0434
「デフィルの話は横に置いといて、それよりもあの2人はどうするんだい? ジャンに押し付けるのは難しいような気もするんだけどねぇ。あの子等、長い間2人でやってきてるから……」
「今さらジャンのような若い者に頼る必要も無いでしょうしね。それより、何故ダナは2人をどうにかしようと思ったんです? あの2人なら自分達で十分にやっていけるでしょう」
「そうなんだけどね……。何と言うか、お金を稼ぎに来たというより、自分達の力が伸びなくなってきたんじゃないかと思ってね。ほら、アルドが2人に身体強化を教えただろう?」
「ああ、それでアルドに教えて貰いに来たという事ね。確かに悩んでいた感じだったし、お酒を飲んでいる時にそんな事を言っていたわ。あの2人は憧れを追い続けたいのね」
「そう言えば、あの2人は<剣の踊り子>と<血狂い>に憧れて傭兵になったんだったね。見上げる壁は高い……のかな? よくよく考えてみれば、私達の見上げる壁の方が遥かに高いよ」
「そもそもなんだが、その壁は越えられる壁じゃないから、見上げる意味はあまり無いと思うがな。私達は私達のやり方と努力で強くなるしかないだろう。見上げても仕方がない」
「それもそうだけど、それ以前に壁じゃない気がするよ。壁じゃなくて教本じゃないかな。分厚すぎて全部読めない教本。だから、読める所だけ読んで取り入れれば良いんだよ」
なんか言いたい放題言われているが、返す言葉が無いので黙っておく。皆からすれば俺はそういう存在なんだろうが、俺からすれば神様がそれに当たる。気持ちは凄く良く分かるんだよ。
3匹をディルとフォルと一緒に梳いていたんだが、フヨウは毛が無いから出来ない。まあ、代わりにフヨウは俺の首に巻きついているが……。スライムとのスキンシップと言えるのかね?。
3匹は、酒飲みから貰った食べ物と夕食でお腹いっぱいなんだろう。今の時点で既に船を漕いでいる。ブラッシングも合わさって寝る寸前にまでなっているので、そろそ……ああ、撃沈したな。
3匹を【念動】で運ぶと、首から下りたフヨウは3匹の横に行った。うん、俺は今から連れて行かれるからね、ちゃんと退避しておかないと危ない。ベッドにいつも通り連行されてます。
【房中術】と【鋭覚】と【精気】で全員を大満足させたら、椅子に座って聖水を飲む。フヨウが近くに来たので水皿に聖水を入れてやると、吸い上げてからさっきの位置に戻っていった。
寝る前に【空間把握】を使いジャン達の部屋を確認したが、浄化する事は出来なかった。仕方なくリンデ達の部屋を確認すると……??? あの2人……なんでリンデ達にヤられてんの?。
ビキニアーマーズがリンデ達の部屋に居る事も良く分からないが、もっと訳の分からない事が起きてる。……もう、寝るか。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界180日目>
おはようございます。どうやら今日は雨は降っていないらしい。大森林へ行っても大丈夫そうだが、途中で雨が降ってくると面倒だな。どうするか……まあ、行ってから考えよう。
最悪、降ってきたら帰ってくればいい。俺達の目的は魔物の討伐じゃなくて、邪生の討伐だ。居ないならそれに越した事は無い。調べるだけなら、そこまで苦労はしないだろう。……多分。
「おはよう。ダリア、カエデ、マートル、フヨウ」
「ニャ」 「ガゥ」 「ワン」 「………」
4匹の水皿に聖水を入れてやると、美味しそうに飲み始めた。その間に、いつも通りの【空間把握】を使用しての浄化を2部屋にしておく。ジャン達とリンデ達も含めて全て浄化する。
ただ、ビキニアーマーズがリンデ達の部屋で寝てるんだが、良いのかね? まあ、駄目なら叩き出してるだろうし放っとこう。浄化は直ぐに終わったので、後はのんびりするかね。
3匹が足をペシペシしてきたので床に座ると、ダリアはいつも通り胡坐の中に入り込んできた。カエデとマートルは左右に引っ付いたので、フヨウは首に巻きつきに来る。……う~ん。
