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 部屋に戻ると、女性陣も分かっているのか呆れているような顔をしていた。あれだけ注意したにも関わらず暴走して盛っているのだから、「いい加減にしろ!」と言いたくなるのは当然だ。本当にあいつらは。


 あんまり怒っていてもしょうがないのでこれ以上は怒らないが、明日は説教確定だな。それにしても、あそこまで露骨に盛るような奴等だったか? それとも俺達が間違うくらい溜めこんでいたのかねえ?。


 そうやって考えながら子供達のミニゴーレム相撲を見ていたら、段々眠たくなってきたのか舟を漕ぎ始めた。既に布団をは敷いてあるので寝かせ、隣に2匹を寝かせたら【昏睡】を使う。


 待ってましたとばかりに女性陣に連れて行かれた俺は、仕方なくさっさとキメて寝かせた。王女組と変わらないような事をされても困るんだがな。溜息を吐きつつ部屋と体を綺麗にし、勾玉で邪気を吸引して【浄化】する。


 王女組は未だ無理なのが分かっているので、おやすみなさい。



 <異世界851日目>



 おはようございます。今日も王女組と男4人の修行です。朝の日課を終わらせて、さっさと台所に行こう。パパッと終わらせた俺は、台所で緑茶を淹れてゆっくり飲みつつ朝食の準備をする。


 今日は鯛と蛸と伊勢海老の炊き込みだ。使い切りたい物を入れただけだが、気にしない。さっさと下処理を終えたら、麦飯と調味料に具材を入れて炊き始める。その横で熊肉のステーキを焼きつつ、野菜のスープを作っていく。


 ステーキはガッツリ目の700グラムを焼いているので朝から満足するだろう。それでも23人と2匹の分量だからビックリするほど多いけどね。野菜スープは野菜オンリーで旨味を【抽出】した物だ。


 そうやって朝食を作っていると、女性陣も子供達も起きてきたので朝の挨拶をする。一番早かったのはメルで、次がイデアだった。王女組が起きてくるのと同じタイミングでダリアとフヨウが起きたらしく、台所に来てペシペシ叩いてくる。


 料理をしつつ蓮に連れて行ってもらったが、王女組は朝から説教を受けている。昨日の説教をまるで聞いていなかったのだから、その分の怒りは大きい。今日は厳しい訓練を課される事が確定した。


 物凄く嫌そうな顔をしているが自業自得だ。そんな事を思いつつ、焼けたステーキから皿に乗せていく。途中で炊き込みも炊けたので先に食べていってもらい、どんどんと食事を始めてもらう。


 王女組は食事に逸れたのでホッとしているようだが、女性陣は許す気は欠片も無さそうだぞ? そんな事を考えながらどんどん焼いていき、最後に自分の分も焼けたので俺も食おう。それじゃ、いただきます。



 「まあまあだな。やはり熊肉は煮込みの方が美味しいのかね? それだけ臭味も出やすいんだが、程好く熱が通るのが煮込みなんだろうか? まあ、特にマズイ訳でも無いんだが、美味いとも言えないな。ミンチは美味しいのに」


 「そう言えばそうだね。アルドが【浄化】してくれているから臭味とかは無いけど、普通の肉に成り下がってるよ。何だか妙な感じがするけど、普通のステーキだって言って出されたら文句も無い味さ」


 「アーマーベアを使っていてコレだと、何だか妙な感じですね。アーマーベアは煮込みかミンチにして食べるべき肉なんでしょうか。ソードグリズリーだと美味しかった記憶があるので、熊の種類によって違うんでしょう」


 「普通に美味しいですけどね? 皆さんが美味しい物を食べて来すぎなんじゃないですか? オレなんかは普通に美味しい肉だと思っていますし、王女様方も同じみたいですよ?」



 成る程。確かにそういう部分もあるかと納得したが、それでも普通のカテゴリーに入る肉である事には変わりがないな。ウチの子供達の判定も普通のようだし、アーマーベアは煮込むかミンチに決めた。


 とはいえ、ミンチで美味しいって事は脂が落ちきって無いって事なのかね? ステーキでは脂が残り過ぎていると、そしてそてが味を悪くしてるんだろうか。まあ、煮込むと結構な脂が浮いてくるし、それは捨ててるからなぁ。


