表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1713/1948

1712




 商人の聖人化は殆ど終わっているので、今日は完全に終わらせて、その後は大きな家の奴だったりを聖人化していく。怪しい場所は無い訳じゃないんだが、ヤシマの国の場合、分かりやすくスラムがある訳じゃない。


 なので怪しいだけで何も無い可能性もそれなりにある。まあ、1つ1つ調べて聖人化していけば良いだけなんだが……。それが面倒だという気持ちもあるし、実際に面倒臭い。それでも、そろそろ聖人化はしなければいけなかったので丁度良かったとも言えるか。


 今の所クワナだけだが、そこから初めていくという形で良いだろう。尾張と北伊勢は大きな神殿が壊滅しているので、余計に聖人化が進まなかったんだよな。神官どもなら聖人化しに行くんだが、既に散り散りになって居ないし。


 俺が壊滅させた所為なんだが、その所為で聖人化し損なってるんだから笑えない。壊滅させなかった方が良かったかと思うも、あの時はそれが最善だとしてやったからなぁ。何より白い枷なんて無かったし。


 ウダウダ考えつつ聖人化していたら商人連中は終わった。おそらくだが、これ以上は居ない筈。後はどういう奴を聖人化すれば良いのか悩むな。元北伊勢の武士を引き入れそうな奴。尾張が気に入らないと下らない事をしそうな奴……。


 分からないから適当に赤く光る奴を聖人にしていこう。…………その後も時間が来るまで聖人化し、終わったら宿の部屋へと戻った。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界874日目>



 おはようございます。北伊勢での戦4日目です。既に殆どの商人を聖人化したので、おかしな事にはならないと思うんだが、クワナに入り込んでいる連中も居るかもしれないので警戒は続けないといけない。


 面倒な連中が入り込んで破壊工作をされたら目も当てられない。とはいえ、するとしたら北伊勢の残党か、北伊勢の西側の連中くらいだと思う。中伊勢の連中が手出ししてくる可能性は低い。手を出してきたところで尾張側が勝つ可能性が高いからだ。


 中伊勢は北畠勢、長野勢、独立勢力と三つに分かれているらしく、とても纏まれない為、攻めてくる可能性は低い。独立勢力が攻めてくる可能性はあるが、この程度なら攻めてきたとて蹴散らせる。それだけの戦力は輸送しているからなぁ。


 戦だから張り切ったのか、少ない数で選抜したといってもそれなりの数は居る。俺としては攻めてきてくれとすら思っているんじゃないかと思う。特に勝家君辺りは暇をしているみたいだし。


 朝の日課を終えて、緑茶を飲みながらダラダラ考えていたらイデアが起きたようだ。紅茶を出してやり、鍋に神水を入れたら自分で淹れさせる。ハチミツの小瓶を用意しておいたので後は勝手に飲むだろう。


 淹れ終わったのか、コップに入れてハチミツを溶かして飲んでいる。久しぶりだが上手くいったらしい。それは良かったな。そう言いつつ2人で静かな時間を過ごす。途中でイデアがトイレに行き、その物音で蓮が起きた。


 寝惚けているのかコップを出して紅茶を淹れて飲み、目が覚めたのかトイレに走る。そんな蓮を見送ると女性陣も起きてきたので挨拶をし、部屋を片付けて布団を仕舞う。2匹はまだ寝ているようだ。


 2匹も起き、部屋を片付けて食堂に行く。王女組には部屋をノックして伝えておいたので来るだろう。大銅貨14枚を支払い朝食を注文すると、王女組もやって来て注文していた。椅子に座ってゆっくりしていると、町の人の会話が聞こえてくる。



 「何だか知らないけどよ、妙な奴等が集まってるなんて話を聞くけど本当か? 今は尾張の兵が多く居るんだぜ。何を考えてるのか知らねえけど手出ししてみろ、クワナの町が焼かれるかもしれねえんだぞ」


 「誰かは知らねえけど集めている奴が居るらしい。本当かどうかは知らないけど、場合によっちゃあクワナで戦があるかもしれねえ。おそらくは北伊勢の誰かだとは思うが……」


 「あいつら弱い癖に碌な事しやがらねえじゃねえか。2年連続で尾張に負けてボコボコにされた癖に、今度はクワナで争いを起こそうってのかよ。勝手に突撃して勝手に死んでろってんだ」


