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 久しぶりの刺身を堪能する夕食も終わり、男4人が風呂に行った。俺は後片付けをしつつ、明日もダンジョンアタックを行う事を話す。今年はヤシマの国……というより尾張が戦に巻き込まれないので、俺達がやるべき事は無い。


 相当程度の邪気は【浄化】しているし、無理にダンジョン攻略に乗り出さなくてもいい。正直に言って、ヤシマの国のダンジョンよりは中国風の国々をどうにかする方が先だろう。あそこの方が邪気関係は色々ヤバい。


 とはいえ今までに相当量の邪気を【浄化】したし、焦る必要は無い筈だ。現に神様達からもせっつかれていない。早くしろとも言われていない以上は、そこまででもないのだろう。もしくは急いでいないだけか。


 まあ、残っている量が莫大過ぎて、俺が【浄化】した量程度は誤差の範囲くらいだろうけど……。それでも様々な所の多くの邪気を【浄化】してきた事は間違い無い。西の大陸にも行ったし、ここ東のヤシマの国にも。


 最初にいた大陸もそれなりの範囲を【浄化】しているし、後は同じ事を繰り返し続ける事かな? まあ、ヤシマの国に居るのもその為だけど。邪気の【浄化】に関してはどこかで【浄化】すれば一気に進む、なんて事は無いからなぁ。


 おっと風呂に入ってこよう。男4人は既に縁側からもいなくなっている。服も体も【浄化】し、風呂も【浄化】してから浸かる。ゆっくりとお湯に浸かりながらも、考えていく。ヤシマの国にも色々ダンジョンはあるが、それらを全て攻略する必要は無い。


 俺がするべきは邪気が浄化されていく体制の構築だ。欲で釣っても何でも良い、ダンジョン内の邪気が減れば浄化は進むし、綺麗にしていても浄化は進む。元々邪気は星を巡って蔓延してるし、星の外にも莫大にある。


 それらはこれから永きに渡って少しずつ減らしていけばいい訳で、今すぐ無くせという訳でもない。何故こんな事を考えているかと言えば、ここ最近まったくと言っていいほど【浄化】していないからだ。


 正確には邪気を【浄化】する行動をしていないというか、新しいダンジョンに行ったりなどをしてないからだ。とはいえ全てのダンジョンを攻略する必要は無いし、他のダンジョンの邪気を人が集まっているダンジョンに振り分けたりもしているだろう。


 神様達がその程度の事をしていない筈がない。となると色々動き回る必要は無いな。ヤシマの国に来ると毎年何かに巻き込まれていたから、平穏だと疑問を感じてしまうのだろうか? 本当に色々あったしなー……そろそろ上がろう。


 縁側で涼みつつ去年と一昨年、本当に色々あったなと振り返る。日本と同じにはならないだろうけど、それにしても変わりすぎたヤシマの国を。俺が悪い訳じゃないんだけど、相当程度変わったのは間違い無い。


 汗も引いたので部屋に戻ると、子供達は既に寝ていた。布団を敷き子供達を寝かせていると、随分時間が掛かった事を指摘される。どうやら考え事をしていた時間は思っているより長かったらしい。


 なので、邪気の浄化は新しい事をする段階ではなく、今までやってきた事を繰り返す段階に来ている事。そしてヤシマの国は今年平穏だという話を皆にする。ヤシマの国に関しては尾張だけが平穏なんだけどさ。



 「新しい事をする段階ではなく、今までの浄化を続けて行く段階か……。確かにアルドの言う通り、私達は様々な場所のダンジョンを攻略して難易度を下げてきた。難易度の下がったダンジョンは今まで以上に浄化しやすくなっただろう」


 「浄化しやすいというより、獲物を持って帰りやすくなったって言うのが正確だね。どのみち浄化が進む事に違いは無いんだけど。それにしても急にどうしたんだい? 妙な事を考えてるけど」


 「妙というか、今年で3年目だし来年は4年目だ。3年で出来る事としては相当頑張ってきたと思うんだけど、どうだったのかを振り返ってたんだが……。浄化は進んだと思うんだよな、自画自賛じゃないけど」


 「まあ、そうだね。アルドがこの星に来る前と今じゃ相当違ってる筈だよ。ガイアルム周辺はどれだけ浄化したか分からないほど浄化しているし、東にも行ってヤシマの国に渡って来てる」


