表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
353/1948

0352




 食堂に行き大銅貨14枚を支払って朝食を注文する。聖水を飲みながらダラダラと雑談をしていると、ジャン達やリンデがやってきた。席に着くと雑談に加わったが、気合いが入っている。


 今日のダンジョン攻略は本気で攻略しようと思っているらしく、かなりの気合いが入っている様だ。それ自体は良いんだが、気合いが入りすぎて空回りしたら結局意味が無いんだがなぁ……。


 朝食を食べながらも攻略に関しての意気込みを語る姿を見ていると、どうしても不安になってくる。こういう時に大失敗というのは起きてしまうんだ。仕方がないので抑える事にする。



 「気合いが入るのは大変良いことなんだが、足元を疎かにするのはバカのする事だぞ? 気合いが入り過ぎて空回りすると、誰かを死なせるような大失敗をしかねないから気を付けろ」



 流石に勢いを削がれると機嫌が悪くなるが、誰かが死ぬかも……と聞くと冷静になったらしい。浮ついて周りが見えてないと危険なのは当たり前だし、それが自分達だと気付いたんだろう。


 ちなみにリンデが一番浮ついていたりする。ジャンは余り浮ついていなかったが、それでもミレイアとシャローの勢いに多少感化されていた。指摘してからは冷静な顔をしている。


 朝食後、部屋に戻り準備を整えたら送風機と冷房の魔石を抜いてから部屋を出る。1階に下りて待っているとジャン達が来たが、既に浮ついたような雰囲気は無かった。大丈夫そうかな。


 王都を出てダンジョンに歩いて行く。登録証を見せて中に入ったら順番待ちの列に並ぶ。今日は前に7組ほどが居るな。多少時間が掛かるのは仕方がない人数だし、ゆっくり待とう。


 順番が来たので迷宮紋に乗って中に入る。光が止むと目の前は平原だった。前回と同じなのかは覚えていないが、人の流れは南の方向に進んでいるので、多分前回と違っていると思う。



 「人の流れはこっちですから、そっちに進んで行きましょう。前回と同じく流れが分からなくなるまでは、人の流れに付いていく事にします。それじゃあ、陣形を整えて進みましょうか」


 「シャローが一番前で次が私だ。その右後ろがジャンで左後ろに殿下。2人は前回と同じく後ろで警戒をお願いする。……それでは出発するぞ!」



 ディルとフォルに頼るのは、将来の事を考えたら大きなマイナスだ。本当ならリンデに頼るのも良くないのだが、俺個人としてはジャンに付いてってくれないかなぁーと思っている。


 まあ、その辺りがどうなるかは知らないが、今はダンジョンに集中するか。とは言っても、前回と同じく俺達は付いていくだけでジャン達の練習だから手は出せない。3匹と遊ぶか?。


 3匹を見るとじゃれ合いながらもキチンと進んでいるので、俺が入ってもしょうがないか。付いていくだけって、思っているより暇なんだよな。【念動】や【念話】の訓練でもするか。


 南にあった転移紋から2層へと進む。光が止んでも平原で、人の流れは南に向かっている。再び人の流れに沿って南に向かい、転移紋に乗って3層へと移動した。


 光が止むと平原で、南に向かって人が歩いている。今回も3層連続で同じ地形、同じ方角らしい。これが一番楽だと思うが、ダンジョン的には良いんだろうか? 簡単過ぎないか?。


 南に向かって歩いて行き、転移紋に乗って4層へ。光が止むとそこは森だった。ただし、マールの木ダンジョンほど深い森ではなく普通の森だ。前回ギブアップしたのと変わらない。


 人の流れは西に向かっている。ジャンもそれを感じたんだろう、西へ進む事を決意した。ただし、紙を出して地図を書きながら進んで行く様だ。前回の反省が生かされている。


 西に進んで行き転移紋に乗って5層へ。再び西へと進んで行き6層へと進む。6層も西へと進んで行き、転移紋で7層へと進んで行く。光が止むと、周りは山だった。


 【空間把握】で調べると、鉱石を掘っている奴等が点在しているが銅や鉄などが採掘出来るみたいだ。俺達には必要無いので、さっさと進む事になる。人の流れは少ないが北の方角だ。


