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0173




 「これは、アレだね。新しい生き甲斐を見つけてやらないと駄目だね」


 「そうですね。新しい生き甲斐……そろそろですかね?」


 「2匹がウトウトしてるから、そろそろよ」


 「きっと君の新しい人生になるよ。それの為に、これから先を生きる事になるだろう」


 「???」


 「今は分からなくても良いさ。どうせ明日には実感してるよ」


 「明日どうなるか楽しみですね!」


 「ドロドロに溶けちゃうかもしれないわね」


 「それか、カチカチに硬くなってしまうか。君はどっちだろうね?」



 あー……、ついに防波堤は眠ってしまった。波が押し寄せて……今日は一気に来ないな。それはそれで不気味なんだけど。何か企んでいるのか、それともディルの事を考えているのか。


 俺自身のやる事はいつも通りだ。今日は【房中術】【喜昇】【至天】の3つをある程度使い、ヘブン状態にしてしまう。完全勝利した後は、丁寧に執拗に浄化しておく。


 特にディルは重点的に、内側から細胞の1つ1つを浄化する気持ちで丹念に行う。皆も含めて十二分に浄化したので、そろそろ寝よう。今日も1日お疲れ様でした。



 <異世界94日目>



 おはようございます。今日は狩りに行こうと思います。昨日ディルは体の内側がボロボロだと言っていたから、邪生の心臓を食べさせないといけない。


 俺が【空間把握】で確認しただけでも、思っていた以上にボロボロだった。本人が失望する程に体が動かないんだろう。ただ、俺の攻撃に反応はしてたんだよな。……ん? 起きたのか。



 「………」


 「おはよう、ディル」


 「!!! ……おはよう///」



 なんだかなー。昨日ダナが1回で堕ちるって言ってたけど、どうやらマジだったみたいだ。俺の顔をチラチラ見ては、顔を真っ赤にして俯いている。君は思春期の少女か何かですか?。


 少女と違うのは、俺の顔を見ながら股間もチラチラ見てる事だ。激しくスルーしたいんだが、昨日の今日でおかしな方向に行かれても困るしな。軽くなら良いか……。


 昨日、俺の横に寝る事が決まったのはダナとディルだ。ダナにバレないようにコッソリすれば治まるだろう。【房中術】と【鋭覚】、そして【止音】を使い満足させておいた。


 面倒な【止音】を使ったからか、音は一切出なかった。俺は起き上がって椅子に座り、浄水を飲んで落ち着く。ディルもその内に落ち着くだろうし、そうしたら朝食の時間だろうな。



 「おはよう。ダリア、カエデ」


 「ニャー」 「グルゥ」



 2匹は起きて直ぐなのにテンション高いな。昨日、かなりしつこく浄化したからか? 2匹とも前ほどではないが、それでも浄化されると喜ぶんだよな。何が琴線に触れてるんだろ?。


 いつも通り分からないんだが、朝のマッタリした時間だからか下らない事をボーッと考えてしまう。2匹の相手をしながら、浄化をしてディルとの痕跡を消しておく。忘れる所だった。


 ゆっくりとして落ち着いたのかディルが立ち上がろうとした時、皆も起きて来た。それはいいんだが、ダナが意味深長な顔をしている。こりゃ、バレてるな。振動が原因かなぁ……。



