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1723




 <異世界887日目>



 おはようございます。今日は久しぶりにゆっくりと休める日ですが、金属を採って来ようと思います。現在の尾張のダンジョンじゃ山師が居てもおそらく採りにいけないだろうから、俺が山の地形から金属を採ってきても怒られまい。


 という事で銅と錫を総浚いしてこようと思います。ついでに美濃のダンジョンの山も総浚いしてこようっと。朝の日課を終わらせて、台所に行ったら緑茶を飲みつつ朝食の準備を始める。


 ダークチキンの骨で出汁をとり、そこに魚醤やハチミツなどを加えた調味液と神水を注ぎ、小さくしたダークチキンの肉と竜のかす肉を入れて炊く。後は人数分の玉子焼きと野菜の味噌汁だ。


 さっさと作っていき、出来上がったら置いておく。こらダリア手を出すんじゃない、代わりに干し肉をやるから。そうして干し肉を与えていると、フヨウも近くに来た。どうやら起きてきたらしい。


 適当に2匹に干し肉を与えつつ料理を続行し、全員分が出来上がった頃には全員起きてきていた。さて、朝食が出来たのでそろそろ食べようか。それじゃあ、いただきます。



 「うん、いつも通りで安定した味だ。ダークチキンだからか美味いな。それはともかく、今日尾張のダンジョンと美濃のダンジョンの銅と錫を総浚いしてくるから。もしかしたら昼には帰って来れないかもしれない」


 「了解。まあ、大銅貨が減ってるんじゃ仕方ないね。それに他の貨幣は余ってる訳だし厄介な事さ。とはいえ、大きな額の貨幣になればなる程、簡単には減らなくなるから諦めるしかないね。特に白金貨なんて使えないし」


 「ですね。普段使いというか、それを持ってこられても困るというところでしょうか? 通常の支払いにさえ使えませんから何とも言えませんね。それより、美濃のダンジョンって美味しい肉がありしたっけ?」


 「美味しい肉という気持ちも分かるが、パープルボアとブラックコブラを早めに消費したいんだが、いいか? 正直に言ってなかなか食べる機会が無いから思っている以上に余ってるんだよ。アイテムバッグの邪魔に思えるぐらいには……」


 「何の問題も無いわね。どちらも毎日出してもらって問題無いわよ。なかなか出ないから、皆焦らされてるのかと思ってたわ。私だって期待してたのに……」


 「いや、そこまで期待されても……とは思うけどな。とりあえず今日の夜から出すよ」



 歓声を挙げて喜ぶのはどうかと思うけどな。とりあえず早く食べなさい。いつも通りの女性陣過ぎて逆に笑いそうになるが、これがウチの女性陣と言えば終わる話か。それはともかくとして、魔法の紙束を出して男4人に写させよう。


 ウェリアにもついでにやらせて、ザラとエイルズに金貨を1枚ずつ渡し写本を依頼した。何故か疑問を持たれたので、一つは信秀さんに渡す物で、もう一つは帝に渡す物だと伝えておく。なのでなるべく綺麗に書くようにとも。


 2人とも字は普通に掛けるので特に問題無い。可も無く不可も無く。普通の字なら何の問題も無い、気に入らなきゃ向こうが綺麗な字の奴に写本させるさ。そう言って頼み、俺は後片付けを終わらせると家を出た。


 まずは尾張のダンジョンに行き17層~20層を総浚いしたら出る。銅と錫以外は採ってないので大丈夫だろう。そもそも17層までいける奴が居るかは知らないが。それよりさっさと美濃のダンジョンに行こう。


 木像に乗って一気に駆けて行き、美濃のダンジョン近くの屋台で大銅貨2枚を使って昼食を食べた。ダンジョンに入って1層目、平原の地形なので先へと進む。6層~10層が山の地形だったので銅と錫をなるべく回収し先へ。


 山師も居たし、掘り出している者も運んでいる人足も居て、流石に総浚いするのは無理だった。11層は森だったので一気に進み、16層は再び山だったので総浚いしていく。この層になると流石に誰も居なかったので採り放題ではある。虫の魔物がウザいが。


 それでも銅と錫を大量にゲットし、20層でさっさと脱出する。最奥まで行く気が無いので、この辺りで帰らないと面倒な事になる可能性が高い。木像で温泉地の家へと帰り、台所で銅と錫と鉛で大銅貨を作っていく。


