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0326




 俺は3匹と遊んでいたんだが、今日は疲れていたのか早めに3匹は寝てしまった。なので【房中術】と【鋭覚】で撃沈させて、今は椅子に座って【水魔法】を書いている最中だ。


 集中して書いているんだが、意外に時間が掛かってしまっている。それなりに進んでいるものの、まだ3分の1を越えた辺りでしかない。書くことが思っているよりも多いんだよな。


 コツとか注意点とかの様々な情報も一緒に書いていたり、後で付け足したりしているので時間が掛かる。それでも結構な速度で書けているのは、身体強化を使っている御蔭だ。


 3匹が早めに寝たからか、眠たくなるまで書こうと考えていたからか、結構な量の【水魔法】を書き記す事が出来たな。ギリギリ3分の2に届かないくらいまでは書けたぞ。頑張ったな……俺。


 この調子だと、商業国家マールに居る間に【風魔法】も終わるかもしれない。さて、そろそろ眠くなってきたので寝るか。俺は布団に横になり目を閉じる。今日も1日お疲れ様でした。



 <異世界140日目>



 おはようございます。今日は木ダンジョンを攻略する日です。1日で攻略は難しいだろうから、何日かこの町に滞在する事になるだろうな。1日毎に宿泊費を支払う事にするか……。


 日課の浄化を終わらせたら、椅子に座って【水魔法】を記していく。身体強化も使用しながら書いていると、3匹が起きてきた。昨日早く寝たからか、今日は早く起きたな。



 「おはよう。ダリア、カエデ、マートル」


 「ニャー」 「グルゥ」 「ウォフ」



 3匹の前に水皿を出し、冷たい聖水を入れると早速飲み始めた。喉が渇いていたんだろう、かなり激しく飲んでいる。飲み終わったのを見計らって、おかわりを入れてあげた。


 今度はゆっくりと飲んでいるので、放っておいて書き物に専念する。そろそろ紙が無くなりそうだな、ダンジョンに行く前に買い足しておくか。……ギリギリ書き切れなかったか、残念。



 「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャ」 「ガウ」 「ワン」


 「おや? ……水魔法もそろそろ終わりかい? かなりの量を記してるみたいだけど、火魔法より水魔法の方が種類が多いんだね。知らない魔法が思ってるより多い……」


 「火魔法に比べて、水魔法は氷系統の魔法も含まれているからじゃないですか? 火魔法にも熱を上げる魔法とかあったと思いますが、そこまで多くはない筈です」


 「そうね。火魔法には鍛冶師が使うと便利な魔法とかがあるけれど、氷系統の物ほど多くは無い筈よ。とはいえ、氷系統の水魔法は殆どが中級以上で結構難しいのよね」


 「ただ、水魔法がある程度使い熟せれば、非常に便利だとは思うよ。氷系統じゃなくても、綺麗な水を手に入れる為の水魔法とかもあるからね」


 「綺麗な水が飲めるというだけでも、死亡率は下がるからな。泥水しかないとか、飲むとお腹を壊す水とか……。水は無くてはならない物だが、凄く怖い物でもある」


 「僕の居た孤児院でも、流石にお腹を壊す水とかは出なかったよ。井戸があったけど、中の水は他の人も使うからか綺麗だったね。そこだけは助かったと言えるのかな?」


 「綺麗な水を確保しないと、死に直結する場合もあるからな。とはいえ、俺の場合は浄化したり、空気中から水分を集めたり、真水だけを抽出したりと様々な方法が使えるが……」



 何だろう? 皆がジト目で見てくるんだけど……。俺が色んな方法使ってるの散々見てきてるだろうに、何でジト目で見てくるかね? 綺麗な水が飲めるんだから良いじゃないか。


 俺は送風機と冷房の魔石を抜いて収納する。ここは知り合いの宿じゃないし、いつ盗まれるか分からない。なので毎回収納しておいた方が良いだろう。後でジャンとリンデにも言っておくか。


 部屋から出て食堂に行き大銅貨10枚を払って部屋の延長を頼む。その後、大銅貨13枚を支払って朝食を注文してテーブル席に座る。聖水の樽を出して飲んでいると3人が起きてきた。


