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1710




 再び港に行くと続々と舟が来てはツシマの方に引き返していく。ピストン輸送をしている感じだが、そこまで大量の人員を運べない。ある意味で少数精鋭の部分はある。今回は各村などで優秀な者を選抜したらしい。


 陸続きなら良かったんだろうけど、ここは伊勢だからな。どうしても舟に乗って移動するしかない。まあ、おそらくは賊退治だけで済むとは思う。北伊勢の残党というか、武士が襲ってくる可能性はあるので警戒は必要だが……。


 とはいえ、襲ってきたら襲ってきたで返り討ちにして手柄にするだけだろう。手柄の欲しい奴は沢山居るだろうし、案外顔に出さずとも待っている奴は多いと思っている。賊の首より武士の首。価値の高い方を欲しがるのは当然だ。


 港で釣りをしたり話したり昼食を食べたりしながら過ごし、夕方になったのでクワナの町中へと移動する。食堂に入り大銅貨14枚を支払ったら、席に座ってゆっくり待つ。今日一日ダラダラとしていただけだが、気分転換にはなったようだ。


 そんな話をしつつ食事を終え、宿に帰って一息吐く。王女組も部屋に戻ったらしいが、早速とばかりに始めたな。俺はダリアにブラッシングしながら溜息を吐きそうになったが堪える。とにかくヤらせないと慣れないのでしょうがない。


 布団を敷いてダリアとフヨウを寝かせ、子供達のミニゴーレム相撲を見ていると、だんだんウトウトし始めたので布団に寝かせる。【昏睡】を使って深く眠らせたタイミングで後ろから抱きつかれ、そのまま連れて行かれた。


 【房中術】【鋭覚】【精気】を使い満足させたら、女性陣を寝かせて部屋と体を綺麗にする。勾玉で邪気を吸引したら、隠密の4つの技を使い窓から外へ。まずは宿の従業員の寝ている離れに行く。


 中へと進入し、赤く光る奴を次々に聖人化。終わったら町中の商人の家を回っていく。これらも同じで赤く光る連中は全て聖人にし、クワナの町での安全を確保する。この町の連中を信用するほど、俺達はマヌケじゃない。


 ある程度の人数を聖人にしたら、宿の部屋に戻ってさっさと寝る。今回の戦は長期戦っぽいので、急いで聖人化しなくてもいい。ゆっくりやっていこう。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界872日目>



 おはようございます。北伊勢での戦2日目です。昨日は多少の商人を聖人化するだけで終わったが、店が大きい奴等から順番にやっているので、安全は確保できていると思う。もしかしたら下っ端の方が動くかもしれないが、それは諦めよう。


 朝の日課を終わらせて、部屋の中で緑茶を淹れる。ゆっくりと飲みながらボーッとしていると蓮が起きてトイレに行った。そのすぐ後にダリアが起きて外に出て行く。トイレから戻ってきたので水皿に神水を入れてやる。


 ダリアと一緒に過ごしていると蓮が戻ってきたので、緑茶を入れてやり静かな時間を2人と1匹で過ごす。蓮が右膝に頭を乗せて寝転がり、ダリアは左膝で遊んでいる。全然静かじゃないが、俺以外が起きてきた時点で駄目かね?。


 静かな時間を諦めているとダナが起きてきたので、本格的に諦める事に。その後は続々と皆が起きてきたので朝の挨拶をし、部屋を片付けてから外へ出る。王女組の部屋に声を掛けてから食堂へ行き、大銅貨14枚を支払って朝食を注文した。


 席に座ると同時に王女組がやってきて朝食を注文している。席に座って適当な雑談をしていると、町の人が来て話し始めた。俺達の方を見てからだが、尾張の兵じゃないかと警戒したのだろうか?。



 「今、尾張の兵がクワナに来ているが、あいつら大丈夫なのかよ。好き勝手に暴れても知らねえぞ。去年も一昨年も暴れた奴等が居たけどよお、あいつらも碌な事をしなかったしな」


 「もう北伊勢は滅茶苦茶だってお前も知ってるだろう。2年連続で尾張に負けて、神殿だって銭が無くなったってんで中伊勢を攻めたじゃねえか。それで潰されて散り散りだ。おまけに賊になったんだぞ」


