0347
今は昼の休憩で食堂に来ている。既に大銅貨14枚は支払済みで昼食を待っているところなんだが、珍しく、ジャン、ミレイア、シャロー、リンデの4人しか居ない。皆は部屋に居る。
【念話】で食堂に居る事は伝えてあるので、直ぐにこっちに来るだろうが珍しい事もあるもんだ。どうやら全員、修行に集中していたらしい。午後から4人も集中させるかな。
「いやー、今日は珍しく遅れちゃったよ! 修行が上手くいってね、そっちに集中してたらお昼になってるのに気付かなくてさ。危なくお昼を食べ損なうところだったよ」
「まさか全員の修行が上手くいくとは思いませんでしたからね。いつもは誰かが上手くいかなくて集中力が無くなり昼食に誘うんですが、今日はそれが一切無かったんですよ」
「私も集中していたんだけれど、まさか8個同時展開が出来るとは思わなかったのよ。ギリギリだったけど初めて成功したわ。この調子で、とやっていたらお昼になっていたわね」
「メルは長い間停滞してたからね、おめでとう。私は何とか【聖浄四重浄化】がちゃんと使えるようになったよ。使い熟すのはこれからだけど、素早く正確に使えるようにはなったね」
「私は3匹とリバーシをして遊んでいたくらいだな。ただし、駒を動かすのは【念動】で動かして遊んでいた。駒程度なら問題なく動かせるのだが、力加減が凄く難しい」
「僕は身体強化の訓練と体操を部屋でやってたんだよ、外は暑いしね。重心の移動とか、歩き方とかって思ってるより遥かに難しくて大変だよ」
それでも上手くいって集中できてたんだから何よりだ。そう簡単に上手くなったりしないが、修行を続けないと身に着かない。皆そんな事は分かっているが、続けられるかどうかは別だ。
それぐらい同じ事をずっと続けるのは大変だし、慣れてくると暇になってくるんだよな。まあ、暇になってる時点で集中出来てないんだが……。一定レベルから先は本当に大変だよ。
昼食を食べ終わった皆は、また部屋へと戻って行き修行をするらしい。俺達も宿の中庭へと行って訓練を再開する。4人に【集中】を使い訓練をさせると、無言で頑張っている。
地球で言う15時頃に休憩をさせ、スイカと塩を出してやる。全員理解出来ない顔をしたが塩分も取らなきゃいけない事を説明し、塩を振って食べさせる。特に問題なく食べてる様だ。
スイカに塩を振るのは日本人だけだとか何とか聞いた気がするが、どうだったかな? あんまりちゃんと覚えてないが、味的には甘さが引き立つ感じで美味しい。
スイカっぽいと思っていたが、普通にスイカだったな。ただ、日本で食べるスイカよりも甘い品種なのは確実だ。農業技術も未熟なこの世界で、元の世界以上に甘いスイカなんだよ。
これで元の世界のような品質管理がされれば、いったいどれだけ甘いスイカになるか分からない。元の世界のスイカに比べれば2回り小さいが、十分な大きさだと思う。これで酒は無理だぞ。
リンデがスイカを食べながら酒の話をしてくるので却下しておく。糖分があれば酒に出来るだろうけど、酒ばっかり作るのも御免被る。俺の【錬金術】は酒の為にある訳じゃない。
はいはい。それよりも食べ終わったら訓練を再開するぞ。俺は再び【集中】を使い、全員の指導を始める。皆は黙々と自分の訓練を続けていくのだが、上手く進んでない様だ。
シャローに関しては、俺が攻めると弾かせたり流させたりと臨機応変に動くように指導している。既に杖も持たせて実際に攻撃させているので、完全に実戦形式での訓練だ。
そんな感じで訓練をさせていると夕方になっていた。全員を浄化して今日の訓練を終わると、聖水の樽を回収して食堂へと移動する。大銅貨14枚を支払い夕食を注文すると席に座る。
直ぐに部屋に居たメンバーも来て雑談になるが、午後からは上手くいかなかったらしい。ずっと上手くいくなんて事はあり得ないが、今日一日ぐらいは続いてほしかったみたいだ。
夕食後、部屋に戻って涼んでいると、訓練の進捗を聞かれたので後2日か3日で終わるだろうと答えた。特に盾の扱いや近接戦闘を含めて教えているので、時間が掛かるのは仕方がない。
ダンジョン攻略の際にはメルの立ち位置に立つ事になる、つまりは盾役をやらせるので最低限度の戦闘能力は必要なんだよ。その事を説明すると、皆は一応の納得をした様だ。
