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0324




 皆と話しをしながら、送風機と冷房の魔石を抜いて収納する。その後、部屋を出て食堂に行くと珍しい事にジャンとミレイアが起きていた。俺達は2人の隣のテーブル席に座る。


 リンデが起きてくるまでに雑談をしながら送風機と冷房の事を聞いたら、昨日の事もあり防音の魔道具も含めて収納してきたと自信を持って言っている。自信満々過ぎて怪しいな?。


 【空間把握】で調べてみたが、確かに部屋には何も残っていなかった。折角なので遠隔浄化を行い、綺麗にしておいた。昨日、お猿さん達はヤりまくってたみたいだからな。


 そんな事を話して2人に自重をさせようとしていると、リンデが起きてきた。大銅貨13枚を支払い朝食を注文してゆっくりと待つ。リンデはフォルに寝癖を直してもらっているようだ。


 フォルは長年男娼をしてきた経験か、面倒見が良くて化粧なんかも含めて上手かったりする。ただし今は女性の体になっているのと、あまりにも背が高くなったので勝手が違うみたいだ。


 朝食後、街を出て南の船着場まで歩いて行く。街から500メートルくらいしか離れていないので、南門から既に見えていた。船着場に着くと人で溢れ返っている。香辛料関係か?。


 そう思ったんだが、単に漁師が帰ってきて盛んに取引が行われているだけらしい。それを横目に俺達は対岸に渡る為の船を探す。すると船自体は直ぐに見つかり乗れる様だった。


 金額は1人大銅貨5枚。13人分で大銅貨65枚を支払い乗せてもらう。流石に人数が多く貸切状態になってしまったが、船で渡しをやってる船頭はホクホク顔だった。


 ある程度纏まった人数が来ないと船を出せないらしく、13人も一気に来てくれれば直ぐに船を出せて収入に繋がるそうだ。確かに1人や2人で船を出しても、儲けにはならないな。


 そんな話をしたり水面を眺めたりしていると、対岸に着いた。対岸の船着場は王国側に比べると人が多くない。王国に行く人が少ないからなのか、香辛料が少ないからなのか……。



 「なんだか妙に……寂れてるとまでは言わないけど、活気の無い場所だね。香辛料の事だけじゃないのかもしれない。幾らなんでも活気が無さ過ぎるよ」


 「おっ! お嬢ちゃん分かるかい? お国はさ、新しい王様になったばっかりなんだけど、王様の弟と妹が良からぬ事を考えてるらしいんだ。それで皆が不安なのさ」


 「そうだったんですか……。それにしても、マールの王が代わったなんて聞いた事が無いですね? 急に代わったにしても、諸外国に説明ぐらいある筈ですが……」


 「マールの王様が代わったのは……え~っと……そうだ! 王国と帝国が戦争してた時ぐらいだな! だから戴冠式? っていうのも、まだやってないらしいよ」


 「そうなのね。おじさん、貴重な情報をありがとう。助かるわ」


 「ハハハハッ! 綺麗なお嬢ちゃん達だからな。役に立ったのなら、男冥利に尽きるってもんさ! じゃあ、気を付けてな!」



 俺達は船頭と分かれて船着場から南へと進んで行く。南には王国と同じく500メートルくらい離れた所に街がある。そこで話を聞いたりして、色々情報収集しないといけない。


 皆もマールに関してはそこまで詳しくは無いとの事なので、ここからは王国と違い慎重に行動する事を全員で確認した。南の街に着いたので、門番に登録証を見せて中に入る。


 それなりに大きな街ではあるものの、王国側ほど大きい街じゃないのとスラムが小さい。明らかにスラムだと分かる場所は、リバルダの10分の1ぐらいだ。随分小さいが……?。


 単に小さいだけなら良いんだが、売買されていたりすると厄介だな。王国では見ていないが、この世界にも奴隷は居るだろうしなぁ……。スラムの方がマシな可能性も無い訳じゃない。


 街に入って皆と分かれたら、浄化しながら3匹とウロウロする。皆は情報収集の為に数人のグループになって散らばっている。最悪は、俺の【空間把握】で居場所が分かるので問題ない。