 「本当にな。武士も神殿も碌な事しねえ。しかもその賊を何とかするのに結局武士に頼ってるじゃねえか。この町の商人どもも口だけだ。銭は出さねえで、己らの懐は痛まねえようにしやがる。そんな奴等についていく訳ねえだろ」


 「俺はもう尾張の武士に治めてもらってもいいと思ってる。クワナに稼ぎに来ているだけだから村に戻るけどよ、尾張って色々儲けてるらしいし塩が安いって聞くからな。塩を安くしてくれるなら尾張でいい」


 「まあ、言いてえ事は分かる。今までの武士だって碌なもんじゃなかったしな。少しでもマシになるなら何でも良いのは当然だ。おれの故郷だって塩が安くなるなら何でもいいさ」


 「そうだな。おらんトコもそうだ。海沿いじゃなきゃ皆そうだろ。尾張なんざ何するものぞ、とか言っておきながら2年も負けやがって。てめえらが弱かっただけじゃねえか!」


 「何だと貴様ら!! 黙って聞いておれば我等武士に対して何という口をきく! 貴様らなど我等武士に従っておればよいのだ! 愚か者どもが頭に乗りおって!!」


 「あっ!? コイツおらの村を治めてた武士だ。尾張に負けて逃げた奴だぞ。てめえの言う事なんぞ、もう聞くか! おらがここで殴り殺してやる! 今まで税だ何だと山ほど持っていきやがって!!」



 そこから1人の武士と3人の農民の乱闘というか、一方的な暴力が始まった。流石に3対1ではどうにもならないのか、武士はボコボコにされているだけだ。最後には気絶し、身包み剥がされて食堂の外に捨てられていた。まあ、負け犬の末路だな。


 当たり前の光景を見つつ食事を終えた俺達は、今日も港へ行って監視をする。また釣りをしても仕方がないので、木を伐ってきて武器や盾を作り、大勢での連携訓練を行う。温泉地の家の庭では大規模には出来ないからなぁ。


 女性陣と王女組で戦っているのだが、王女組の連携はやはり良くない。仕方がないのだが、ウチの女性陣は高度に連携するんで、王女組はどうしても崩される。それも流動的に動くように常に言ってある所為か、把握すら満足に出来ていない。


 目の前の2~3人に気をとられているから、誰に崩されたか分かっていないんだ。だから何度やっても隠れた誰かに崩される。集団戦だとコレがあるんだよなー。視野が狭まると集団戦では致命的だ。ま、王女組には良い訓練ではある。


 そのまま昼食も港で作り、食べて休憩した後も連携訓練を続ける。途中、暇をしていた勝家君が王女組に加わったが、崩されてボコボコにされるを繰り返すだけだった。個人が戦うのと集団が戦うのは同じじゃないからなあ。彼も良い訓練になったろう。


 夕方になったので止め、クワナの町に戻って食堂に行く。大銅貨14枚を支払って食事を注文し、出てきた夕食を食べていると、町の人が注文後に席に座って話し始めた。



 「何だか尾張の武士は強いらしいな。賊になってた武士が結構いたらしいんだが、弓で簡単に射殺されたんだってよ。何だか百発百中の方がいて、指揮してる元武士の奴等がどんどん殺されたそうだ」


 「あー、おれも聞いたな。何でも元は美濃の武士らしいが、今は尾張に従ってるんだと。美濃の時から凄い有名な方だったそうだ。そんな武士が何で尾張に従うのかは知らねえけどな」


 「ふーん。よく分からねえなあ。美濃って言やあ、マムシとか言われている方が居る所だったか? それで嫌気が差したんじゃねえの?」


 「あんま適当な事言ってっと、誰が何処で聞いてるか分かんねえから止めとけ。いらん揉め事に巻き込まれても知らねえぞ?」


 「わりい、わりい」



 どうやら大島さんはノリノリで射殺しているらしい。まあ、海沿いの土地が確約されてるんじゃ、そりゃ奮起もするか。土地に執着の強い美濃の武士で、塩にも執着があるもんなあ。


 両方を満たしてくれる海沿いの土地。美濃の武士からすれば、喉から手が出るほど欲しい土地かー。大島さんも尾張織田家に従ったとはいえ、美濃の武士には変わりないんだなぁ。


 こういう人達を纏めていかなきゃいけないんだから、信秀さんも大変だ。



 ▽▽▽▽▽


 1710終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2057枚

 大銀貨1660枚

 銀貨2575枚

 大銅貨406枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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