 「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」 「グルッ」


 「……チュッ! おはよう///」


 「おはよう、ディル」 「ニャ!」 「ガゥッ」


 「……どうやら一晩で完堕ちしたみたいですね?」


 「ええ。あっさりと堕ちたみたい」


 「仕方ないよ。主様に抱かれたら、女はああなって当然さ」


 「誰かさんはアッサリ堕ちたうえ、朝からおねだりして満足させてもらってたからねぇ……。まぁ、昨日が初めてだから大目にみてあげるけど」


 「「「!!!」」」


 「それはちょっと、ズルいんじゃないですか!?」


 「んー? ……でも、初めてだから仕方ないんじゃないかしら?」


 「ああ、そういう事かい。”女の喜び”も、初めてだったという事だね?」


 「ええ、そういう事よ。おかしな方向に歪まなかったんだから、それぐらいは大目にみてあげるべきね」


 「今日の朝だけだから……仕方ないね」


 「ぶー。やっぱりズルくないですか?」


 「言いたい事は分からなくもないけど、歪んでたら責任とれるかい?」


 「………」


 「だろ? おかしな事になって滅茶苦茶されても困るからね。特殊な事情だったんだから諦めな」


 「しょうがないですね。代わりに昨晩の事を話しなさい、それで許します」


 「昨晩の事か? それはどういう……」


 「俺は食堂に行ってるから、あんまり遅れないようにな」


 「「「「はーい」」」」


 「ああ、分かった」



 猥談なんぞ聞いてられるか、さっさと食堂に避難しよう。何でああいうのが好きなのかねぇ……。思春期の少年でもあの頻度で猥談してたら飽きると思うが、よく飽きないもんだ。


 2匹と一緒に食堂へ下りて、従業員に大銅貨8枚を支払い注文する。水を頼み、出てきた水を浄化して飲んでいると、女将さんがやって来た。



 「おはよう、お客さん」


 「おはよう、女将さん」 「ニャ~」 「グルッ」


 「皆はどうしたんだい? 朝から居ないって事は、ベッドで幸せを満喫してるのかい?」


 「いや、ディルが昨日初めてだったんで根掘り葉掘り聞き出すみたいなんだ」


 「ああ、成る程ね。ダナさん達も同じ男性に抱かれてるから、他の人の感想が気になるのかね?」


 「さあ? 俺としては満足してくれればそれで良いんだけど……。あれが違うとか、これが違うとか言われても困るし」


 「まぁ、そうだろうね。でもね、アレをして貰ってないとか、コレをして貰ってないとか、そんな事が気になるもんさ」


 「言いたい事は分かるんだけど、そもそも1人1人好みが違うから同じにはならないんだよ」


 「あー……。そう言われると納得だね。確かに好みが違うんだから、他の人と違うのは当たり前の事か」


 「好みじゃない事をされたって、盛り下がるだけだよ」



 周りの女性従業員も激しくウンウン頷いてる。過去の男に何かされたのかね? ……気にする事じゃないか。愛情は相互のもので一方通行じゃないし、独り善がりはバカのする事だ。


 そんな事を女将さんや女性従業員と話していると、部屋から皆が出てきた。楽しそうな4人と、ぐったりしたディルが下りてきた。一体何があったら、あそこまで疲れるんだ?。



 「おはよう、皆」


 「「「「「おはよう」」」」」


 「それにしても、どうしたんだい? 何かぐったりしてるみたいだけど」


 「どこが良かったか、どういうのが好みなのか話してただけですよ」


 「ついでにアタシ達の好みも話してたのさ。なかなか興味深かったよ」


 「そうね。1人では分からない、新しい発見とかもあったのよ」


 「こう、何と言うか……新しいのに挑戦してもいいかなって、そう思える話し合いだったね」


 「つ、疲れた……。今は嫌いではないが、アレの話ばかりというのも大変だ」


 「毎回毎回、聞く度に想像するからですよ。漠然と想像すれば良いのに、細かく想像するから疲れるんです」


 「でもね、それってムッツリなだけなのよ。元々潜在的な才能はあったのだと思うわ。生まれと環境で感じなくなっていた”女”に、火を付けられたのね」


 「そして、今まで理解出来なかった分と合わせて、凄く激しく燃え上がってしまったと」


 「ほぼ間違い無く、ディルは後戻り出来ないだろうね。本人は後戻りする気は一切無いだろうし、何より自分の中の”女”が許さないだろうさ」


 「つまり私達と同じ状況という訳です。私達だって離れる気はありませんし、アルド以外では満足できませんからね」


 「それもあるけれど、本人の好みがアレだから絶対に無理ね」



 好みがアレって何だよ? 聞くのが怖い事を言うのは止めてくれ。ディルってもしかしてヤンデ……ゲフン、ゲフン。何も言ってませんよ!? 何も! 想像だけでも怖ろし過ぎる。



 ▽▽▽▽▽


 0173終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨14枚

 金貨68枚

 大銀貨92枚

 銀貨54枚

 大銅貨109枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 ヒヒイロカネの小太刀

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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