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0316




 リンデが薙刀を振り回すので、取り返してアイテムバッグに収納した。何でこんな事をと思ったが、酔っ払っているらしい。酒に酔って武器を振り回すとか、迷惑極まりないな。


 お前さん、酒に強い血筋じゃなかったのか!? そう思ったんだが、皆で飲む酒は楽しかったのか予想以上のペースで飲んだらしい。そりゃ酔っ払うわな。ドワーフの血も無敵じゃない。


 リンデを宥めて落ち着かせたら、今度は3匹が甘えてきた。今日は殆ど移動だけだったから、遊ぶ事も出来なくてストレスが溜まってるんだろう。浄化しながら一緒に遊んでやる。


 3匹に【楽豊】を使いながら遊んでやると、十分に満足したのか直ぐに落ち着いた。なので、今は【心静】を使いながら3匹を梳いてやっている。これをやると凄く大人しいんだよな。


 いつも通り、うっとりしながら身を委ねている。【心静】の効果か徐々に瞼が下がってきて、今にも寝てしまいそうだが……あー、寝たか。俺は3匹をそのままにして、聖水を飲む。


 布団を敷いた後、椅子に座ってゆっくりしていると酔っ払いが撃沈しているのが見えた。リンデも含めて酒を飲んでないのは、俺とディルとフォルだけだ。他は完全に酔って寝てる。


 【房中術】【鋭覚】【極幸】の3つの技でディルとフォルをキメたら、今日はさっさと寝る事にする。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界135日目>



 おはようございます。今日はどうしようか悩んでます。ヴェルに薙刀を渡したら、適当に狩りにでも行くかな? 目的は商業国家マールに行く事で、村に帰ってくる事じゃないんだよ。


 村で1日か2日過ごしたら、マールに向かって出発しようかと思っている。まあ、後で皆と話し合うんだけど、大体の予定は変わらないと思う。村での日数が増えるくらいだろうか?。


 俺はアイテムバッグから紙などを取り出して、【火魔法】の魔法陣やコツを書いていく。まだ大して書けてないが、【火魔法】は急ぐ物でも無い。だから朝に書いたりしている。



 「おはよう。ダリア、カエデ、マートル」


 「ニャー」 「グルゥ」 「ワン!」



 いつも通り聖水を出してやり、3匹が美味しそうに飲んでいる横で書き記していく。3匹は飲み終わった後、椅子に座る俺の足元で遊んでいる。俺は身体強化をしながら書き進める。


 急いではいないものの、時間は有効に使いたい。そんな事を考えながらも、魔法陣やコツを思い出しては記していく。【火魔法】の3分の1を越えた辺りで皆が起きてきた。



 「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」 「おはようございます」


 「おはよう、皆」 「ニャ」 「ガオ」 「ワン」


 「今日はどうするんだい? 傭兵ギルドに行って適当な依頼でも見にいくか、それとも山か森にでも行って狩りでもするのか。アタシはどっちでも良いよ」


 「私は狩りに行きたいですね。邪生の心臓を食べても変化は殆どありません。ただ、それでも無い訳じゃありませんし、もしかしたら大きい変化が起こるかもしれませんから」


 「可能性としては高くはないけれど、無いとも言い切れないわね。肌も若い頃と同じくらいではあるけれど、これ以上が無いとも言えないのよ」


 「確かにね。とはいえ、今以上ともなれば邪生の竜を狩るしかないんじゃないかな? 竜じゃなくても、それに近いほど強力な魔物じゃないと変化はしないと思う」


 「元々ソードグリズリーも、魔物の中ではかなりの強者だ。そのソードグリズリーの邪生の心臓を食べてきている以上は、そう簡単には変わらないと思う。変わるのは新人4人だろう」


 「強力な魔物の邪生じゃないと変わらないくらい、食べてきているんだね。僕はそこまでじゃないと思うから変わると思うんだけど、どうなんだろう?」


 「私もそこまで食べてきたようには思えませんので、まだ変化すると思います。とはいえ、何を基準に変化するのか分かりませんので、結局は分からないとしか言えませんが……」


 「それは俺達だってそうだ。何を基準にどう変化するのか全く分からない。神様達が介入しているならもっと分からなくなる。それに、不老長寿とそれ以外で効果が変わるかもしれない」



 送風機と冷房の魔石を抜いて部屋を出る。いつもの女性従業員に大銅貨13枚を渡して朝食を注文したら、テーブル席に座って聖水の樽を出す。冷やしたら好きに飲むように言う。


