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 「それでどうだったんだ、戦いは? お前さん達ならそこまで問題無いだろうが、人間種相手は勝手が違う事もあるからな。場合によっては不意の一撃をもらう事もあるし、それが致命の一撃になる事もな」


 「当然知っていますし、対処はちゃんとしていますよ。何といっても、今は藤次郎と万次郎が盾を持っていますので凄く楽です。アルドさんに言われて回避主体で戦いますけど、盾が有効な相手だと本当に楽で……」


 「まあ、その楽に慣れちゃ駄目なんだろうけどね、それでも楽なものは楽なんだよ。藤次郎が流した相手に光が、万女郎が盾の体当たりで倒した相手に聖が。そんな感じで安定しているからね、押し上げてくれるんだよ」


 「安定して押していってくれると、左右にいる私達は楽ですからね。適当に暴れるだけで済みますし、魔法で攻撃して相手を乱せます。相手が乱れれば益々こちらが有利になりますので、後は崩していくだけで勝てますから」


 「割と簡単に相手は崩れていたな。まあ、賊程度はこんなものと言えば終わる話でもあるのだが。それにしても歯応えの無い連中だった。妙な喋り方の者も居たので様々な場所から来ていたのだろう。我が国でもある事だが、遠く離れて悪さをするのは何なのだろうな?」


 「故郷から遠いから、余計に罪の意識が無くなるんじゃないですかね? ウチの領地っていうか町にも、おかしなのが色々居ましたし。別に帝国からの間者だけじゃないですよ? 訳の分からない奴とか居ました」



 訳の分からない奴っていうか、変な奴なんて何処にでも居るけどな。それはともかくとして、こいつら綺麗に【浄化】しておこう。何か臭うんだよ。男と女の臭いと汚れが混ざって臭いんだ。蓮が嫌そうな顔をしてる。


 せっかくの料理の匂いに、おかしな臭いが混ざってくるからだろうけどさ。【浄化】が進むと嫌そうな顔をしなくなったけど、代わりに俺の顔を見てきた。なので頷いてやると納得したようだ。そこまで嗅覚は敏感ではない筈だけど、料理に関しては敏感なのかね?。


 というか子供にも嫌がられる不快な臭いを撒き散らすなって事と、ヤった後は綺麗にしろよと思う。浄化魔法だって教えてやった筈だろうに、なんで使ってないんだ? それとも使ってあの程度なのか? ヤった後なんて寝るだけだから、魔力を大量に使っても問題ないだろうに。


 にも関わらず浄化魔法で綺麗にしないってどういう事だ? ………コイツら。まさかとは思うが、自分達が汚いという自覚が無いんじゃなかろうな。というより、アレの臭いに慣れ過ぎて鼻がバカになってるのか?。



 「………そんなに臭かったのですか? ……くんくん……くんくん……別にそこまで臭いとは思わないのですが、アルドさん達が気にし過ぎなのだと思いますよ。私達とて王族なのですし……」


 「あのなー、既に俺が【浄化】の権能で綺麗にしたっつーの。そもそもウチの蓮が臭いで嫌な顔をしていたレベルだぞ? 幾らなんでも限度があるし、ハッキリ言って俺も臭いと思ったぐらいだからな?」


 「そこまで臭かったかな? 流石にそこまで言われる程なら自分達でも気が付くと思うんだけど、そこまでの臭いは無かったと思うよ………?」


 「簡単に言うと男と女の臭いだな。それに体を綺麗にしていない臭いが混ざって悪臭になっていたってところか。そもそも俺が毎日綺麗にしてやっているんだから、今までは意識していなくとも綺麗だっただけだ」


 「「「「「「「//////」」」」」」」


 「……ゴホンッ! そういう臭いだとは思っていませんでした、申し訳ありません。そこまでは気が回っていませんでした。傭兵でもそういう人達は居たので、何となく男女のアレの臭いだろうとは思っていたのですが……」


 「まさか自分達がそれを撒き散らす側になっていたとは……。汚い奴等だと思っていたが、自分がそうなってしまうと気持ちは分からなくもないな。うん。分からなくもない。ただ、これからは綺麗にしよう」


