表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
400/1948

0399




 ジャンの【浄化魔法】に関しては、とりあえず知識を得てからになった。他のメンバーは長い時間の掛かる修行に入っているので、一朝一夕には終わらないからな。少しずつ進んで行けば良い。


 必要なら原点に立ち戻って再確認するのも良いだろう。特に不老長寿のメンバーはそういう領域に入っている。フォルについては、既に【錬金魔法】と【練成魔法】の紙束を渡してある。


 今は木を買ってきて練習しているらしいが、素材が劣化してボロボロになってしまうと嘆いていた。明日晴れていたら石を拾ってきて使えば良い。それならタダで練習できるからな。


 とにかく限界までオドの中の意思を薄める事と、魔力を使い熟す事だ。それしか【錬金魔法】や【練成魔法】が上達する方法は無い。あれらは思っているよりも大変だからなぁ……。


 まあ、ひたすら練習するしか上達する方法は無いんだ。本当にそれしかなくて、俺も神界ではひたすら繰り返し続けたんだよ。頭がおかしくなるくらい繰り返したうえでの技術なんだ。


 そんな事を話すと、今更ながら大変な事だと理解したらしい。ちょっと後悔してるっぽいので、どれをやっても同じだと説明しておく。何かを極めるってそれぐらい大変なんだ。


 日々の努力を積み重ねた先にしか、極みに到達する道は無い。だから何に挑戦したって、最後には日々の努力の積み重ねとなる。結局コツコツやる事に違いは無いんだ。その事だけはキチンと伝える。


 簡単だと思われても、難しいと思われても困る。当たり前の事だと思ってもらわないといけない。どんな事でも結局最後は変わらないんだと、そう思ってくれると助かるんだが……。


 正しく伝わったかどうかの自信は無い。まぁ、こういう事はその都度言うべき事だと思い直す。夕食後、部屋に戻って3匹とスキンシップをしながら、ゆっくりと皆と雑談をする。



 「今日は食料店に買出しに行った後は修行だったね。ようやく【天耳】がまともに使えるようになったよ。次は【鋭覚】なんだけど、こっちは使う事そのものは既に出来てるからねぇ」


 「私と姉上は、やっと【神聖八重浄化】を使う事が出来ました。ただ使えただけでしかなく、【聖浄四重浄化】よりも効果は低いものとなってしまいましたが……」


 「使えただけでも凄いと思うわよ? 私は同時展開が上手くいかないから、気分転換で別の魔法の練習をしていたわ。面白かったのは【風魔法】の【昇風】かしら?」


 「私はさっきシュライアが言った通りだね。制御に関しては、今は無理だとしか言えない。流石に最高峰の魔法だ、簡単に制御はさせてくれないね。何度も何度も練習するしかないよ」


 「私はようやく【念話】が使い熟せる様になったな。アルドがあの2人を鍛えてる間も【念話】を使って話をしていたしな。それに、【念動】もようやくコツを掴めた」


 「僕は【錬金魔法】と【練成魔法】の修行だったけど、全く上手くいかなくて大変だったんだ。日々の積み重ねと言っても、何一つ成功しないと流石に凹むよ。直ぐにボロボロになるし」


 「そこはもう練習しかない。俺だって最初はそうだったんだ。神界でひたすら練習に練習を重ねて、やっと今の技術レベルになっている。才能があっても一朝一夕じゃ無理だよ」



 まあ、上手くいかないから愚痴を零したくなるのは分かる。俺の場合は出来るまで放っておかれるか、専門用語の様な言葉を連発されるか、丁寧に叩き潰されるかしかなかったんだ。


 それに比べりゃマシだよ。そう言いたいがグッと堪える。凡人の俺と才能のある皆では難易度が違うからだ。同じ難易度じゃない以上は、迂闊な事は言わない方が良い。


 3匹を梳きながら、そんな事を考えていたらダリアが眠った。それが合図になったのか、カエデとマートルも眠ってしまいベッドへと連行される。相変わらず、皆好きだなぁ……。


 今日は【鋭覚】を使い優しく丁寧に満足させた。聖水を飲みながらジャン達とリンデ達を浄化し、ついでに部屋も強力に浄化してから寝る。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界170日目>



