0428
<異世界178日目>
おはようございます。今日は雨は降っていない様ですが、曇っていて天気は悪いです。今日はどうなんだろうな? 途中で雨が降ってくると、かなり面倒な事になりそうなんだよなー。
何故かと言えば、今日予定していたのはココ山の邪生探しだからだ。山の中腹ぐらいで雨が降り始めると最悪な事になる。それを見越してどうするか……悩むなぁ。どうするかな?。
「おはよう。ダリア、カエデ、マートル、フヨウ」
「ニャア」 「グルゥ」 「ウォフ」 「………」
4匹にいつも通り聖水を出し、ゆっくりしながら考える。曇っているだけで雨が降らないなら良いんだが、降られると最悪走ってもど……身体強化を使えば、一気に戻って来れるよな?。
となると、ココ山に行っても問題ないな。それに雨に濡れても乾かすのは簡単だし、邪生は減らさなきゃならないんだから行った方が良いか。道中も浄化してるから、確率は減らせるし。
邪生になる確率を減らすには、浄化して綺麗にしておく事が1番だ。村に帰ってきてからも、村を浄化して綺麗にしてるんだよ。ただ、一時期に比べれば綺麗なまま維持されている。
村の神殿の奴等が浄化しているらしい。ただし、上の奴等じゃなくて下の者達だが……。この村の神殿も、大神殿の奴等と変わらないらしいな。この村は儲かってるからだろうけど。
金のある所の神殿は腐っている。世界の縮図みたいになっているが、それも変わっていくんだろうと思う。大神殿はトップ2人が祭壇に奉げられたし、【浄化魔法】はもう占有出来ない。
これからは、まともな神殿でないと生きていけない時代に入っていくんだろう。一度贅沢三昧や好き勝手をした後に、権威や権力を大きく失う。地球のアノ宗教そっくりの流れで笑ってしまう。
アノ宗教は暗黒時代に技術を持っていたので上に立てたと言われている。この世界の神殿は、【浄化魔法】を占有していたので上に立っていたと考えると、よく似ているなと思う。
広く知られてしまい価値が薄まれば、贅沢三昧や好き勝手をする奴等なんて好かれる訳が無い。”驕れる者は久しからず”と言うが、本当にその通りだと思う。現在進行形だからなぁ……。
「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」
「おはおう、皆」 「ニャ」 「グル」 「ガウ」 「………」
「……今日は微妙な天気だね。今は降りそうにないけど、日中どうなるかは流石に分からないねぇ。今日はどうするんだい? 最悪、身体強化で一気に帰ってくる事は出来るだろうけど」
「服などは、アルドに言えば直ぐに乾かしてもらえるでしょうけど、わざわざ今日行く必要は無いと思いますけどね。雨の中戦うのは危険ですし、休息をとるのも傭兵の仕事ですよ?」
「それはそうだけれど、天気が悪くても討伐しなければいけないのも傭兵よ? 今日は雨は降っていないみたいだから、邪生は少しでも減らしておきたいわね。村が襲われても困るし……」
「この村は堀の幅が広いから良いけど、それでも邪生となると越えてくる可能性は十分にあるからね。数を減らしておくに越した事は無いし、主様は行く気なんだろう?」
「ああ。今日の予定はココ山だ。本来なら森の拠点近く、ココ山、そして大森林を探索する予定だったんだよ。けど、ここ数日天気が悪いから、せめてココ山までは掃除しておきたい」
「成る程。少なくとも普通の傭兵達が行く所の邪生は倒しておきたいという事だな。私もそれには賛成だ。多少でも掃除されていれば、邪生が生まれる危険性は下がると思う」
「邪気が増えても邪生が生まれるかどうかは別らしいからね。僕もどうやって邪生が生まれるのかは知らないし、邪気塗れになったら生まれるって事ぐらいしか知らないなぁ……」
「自分の持つ浄化能力を超えると、邪生になる確率は急激に上昇するんだよ。ゆっくりと蓄積していく形だと簡単にはならないんだけど、急激に邪気を浴びると一気に邪生になる」
