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0414




 「商業国家マールから戻ってきて、直ぐに聖王国へ行ったんですね。それにしてもバロッサですか……聞いた事はありますけど、<蛮族国家>と呼ばれているというのは初耳です……」


 「聖王国ってどんな所なんですか? 確か、神様が作られた世界最古の神殿があるんですよね? 私もいつか行ってみようと思っているんです。修行をしながらの旅を……」


 「あー……。大変申し訳ないんだけど、我が国にあった世界最古の神殿は”神罰”によって壊れたよ。神様がお作りになられた神殿だけが粉々でね。他の被害は全く無かったんだ」


 「神様の神殿が壊れちゃったのかい!? しかも”神罰”で壊れるなんて、いったい何があったんだろう……。神様がお作りになったのに、何で神様が壊してしまうんだろうね?」



 色々面倒臭い方向に話が行きそうだったので、聖王国の王都の大神殿が、世界最古の神殿の周りにあばら家を建ててた事などを話す。皆は呆れてしまい、ファレンは激怒している。



 「何故そのような事をするのでしょうか!! 浄神様がお作りになられた、世界最古の神殿を汚す様な事をするなんて許せません!! まるで自分達の物のように扱うなんて……!!」


 「まあ……あばら家には何もなくて、世界最古の神殿だけが粉々だったからね。人間種の出来る事じゃないし、そんな事をしようとしたら、そいつに神罰が下るだろうさ」


 「「「「確かに……」」」」


 「その後、王都近くのダンジョンに行ってから、東の最前線に行ったのだ。それが最悪の始まりだったがな。最前線のダンジョンは虫地獄と言える酷い所で、虫の魔物しか出て来なかった……」


 「「「「うわぁ……」」」」


 「アレは嫌だよね。我が国屈指の、世界でも珍しい最悪のダンジョンだよ。しかも最前線は虫料理が普通なんだ。最前線に傭兵を集める為とはいえ、私も何回も入らされたよ」


 「そこでゲンナリした私達は、聖王国の王都に戻って傭兵国家ヴェスティオンに行く事にしたのよ。一つ目のダンジョンは良かったのだけれど……二つ目がね、ゾンビだらけだったのよ」


 「「「「「ゾンビ……」」」」」


 「色々なゾンビが居たね。ゴブリン、オーク、コボルト、狼、熊、本当に様々なゾンビが居たんだけど、極め付きはオーガのゾンビさ。アレには流石に参ったよ。数も多かったしね」


 「オーガのゾンビが出てくるのかい!? 我が国の虫ダンジョンも碌でもないけど、ヴェスティオンにも碌でもないダンジョンがあったんだね。行った事が無いから知らなかったよ」


 「聖王国の王女なのに、ヴェスティオンに行った事が無いのですか? ……ああ、ヴェスティオンの”ダンジョンに”行った事が無いんですね。それなら分かります」


 「最後のダンジョンのある町に行った時に、ヴェスティオンの王女に私が絡まれてな。しつこく勧誘されたのだ。皆の御蔭で事無きを得たが、本当にしつこかったな、アレは……」


 「あのアホ王女は、誰か知らない奴に暗殺者を送り込んだらしいが、逆に寝室に死体をバラ撒かれたらしい。その事で恐怖して、今は城に引き篭もってるそうだぞ」


 「「「「「「………」」」」」」



 4人もフォルの横に居たエルも、更には女将さんまでジト目で見てくるんだが……。これはアレか、”どうせ、お前がやったんだろ”って事か? まあ、完全に正解なんだけどさ。



 「その後、ヴェスティオンを離れて聖王国に戻ったんだよ。そうしたら、聖王国の3代前の王の隠し子の孫が国家転覆を図っていて騒ぎになっていた。あの国は大丈夫かね?」


 「隠し子? 曾孫? ……ですか。そういう話はどこにでもありますが、良い結果になった試しがありませんね。どうしてわざわざ隠さなければいけない相手と子供を作るのでしょうか?」


 「さあね。本人に聞かなきゃ分からないんじゃないの? それよりも、どこの国も妙な問題ばっかりあるけど、ちゃんと解決しなきゃ同じ事を繰り返すと思うんだけど……」


 「ララに心配されるって相当ですね……。まぁ、それは冗談として。少なくとも、聖王国はどうなろうが知った事ではありませんね。あそこの王はクソだという事が分かりましたので」