 途中で夕食の時間になったので止め、麦飯を炊きつつシルバーバッファローとデスボーアのミンチ肉を作って行き、ハンバーグを焼いていく。別の鍋でデスボーアの骨と野菜から出汁をとり、ゴミはフヨウに溶かしてもらった。


 ハンバーグが焼けたら皿に乗せていき、全員分が焼けたら鍋に入れて煮込んでいく。今回はスープで煮込んだ煮込みハンバーグだ。なので完璧には焼いていない。形が崩れないように焼き、後は煮込んで火を通す。


 完成したらスープごと皿に盛り、子供達に頼んでいたサラダとフォルに頼んだスープ、そしてエリアに頼んだ麦飯で食事を始めよう。ハンバーグがデカイから多少時間が掛かったが美味しそうだ。それじゃあ、いただきます。



 「うん。スープで煮込んだハンバーグも美味しいな。そういえば今日頼んでおいた写本出来たか? 無理だったら急ぐ必要無いぞ。流石に時間を掛けすぎても困るが、それなりの量があるからなアレ」


 「それなんですが、リヴィとキューレとカイリも写しているんですが良いですか? 3人が写しているのは浄化魔法だけですけど……」


 「うん? そりゃ浄化魔法なら構わないが、いったいどうしたんだ? …………ああ、成る程。各国の王に贈るのか。まあ、それは好きにすれば良いんじゃないか? 俺がやるべき事は浄化の道筋を作る事だし」


 「西の大陸の浄化はしたけど、浄化魔法の普及はしなかったね? まあ、何となく理由は分かるけどさ」


 「向こうは様子見だっただけだな。浄化魔法を悪用されても困るっていうのがあるが、それにも増して信用ならない連中が多すぎたのがある。聖神殿とか、どっかのバカな近衛騎士団長とか、金儲けが大部分の国とか」


 「まあ、言いたい事は分からなくはないね。それに、教えたところで真面目に練習するかは疑問だよ。それぞれの神殿に伝わってる物はあるんだし、それで何とかするのが先だろうねえ」


 「それが駄目だから神様はアルドを下界に下ろしたんですけどね。出来てなくてよかったと言うべきかは、いつ考えても微妙な気分になります。汚いのは我々の所為だと言えますが、今の自分達を考えると……」


 「そうだけど、こうだったらと考えても意味は無いだろうな。どのみち人間種の性根を考えれば、必ずと言っていいほど今の状況になっていた筈だ。結局は俺が複製されていたと思うぞ?」



 俺の説明に皆も納得したのか「うんうん」と頷いている。まだ3年目だしな。そんなに急いでもという気持ちもある。それに浄化魔法の普及と並行して、聖人も一定数増やさなきゃいけないだろうなぁ。


 そうじゃないと真面目に修行して浄化魔法を使い熟そうとする奴なんて現れないと思う。パープルボアとブラックコブラを焼きながら考える事じゃないが、こればっかりは仕方ない。王女組のリクエストが早過ぎるんだよ。


 焼き終わった両方を渡し、女性陣の分はアイテムバッグに入れておく。今食べてもしょうがないので、子供達が寝てからだ。俺は台所で大銅貨作りを再開する。地道に作り、全て終わった後で数えたら、411枚もあった。頑張ったなー。


 片付けて部屋に戻ったら、ちょうど子供達はウトウトしていたので布団を敷いて寝かせる。2匹も左右に寝かせ【昏睡】を使ったら、女性陣にブラックコブラの皿を渡す。早速食べ始めたものの、効いてくるまでには多少の時間が掛かる。


 その間はゆっくり待とうと思ったら、すぐに連れて行かれたので効いてくるまではイチャイチャに留めた。効いてきたら襲ってきたが、返り討ちで沈めていき寝かせていった。相変わらずすぐに撃沈していくが、天然の媚薬なだけはある。


 部屋と体を綺麗にし、王女組の部屋と体も綺麗にしていく。勾玉で邪気の吸引と浄化をしたら、そろそろ寝るか。それじゃあ、おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 1723終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2057枚

 大銀貨1659枚

 銀貨2563枚

 大銅貨835枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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