 「去年は神様に導かれるまま西の大陸にも行きましたからね。かなりの範囲の邪気を浄化していると思いますよ? ……何かあったんですか? 急に変な事を言い出して」


 「いや? 特に何も無いけど変な事っていうのは酷くないか? 単に今までを振り返ってただけだよ。それなりに頑張ってきたけど、まだまだやらなきゃいけない事もあるし、続けていく事は重要だしな」


 「まあ、そうね。浄化は終わらないってアルドは言っていたし……ああ、ヤシマの国に居る意味がないからじゃないかしら? 一昨年と去年は戦に巻き込まれたけれど、今年は穏やかだもの」


 「成る程ね。つまり私達が居なくても問題無いって事か。とはいえ、それは尾張だけだしね。三河も西半分だけが平穏になったけど、東半分がまだ残ってる。美濃はなんだか虎視眈々と狙っているし、まだまだ平穏は遠いね」


 「言われてみればそうだな。何かダラダラした毎日だったから妙な事を考えたのかな? 明日も男4人をダンジョンアタックさせなきゃいけないし……ああ、我慢の限界だった訳ね」



 俺は女性陣を【精気】のみで何度も満足させて寝かせる。部屋と体を綺麗にし、勾玉で邪気を吸引したら布団に寝転がった。王女組の部屋を確認すると既に寝ていたので、綺麗にしてから寝るか。


 今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界868日目>



 おはようございます。今日もダンジョンに行かせて実戦練習の日です。とにかく西側に戻った時の事を考えて、男4人にはしっかりと教え込んでおく必要がある。王女組は4人でもやっていけるだろうが、何かあったら困るからな。


 朝の日課を終わらせて台所に行き、緑茶を飲みつつ朝食の準備をする。今日はダークチキンの骨で出汁をとり、鶏肉と野菜などを入れての炊き込みご飯だ。後は肉野菜炒めとスープだな。そっちは適当でいいや。


 炊き込みご飯を炊きつつ、シルバーバッファローの肉を多めに入れた野菜炒めを作る。味付けは味噌がメインのタレにした。最後に搦めて少し炒めたら皿に上げる。スープは貝がメインの魚醤で味付けしたものだ。


 皆は既に起きてきているので朝の挨拶をし、ようやく炊けたので椀に盛っていると、勝家君がウチに来た。何かあったのかと思うも、台所に上げて朝食を出す。彼は美味そうに食べるも用件はなんだ?



 「すまん。この飯が美味かったもので、つい……。実は急な事で申し訳ないのだが、3日後に戦がある。戦の相手は北伊勢だ。おそらくは大した戦にはならんと思う。とはいえ、こちらは海を越えて行かねばならん」


 「俺達は先に行って牽制か? それともクワナの近くで睨みを効かせておくのか? 俺達に頼んでくるって事は、そういう事だろう?」


 「すまんが、その通りだ。こちらが攻める場合も、舟を沈められたらどうにもならん。だからこそ確実に送る必要がある。その為にも力を貸してほしい。北伊勢に着けば、後は順次押さえていくだけだ」


 「既に北伊勢は壊滅しているからかい? まあ、去年と一昨年と2度に渡って叩き潰されてるからねえ。それに神殿の連中が暴れたし。その所為で滅茶苦茶な事になって壊滅。相変わらずだけど、碌な事をしない奴等さ」


 「クワナも心が折れているとは聞いている。本当かは知らんが……。今までは尾張如きと思っておったそうだが、2度に渡って負けたうえ、まったく儲からなくなった。あそこは商人の町だ、儲からぬのは致命的なのだろう」


 「それって嗾けておいて泣き付いたって事? それもどうなのさ。神殿と一緒になって北伊勢の武士を嗾けておいて、2度負けて敗北が決定的になり、商売でも締め出された。そしたら泣き言って……」



 まあ、商人ってそんなものな気はするけどな。頭を下げて泣き付いたからって、今までの事が無かった事になる訳が無いし、これから利益をどれだけ奪われるか……。


 それでも今よりはマシだから泣き付いたんだろうけどさ。



 ▽▽▽▽▽


 1705終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2057枚

 大銀貨1661枚

 銀貨2581枚

 大銅貨448枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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