 「ハハハ……。我が国には不老長寿の方が居ないからね、陛下も不老長寿の方の怖さを理解してないんだよ。特にガイアルム王国に居る事に、常々文句を言っていた事があったからね」


 「その事と、私達を押さえ付けて従えようとする事は、全く別の事ですよ? そもそも自分の事をいったい何だと思っているのでしょうね? 3代前の王も似た様な者だったのでは?」


 「まあ、リヴィに言ってもしょうがないんだけど、それでもアレは無いって思うからしょうがないね。アタシ達を押さえつけようなんて良い度胸してるよ。面倒だから放置したけども」


 「どの国もそうだが、真の王は建国王だけなんだよな。それ以降は王の子でしかない。あくまでも王の血筋に生まれただけで、王に相応しい功績を持って王になった訳じゃない」


 「「………」」


 「だから王じゃないとまでは言わないが、謙虚でいるべきなんだ。国民が王と認める功績を出して、初めて自分は王であると誇る事が出来る。功績が出るまでは”仮の王”でしかない」


 「その地位に相応しい者としての結果を出せって事だね? まあ、当たり前と言えば当たり前の事か……。傭兵ギルドのギルドマスターだって、相応しくなければ罷免されるからねぇ……」


 「そうですね。アルドの言っているのは、仮の者はその地位に相応しい訳ではないので努力しろという事ですから。普通の事だと言えば、それで終わる話ではあります」


 「話を戻すと、聖王国でリヴィを招き入れた後、私達は王国に帰ってきたという訳だ。王都で少々雑事を済ませ……そういえば、アルドが言っていた帝国の使者はどうなったんだ?」


 「知らん。アホは難癖ばかりを付けてきたが、俺達が不老長寿だと知ったら顔を真っ青にしていたな。とはいえ、顔を真っ青にして震えている間に無視して帰ってきたからなぁ……」


 「「「「あ~……」」」」



 何か物凄く納得されたのは何故だ? 俺のやりそうな行動って事? ……あっそ。そんなに分かりやすい行動をしてるつもりは無いんだが、パターンになってしまってるんだろうか?。


 話しは終わったんだが、まだ昼にもなってない時間帯か……今の内にリヴィの登録証を新しくしておいた方が良いな。昼は混む場合があるから、昼前に済ませておいた方が楽だろう。


 俺はリヴィに声を掛け傭兵ギルドに行って、新しい登録証を作る事を提案すると皆で行く事になった。別に良いんだけど、5人組まで行くのはどうなの? 別に悪くは無いが……。


 俺達はゾロゾロと連れ立って傭兵ギルドへと歩いて行く。この道を歩くのも久しぶりだなー。村には30日以上は帰って来てなかったからな。元の世界では一ヶ月以上という事になる。


 久しぶりだと感慨に耽るのは仕方がないだろう? そんな事を話しているとギルド前まで来たので、扉を空けて中に入る。受付は記憶と変わっていないが、ちょっと綺麗になったか?。


 変わっていたとしても傍目には分からないので、ミュウさんのところへ行きギルド脱退と新規登録をお願いする。ミュウさんは挨拶もそこそこに怪訝な顔をしたが、表情を消した。


 仕事は仕事と思ったんだろう、リヴィの登録証を受け取った。丁度その時、後ろでダナがヴェルに挨拶を受けていたのが聞こえてきた。たまたま下りてきたみた「えぇーっ!!」い……。



 「ほ、本当にギルドを脱退されるのですか!? えっ!? 本当に!? いやいや、あり得ないでしょう!? 何をやったんですか、アルドさん!! きっと貴方でしょう!?」



 ちょっと待て、きっと”俺”ってどういう事だよ? リヴィが脱退するんで驚いてるんだろうけど、俺の所為だって言いたいのか? 余計なしがらみの所為であって俺の所為じゃないぞ。


 急に何を言い出してるんだ?。



 ▽▽▽▽▽


 0414終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨9枚

 大金貨36枚

 金貨89枚

 大銀貨165枚

 銀貨120枚

 大銅貨584枚

 銅貨39枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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