 自分の分の聖水を入れてゆっくり飲んでいると、慌てたようにジャンとミレイアが部屋から出てきた。2人はカウンター席に座ったが、まだ朝食が来ていない事に気付いて安堵している。


 2人も部屋も、俺が起床して直ぐに遠隔浄化しているので、別にそこまで汚れてはいない。さっき起きてきた時にも浄化しているので、特に問題は無い筈だ。病気関係も大丈夫だろう。


 そもそも2人を浄化する理由は、臭いの事が原因にある。この2人は、男女の臭いを平然と撒き散らしていたんだ。本人達は気にならないのかもしれないが、周りは当然迷惑する。


 【清潔】は教えたが、あの魔法だけでは臭いは完全には落ちない。結局、俺が浄化するのが手っ取り早いんだ。そんな事が分かってから、俺が【浄化】の権能で浄化している。


 ちなみにだが、リンデもアレの臭いがしたりするので浄化しているんだよ。1人で寝ているという事は、つまりそういう事だ。


 俺達の場合は、俺が常に浄化しているし、皆もそれ以上に綺麗にする方法が無いのを知っている。おまけにそういう仲なので、特に気にしない。


 ジャンやミレイアやリンデは違うので、それなりに気を使って浄化している。本人にバレないような形で浄化しているのだが、多分3人とも気付いているとは思う。これは仕方がない。


 物凄く綺麗になるので、5人組でさえ気付いたんだ。色々な事を知っている3人が気付かない筈がない。密かに恥ずかしい思いをしているのはリンデかな? 俺はスルーするけどね。


 朝食後、全員揃って傭兵ギルドへ行く。扉を開けて中に入り、掲示板へと進もうとすると妙な奴が前を塞いだ。おいおい、帰ってくる度にバカに絡まれてないか? ……何でだ?。



 「よう、ニイちゃん。ちょっと訓練場までツラ貸せや。お前みたいな調子に乗った新人は、俺みたいなベテランが焼き入れてやらぶぇ!」



 あーあー……まだ喋ってる最中だったのに、シュラが我慢できずに殴りつけたなー。まあ、待ってやる必要も無いと言えばそれで終わるんだが……。バカの仲間がぞろぞろとこっちに来た。


 全部で7人居るが全員でボコっていく。それはもう顔が真っ赤になって腫れ上がる様に、意図的に執拗に殴った。7人でボッコボコにしていると、疲れた表情のヴェルが2階から下りてくる。



 「………またですか。村に帰ってこられる度にバカに絡まれていますね? こういうバカどもは、なぜ不老長寿の方々に喧嘩を売るんでしょうか? そんなに死にたいんですかね?」



 ヴェルの言葉が聞こえてない可能性が高いな。一応ヴェルが来たので止めたんだが、すでに気絶してる奴もいる。っていうか、俺が殴ってた奴は白目剥いてピクピクしてるんだよな。



 「毎度の事だが、喧嘩売られたから買っただけだぞ。後、周りの連中も見てたから聞いてみるといい。それと、前に頼まれたのに忘れてたからタダで良いぞ」


 「は? タダで良いって……コレは、薙刀!? あれ? コレ色が……って、これ魔鉄じゃないですか!? これがタダで良いんですか? それはマズいでしょう!」


 「特に問題ないな。その魔鉄自体はダンジョンで手に入れた物だが、帝国の工作員が王都のダンジョンの鉱脈を奪ってたんだよ。それを返り討ちにして手に入れた物だから、気にするな」


 「まあ、貰えるなら貰います。それよりも帝国ですか……。皆さんが王都に行った後、2度ほど襲撃してきましたよ。魔銅の採れる洞窟と私を狙ってきましたね」


 「アンタの事だから、どっちも始末したんだろ? それにしても、本当に鬱陶しくなってきたねぇ。帝国のバカどもは必死に巻き返そうとしてるのか知らないけど、失敗ばかりしてるよ」


 「統制がとれてないんだろうなぁ……。だからこそ好き勝手にしてるんだ。長い間、帝国は混乱するかもしれない」



 やられてきた方からすれば、「ざまぁ!」としか言えないんだろうけどな。ただ、混乱が酷くなると、帝国の民が周りの国に逃げるかもしれない。難民になると面倒だぞ?。



 ▽▽▽▽▽


 0316終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨3枚

 大金貨19枚

 金貨68枚

 大銀貨148枚

 銀貨51枚

 大銅貨185枚

 銅貨2枚


 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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