 誘拐だったり拉致の可能性があるのは3人だけだ。残りのメンバーは、アホを返り討ちにするだろう。そんな事を考えながら、3匹に任せたり誘導したりしながら浄化していく。


 ウロウロしている最中に皆に会ったりしたが、お互いにスルーしてやるべき事をしていく。俺は3匹に寄ってくる子供達に、話を聞いたりしながら情報収集を進める。


 子供の場合、大体は素直に話してくれるので嘘を吐かれ難い。更に俺が聞いたのも難しい事ではなく、村や町がどこに在るかとか、王都がどこに在るかと聞いたぐらいだ。


 その程度であれば子供が嘘を吐く必要も無いので、素直に喋ってくれる。これが大人だと他国の者は気に入らないと喋らなかったり、嘘を吐いたりしてくるので面倒臭いんだよな。


 そろそろ情報も集まったので、集合場所の食堂に行くか。まだ昼でもないが、食堂は街の真ん中にあったので目印として都合が良かった。食堂に入ると、既に殆どのメンバーが来ている。



 「ダナとメルがまだここに来てないのか……他の皆は既に居るが、ちゃんと情報収集をしてきたみたいで何よりだ。決め手はジャンとミレイアを切り離した事か」


 「2人をくっ付けておくと碌に情報収集もせず、宿に行って乳繰り合ってるだろうからね。この2人、夜は良いけど昼間は切り離しておいた方が良いかもしれない」


 「姉上の仰る通りです。離れていれば真面目に情報収集をしているのに、どうして一緒だと乳繰り合うだけの猿になるのでしょうね?」


 「この2人を見ていると、あの馬人族の女を思い出す。あの女もヤる事しか考えていなかったが、この2人もあまり変わらないだろうな。幾らなんでも、少しは自重しろ」


 「お猿さん達とは上手く言ったものだと思う。2人はもうちょっと自分達がどういう生活だったか反省した方が良い。じゃないと、お互いに不幸にしかならないよ?」


 「「はい……」」


 「確かに、情事に耽るにも限度というものがあると思いますよ。放っておくと情事に耽り続けるというのは、獣と変わらないと自覚しなければいけません」


 「まあ、実際の事を言うと獣には発情期があるから、ずーっとヤり続けるなんて事は無いんだよ。つまり、ヤり続けるって獣以下なんだ」


 「「………」」



 流石にちょっとは反省したか? ヤり続けるのは獣でもしない事なんだぞ。だから2人をお猿さんって呼ぶのは、猿に対して失礼ではあるんだよな。とにかく2人は、1度反省しなさい。


 そんな話をしているとダナとメルが帰ってきた。やっと全員が揃ったので、これからの予定を皆で相談する。まずは地理から始めるのだが、この国は王国と比べると小さいらしい。


 南にギィズの町があり、その町の西にダンジョンがあるようだ。これは木のダンジョンらしく、木材関係が豊富に取れると言われている。ちなみに、この街の名前はブエムという。


 ギィズの南にヴェゴの村があり、その東に王都マルドーがあるみたいだ。マルドーの南に草ダンジョンがあって、その中で香辛料は大量に取れるらしい。かなり競争が激しそうだな。


 とにかく、最初に目指すのは木ダンジョンだ。目的地が決まったので早速出発する。既に街の浄化は終わっているので、さっさと街を出て身体強化を使って南に向けて移動しよう。


 昼にはギィズの町に到着したので、まずは皆で宿を探し歩く。宿は直ぐに見つかり中に入って確認すると、6人部屋と2人部屋と1人部屋で大銅貨10枚だった。……ちょっと安い?。


 言われた金額を支払うついでに、大銅貨13枚を支払って昼食を注文する。聖水の樽を出して冷やしたら、好きに飲むように言っておく。3匹にも飲ませてやり、ダラダラと昼食を待つ。


 昼食が来たのだが、テーブルに置かれた段階でスパイスの香りが凄い。って言うか、これカレーじゃね? どう考えてもカレーだよなぁ、コレは。横にあるのは、ナンっぽいし……。


 うん! 一口食べて分かったが、完全無欠にカレーだコレ。……ただし米じゃない。



 ▽▽▽▽▽


 0324終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨3枚

 大金貨19枚

 金貨68枚

 大銀貨143枚

 銀貨49枚

 大銅貨453枚

 銅貨2枚


 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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