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0375




 あまりに鬱陶しいので第一王女に手鏡を一つやった。「こういう物は献上されて当たり前で……」なんて言ってたので、またもやシュラに殴られていた。不老長寿から奪った自覚が無いな。


 そう言うと何故か困惑した顔をしていたので、ダナが俺の事を説明したら顔が真っ青になっていた。どうやら俺も不老長寿だとは気付いてなかったらしい。前に言わなかったか?。


 前に説明したかどうかを覚えていない。どのみち第一王女が理解してないんじゃ意味が無いがな。とりあえず、取られた分の手鏡を作るか。3匹は鏡で遊んでいるらしい。壊さないでね。


 もう一つの手鏡を作りグッと背伸びをすると、第一王女はワインを飲んで酔っ払っていた。何やってんだコイツ? 3人の女傭兵も居るが、この3人は飲んでいないらしい。


 アイツ等はもう放っておこう。さて、何しようかな? 俺はアイテムバッグの中を探る。すると、使っていなかった魔金の鉈を発見した。そういえばこんな物あったなぁ……。忘れてたよ。


 使い道も無いのでさっさとインゴットにしてアイテムバッグに仕舞いこむ。さて次は……と考え込んでいると3匹がペシペシ叩いてくる。何かと思ったらリバーシで遊びたいらしい。


 なのでリバーシを出してやったら早速遊び始めた。ほろ酔い気分でやっているからか、おかしな手を打ったりしているけど好きにしなさい。そうこうしている内に夕方になっていた。


 3人の女傭兵は第一王女を背負って帰って行った。酒を飲むと直ぐに酔い潰れるので、第一王女が酒を飲むときは3人は絶対に飲まないらしい。ビックリするほど酒に弱いそうだ。


 聖王国の王族は代々酒に弱いらしいので遺伝なんだろう。王国の王族は代々酒に強いので真逆なんだな。そんな事を考えながら、隣の食堂へと行き大銅貨14枚を支払い注文する。


 今日は直ぐにジャン達も来たので、今の内に手鏡を渡しておく。ジャンは恐縮して受け取ろうとしなかったが、強引に3枚の手鏡を渡す。丁度夕食が来たので有耶無耶にしておいた。



 「それで第一王女は結局何を話しに来たんだ? 手鏡作ったりしてたから聞いてないんだけど、大した事は決まってないんだろ? 面目で来た風な事を言ってたと思うんだが……」


 「基本的にはそうだったね。ただ、幾つか決まった事と、今は色々大変だから時間が掛かるって事は言ってたよ。決まったのはバカの処刑方法と、その背後に居た貴族の粛清だってさ」


 「そう言っていましたね。何でも王軍の幹部らしいんですが、そいつが適当な奴を犯人に仕立て上げて、自分の功にしようとしていたらしいんですよ。本当にバカは何処にでも居ますね」


 「何でも自分が命じて捕まえた事にするつもりだったらしいわ。蓋を開けてみたら、隣国の王女に濡れ衣を着せた大罪人になってしまったけれども」


 「ちなみに処刑方法は、セルネットで王都中を死ぬまで引き摺り回されるらしいね。何でも、かなりの極悪犯罪にしか使われない刑罰らしいんだけど、見る必要あるのかな?」


 「別に見ずともいいだろう。私達は傭兵国家ヴェスティオンに行くんだし、その間に刑を執行するそうだからな。ヴェスティオンに行くのも、特に問題ないらしい」


 「王女様達は国家解放同盟とかいう、よく分からない組織を潰す為の計画を実行中らしいよ? それを僕達にバラしていいのか分からないけど、あの王女様はそう言ってた」


 「リヴィアーテ様が仰るには、何でも昔の小国の王家の血筋を標榜している者が居るそうです。その者が旗頭となり、妙な連中を集めているみたいですね」


 「よくあるパターンのクーデターか。それよりも、スラムに連中のアジトがあるんだろうが、何故お膝元にそんなもん作られてるんだろうな? 完全にただの怠慢だろうに」


 「どこかから金や食糧が運び込まれてるらしく、転々と居場所を変えて見つからなくしてるらしいよ。更にスラムの連中は権力者を信用しないからねぇ……まぁ、追いかけっこだろうさ」


