表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
358/1948

0357




 3匹が魔豊蜂のミードであっさり眠ってしまい、その後ベッドに連れて行かれたので【精気】のみで何度も満足させた。布団に寝転がりながら全員を浄化し、椅子に座って聖水を飲む。


 目を閉じて【空間把握】を使い、ジャン達や部屋を浄化し、リンデと部屋も浄化しておく。両方の部屋も強力に浄化しておいたので、出て行く時に文句を言われる事も無いだろう。


 北の侯爵領の更に北へと進めば、聖王国との国境である辺境伯領だ。ガイアルム王国は北に聖王国、東に帝国、南に川を挟んで商業国家と接している。その内、地続きなのは2つの国だ。


 聖王国と帝国。この2つの国と地続きで国境を接している訳だが、聖王国とは200年ほど戦争をしていないらしい。聖王国の侯爵家に王族が嫁いだらしいが、それ以降は無いそうだ。


 何があったのか分からないが、それ以降は友好関係が結べているので悪くは無いんだろう。帝国の背後に聖王国が……! それじゃ唯の陰謀論か。帝国との戦争の際も動いてないしな。


 聖王国自体がどんな国なのかは知らないが、皆に聞いた感じだと平々凡々な国ってところか。ちなみに聖王国の”聖”は、浄神が降臨して最初に神殿を作った場所だからだ。


 つまり、俺にとっては因縁の地とも言えるし、面倒事が起きそうな予感しかしない国なんだ。だから、行こうという気持ちと、行きたくないという気持ちの両方があって結構困っている。


 前も行こうと思って行かなかったのは、その辺りに理由があったり無かったり。とはいえ、浄化とダンジョンの為には避けて通れない。早く終わらせた方が楽でもあるし、後回しにしてもしょうがない。


 ……そろそろ眠たくなってきたな。布団に横になり目を瞑ると、直ぐにウトウトしてきたので逆らわずに寝る。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界152日目>



 おはようございます。今日は北に進んで行く日ですが、町や村を浄化しながら進むので多少時間が掛かります。焦る必要も無ければ、早く行く必要も無いから、自分達のペースで進めばいい。


 とはいえ、移動が遅いのはイライラするから、町や村の間は早く移動するけどね。ついでに盗賊とか居たら狩っておくか……。そろそろ起き上がって椅子に座り、聖水でも飲もう。


 この部屋も今日で見納めかー。長く居るような気がするが、それでもルーデル村よりは短いんだよなぁ……。最近は動き回っているが、長くルーデル村に居たから当然ではあるんだが。


 結局1度も戻らないままだったな。聖王国から……いや、傭兵国家から戻ったら1度帰ろうか。それぐらい期間を空けた方が土産話も多いだろうし、皆も喜んでくれるだろう。



 「おはよう、ダリア、カエデ、マートル」


 「ニャー」 「グルゥ」 「ワフ」



 3匹が起きたので、冷たい聖水を入れてやり飲み終わったら梳いてやる。2匹はリバーシをするらしく、1匹ずつ相手をしてほしい様だ。俺は丹念に浄化をしながらブラシを掛けていく。


 梳いてる最中に動くんじゃない、後で甘えなさい! 終わったら交代していき、全て終わる頃には皆が起き始めていた。ゆっくりと相手をしていたからか、結構な時間が経っていた様だ。



 「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャ」 「ガル」 「ワン」


 「今日から北の聖王国に向かって移動だね。そんなに遠くはないけど、それなりに時間は掛かるか……。とはいえ、今までに比べれば圧倒的に早いだろうけど」


 「正しい身体強化の御蔭ですよ。あれの御蔭で恐ろしい程に移動に掛かる時間が短くなっていますし、自分の能力だけで何かが必要な訳でもありませんからね」


 「その分努力は必要だけれど、その程度で済むと言うべきかしら? でも、長い時間使うには多くの魔力や闘気が必要だから、普通の人には難しいわね」


 「それはしょうがないよ。それでも使い続けていけば、魔力や闘気の量は増えていくからね。結果的には長い時間使えるようになると思うし、強くもなるから良い事尽くめさ」


 「日々の生活を修行にする。前にアルドが言っていた事だが、本当に正しいと改めて思う。日々の生活で自然に使い熟す努力をする。いちいち気合いを入れて訓練をする事は無い」


