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0309




 痛みで絶叫を上げているモブを放置した事に、この場の大半の連中がドン引きしている。だが、ライブルや王太子などは、ミレイアがあそこまで強くなっている事に感心しているらしい。



 「最早、第五騎士団の者だったとは思えぬ強さだな。こう言ってはなんだが、ライブルの直属にいても問題の無い強さであろう。短期間でここまで変わるとは……」


 「私も驚きでございます。確かにあの者は家柄のみの第五騎士団ではありましたが、才能はあったのでございましょう。揉め事を起こされても困りますので、使えませんでしたが……」



 まあ邪生の心臓を食べて魔力や闘気を強化したし、ミレイア本人の才能もあって努力したうえでの強さだからな。最近、努力が減ってお猿さんになっているが……。


 次はフォルの番だ。先程ケツがどうとか言っていたが、俺が止めさせた。そんなもん見たくもないし、見せられても困るんだ。ハッキリ言って誰も得をしないうえに、視界の暴力だろ?。


 相手は……何だか小さいな。前のフォルほどじゃないが、身長が155センチぐらいしかない。そのうえ妙に体が細い。何と言うか、肉食え、肉! と言いたくなる人物だな。


 相手は両手に短剣を持って、試合開始を待っている。……アレって騎士のスタイルじゃないよな? 別に悪い訳じゃないが、盗賊とかの戦い方だと思うんだが……。


 とはいえ、騎士の戦い方が決まっているのかどうかすら、俺は知らないからなぁ……。聞いてもしょうがないし、ああいう騎士も居ると考えればいいか。


 フォルは相手の装備を見たからか、サバイバルナイフと十手しか持っていない。両者ともに短い得物での戦いとなる。どういう戦いになるのかね? 案外、相手に粘られたりして。


 ライブルが試合開始を宣言した直後、変な身体強化で一気にフォルに接近してきた。どうも対戦相手は、左手の武器を振る際に身体強化をするみたいだ。相変わらずの身体強化モドキか。


 フォルに近付き右手の短剣で突いてくるが、フォルは冷静に十手で防ぐ。対戦相手は左手の短剣で身体強化を使った斬撃を放ってくるが、それよりも遥かに速くフォルが動く。


 相手が左手に持つ短剣が届くよりも遥かに速く、サバイバルナイフで相手の短剣を根元から斬り飛ばしてしまった。相手が理解できない内に、右手の短剣も根元から斬り飛ばす。


 相手は斬れなかった事で一旦離れたが、その時にやっと短剣の刃が根元から無い事に気付いた。その直後、接近していたフォルにサバイバルナイフで左肩を突き刺される。


 絶叫を上げようとしたタイミングで、フォルは右目に十手を突き刺す。既に左肩から抜いていたサバイバルナイフで相手の左目を斬り後方へと跳んだ。相手は絶叫を上げてのた打ち回る。


 既に両目が見えない相手にフォルは更なる追撃を行う。両手の小指を斬り落とし、アキレス腱を斬り裂いて、最後に股間のモノを斬り落とした。そこでようやくライブルに試合終了を宣言させる。



 「……テメェラには慈悲ってもんがねぇのか!? ここまでヒデェ事をしやがって、オマエラは絶対にマトモじゃねぇ!!」


 「俺達を激怒させておいて、今さら泣き言か? それが通用するとでも思ってるのかは知らないが、お前等ゴミの末路は決まってるんだよ。王太子がこの場に来て、認めたんだからな」


 「「「「「「………」」」」」」



 今さらだとは思うが、この場での残虐行為は王太子が認めている。その事の意味を、ようやくバカどもは理解できたらしい。


 奴等はやっと、ここが<公開処刑場>だと正しく理解できたという事だ。あからさまに顔色が悪くなった。


 とはいえ、今さら俺達を侮辱した事が無かった事になる訳でもない。奴等は粛々と罰を受け入れるしかないし、何より下らない噂を流しているクズどもだ。容赦をしてやる理由も無い。


 その事を残っている者どもに聞かせてやると、俯いてお通夜状態になった。奴等が凹もうがどうしようが知った事ではないので、次の試合へと進む。次はディルだ。


 ディルの相手はプレートアーマーを装備してきた中肉中背の男で、モブと言っていい奴だった。さっきの話からずっと怯えていて、かなりの逃げ腰というか逃げそうなんだが……。


