表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
309/1948

0308




 <ゴールドフラッグ>の話や神殿の話を聞きながら朝食を食べた。朝食後、宿に戻って訓練をさせようと思ったら、宿の1階にライブルとオルニアが居る? ……今日は何しに来たんだよ。



 「朝早くから申し訳ありません。実はですな、近衛の訓練場にて兵士に稽古をつけて頂きたいのです。勿論、傭兵の仕事として依頼をさせて頂きます」


 「実は、近衛の一部から皆様の腕にケチをつける者が現れまして……。第三王女殿下が皆様の下に居られる事が気に入らないらしく、喚いて騒ぎを起こしているのです」


 「王太子殿下が皆様に依頼して、請けて頂けたら叩き潰してもらえと仰いましてな。それで、我等が依頼をしに参りました」


 「そんな奴等、ライブルが叩き潰せば良いだろうに。何でアタシ達がバカに構ってやらなきゃいけないんだい?」


 「仰る事は最もな事です。ですが、先程も申しましたが”皆様の”腕前にケチをつけているのです。その者の家は、三代ほど近衛の幹部を輩出できていない武門の家でして……」


 「武門の家なのに幹部にすら上がれないとは……。鼻で笑われたいのですかね? その愚か者は」


 「1対1の試合では、私と同格の強さなのですが。軍略や戦術はまるで駄目な者でしてな。個人の腕があるだけに五月蝿いのです。問題は奴が妙な噂をばら撒いている事でして……」


 「噂……かい? まあ、驚くほどに下らない噂なんだろうけどね。……言って構わないよ。私もゴミが何をホザいているのか聞いてみたい」


 「ゴホンッ! 実は、女に戦わせて何もせぬ矮小な虫だと。アルド殿の事をそう申……」



 うん、まあ。気持ちはよく分かるよライブル。だってブチ切れてるし、殺気と殺意が凄まじいんだよ。6人が激怒してるからね。ジャンもミレイアもリンデもドン引きしてるじゃないか。


 そこまでキレるか? ってレベルでキレてるんだけど、俺は止める気が無い。そもそも怒ってるのは俺も同じだし、何よりアホに会わせてさっさと叩き潰した方が早いだろう。


 俺達は宿を出て、近衛の本部まで歩いて行く。貴族街の門も王城への門も、ライブルが居るからあっさり通過できる。そのまま目的地の訓練場に辿り着いた。


 訓練をしている近衛の兵士は居るが、6人を激怒させたバカはどうやら居ないらしい。オルニアがそのアホどもを呼びに行くみたいで、走って行ってしまった。


 しっかし、俺達に絡んでくるアホは居なくならないな。どうしてアホって情報収集をしないんだろう? どうして妄想の中で生きているんだ? 俺には理解できない。



 「オレを呼びに来たんだから、どんな凄い奴が来たのかと思ったら……。女の陰に隠れるウジ虫が何しに来………」



 アホと取り巻きの顔が引き攣っている。ウチの6人がブチ切れているから、当然と言えば当然なんだがな。6人は殺気と殺意を一切隠そうともしていないで、辺りに撒き散らしている。


 その所為で、関係の無い近衛の兵士がとばっちりを喰らってるんだ。御免ねー、文句はあのアホどもに言ってくれ。あのアホ10人が全ての元凶だからさ。……うん? 10人?。



 「ライブル。あの10人と1対1で戦わせてくれるか? 当然、俺の相手はあの卑しいクズな。後、ルールは無し。つまり殺し合いだ。当然だろ? 不老長寿を侮辱したんだからな」