 ジャンとリンデに送風機と冷房を回収してくるように言うと、2人は直ぐに理解したのか部屋に戻って行く。少しして戻ってきた時に、丁度朝食が来たので全員一緒に食べる。


 朝はカレーではなく、パンとサラダとスープと肉という、極めてオーソドックスな食事だった。別に良いんだが、何か納得できないと言うか腑に落ちない。そんな微妙な気持ちになった。


 周りを見ると、どうやら皆も同じ気分になってるらしい。朝食後、雑貨屋に行って大銀貨1枚分の紙を購入したら、町の西にあるという木ダンジョンへと歩いて行く。


 周りには俺達と同じようにダンジョンに行く傭兵達が多く見え、難易度が高くとも賑わっているのが分かる。入り口で登録証を見せて中に入ると、王国と変わり映えしない景色だった。


 まあ、当たり前と言えば当たり前か……。俺達はダンジョンに入る為の<迷宮紋>の列に並ぶ。朝早いからか、俺達の前には2組しかいない。待ち時間が少ないのは助かる。


 前が居なくなったので、そろそろ俺達の番だ。少し待ってから<迷宮紋>に乗ってダンジョンの中に入る。光が止むと平原だった。流石に最初の層から森だったりはしないらしい。


 いつもの通り三角形の陣形を敷き、真ん中に居る俺の後ろにジャンとミレイアとリンデを配置する。この3人は戦わせない訳ではなく、遊撃要員だ。どこかに加勢する人員だな。


 前衛はメルで、その直ぐ後ろにアルメアが居る。右はダナとディルで、左がシュラとフォル。そういう配置で進んで行く。ちなみに3匹は俺の前に居て、遊んでいたりする。


 真ん中の俺が【空間把握】を使いながら<転移紋>の場所を探っていく。とはいえ、浅い層では人の流れに沿って進めば大抵の場合転移紋はある。この層は東だったので、転移紋で2層へ。


 2層目も平原だった。人の流れは東へと流れているので、そちらへ進んで行き転移紋で3層へ。3層も平原だ。どうやら3回続くパターンらしい。東の転移紋から4層へと進む。


 4層はどう言えばいいのか、まばらに林がある層だ。平原にポツポツと林があるという、何とも言えない層だった。人の流れは西の方に進んでいるので、そっちに進み転移紋で5層へ。


 5層も当然同じなので、西から6層へ。6層も西へと進み7層へと進む。ここまでの魔物には高値で売れるような魔物は居なかったので、全て魔石を取って【浄炎】で燃やしている。


 7層は何と言えば良いか、林が増えていた。周りは木々で囲まれているが、スカスカなので林と言った方が正しいと思う。【空間把握】で確認すると、北へ向かっている者達が結構居る。


 なので北に向かって進んで行くと、少しして北に転移紋を発見した。そのまま進んで行くと、妙な連中が8人ほど転移紋の前で待ち構えているのが分かったので、皆に説明しておいた。



 「おいおい! 良い女を引き連れたバカがやって来たぜ! お前等! 男はさっさと殺して楽しぶぇ!!」



 いちいち聞いてやる必要も無いので、喋っている間に取り出した戦斧を投げて始末した。その事が合図になったのか、ウチのメンバーが一斉に襲い掛かっていく。どっちが悪党なんだか分からないな……。


 さっさと全滅させたのは良いんだが、他の傭兵はどうやって通過していったんだ? 確か【空間把握】で調べた時に女性の傭兵も居た筈だぞ。アホどもは地元の奴なら襲わないとか?。


 それとも、金を払って見逃してもらってるとか? ……しまった、1人ぐらいは残しておくんだったな。【白痴】で喋らせる事も出来たのに、言うのを忘れてた。後悔しても仕方がない。


 とりあえず、アホどもの身包み剥がして燃やすか。穴を掘って死体を放り込み【浄炎】で燃やす。碌な物を持ってなかったので、穴に放り込んで【粉砕】して死体と一緒に埋めた。


 こういうアホどもって居なくならないが、中途半端な実力はあるんだよな。真面目に傭兵をすれば食べていく事は十分に可能だろうに、何でこういう事をするんだろう?。


 まあ、アホどもの事なんて考えてもしょうがないか。俺達は転移紋に乗って8層へと進んだ。



 ▽▽▽▽▽


 0326終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨3枚

 大金貨19枚

 金貨68枚

 大銀貨142枚

 銀貨49枚

 大銅貨412枚

 銅貨2枚


 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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