 ジャンは【気配察知】でも使っているのか、集中しているらしい。少し時間が経った後に目を開き、北へと進む事を決めた。どうやら、ある程度【気配察知】を使い熟しているみたいだな。


 技を使って攻略するのは大変良い事だ。それに【気配察知】を使って警戒出来ているなら、その分危険度は下がる。ジャンが警戒を担当しているのは分かったが、他は何をしてるんだ?。


 まあ、その内分かるかもしれないし、分からなくても別にいい。それぞれが自分のやるべき事をやっていれば、特に問題は無いだろう。それにディルとフォルが最悪を警戒しているしな。



 「7層は山ですか……。事前に聞いてはいましたし、祖国でもダンジョンの山では鉱石が掘れるとは聞いた事がありますが……。本当に鉱石を掘っているんですね……不思議な光景です」


 「ダンジョンの中で採掘しているのが不思議って事かな……? 僕達からすればダンジョンで香辛料を摘んでいるのも不思議な光景だったけどね。こっちでは香辛料は無いから」


 「そうだな。それぞれの国において特色があり、様々に採れる物は違っている。とはいえ、王国では平均的なダンジョンと戦闘ダンジョンしかないが……」


 「確かに特色という意味では、我が国のダンジョンは特色がありませんね。代わりに手に入る物は幅が広いといえますし、戦闘ダンジョンでは魔物の素材が多く手に入ります」


 『近衛の装備は鉄製だったが、戦闘ダンジョンの素材って他国に売ってるのか? 場合によっては魔物の素材の方が優秀な事もあるし、武器強化をしないのか……?』


 『身体強化モドキしか出来ないし、武器強化は下手な奴がやると殆ど強化されずに恐ろしいほど劣化するからね。多分使わせないようにしてるんじゃないかい?』


 『修行をするようになってから特に分かるようになりましたが、使わないと腕は上がらないんですよね。とにかく何度も使わないと身に付かないのは、本当に良く分かります』


 『武器強化の練習をさせるという事は、武器が壊れるという事だからね。流石に何処の国にも、そんなお金は無いんじゃないかな? そこまでの戦果になるかも分からないし』



 俺達は【念話】で雑談をしながら付いていく。北へと進み転移紋から8層へ。8層も北へと進んで転移紋から9層に進む。9層も北へと移動し、転移紋に乗って10層へと移動する。


 10層は夜の荒地だった。人の流れは感じられず、ここから先は実力のある者しか進んでいないらしい。適当に進むよりも東に進む事を相談して決めたようで、東へと進んでいく。


 【光魔法】の【光球】は全員に教えてあるので、自分達で使いながら進む様だ。ダナやディルは【暗視】で進み、俺は【空間把握】で進んで行く。他の皆は【光球】を使っている。


 3匹は見て覚えたらしく、遊ぶように使っている。何個も打ち出したり消したりとしているので、俺は3匹の前に点滅する【光球】や、形の違う【光球】を出しては驚かせてあげた。


 3匹は気に入ったのか、特に形を変えて遊んでいる。熊の形や猪の形、鹿の形などにしたりして楽しそうだ。それを見ていたダナ達もやってみたが、形を変えるのに苦戦していた。


 東の転移紋から11層へと進む。11層も東へと進むのだが、夜の荒地でも高値で売れそうな魔物は現れない。魔石は順調に溜まっていくが、それ以外の実入りは全く無いのが現状だ。


 東の転移紋から12層へと進み、転移紋を目指して歩いて行く。何事も無く転移紋へと辿り着き13層へと進む。光が止むと、そこは湿地帯だった。厄介な地形が続くなぁ……。


 ジャン達は南に行く事に決めたらしく、進んで行くが湿地帯は大変だぞ? ……早速リザードマンが現れたか。あいつら湿地帯だと素早く動いてくるんで面倒なんだが、大丈夫か?。


 どうやら、戦いは問題ないようだ。若干戦い難そうなぐらいか。



 ▽▽▽▽▽


 0352終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨4枚

 大金貨19枚

 金貨68枚

 大銀貨138枚

 銀貨47枚

 大銅貨445枚

 銅貨2枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 オリハルコンのピヌティ

 アダマンタイトの剣

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