表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
342/1948

0341




 武具作りも終わり、後はダンジョンから脱出するだけだ。皆は内臓を食べて満足しているようなので、焼き場を崩して魔鉄の焼き網を浄化してから収納する。残った物はゴミとするか。


 穴を掘ってゴミを放り込み、【浄炎】で焼いた後【粉砕】して埋める。そんなに多くは無かったがゴミを持っていてもしょうがない。皆もゴミは捨ててたので、多少増えたぐらいだ。


 <脱出紋>に乗って脱出すると辺りは丁度夕方だった。王都に戻り昨日と同じ宿に行って、部屋代である大銅貨13枚を支払う。ついでに大銅貨14枚を支払い夕食を注文しておく。


 一旦部屋に戻り、送風機と冷房を設置して魔石を入れ起動する。キンキンに冷えた聖水も入れて準備は終了。食堂に行って夕食が出てくるのを待とう。食堂の椅子に座りゆっくりと寛ぐ。


 聖水の樽を出して冷やしてから飲んでいると、夕食のカレーピザが来た。……本当に順番が分からない。バラバラ過ぎて何とも言えない気持ち悪さがあるな。今日までだから我慢するか。


 内心の葛藤を抑えて、香辛料の効いたカレーピザを味わう。美味しいんだが、美味しいだけに納得がいかない。考えてもしょうがないんだが、物凄く腹立たしいんだよな。


 そんな妙な夕食も終わり部屋へと戻る。部屋に入ってゆっくりとしていると、3匹が甘えてきた。今日は酒を飲まないのか、皆が3匹と遊び始めた。もしかして、早く寝かせたいのか?。


 まあ、皆が遊んでくれてるなら良いか。俺は【風魔法】を紙に書き記していく。リバーシとか作っても良いのかなと考える。将棋とかチェスとか、詳しくないんで知らないんだよなぁ……。


 ルールまでちゃんと分かるのって多くないな。俺はそういうので遊んでいた世代じゃないし。とりあえず、リバーシぐらいは作るか。まずは硬木でリバーシの盤を作っていく。


 次に硬木で作った駒の片方の表面に色石で黒を塗り、もう片方は海蛇竜の骨を極々薄く被覆する。完成したのでルールを説明して皆にやらせ、俺は【風魔法】を記す作業に戻る。



 「ふんふん。自分の色で挟めば引っ繰り返ると言う訳かい。じゃあアタシは白でしようかな。誰か相手をしてくれないかい? いやいや、何でダリアが来るんだい。えっ!? 出来る?」


 「ダナ。どうやらダリアはルールを理解しているみたいですよ。試しに1度やってみたらどうでしょう。こちらの言葉も解るんです、案外強いかもしれませんよ?」


 「どれぐらい頭が良いかについては、分からないのよね。3匹とも、普通の魔物とは明らかに違うくらい頭が良いんだけど、どこまで良いかは調べようが無いし……」


 「こういう頭を使う玩具なんかを使えば調べる事は可能かもしれない。ただ、調べる意味があるのかは分からないけども……。一緒に遊べる時点で凄い事に変わりは無いからね」


 「確かにそうだな。ルールを理解して遊べている時点で、赤ん坊より賢いのは事実だろう。もしかしたら、小さな子供よりも賢いかもしれない。邪生の心臓とはどれほどの物なのか……」


 「体が変わるし賢くもなる。意味が分からないし、あり得ないと思えるような事が起こるし、単純に言えば滅茶苦茶な物だよね。アルド以外は、食べられるように浄化するのは無理だけど」


 「ん? そこ……かい? う、う~ん……。これはちょっと困ったね。もしかして結構強いのかもしれない」


 「ニャー」



 どうやらダナは苦戦してるらしい。思ってる以上に3匹の頭が良いことが分かった。色々な違いはあるだろうけど、3匹はペットじゃなく普通に扱えば良い。それぐらいの知恵はある。


 【風魔法】の書いた量が全体の3分の2を越えた頃、見学していた3匹は眠っていたらしい。書いている最中に急に連れて行かれたのでビックリした。危うくインクを零すところだったよ。


 【精気】だけを使い、全員が満足するまで撃沈し続けた。終わった後に浄化をしたら、再び【風魔法】を書き記していく。ある程度書いたら眠くなってきたので、布団に横になる。


