1711
夕食後、宿に戻ってゆっくりとする。俺達の仕事は見張りでしかないからな。戦で活躍するのは尾張の武士でなければいけないし、王女組を危険に晒す訳にはいかない。これが藤なら好きにすれば? としか思わないんだが。
皆とそんな事を話していると問題を出してほしい子供達に問題を出す。子供達はそろばんで計算の練習をしていたのだが、同じような問題ばかりで飽きたらしい。なので暗算問題にチャレンジしてもらった。
急にそろばんを使わなくなったからか、蓮もイデアも問題を間違えたが楽しそうだ。俺は、こういう問題の時はそろばんを頭に思い浮かべてやるんだと説明しておく。俺も完璧に出来る訳じゃないが、それっぽいのは出来る。
子供達とそうやって遊んでいたのだが、頭を使いすぎたのか段々ウトウトしてきた子供達。布団を敷いていると、限界になったのか自分から布団に寝転がって寝てしまった。2匹も横に寝転がったので【昏睡】を使って深く眠らせる。
女性陣に連れて行かれたものの、【極幸】と【法悦】でキメてしまい、さっさと寝かせる。終わったら隠密の4つの技を使い、窓から外に出て商人の家を巡っていく。赤く光る奴は多く、次々に聖人化していきつつ町を移動する。地味にキツい。
各家を回っても1人か2人しか聖人化する奴は居ないし、家を次々に移動し続けないといけないので、無駄に時間が掛かっているんだ。今までなら神殿の中とかで済んだんだが、今回は町1つだからなぁ。本当に時間が掛かる。
今日もキリの良いところで止めて、宿の部屋に戻った。明日も明後日もやる必要があるなぁ。今日も一日お疲れ様でした。
<異世界873日目>
おはようございます。北伊勢での戦3日目です。今日も港を守るんだが、昨日よりも楽だろうとは思う。多くの商人が聖人になっているから、尾張の邪魔をしようという連中は減っているだろう。下っ端もある程度は聖人化したし、おそらくは問題無い筈。
まだ警戒しなきゃならないのは、北伊勢の武士の残党かな? どうも賊に身をやつしているが、一定の勢力として居るっぽい感じなんだよ。昨日、勝家君がそんな事を言っていた。腐っても武士というか面倒臭い連中だよ。
場合によってはクワナに攻めてくる可能性があるそうだ。そんな事をウダウダ考えつつ朝の日課を終わらせて、紅茶を入れて飲みながらボーッとする。今日は何となく紅茶の気分だったんだ。たまにはね。
蓮が起きてきたので見送り、ゆっくりと飲んでいると戻ってきたので入れてやる。ハチミツも出すと、相変わらず溶かして美味しそうに飲んでいる。紅茶はハチミツを入れるんだよなー、まあ気持ちは分かるけど。
緑茶なら入れないのに、紅茶だと不思議と入れるんだよ。俺は入れたり入れなかったりだったので、蓮の気持ちも分かるんだ。緑茶には入れる習慣が無いからかね?。
そんな事を考えていると続々と皆が起きてきた。朝の挨拶をしつつ、紅茶が無くなったので神水を入れて煮出す。薄いものの苦味も少ないので、こっちの方が好きだというのもチラホラ居るんだよな。好みは人それぞれだ。
部屋の中を片付けて、王女組に【念話】を飛ばして食堂に行く。大銅貨14枚を支払い朝食を注文したら、何時もの席に座って料理を待つ。今日は面白そうな話も無いのでスルーし、朝食が終わったら港へ。
今日もここの監視なので、王女組の連携訓練を始める。やっておいて損は無いし、この調子だと王女組だけでダンジョンを攻略出来そうだな。
「止めて下さい。最奥までは行けるでしょうけど、最奥で死んでしまいます。特にゾンビラッシュと呼ばれるものに耐えられる自信がありません。お姉様方だからこそなのかもしれませんけど、それでも確かめる気にはなりませんよ」
「本当にね。あんな汚い連中と大量に戦ったら、間違いなく病気になって死ぬよ。戦いよりもそっちを気にしなきゃいけないし、とてもじゃないけど魔力が足りないだろうしね。正直言ってお断りだよ」
「本当にそうですね。流石にラッシュというのはゴメンです。アレこそが一番殺しに掛かっているのではないかと思えてなりません。竜の方が楽というのもアレですが、それでも数の暴力は難しいと言わざるを得ませんね」
「まあ、だからこそ戦争でも数を揃えるのだからな。数が多い方が有利というのは、戦争が証明している。とはいえ、それだけで勝てるほど甘くもないのだが……」
