
「まあ、そうでしょうね。西の草原の者にとっては、塩は命に直結する問題だもの。普段なら気温が落ち着いた今の時期に、水の季節を越す為の塩を買いに来る筈よ、例年通りなら。それが、塩を持って来てくれと言い出した」
「向こうで不測の事態が起きたのか、それとも邪生が暴れているのか、はたまた竜が暴れているのか……。確か西の草原では昔、竜が暴れた事があった筈だよ。確か……アレは……350年~400年ぐらい前だったと思うけど」
「そんなに前の事が起きるとは思い難いし、竜が暴れていたら討伐を要請してくるんじゃないか? まあ、アルメアも最悪の場合を考えて話しているのだろうが、流石にそれは無いだろう」
「でも本当に竜が暴れてたら、久しぶりに竜のお肉が食べられるね!」
そのフォルの一言で、傭兵ギルドの中が微妙な空気になったんだけど……?。
▽▽▽▽▽
0444終了時点
大白金貨3枚
白金貨9枚
大金貨36枚
金貨116枚
大銀貨219枚
銀貨232枚
大銅貨335枚
銅貨124枚
神鉄の太刀
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