 ま、考えるのは止めてさっさと食事を終わらせよう。朝食を終えた俺は後片付けを始めるが、女性陣は王女組を逃がさずに庭へと引っ張って行った。ひたすら地道な基礎訓練をやらせる事は決定しているんだ、諦めなさい。


 俺はツシマへと走っていき、大橋さんの店で米酢などを大銀貨1枚分買って戻る。大橋さんがホクホク顔だったが、俺のように個人で大量買いする奴は少ないだろうからなあ。そんな事を考えながら温泉地に戻る。


 ダメ出しを連発されながら必死に練習している王女組の横では、男4人組が丁寧に指導を受けていた。4人はまだまだ始めたばかりだし、あの阿呆どもみたいに下らない事をした訳じゃないしな。


 ゆっくりと丁寧に教えていくが、意外に4人とも吸収力は高い。言われた通りに熟すのは上手いのか、それとも神血で開花したからか、思っていた以上にセンスがあるらしい。彼らには前衛を任せる事になるので頑張ってもらおう。


 昼食も過ぎて訓練を続行し、夕食の用意の為に台所に行く頃には王女組はボロボロになっていた。それだけみっちり練習させられたらバカな事はするまい。それでも嫌な予感はするが。


 麦飯をエリアに、フォルにスープを、メルと子供達にサラダとマヨネーズを頼む。俺はアーマーベアの残りの肉と呪い熊の肉を角煮にしていく。米酢を使って少し味を引き締めた角煮だ。キリッとした味になる筈だが、果たして……。


 夕食が出来上がったので運び、さっさと食べていこう。それじゃあ、いただきます。



 「うん。米酢を使っているから、今回の角煮はシャキっとしてるな。これはこれで上手いけど、呪い熊の肉の御蔭で美味くなっているのかもしれないし、何とも言えないところだ。ま、美味しけりゃいいか」


 「いつもよりスッキリしているのは事実だけど、肉の旨味はガッツリくるから美味しいよ。煮込んで脂が落ちてる筈なのに美味しいって事は、脂が多過ぎてクドくなってたんだろうね。朝のステーキ」


 「ええ。それで普通レベルの美味しさまで下がってたんでしょう。これは酢が入ってるらしいので脂のクドさを更に感じ難くなっているんでしょうね。まあ、煮込んでいる最中に邪魔な物はアルドが捨てているので、それの御蔭でもあるんでしょうけど」



 まあなあ。幾ら【浄化】してるっていっても、それで取れるのは臭みの元とかくらいで、脂が程よく無くなる効果とかは無いからな。どうしたってそこは人の手でするしかない。まあ、当たり前の事だけど。


 美味しい食事後、男4人に風呂に入らせて俺は後片付けを行う。パパッと済ませたら暇なんだが、水が減ってるのを思い出したので汲みに行く。温泉地を出て海に行き、樽の中の残りを捨てて新しく作って入れる。


 相変わらず残りを捨てた所から猛烈に浄化されていくが、俺は見ないフリをして神水を作り入れていく。全て満タンにし終えたら家へと戻り、空いていたので風呂に入る。今日は1人でゆっくりと入り疲れを癒す。


 風呂はいいもんだと思いつつ、温まったら出て縁側で涼む。何故かフヨウだけが来たので何かあったのかと思ったら、その少し後にダリアが来て足をペシペシ叩いてきた。単に遅れただけらしい。


 2匹と過ごしつつ、そういえば段々と気温が落ちてきたなと思いながら、汗が引いたので部屋に戻る。戻ると子供達は既にウトウトして舟を漕いでおり、女性陣は酒を飲んでいた。慌てて布団を敷き、子供達を寝かせる。


 女性陣が未だ飲んでいるので、ダリアをブラッシングしてからフヨウをブラシで撫でて撃沈。子供達の左右に寝かせて【昏睡】を使う。現時点で既に半数の女性陣が寝ているようだった。俺は女性陣も布団に寝かせていく。


 その内ディルだけになるだろうと思っていたら、残ったのはディルとエイダだった。他の女性陣を寝かせ、残った2人のリクエスト通りに撃沈して寝かせる。2人とも相変わらずだなぁ。


 部屋と体を綺麗にし、勾玉を使って邪気を【浄化】したら、おやすみなさい。


 ………王女組? 厳しくされたのは王族4人だけで、3人は普通の練習だったよ。後は分かるだろ?。



 ▽▽▽▽▽


 1696終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2097枚

 大銀貨1701枚

 銀貨2620枚

 大銅貨448枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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