休憩中に話をしているが、連携訓練で余裕が無いのは男4人だ。彼らも呪いの心臓を食べて強くなったが、根本的な体力などは鍛えるしかない。もちろん心臓の効果で強くはなっているのだが、それらはあくまで下地でしかない。
そのうえで努力し体力や筋力を付けなきゃいけない訳で、彼等が汗を流している事には十分な意味がある。そんな事を話しているのだが、町の女性がちょこちょこ見に来るんだよなー、男4人を。4人とも魅力があるから分からなくもないんだが。
後、それが良い目眩ましになっているので、余計に「キャーキャー」に我慢するしかない。まあ、一番怒っているのはザラとエイルズとウェリアなんだけどね。露骨に4人の近くに居るし。
自分の男が取られるような気分なんだろうか? イマイチよく分からないが、間違ってはいないと思う。そんな3人は放っておいて俺達は休憩の終わりを指示し、再び連携訓練に入る。
クワナの町に戻り、大銅貨14枚を支払って昼食を食べたら、再び港に行って休憩する。適当に出入りする舟を見ながら休み、再び訓練を開始。十分に鍛えていく。
夕方になり訓練も終了。男4人は体で息を吐いているが、王女組は少し息が乱れる程度だ。上手く身体強化できるようになれば、男4人もそこまで疲れなくなるんだが、そこも修行のうちだからなぁ。
そんな事を話しつつ、クワナの町に帰り食堂へ。大銅貨14枚を支払って夕食を注文したら席に座る。ゆっくりしつつ雑談していると、少し離れたところから面白い話が聞こえてきた。
「何でも近江でまた蜂起があったらしいな。北近江らしいけど、やっぱり六角様には従えねえんだと。あそこは散々見下されてきた恨みがあるからだろうなぁ。戦でもすりゃあ良かったんだろうが、出来なかったから余計なんだろう」
「浅井様と京極様が一気に殺されちまって、誰も上に立つ人が居なくなっちまったんだったか。それで六角様に負けちまったんだけど、納得がいってねえんだろうなぁ。露骨に嫌ってるらしい」
「まあ、気持ちは分からなくもねえ。クワナだって北伊勢の端だぜ? 北畠様に従えって言われても、おれたちゃ何の助けも受けてねえっての。それで従えって言われても無理だからなぁ」
「まあな。尾張も何の助けもねえけど、向こうとは争って2度も負けてるし2年連続だ。流石に諦めも付くってもんよ。あれだけ偉そうに言ってた連中が逃げ帰ってきたのは痛快だったけどな」
「ちげえねえ!」
武士だからこそ大きな事を言って、自分を大きく見せなきゃいけないんだろうが、それで負けたら恥を掻くだけだもんな。その割には都合よく無かった事にして、また大きな事を言うんだ。で、勝ったら生涯自慢すると。
その前に貴方何度も負けてますよね? そう言ったところで都合よく無視するのが武士ってもんだ。実際<勝てば官軍、負ければ賊軍>という部分はあるので仕方ないんだろうけどさ。それにしてもなぁ……。
夕食を終えて宿の部屋に戻り、子供達と遊びながらゆっくりする。それにしても、今のところ異常らしき事も無いし、おかしな連中も見当たらない。最初の日の聖人化が効いているのか、それとも北伊勢の武士が順調に倒されているんだろうか。
その辺りの情報は入ってこないので分からないんだよな。おっと、今日は早かったな、布団を敷いてさっさと寝かせよう。2匹も寝かせて【昏睡】を使って寝かせたら、女性陣もどんどんと撃沈させていく。
最後のリューもスッキリして寝たので、俺は綺麗にしてから連日と同じく外に出る。聖人化の開始だ。
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1711終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1795枚
金貨2057枚
大銀貨1660枚
銀貨2575枚
大銅貨364枚
銅貨50枚
神銅の処刑剣
神銀の錫杖
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
神銅の数珠2個
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