 目を瞑って確認すると、リンデは寝ていたので遠隔浄化をしておく。お猿さん達を確認すると、こっちも既に寝ていたので綺麗に浄化しておこう。避妊を忘れてると困るんでな。


 明日は王国に戻るんだが、シャローがどこまで足を引っ張るかは未知数だ。ダンジョンと同じようにジャンに背負わせるのが1番良いか。そろそろ寝よう、おやすみなさい。



 <異世界144日目>



 おはようございます。今日は王国の王都に帰る日です。ゆっくり帰っても良いんだが、バロッサとかいう国がどう出てくるか分からない以上、早くこの国から離れたい。


 また戦争に巻き込まれるとか、面倒でしかないからな。流石に、世話になった人も居ないこの国の為に戦ってやる気にはならない。王国はルーデル村があったのと、浄化の為に参加した。


 しかし、この国だと間違い無く危険地帯に放り込まれる。王国の場合、ライブルなどの知り合いが居て、危険地帯に行かされる事も無いのは分かっていた。その事も大きく影響している。


 王妹ぐらいしか知り合いが居ないし、別に仲が良い訳でもない。そんな相手の為に命を賭けるなんて、御免被るというところだ。さて、そろそろ起きて最後の追い込みをしよう。


 椅子に座り身体強化をして【風魔法】を記していく。昨日、かなりの部分まで書き上げている為に、残りは少ない。3匹が起きてくるまでに終わるとは思うがどうだろうか?。



 「おはよう。ダリア、カエデ、マートル」


 「ニャ……」 「ガゥ……」 「ワン……」



 3匹ともリバーシをやったり見学したりしてたので、ちょっと眠そうだ。冷やした聖水を水皿に入れてやると、大人しくチビチビと飲んでいる。眠くてボーッとしているらしい。


 俺はその間に【風魔法】を書き切る事が出来た。ギリギリだったらしく、書き終わって片付けてる最中に皆が起きてきたけど。


 それでも何とか【風魔法】は終わらせたものの、次は【土魔法】か……。



 「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャ」 「ガゥ」 「ワフ」


 「何だか3匹は眠そうだね、もしかして昨夜の遊びの所為かい? ……今日は王国に帰る日だから、二度寝されても困るんだけど大丈夫かねぇ……? まあ、その内ちゃんと起きるか」


 「【風魔法】にも知らない魔法が多くありますね……。これは本格的にじっくりと学ぶ必要がありそうです。ルーデル村に帰ったら、姉上と特訓する事になりそうですね」


 「私もよ。同時発動の修行もそうだけど、知らない魔法も学ばないといけないわ。こんなにも自分の知らない魔法があるなんて、思いもしなかった」


 「そうだね。でも、あれもこれもと手を出したところで中途半端にしかならないよ。主様に言われた事も出来て無いんだ。まずはそこから出来るようにならないとね」


 「ああ、1つずつ進んでいくべきだろう。それぞれに教えてもらった事はあるが、未だに使い熟す事は出来て無いんだ。あっちこっちに目移りしても意味は無い」


 「僕はまだそんなレベルに無いけど、その内そういう悩みに入るのかな? まだ身体強化もキチンと出来てないから、もっともっと先になりそうだけどね」


 「フォルの場合は闘気の扱いだけだからな。魔力の扱いは十分に出来ている。後は正しい身体強化を自然に使えるようになればいい。皆、出来る様になった事だ」



 最初は出来なかったんだよな、皆。いつの間にか出来るのが当たり前になってるけど、そこまでには何度も特訓させたりした。体操をさせながらの身体強化とかやらせたなぁ……。


 何だか随分前のような気がするが、下界にきてからまだ半年も経ってないんだよ。感慨深いだけなのか、随分時間が経った気がする。きっと気の所為で終わる話なんだろうけどさ。


 このままダラダラとしている訳にはいかない。全て片付けて、そろそろ食堂に行こう。



 ▽▽▽▽▽


 0341終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨3枚

 大金貨19枚

 金貨66枚

 大銀貨141枚

 銀貨49枚

 大銅貨267枚

 銅貨2枚


 神鉄の太刀

 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 オリハルコンのピヌティ

 真っ黒な剣

 真っ黒なフレイル

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