最近コレをする事が多いがストレスが溜まってるんだろうか? 4匹に【心静】を使いながら落ち着かせる。……すると、二度寝を始めたので好きにさせた。季節の変わり目だからか?。
気温や湿度の変化がストレスになってるのかもしれない。まあ、毎年の事なんだし直に解消されるだろう。確かに暑かったり涼しかったりと気温が一定じゃないから仕方がないか。
4匹をそのままにしておき、【空間把握】を使って村の中を確認したりするものの、何か異常があったりはしない。暇潰しでやってるだけなので、異常がある方が困ってしまうが……。
特に何も無いし、妙な連中が居たりもしない。新しい宿も調べてみるが、変な奴等は居ない様だ。しかし【空間把握】を使ってとはいえ、新しい宿の中を初めて見たな。綺麗なもんだ。
新築だから綺麗なのは当たり前ではあるが、新しい木の匂いとかがしそうな感じで……あれ? 確か建築に使う木って防腐剤として柿渋を塗ったりするんじゃなかったっけ?。
俺の記憶違いか、それとも防腐剤が塗ってあるんだろうか? 綺麗な木の色をしているが……。まあ、俺が気にする事じゃないと言えばそれまでなんだが……倒れたりしないよな?。
「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」
「おはよう、皆」 「………」 「………」 「………」 「………」
「4匹はまだ眠ってるのかい? ……二度寝したって事は疲れてたのか、それとも良く眠れてないのかもしれないね。夜中に何度も目が覚めるとか、それで十分に休めてないのかも」
「私達でもそういう事はありますからね。この子達の場合は物音含めて敏感ですから、眠れない事もあるのかもしれません。……ああ、季節の変わり目ですか。それもあるでしょう」
「そうね。私達でさえ季節の変わり目で体調が悪くなったりする事もあるもの。この子達はそういった事に敏感でしょうし、それで体調が悪くなる事も十分に考えられるわね」
「とはいえ、この子達を置いていく訳にも行かないし、私達がするのは邪生の探索だろう? なら時間が掛かる事でもないからね、ゆっくり寝かせてあげれば良いよ」
「今日探索に行くとしたら大森林か……。あそこの探索は1回では終わらないかもしれないからな。何回か行う必要があるのなら、無理をする事はない。ゆっくりと安全に進めれば良い」
「そうだね。大森林の側はオーガが出る可能性があるし、山よりも危険だから慎重にやった方が良いよ。最悪、逃げ帰る事になっても、死なない事が1番大事だからね」
「死なせる気なんて最初から無いが、逃げるのは恥じゃない。無駄に死ぬ事が1番の恥だ。生きていれば汚名を返上する事も出来るが、死んだらそこで終わりとなり、汚名は永遠に残る」
「何が何でも生き残る、そういう気概のある奴だけが生き残るのも世の常だよ。どんな手を使ってでも生き残ろうとしない限り、簡単に命を落とす。そもそも狩りと言ったところで、本質は唯の殺し合いさ」
送風機から魔石を抜くが、もしかして4匹の体調が悪いのは送風機の所為か? そろそろ送風機も使わない方が良いのかもしれない。……っと考えてる場合じゃないな、さっさと食堂へ行くか。
4匹が寝てるので、手で持ち上げてるフリをして【念動】で持ち上げる。食堂へと下りた時に食事の匂いがしたからか、3匹が起きたので床に降ろす。【念動】は人前であまり使いたくない。
女将さんに大銅貨16枚を払って朝食を注文したら、テーブル席に行き椅子に座る。丁度そのタイミングでジャン達が食堂に来た。リンデ達は昨夜の事があるので無理か……あれ? 出て来たぞ?。
リンデ達も食堂に来たが、一緒にビキニアーマーズも来た事でウチの女性陣も理解したらしい。ニヤニヤしている組と、スルーしている組に分かれてる。ニヤニヤの筆頭は実はメルだったりする。
俺に関わらないなら好きにしてくれ。
▽▽▽▽▽
0434終了時点
大白金貨3枚
白金貨9枚
大金貨36枚
金貨108枚
大銀貨219枚
銀貨213枚
大銅貨456枚
銅貨91枚
神鉄の太刀
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




