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 『貴方では答えは出せないでしょう。分かりやすく伝えておくと、そこの聖輝族の男の祖先に精亀族が居ます。それ故に精気が強いのですが、そのうえ精亀族も居る。その2種族の強い精気にあてられて暴走しているのです』


 『えっと、精亀族にまつわる強い精気にあてられて暴走しているとして、じゃあ何故他の3人は暴走せずに問題無いんです? それなら3人も暴走していないとおかしい筈では?』


 『その3人は男との関係が十分にあって慣れているだけです。しかし他の4人は初めてで強い精気を2方向から浴びた、その相乗効果で暴走するのです。解決法は1つ、思いっきりヤらせなさい。そのうち精気に慣れます。そうすれば暴走も無くなりますよ』


 『成る程、分かりました』



 念神から連絡が来るって事はそれなりに厄介な事態なんだろうか。それとも神様ですら珍しいと思う事だったのだろうか。聖輝族の聖の祖先に精亀族が居るとはなぁ……。もしかして精気酔いと似たような感じで暴走してるのかね?。


 俺は念神から届いた情報を早速皆に伝える。すると聖も王族4人も何とも言えない表情をする。聖に関しては、祖先に精亀族が居たなんて知らず、自分が強い精気を持つと言われても分からず何とも言えない。


 王族4人に関しては自分達が悪い訳ではなかったが、慣れていないから暴走すると言われても困る。そういう感じだろうか。ついでに他の3人が暴走しない理由が男に慣れているからだと聞けば、尚の事、何とも言えなくなってくるんだろう。



 「ま、神様の御蔭とはいえ原因が分かって良かったじゃないか。男に慣れていない小娘だから暴走するっていう面白い状況だけど。慣れれば大丈夫なんだから、アンタ達なら大手を振ってヤりまくればいいさ。ねえ?」


 「そうですよね。ヤりまくる理由が出来たのですから、貴女達なら喜んでヤりまくるでしょうに。とにかく慣れるまでヤりまくってなさい。日中が修行なのは変わりませんけどね。貴女達の修行が足りないのは単なる事実ですし」



 それを聞いた瞬間、顔を顰める4人。その顔を男性4人が見ているという自覚はあるんだろうか? そう思ったのだが、王族4人はすぐに引っ込めた。異性に見られているという自覚はあるらしい。同性で固まるとそういう部分は適当になるって聞くしな。


 奴隷とはいえ、異性の目があるっていうのは大事な事だ。そんな事を考えながら、男4人にお金を渡す。銀貨、大銀貨、金貨を10枚ずつ渡し、これで生活に必要な物を買ってくるように言っておく。


 別に好きに使えばいいし、散財したって構わない。お金の使い方も習う必要があるし、そのお金もヤシマの国のお金だ。それも神殿などから奪ってきたものなので、気にしなくていい。そう言うと、微妙な顔をされた。


 神殿から奪ってきたと言われても困るのだろう。とはいえ金は金だ、使えばいい。どのみち神殿の連中が腐った事をして得た金なんだ、奴等が持つのもおかしいんだよ。本来なら搾取された連中に返すべきだが、誰にどれだけ返せばいいかすら分からない。


 ならパーッと使ってしまえば良い。そうすれば巡り巡って誰かの下に行く。金なんてものは国の中を巡っているものだ。



 「国を人間種に例えると、道は血管で、血は金や物だと言われている。それらが巡っているのが正常な状態であり、溜めこんで使われないなんていうのは異常な状態なんだ。だから派手に使ったって構わないんだよ。巡るだけだから」


 「そう考えると派手に散財する事も悪い事じゃないんだねえ。国の中に貨幣を巡らせるという意味では使った方が良いわけだからさ。貴族どもが無駄金使っているのも決して悪いだけじゃない……か」


 「まあ、そうだね。誰かがお金を使うと誰かが儲かり、更なる儲けを得る為にお金を使って仕入れる。その仕入れで末端の農民もお金を手に入れられると考えれば、確かに巡っているというのが正しいと私も思うよ」



 そんな話ばかり続けてもしょうがないので、庭に出て修行を始めさせる。フォルとリューとエリアには男性4人について行ってもらい、揉め事の時に助けてやってくれと頼んでおく。まだ4人は対人戦をした事がないんでな。