 「門で厳しく検査してたにも関わらず余裕があるって事は、当然王都内に協力者が居るな。貴族なのか神殿なのか知らんが面倒な事をされてるみたいだ。解決できるのかね?」



 出来なきゃクーデターが成功するか、それともバカ騒ぎで終わりか。どっちでも良いが、俺達がヴェスティオンから帰ってくるまでには終わらせといてくれよ。関わるのは御免だぞ。


 夕食後、部屋に戻ってゆっくりする。3匹がペシペシと叩いてくるので何だと思ったら、今度は魔豊蜂のミードだった。酒を水皿に入れてやると、3匹は美味しそうに舐めている。


 皆は飲んでいたからか、今は聖水を飲んでいる。酔い覚ましには丁度良いのか、それとも冷たい聖水でクールダウンしたいのかは分からない。3匹が寝たので現在襲われているからだ。


 【房中術】と【鋭覚】と【精気】を使い、十二分に満足させておいた。聖水を飲んで落ち着いたら、そろそろ外の鬱陶しいのを処分するか。食堂からずっと尾けて来てるんだよな。


 今も見張ってるようだが、気配ぐらい隠せよと言いたい。まぁ、気配を隠した所で、悪意は隠せてないので意味は全く無いんだがな。俺は隠密の4つの技を使って窓から外へ出る。


 見張りは2人か……随分少ないな。他に居る気配もしなけりゃ、こいつ等を監視している者も居ない。組織じゃないのか、それとも唯のバカどもか。いったいどっちなのかは聞けば分かるな。


 俺は背後から【衝気】を使い失神させると、枷を嵌めてから【白痴】を使い聞き出す。その結果、コイツ等が国家解放同盟の奴等だという事がわかった。食堂での話を聞いていたらしい。


 それで見張っていた様だ。さっさと始末して収納したら、スラムの方へと走っていく。俺達に手を出すんだから死ぬ覚悟があると見なす。俺は容赦などしないし、さっさと邪魔者は潰す主義だ。


 スラムに数人の気配が固まっていたので、そこへ接近していく。どうやらアジトか何かの見張りらしく周囲を警戒している。俺は【衝気】を使い、気絶しなかった奴を即座に始末した。


 気絶した奴に枷を着けてから【白痴】を使って聞き出すと、ここは国家解放同盟のアジトらしい。その入り口に、穴を掘って始末した奴等を放り込み【浄炎】で焼いた後【粉砕】する。


 死体の処理を終えたら建物内へと侵入するのだが、厄介な事に結構な人数が居る。そのうえ、本命は地下に居るみたいだ。【空間把握】で調べると、逃げ道も確保してあるらしい。


 こんなアジトを何故王都に作られてるんだよ。この国も大丈夫か? まさか帝国が裏にいないだろうな。俺は侵入して次々に殺害していく。ナイフはともかく棒手裏剣が凄く役に立つ。


 閉所で投擲できるって、思ってる以上に便利だった。更に杭のように突き刺して殺害できるので、接近戦にも使える。どんどんと始末していき、地上部分の掃討がやっと終わった。


 60人くらい殺害したぞ。【止音】を使ってるから良いが、無かったらとっくに逃げられている筈だ。随分バカが多く集まっているらしい。こんな勢力に味方しているんだからな。


 とにかく死体の処理は後でするとして、今はさっさと進むか……。俺は地下部分へと下りて行き、3つある内の1番手前の部屋の前で止まる。【空間把握】で中を窺うも誰も居ない。


 中は拷問器具が置いてあるだけだが、何でこんな部屋があるんだ? 訳が分からないな。次の部屋へと進み中を窺うと、3人居て何かの話をしているので【空間把握】で聞く事にした。



 「我等がボスはまた下らん事をしていたのか? アイツの嗜好は理解できんし気持ち悪すぎる。他人を苦しませ拷問をするのが楽しいなど、ただの狂人だろう」


 「あの狂人でも、聖王国の王族の血である事に間違いは無いんだ。俺達の都合良く使える駒なら何でも良い。それよりも王軍の連中と近衛の連中は大丈夫か?」


 「そっちは問題ない。神殿の奴等は未だ協力してくれている。国を引っ繰り返したら奴等を優遇せねばならないが、その時は証拠と共に脅してやればいい」



 やっぱり神殿が絡んでたか……。



 ▽▽▽▽▽


 0375終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨4枚

 大金貨19枚

 金貨66枚

 大銀貨130枚

 銀貨43枚

 大銅貨531枚

 銅貨2枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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