 「気合いを入れなきゃいけない時点で駄目なのかもしれないね。何も考えずにやっている事が修行になっているなら、精神的には凄く楽だし助かるよ。頑張り過ぎないって重要なのかも……」


 「気合いを入れてやるって事は、頑張らなきゃいけないって事だ。つまり、その時点で嫌な事と言えるんだよ。嫌な事を続けるのって大変だし、いつか止めてしまうんだよな」



 全員を再度浄化したら、送風機と冷房の魔石を抜いて収納する。全員が部屋を片付けて出たら、出来うる限り強力に【浄化】して扉を閉めて鍵を掛けた。1階に下りてジャン達を待つか。


 皆で話をしているとリンデが部屋を出てきたので、【空間把握】で忘れ物が無いのを確認したら一気に浄化する。ラーファンさんが近くに来たので鍵を返すと、ジャン達も出てきた。


 ジャン達の部屋も【空間把握】で調べて、忘れ物が無いのを確認した後に強力に浄化する。その間にジャン達も鍵を返していたので、全員揃って雑談しながら食堂へと歩いて行く。


 大銅貨14枚を支払って朝食を注文したら、テーブル席に座って今日の予定を話す。予定と言っても何処まで進むかぐらいの話だが、今日中に王国を出る事は無理な事を確認しておく。


 朝食後、王都を出発してノースアルム、ナームの村を通り過ぎて領都エルンドの近くまで来た。皆と相談し、エルンドには入らず先に進む事に決める。領都を横目に見ながら先へと進む。


 ある程度北に進むとハリパの村近くまで来たので、ゆっくりと歩きながら先へと進んでもらう。人が見ていない所で隠密の4つの技を使ったら、ハリパの村に入って浄化を始めていく。


 30分も経たずに終わったので、歩いて進んでいる皆に合流するべく走って追いかける。直ぐに追いついたので、全員揃って北へと進んで行きクーデアの町に到着した。


 この町を浄化していればお昼になるだろうから、町に入って直ぐに見つけた食堂に集合する事を決めて、後は自由行動にした。俺は3匹と一緒にフラフラしながら町の浄化をする。


 そこまで大きくない町だし、入る前から浄化は始めているので時間はそこまで掛からないだろう。3匹と散歩をしながら浄化していると遊んでいた子供達に捕まるが、3匹は楽しそうだ。


 子供達を引き連れてフラフラしながら浄化していき、終わったので食堂へと行く。終わる頃には子供達も居なくなっていたので、丁度良いタイミングだった。食堂へと入り席に着く。


 大半は既に到着しており雑談をしていたらしいが、何人かまだ来ていない。大銅貨14枚を支払い昼食を注文して聖水の樽を出したら、冷やして飲みながらゆっくりと待つ。


 そうしていると、残りのメンバーが帰ってきた。ダナやシュラ、それにリンデは帰ってくるなり愚痴を言い始める。来るのが遅かったのは、かなりしつこいナンパに絡まれていた事が原因みたいだ。


 相当にしつこかったらしく、特にリンデの愚痴が止まらない。最終的にダナとシュラが威圧して追い払った様だ。そこまで頑張ったのも、ある意味凄いな……。相手は素人だろう?。


 昼食をとりながら皆が宥める。皆に話してスッキリしたので溜飲が下がったのか、機嫌はかなり回復した。ナンパされた事が無かったのか、余りにもしつこい奴等だったのか、どっちだろうな。


 昼食後、食堂を出て町を出ようと入り口の門で並んでいると、妙な男どもがやってきた。リンデが「アイツ等です!」と大声を上げたが、どうやら男達はナンパ野郎どもらしい。


 ヘラヘラとこっちに来る阿呆どもにのみ【幻死】を喰らわせた結果、泡を噴いて失神した。俺達はそれを横目にさっさとクーデアの町を出て、北の辺境伯領へと進んで行く。



 ▽▽▽▽▽


 0357終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨4枚

 大金貨19枚

 金貨66枚

 大銀貨136枚

 銀貨47枚

 大銅貨365枚

 銅貨2枚


 神鉄の太刀

 オリハルコンの掩月刀

 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 オリハルコンのピヌティ

 アダマンタイトの剣

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