 おかしな連中が絡んできたら一線を越えるかもしれん。とはいえ、それで駄目になられても困るんだ。その為にも護衛を頼む。そう言って送り出した。王女組は家の庭で修行だ。日中は容赦なく扱かれろ。


 昼食後も散々扱かれ夕方。ようやく終わったと倒れ込んだが、そこまでの修行はしてないぞ。今までどんだけ怠けてたんだ。いや違うか、自分達が楽に勝てるところで、「私Tueee」をやってただけだな。


 命の危険を求めるなんて事は正しくないが、突然やってくる危機に抗える程度には鍛えておけよ。命の危機は容赦なくやってくるぞ。何の前触れも無くな。ジャンにも言ったが、その時に後悔しない為にも普段から訓練しておくんだよ。


 夕食を作りながらそんな事を話しているが、王族4人は疲れているのかまともに話を聞いていない気がする。なので話は止め、料理に集中する事にした。今日はデスボーアのトンカツとサラダに麦飯と味噌汁だ。トンカツ定食だな。


 麦飯はエリアに任せ、貝の味噌汁をフォルに、サラダとマヨネーズはメルと子供達に、そしてデスボーアのトンカツは俺だ。竜の脂で揚げていくのだが、昨日も唐揚げだったのに子供達の目が釘付けだ。今日もガッツリ肉だしな。


 卵液に潜らせて全粒粉を周りに付け、竜の脂で揚げていく。パン粉が無いが、これはしょうがない。そもそも今の時代にパン粉が手に入る訳が無いし、わざわざその為だけにパンを焼いたりなんてしないのは当然だ。


 それでも揚がってくると美味しそうなのだから、トンカツは素晴らしいな。そう思ながらどんどん揚げていき、皿に乗せていく。それなりに時間が掛かるので、23人と2匹分となれば大変である。麦飯も炊けたようなので食べていってくれ。


 待たされている人には悪いが、こっちもなるべく急いではいる。なのでもう少し待ってくれ。そう言いながらも美味しく揚げていき、出来た物から油を切って出していく。………やっと終わった。それじゃあ、いただきます。



 「うん、さすがトンカツ。やっぱり美味いなぁ。タレも作ってくれていて、どれも美味い。何で蓮が作ったタレには山葵が使われているのか知らないが、もしかしてハマったのか? いや、思っているより美味しいけど」


 「デスボーアの肉だし、揚げているからか脂が多めだけど、蓮の作ったタレはシャキっとするね。ただ、続けると辛いから、偶に付けるくらいでいい感じかな。他のタレはいつも通りだから普通に美味しいよ」


 「私はこの鰹節の出汁で作られたタレが気に入りました。サッパリしてますけど旨味が強くて美味しいですね。魚醤のも味噌のも美味しいですけど、私はこっちの方が好みです」


 「それってアルドが片手間で作ってた奴よね? 確かそうめんのつゆがどうこうと言ってた。結局上手くいかなかったって言ってたけど、確かに美味しいわね。コレだけ浸して食べる感じだからかしら?」



 王女組と男性4人は黙々と食べてるな。厚めの肉にしてあるから揚げるのに時間が掛かったけど、その代わりにガッツリしたトンカツになった。これはこれで成功だったと言えるだろう。


 皆が満足する食事も終えて、男性4人には風呂に入ってくるように言う。俺はその間に後片付けを行い、終わったら少し台所で休む。男性4人が風呂から上がったので今度は俺が入り、終わったら縁側で涼む。


 既に4人は部屋に戻ったらしいが、もう王族4人が暴走しているようだ。それにしても精気にあてられて暴走してたとはなー。流石にそれは俺たちには分からないわ。聖の祖先に精亀族が居るって言われてもさ。


 そんな事分かる訳ないんだし、どうしようもないな。原因が分かっても王族4人が慣れるしかないっていう解決法だし、放っておくしか方法が無い。俺も部屋に戻るか。



 ▽▽▽▽▽


 1702終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2057枚

 大銀貨1661枚

 銀貨2578枚

 大銅貨448枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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