 「流石にね。私達ヤりまくってますよっていわんばかりの臭いはね。恥ずかしいという気持ちが強いよ。ディアーナ様が居なくて良かった。何を言われていたか……」


 「私だって同じですよ。シュライア様やアルメア様が居られれば、必ず怒られていたでしょうしね。いえ、もしかしたら掘り下げられていたかも……流石にそれは勘弁してほしいですね」


 「オレは気にしないですけどね。ただ臭いっていうのは流石に女として駄目ですけど、自分の男とヤりまくってますよっていうアピールは気になりませんね。あの臭いってそういう意味でもありますし」


 「不特定多数の場合もあるけどな? 誰とは言わないが不特定多数とヤりまくるバカみたいな奴も世の中には居るんだよ。まあ、そいつは何故か臭いをあまりさせない奴だったが」



 そんな話をしつつの昼食は終わったが、子供達は話題に入れないので暇そうにしていた。俺は謝りながらも片付けを行い、港でゆっくりと休むのだった。王女組は宿に行って満足するまでヤるらしい。……頭が痛くなってくるな。


 賊狩りの間は周りに気を付けながらだったので楽しめなかったらしい。「知らんがな」と思いながら聞いていたが、奴等基準ではヤり足りなかったのだろう。俺達に迷惑かけないなら好きにしろと言うしかないな。


 港で遊んだりダラダラしたりしていると夕方になったので、食堂に行って大銅貨5枚を支払い夕食を注文する。運ばれてきた食事を食べていると、王女組も食堂に来たがダメな顔をしてやがる。特にリヴィはアウトだ。


 完全に女の顔というか、先ほどまでヤられてましたという顔をしてやがる。落ち着いてから食堂に来いよな、まったく。俺はスルーし、他人のフリをしながら食事をして宿に戻った。勘弁してくれよ、本当。


 部屋に戻った俺は布団を敷き、子供達のミニゴーレム相撲を見ながら緑茶を飲んでいる。2匹は布団の上でダラーンとしていて休憩モードだ。眠ってはいないようだが、眠る前って感じかな。


 子供達の遊ぶ音がそれなりにするので、それで起きているとも言えるだろうか。そんな2人と2匹を見ながらゆっくりしつつ、勾玉で綺麗に邪気を【浄化】する。俺が何度も【浄化】しているのと、少なくとも商人は聖人だからか邪気は少ない。


 ミニゴーレムの音が減ったなと思ったら、子供達が舟を漕いでいたので布団に寝かせる。2匹も寝かせ、部屋と体を綺麗にしたら、おやすみなさい。王女組は無理なので明日だな。



 <異世界884日目>



 おはようございます。今日で北伊勢での戦は14日目に入りました。本当、今までで一番長丁場の戦だよ。中には半季節くらい掛かる戦もあるって林さんが言ってたけどさ、それにしたって普通は長丁場の戦なんて少ない。


 理由としては、そこまで戦を続けるほど金も物資も余裕が無いからだ。普通の領地持ちなら大した金も物資も無いので小競り合いしか出来ないとも言える。もちろん多くの領地を持つ者は長丁場の戦が出来るが、そんな戦も多くない。


 無駄な戦をしても仕方ないし、長丁場の戦ともなれば損害が凄い。勝っても負けても、膨大な金と物資を消耗するのでやりたがらないのだと思う。どれだけの領地持ちでも、貧しくなれば家臣の離反や造反を招くおそれがある。


 朝の日課を終わらせ、緑茶を飲みつつウダウダ考えていると子供達が起きてきた。トイレから戻ってきた後、コップに緑茶を入れてやると温かいので嬉しそうだ。そう、今日は急に気温が下がっている。


 寒いとは言わないが、思っている以上に急激に下がったので温かいのが嬉しいのだろう。このまま一気に気温が落ちるという事は無いだろうが、それでもドンドンと下がっていきそうだ。もう水の季節だしな。


 去年がどうだったか覚えてないが、今年の水の季節は暖かいのだろうか? この時季はどうだったろうと思い出そうとしても、やっぱり覚えていない。まあ、例年通り寒くなるだろう。そこは変わらない筈。




 ▽▽▽▽▽


 1719終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2057枚

 大銀貨1660枚

 銀貨2569枚

 大銅貨188枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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