 試合開始直後プレートアーマーの男は逃げようとして、後ろを向いて足を出した直後に転倒した。その隙を逃さず、ディルは身体強化と武器強化で背後から背中を突き刺した。


 ディルの脇差はアダマンタイトだ。鉄のプレートアーマーを鼻で笑うかの如く、突き刺した脇差を横にスライドさせて斬り裂いた。血が噴出しているが、既にディルは退いている。


 ライブルが試合終了を宣言したので、ディルはゆっくりと戻ってきた。ちなみに、試合が終わる度に【神聖八重浄化】で浄化している為、邪気は溜まっておらず綺麗なままだ。



 「何だよ……アレは。何で鉄のプレートアーマーが切れるんだよ!? おかしいじゃねぇか!! 卑怯だろうが! そんな武器つかってんじゃねえよ!!」


 「何を言ってるんだ、あのアホは? こっちがどんな武器を使おうが、こっちの勝手だ。頭が悪すぎるぞ、あのクソガキ」



 処刑相手は残り5人。次はアルメアだが、相手はまたモブっぽい奴だ。こいつもさっきの奴と同じく、鉄のプレートアーマーを装備している。兜を被ってから試合場に出てきた。


 さっきの奴と違うのは怯えていないところか……。何か下らん事でも考えているのかと思い、辺りを【空間把握】で調べるも怪しい人物はいない。一体何を考えているんだ?。


 アルメアが開始位置に付いたので、ライブルが試合開始を宣言する。すると、対戦相手は【土魔法】の【岩弾】を使ってきた。これが余裕の理由か……本当に下らん連中だ。


 【岩弾】が放たれるよりも速く、アルメアの鎖鞭の分銅が相手の頭に直撃した。兜ごと頭を潰したらしく、首から上が潰れた後に倒れて動かなくなった。あっと言う間だったなぁ。


 アルメアはライブルに話した後、こちらに歩いてくる。その最中に、ライブルはアルメアの勝利宣言を行った。周りでは、頭が潰れた死体を見た近衛の多くが、そこかしこで吐いている。


 次はメルの試合だが、相手は革鎧を着た奴だ。珍しいな。近衛の鎧って鉄の鎧ばかりで、革鎧を見たのは初めてかもしれない。武器は細身の槍で、柄だけで5メートルはある。


 あの長槍を扱う為に、軽い革鎧を着ているんだろう。メルが前に出て試合が始まる。相手は直ぐに槍を押すようにして、穂先を落としてきた。メルは落下してきた穂先を盾で逸らす。


 地面に穂先が叩きつけられた直後、身体強化で前に出るのと同時に【落穴】を使う。相手の右足が穴に落ちると共に、【火弾】を6個同時展開して相手に集中させる。


 右足が落ちてバランスを崩し転倒したが、メルはそのまま【火弾】を連射する。6個同時展開を何度も続け、最後には対戦相手を焼き殺した。審判のライブルまでがドン引きしている。


 十分に焼いてスッキリしたんだろう、メルは笑顔でこちらに帰ってきた。生きながらに焼き殺されるっていうのは絵面的にも厳しかったようで、また多くの奴等が吐いている。


 次は……シュラか。何か横でシャドーボクシングをしているんだが、”ボッ!ボッ!”って音がして怖いんだけど? 後、酒の肴で教えたフリッカーさ、普通に使えてない?。


 何でフリッカーの練習はしてるんだよ。対戦相手が出てきたが、鎧も何も身につけて無いな。どうやら俺達の武器相手に防具を着けても無駄だと理解したらしい。ムキムキな奴が相手だ。


 シュラはさっさと試合開始位置まで行きシャドーを繰り返しているが、それを見た相手は武器も全て捨てて試合開始位置まで来た。両者共に殴り合いをする気らしい。いいのかね?。


 ライブルが試合開始を宣言すると、シュラは即座に身体強化を使って相手の直ぐ近くまで接近した。そこからが本当の試合開始と言わんばかりに、シュラはジャブを放っていく。


 相手は身を小さくしガードしながら隙を伺っている。……いつから公開処刑じゃなく、ボクシングになったんだ?。



 ▽▽▽▽▽


 0309終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨2枚

 大金貨19枚

 金貨72枚

 大銀貨152枚

 銀貨56枚

 大銅貨151枚

 銅貨2枚


 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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