「ふ~ん……そういう風に邪生になるんだね。王都で邪生になるヤツが居なかったのは、ゆっくり邪気が溜まってたからか。あれだけ汚くても、邪生は居なかったからねぇ……」
送風機の魔石を抜き、部屋を出る前にジャン達とリンデ達に【覚醒】を使っておく。部屋を出て食堂に下りたら、大銅貨32枚を支払って朝食と昼食を注文する。……テーブル席に行くか。
椅子に座ってゆっくりしていると、ジャン達とリンデ達が起きてきた。聖水の入った樽を出して好きに飲むように言い、雑談していると朝食が運ばれてきた。今日も美味しそうだな。
美味しい料理に満足して朝食を終えると、昼食用のサンドイッチが運ばれてきたので全員が受け取る。アイテムバッグに収納したら、宿を出て村の入り口へと進む。やはり天気が悪いな。
とはいえ、邪生が居るなら減らしておかないと、いつ村が危険に襲われるか分からない。とりあえず、ココ山の掃除までは終わらせておかないと。そう思って、気合いを入れよう。
村を出て、山の麓の近くにあるキャンプ場へと向かう。相変わらず椅子やテーブルは残されたままだったので、場所が非常に分かりやすい。ここで2つにチームを分ける事にした。
ジャン達とリンデ達のチームはココ山の麓を探索し、俺達は山の頂上を目指す。雨が降ってきたら狩りを止めて村に帰る事、誰かが怪我をしても同様に村に帰る事。これを指示しておく。
天気も悪いし無理はさせないが、退き際だけは間違えないように念を押す。退き際の間違いで死ぬという事は非常に多いんで、ここは強く言っておかないといけないところだ。
俺達は山を登る山道に迂回しながら進む。当然山を浄化しながら進んでいるものの、今までに何度も浄化しているからか、そこまで邪気が多くは無い。……邪生は少ないのかもしれないな。
俺達は身体強化をして、山道を一気に移動していく。最近範囲も広くなっているので、広範囲に浄化しながらでも早く進む事は可能だ。それでも限度というものはあるが……。
浄化に集中している所為で戦闘を皆に任せないといけないが、これに関してはどうしようも無いので仕方がない。【探知】や【空間把握】を使いながら、【浄化】の権能を行使していく。
皆の戦いを見ながらも常に浄化をし続け山をどんどん登っていくと、まさかとは思ったが昼には山頂に着いていた。皆も随分身体強化に慣れたみたいで早くなったなぁ。いや、本当に。
朝から全力で飛ばしたとはいえ、ここまで早いとは思わなかった。前は昼頃に頂上へ行くかどうか悩んでいたんだ。そんな事を考えながら頂上からの眺めを見てみると、景色が悪い。
天気が悪い所為なんだが、元々そんなに高い山でもないので綺麗な景色ではない。多分晴れていても変わらなかったと思う。頂上にある岩に腰掛けて昼食のサンドイッチを食べる。
4匹の分も餌皿に出してやり、聖水の樽も出して食べ始める。皆も同じ気持ちなのか、誰も景色の事は言い出さない。何と言うかガッカリする景色だからなー、折角登ってきたのに。
そうそう、今日も襲ってこない魔物に関しては無視している。それもあっての早さかもしれない。そんな話をしながら昼食を終え、山を下りる事にした。同じ道を下っていく。
山道は一つしかないので、同じ道を下るしかない。獣道の様なものならあるが、それが麓まで繋がっているかは定かじゃない。遭難するのも嫌なので、同じ道で帰るのは当たり前だ。
どんどん下りていくのだが、中腹ぐらいに来た時に雨が降り始めた。俺達は身体強化を使っているので、そのままの速度で一気に下っていく。とはいえ、雨は強くなる一方だ。
雨宿りしても意味は無いだろうから、ここは村まで一気に駆けていく必要がある。なるべく木々の下を通り濡れないように移動しよう。
麓に来た時に、丁度ジャン達と合流する事になった。このまま一気に村まで帰ろう。
▽▽▽▽▽
0428終了時点
大白金貨3枚
白金貨9枚
大金貨36枚
金貨108枚
大銀貨209枚
銀貨213枚
大銅貨534枚
銅貨91枚
神鉄の太刀
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