 「本当にふざけてやがるよな。弱い癖に何が伊勢武士だったってんだ、下らねえ。神殿に攻めろって言われて攻めたんだろ? なら神殿の言いなりだっただけじゃねえか。伊勢武士は神殿の犬かよ。ふざけるんじゃねえってんだ」


 「何だと、キサマ!! さっきから聞いていれば、下賤な民の分際で我ら伊勢武士をコケにしおって!! 今すぐその素っ首刎ねてくれるわ!!!」



 一人で飯を食ってた男が突然立ち上がりキレ散らかしたので、俺はすぐにその男の後ろに回りこちらを振り向かせる。その後、顎を殴りつつ【衝気】で気絶させると、何故か拍手喝采だった。よほど武士に対して鬱憤が溜まってたのかね?。


 俺達は飯を食った後、気絶させた男を港まで連れて行き、そこで白い枷を2つ着ける。さて話を聞こうかと思っていたら林さんがやってきた。どうも信秀さんと林さんは指揮を執る為にクワナに居るらしい。



 「それで港の様子を見にきたのだが、その男はいったい……」


 「コイツは食堂で喚き散らして暴れた元伊勢の武士。ただ、町の人はクワナに居る尾張の兵を襲うんじゃないかって話をしててさ、コイツが何故食堂に居たのか聞きだそうと思って。白い枷を2つ着けられると嘘が吐けないから」



 そう言った後で話を聞きだしたのだが、林さんは信秀さんの所に走って行ってしまった。さっきの話を聞けば当然かと思いつつ待っていると、信秀さんも慌てて走ってきた。



 「………ハァ、ハァ、ハァ。最近走る事もなく地味な仕事ばかりだからな。ワシも体を鍛えておかねば……それよりも、その男が元北伊勢の武士か!? まさかクワナの近くに兵を隠しておったとはな」



 もう一度喋らせるが、実はクワナの近くの森に200人単位で隠れている奴等がいる。殆どは元北伊勢の武士とその縁者で、クワナの商人の一部が援助して居させたらしい。理由は、手薄になった際に尾張の兵を襲い挟み撃ちにする為だ。


 実は賊どもを率いている武士もおり、そいつらとクワナを押さえた連中とで尾張の兵を挟み撃ちにし、倒していく事を画策していた。とはいえ賊を率いていた連中は、喜び勇んで出て行った大島さんに射殺されたようで、既に壊滅しているらしい。


 何とも言い辛い微妙な空気が流れたが、残るはクワナ近くに居る北伊勢の武士の残党だけだ。そしてその連中はここで皆殺しにする事が決まった。何故なら女子供は居ないからだ。なので手加減してやる必要が何処にも無い。


 信秀さんと林さんはすぐに兵を掻き集めると言ったが、俺は皆を連れて行けばいいと言った後、顔を見回す。女性陣は俺の一言で殺る気になったようだが、男4人の経験の為だからな? 君達が暴れる為じゃないよ?。


 そう言ったんだが、果たして俺の話を聞いているのだろうか? 後、信秀さんと林さんには、既にクワナの商人のほぼ全ては聖人化していると言っておいた。何とも言えない顔をしたので、先ほどの男に白い枷をもう1つ着けて2分待つ。


 立派な聖人になりました! ……信秀さんと林さんの顔が引き攣っているが、コイツには拠点まで案内してもらうからと言うと納得していた。聖人の穏やかで、どう表現していいか分からない顔を見ていると、凄く不安になってくるらしい。


 それを俺に言われても困るんだけどね。ウチの女性陣と王女組、そして指揮は信秀さんに決まった。久しぶりに動かないと鈍ってしょうがないからだそうだ。護衛で勝家君を連れて行くらしい。林さんは残って全体の指揮だ。大変だねえ。


 そう言うと林さんに怒られた。本来なら全体の統括は紅衆や白衆筆頭の仕事なのだ。ちなみに今の尾張は、紅衆が西部織田家、白衆筆頭は北部織田家となっている。これは織田家の祖が、元々は北部織田家だった事によるものだ。


 林さんから俺はどうするのか聞かれたので、俺はこのまま港を見張っていると言っておいた。子供達と2匹も港だし、ゆっくりと見張っておくよ。



 ▽▽▽▽▽


 1712終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2057枚

 大銀貨1660枚

 銀貨2575枚

 大銅貨350枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