【土魔法】を記していると、昨日と同じくベッドに連れて行かれた。【房中術】と【喜昇】を使い撃沈した後、再び【土魔法】を記す。コレを終わらせれば一息吐けるんだが……。
まだもう少し掛かるだろうな。今日もある程度書くと眠くなってきたので、逆らわずに横になって目を瞑る。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界147日目>
おはようございます。今日も4人の訓練の日です。3人に関しては初級や中級の魔法を教えているが、上手く使えていない。使う事も満足に出来ていないが、こればっかりは仕方ない。
今まで魔法を使った事が無いんだから、まずは魔法を使う事に慣れさせないといけない。そんな事を考えながら【土魔法】を記していると、3匹が起きてきたので聖水を入れてやる。
「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」
「おはよう、皆」 「ニャ」 「グル」 「ワフ」
起きた皆と雑談した後、食堂に行き大銅貨14枚を支払って朝食を注文しておく。起きてきた4人も含めて朝食をとったら食料店に買出しに行き、大銀貨1枚分の水飴を買って宿に帰る。
十分に水飴を浄化したら収納し、訓練を始めた。【集中】を使って昼まで訓練させたら、浄化して食堂に行き大銅貨14枚を支払う。待っていると皆来たので、一緒に食事をした。
午後からも【集中】を使い訓練をさせる。途中の休憩で、水飴を聖水に溶かした物を冷やして飲ませる。4人には割りと好評だったので、どうやら生姜は無くても大丈夫な様だ。
夕方になったので食堂に行って大銅貨14枚を支払って夕食にする。このままの調子だと、明日でシャローの訓練が終わる事を皆に伝えておく。戦闘のセンスが結構良かったんだ。
夕食後、部屋に戻るとメルに大丈夫なのか聞かれたが、盾を使って戦うセンスが良かった事を教えておく。メルも同じ魔女族としてホッとしたみたいだ。そんなに心配してたのか……。
その後、【土魔法】の3分の2を越えて書いていると連れていかれた。もう、そんな時間か……。【鋭覚】のみで相手をし、全員を満足させたら椅子に座る。聖水を飲んで少し休憩だ。
再び【土魔法】を書いていき、後3つのところで眠たくなってしまったので片付けて寝よう。急がなくても明日の朝には終わるだろう。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界148日目>
おはようございます。今日でシャローの訓練は終わります。ついでに【土魔法】を記すのも終わらせようと思い、今書いている。これで属性魔法と浄化魔法の書が完成となる。
俺自身知っているので意味は無いが、この国から始まって多くの国と地域に伝わっていけば良い。そうすれば、この世界はもっと綺麗になるだろう。少しは溜飲が下がったかな?。
浄神の怒りも少しはマシになったと思いたい。浄化魔法の占有さえ無くなれば、色々な所で浄化魔法を使用する者が出てくるだろうし、その分だけ下界が綺麗になっていく……筈だ。
3匹が起きてきたので、聖水を入れて飲ませていると他のメンバーも起きた様だ。既に書き終わっているので、久しぶりにゆっくりとしていられるな。
「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」
「おはよう、皆」 「ニャー」 「グル」 「ワン」
適当に雑談をし、終わったら食堂へと移動する。大銅貨14枚を支払って朝食を注文したら、今日は直ぐに朝食が運ばれてきた。仕方なく食べ始めると、ジャン達も食堂に来た様だ。
その後にリンデもきたが、全員急かされるように食べる羽目になった。まぁ……こんな日もあるか。
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0347終了時点
大白金貨3枚
白金貨3枚
大金貨19枚
金貨66枚
大銀貨134枚
銀貨47枚
大銅貨515枚
銅貨2枚
神鉄の太刀
ヒヒイロカネの矛
ヒヒイロカネの小太刀
オリハルコンのピヌティ
アダマンタイトの剣
アダマンタイトのサバイバルナイフ
アダマンタイトの十手
大海竜の戦斧
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
大型のアイテムバッグ