 おはようございます。今日もしとしと雨が降っています。秋雨前線でも来てるのか? と言いたくなるが、この世界に来てから日中に雨が降ってるのは珍しいんだよな。不思議だが……。


 日中は晴れてるか曇ってるだけで、雨が降る事は少なかったんだが、ここに来て連続で雨が降っている。とはいえ、日に日に気温が下がってる感じなので、季節の移り変わりなんだろう。


 そこまで涼しくなった訳じゃないが、送風機だけで過ごせそうな気温と言えばいいかな? 体感的には27、8度くらいだと思う。晴れたら気温が上がるだろうけど、30度いくかな?。


 そんな涼しさになってきている。そろそろ冷房は片付けても良さ気だな。そう思っているものの、こういう季節って不意に暑くなったりするんだよ。もう少し使っておくか……。



 「おはよう。ダリア、カエデ、マートル」


 「ニャー」 「ガゥ」 「ウォフ」



 3匹に聖水をいれてやり、俺も常温の聖水を飲む。もう冷やさなくても良いが、大した手間でもなかったので楽になった気はしない。聖水を飲み終わった3匹は俺の足を引っ張ってくる。


 どうやら床に座らせたい様だ。3匹の望み通り床に座ると、早速とばかりに甘えてきた。昨夜も甘えてた気はするが、気にする程じゃないな。久しぶりに服に顔を突っ込んでいる。


 相変わらず、何が楽しいのかさっぱり分からないがテンションが高いな。仕方なく好きにさせていると、皆が起きてきたみたいだ。3匹のお楽しみはここでタイムアップとなった。



 「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャ」 「グル」 「ワン」


 「今日も雨が降ってるみたいだね。修行をするから問題は無いとはいえ、出かけ難いのとジメジメするのがどうにもねぇ……。部屋の中は良いんだけど、外に出ると不快なんだよ」


 「仕方がありませんよ、雨の日はそんなものです。昔から変わりませんが、今はアルドが部屋をどうにかしてくれるだけマシでしょう。ジメジメしたまま寝るのは気分悪いですからね」



 そんな雨の日あるあるを話しながら部屋を出て、リンデ達に【覚醒】を使う。ジャン達は寝かせておけばいいので使わない。食堂に行き大銅貨10枚を支払って朝食を注文する。


 聖水を飲みながら喋っているとリンデとリヴィがやって来たので、大銅貨2枚を払い追加で朝食を頼む。今日も修行だが、昨日と違い上手くなったからか自信が付いた様だ。


 今日も宿の中庭で修行をする事を伝えて、朝食を食べる。結局、全員が朝食を食べ終わってもジャン達は来なかった。宿の中庭に移動し、昨日と同じ様に2人に【集中】を使う。


 修行をさせていると、洗濯物を干しにラーファンさんが来たので【乾燥】を使い全て乾燥させると喜ばれた。ついでに聖水作りも頼まれたが、お世話になっているので引き受ける。


 修行する2人の目の前で、樽に入れた水を聖水に変えていく。2人は驚きながらも集中は”乱せない”。聖水の入った樽を喜んで持っていくラーファンさんを見送り、修行を続ける。


 組み手も加えて練習させていると昼になったので食堂へと行く。今日は皆も部屋から出てきたので、大銅貨12枚を支払って注文しようとした矢先にジャン達が起きてきた。


 どうやら今まで寝てたらしい。昨夜浄化してから寝たよな、俺? なので聞いてみたら、夜中に目が覚めてしまい朝方まで盛ってたらしい。朝起きたときに浄化してやったけどさぁ……。


 とりあえず追加で大銅貨3枚を支払い昼食を注文する。このままいけば、今日でリヴィの修行は一旦終える事が出来る事を皆に伝えておく。明日からはダンジョンに行く事になるだろう。


 つまり実戦訓練に移行する事を伝え、ダンジョンアタックになるので準備をしておくように言った。俺達は後ろからついて行くだけだし、今回からディルとフォルは抜ける。


 その事を伝えるとジャン達は愕然としているが、まだ2人に頼る気だったのか?。



 ▽▽▽▽▽


 0399終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨8枚

 大金貨36枚

 金貨89枚

 大銀貨170枚

 銀貨127枚

 大銅貨216枚

 銅貨39枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