 「なっ!? 殺し合いだと!? ふざけるな!! お前達の勝手な言い分で、な「構わぬ」ぜオレ……」


 「貴様等が何を考えておるのか知らんが、我が国としては貴様等なんぞより、不老長寿の方々の方が大事なのだ。貴様等が死んだところで、どうでもよい」


 「「「「「「「「「「なっ!?」」」」」」」」」」


 「王太子殿下のお許しも出たんだ。派手な殺し合いにしようかねぇ……。あっさりブチ殺したら楽しくないから、惨めに命乞いするまで甚振ってやろうさ」


 「楽しみですね。クククク……久しぶりに素手で殴り殺せますよ。やはり、骨を砕き肉を潰す感触が無いと楽しくありません」


 「私はどうしようかしら? 魔女族として火あぶりにして焼き殺すのも良いわね。それとも、生きながらゆっくり削いであげましょうか……」


 「おやおや、皆も楽しそうな事をするんだね。君達、誰が私の相手でも心配しなくて良い。650年の知識と経験を全て使って、生き地獄を体験させてあげるよ」


 「私はどうするべきか……? 元暗殺者としては色々やってきたのでな。簡単に死なせるのは楽しくない。ここは殺さず、この先の人生が地獄になるようにするべきだな」


 「僕はどうしようかな。折角だからケツの方をヤってあげようか……うん、我ながらなかなか良い考えだと思う。お尻の公開処刑をしてあげようっと」


 「僕も戦うんですか? ……えっと大丈夫だと思います。あの人達、特に強そうには見えないので」


 「うむ。確かにそうだな。私もある程度は相手の強さが分かるようになったが、ハッキリいって奴等は私よりも弱いだろう」


 「ふふふふ……。腕がなります。私の相手は誰でしょうか? 多少は頑張って抵抗してもらわないと、楽しくありませんからね。我が国の恥晒しの皆さん?」



 ああ……。リンデがやる気だったのはそういう事か。まあ、怒って当然だ。完全に恥晒しだからな。多分貴族の家のボンボンなんだろうが、甘やかされて育ったんだろう。


 頭が悪いうえに空気も読めないときてる。こういうポンコツは古い時代には多いんだろうが、それにしてもこの国には多過ぎないかなぁ。排除してるから、綺麗になってるけどもさ……。


 いつの間にかライブルが審判として纏めている。相手の1人目は、あからさまに腰巾着といえる人物だった。漫画だったら揉み手をしてそうな風貌だ。あんなの現実に居るんだな。


 その腰巾着風の奴と、笹穂槍を持ったリンデが前に出る。腰巾着は「王女殿下が出てこられるのはおかしい!」と言っているが、王太子は「さっさと始めろ!」と言っている。


 どうやら王太子もこのバカどもを処分したいらしいな。まあ、使われてやるか。ウチの6人のキレっぷりが酷いんで、コイツ等で発散させないと俺が夜に大変になるんだ。


 試合が始まって直ぐ、身体強化と武器強化をしたリンデが一気に近付いて唐竹割りにして終了。その一撃で、試合そのものよりもリンデの強さに驚かれた。特に王太子の驚きは大きかったな。


 第二試合はヒョロい奴とジャンの戦いだった。開始直後からジリジリと近付いていくジャンに対して、盾を構えて動かない相手。詰まらない試合かと思ったが、一気にジャンが前に出た。


 ジャンはそのまま勢いを殺さずに、心臓を狙って槍を突き出す。相手も反応し盾で守ろうとしたが、盾ごと串刺しにされて死亡した。これで2人殺したか……次はミレイアだな。



 「あん? もしかして……アイツ第五騎士団の奴じゃなかったか? 家柄だけの第五騎士団で家柄も無くなった奴じゃねぇか! ハハハハハッ!! あんなのが出てくるのかよ!」


 「連続で負けた事も理解できていないのか? 随分頭の悪い奴だ。だからこそ、王太子殿下が殺し合いをお認めになるのだろうがな」



 鬱陶しい野次が飛んできているが、ミレイアは全てを平然と無視している。ただ、リンデやジャンと違って持っているのはファルシオンだ。向こうも普通の剣なので対等ではある。


 武器の質が全然違うが、そんな事は誰も口に出さない。相手は中肉中背の普通の奴だ。言葉は悪いが凄くモブだ。全てが普通に過ぎる……うん? よく考えたら、それって個性か?。


 そんな下らない事を考えていたら試合が始まった。ミレイアは身体強化をせずに走って接近する。モブはそれに会わせてタイミングよく剣を振るが当たらない。


 モブが剣を振り始めた段階で、身体強化を使い急停止。剣が通り過ぎた直後、身体強化と武器強化を使い右腕を斬り落とした。モブが痛みで絶叫を上げると、すかさず左腕を落とす。


 その後、両足を斬り落として試合を終えた。モブは痛みで絶叫を上げているが、ミレイアは慈悲を与えてやる気は無い様だ。



 ▽▽▽▽▽


 0308終了時点


 大白金貨3枚

 白金貨2枚

 大金貨19枚

 金貨72枚

 大銀貨152枚

 銀貨56枚

 大銅貨151枚

 銅貨2枚


 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 大海竜の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