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 ウェリアを連れて温泉地の敷地を出たら、木像に乗って一気に移動する。海の上も走って移動しスズカ峠まで最短距離で移動したら、そのまま峠越えを行う。そのまま走り抜けて更に進み、クサツまでひたすら進む。


 クサツの手前で木像を降り、町に入って遅い昼食を食べる。町の外で見ていた連中は驚いているが、話し掛けてくる者は居なかった。食堂に入り、大銅貨2枚を支払って昼食を注文したら席に座る。


 トイレ以外は木像に乗りっぱなしだったが、大丈夫か?。



 「もっと早く言ってほしかったですけど、何とか大丈夫ですよ。正直言って速過ぎるんですよねー、アレ。悪い事じゃないんですけど、乗っているだけでも大変なんですよ。それに何か前よりも速いような?」


 「前は全員が乗ってたからな。それも考慮してセーブしてたんだよ。今は俺しか使ってないから、もっと速く移動するに決まってるだろ。気を使う相手もいないしな」



 ウェリアが必死に自分をアピールするが。俺はスルーして運ばれてきた食事を食べる。気を使ってやっても良いんだが、移動で手間取ると帰るのに遅れるし、遅れるとウチの女性陣に問い詰められるぞ? そう言うと黙った。


 昼食後、町の外で木像に乗り一気に進み、京の都まで移動。外で木像を降り、都の中に入っていく。歩いている人に奴隷商の事を聞くと、知っている人に当たるまで7人に話を聞く羽目に。一人に大銅貨1枚ずつ渡してコレだ。


 奴隷商が意外にも知られてなくて驚く。【白痴】を使っているにも関わらず7人に聞く羽目になるんだもんなあ。そんな事を話しつつ聞きだした奴隷商の所へ。必ず喋り嘘の吐けない技と聞いて、ウェリアがドン引きしているが気にしない。


 分かり難い路地を何回か曲がる事でようやく辿り着いた。看板も何も無い店の中に入るも、胡散臭い奴がジロジロ見てくるだけだ。早速奴隷の事を話すも、とぼけたので【白痴】を使う。すると奴隷商なのは間違い無かった。


 なので奴隷を見せるように言うと、俺達を叩き出すように大声を上げる。奥からチンピラが出てきたので威圧を使って動きを止め、次に下らない事をしたら殺す事も合わせて言ってやる。



 「言う事を聞いた方が良いですよ。この人、本気であっさり殺すんで。実際エルダ海洋国であっさり騎士や兵士を殺害してましたし。それに、確かこの国の剣術大会で、京八流っていうのを叩きのめしたんじゃなかったですか?」


 「そりゃ去年の話だからな。覚えている奴も多くないんじゃないか? 俺としては売られた喧嘩は必ず買うし、殺し合いなら敵は確実に殺す。当たり前の事をしているだけなんだがなぁ」


 「そこまで強いって知らずに喧嘩売った奴等は漏れなく皆殺しでしょうに。挙句、敢えて実力を隠したりとかしますよね? 不老長寿の皆さんがそんな事を言ってましたよ?」



 俺達の話を聞いていた奴隷商は、京八流との御前試合を思い出したのか慌てて土下座謝罪をしてきたので許した。それよりもさっさと奴隷を見せてくれと言うと、慌てて奥へと案内する。京の都では妙な連中が押し入ってくる事も多く、疑うのが常らしい。


 普通は一見客は絶対に通さないと聞いて、大橋さんと三河の奴隷商で預かった手紙を見せた。すると、「先にコレを見せてほしかった」と言われたので謝罪しておく。いきなり疑われたので、少々カチンときてたしな。悪かった。


 そんな話をしつつ、レアな種族の男を求めていると言うと微妙な目を向けられたので、主となるのはウェリアだと伝える。すると理由を問われたので、各国の王族の秘密の相手を勤めさせる事をハッキリ言った。


 流石に仰天したが、性欲なんて誰でも持つし、必要なら里に行かせて血が濃くならないように孕ませる人員としても確保したい事を伝える。それを聞いた奴隷商は、何処の国も大変だと納得したようだ。ヤシマの国でも大変な事に変わり無しか。


 聞くと、奴隷商の故郷も血が濃くならないように、旅人に頼む事はよくあるそうだ。仕方ないのだろうが、同じ血の者が固まっても碌な事にならないからな。そんな話をしていると、通されて休んでいた部屋に3人の男が連れて来られた。


 1人目は黒狼族の男性で、意外にもレアな種族らしい。ただ、ウェリアが言うには、大陸の西側には黒狼族はそれなりに居るとの事。なので却下となった。


 2人目は光人族の男性で、かなりのレア種族だ。ただし28歳という年齢が少々引っかかるところだな。寿命は180年くらいあった筈だが……。藤次郎と万次郎が15歳と17歳なので、合うかどうかもちょっと分からない。


 3人目は聖輝族の男性で、これも相当のレア種族だな。というか、光神と聖神に関わる種族が何で奴隷になってるのか引っ掛かるところだが、そこは考えても仕方ないか。そう思ったら、西から流れてきたらしい。



 「簡単に申しますと、この男性達は安芸の神殿に囲われてたんですよ。まあ、色々させられてましてね。陶様が安芸の毛利氏と一緒に神殿を潰されて、行き場を失って流れてきたんです」


 「成る程なあ。で、ウェリアどうするんだ? ………お前、さっきから光人族のヤツしか見てないが、”そういう事”か?」


 「な、何がですか!? べ、別に見惚れてなんて無いですよ! ええ、見惚れてなんていませんとも!! 私の好みじゃないですから!?」


 「誰もそんな事聞いてないし、お前の言い方だと完全に好みなんじゃないか。あまりにも分かりやす過ぎるだろ……」


 「うえっ!? な、何で分かったんですか!? 心を覗いたりでもしたんですか!!」


 「「「「「「………」」」」」」



 この場に居る男性全員が呆れている。当然俺もだ。コイツ……幾らなんでも動揺し過ぎだろ。光人族の男性は華奢な感じの男性で、力強さは感じないが凄いイケメンではある。耽美系というか、可愛がられたんだろうなぁ……と思う。


 聖輝族の男性は、それよりも力強さを感じるタイプかな? どっちも物凄いイケメンなんだよな。イデアよりは劣るけど。それで生かされたんだろうかと思うも、考えていいことでもないので思考を止める。ちなみに黒狼族の男性はワイルド系のイケメンだ。


 仕方ないので聖輝族の男性に、今はここに居ない女性の奴隷になってほしい事を頼むと了承されたので、2人とも買う事にした。光人族の男性が金貨200枚、聖輝族の男性が金貨250枚の計450枚をその場で支払う。


 普通はゆっくりと支払っていくらしく、一括で支払われて奴隷商がビックリしていた。光人族の男性の名はひかると言い、聖輝族の男性はひじりと言うらしい。まんまだなと思うも、これからは名前呼びだ。


 宿に行くかどうするか悩んだが、面倒なので平氏の屋敷に行って一晩泊めてもらう事にした。清常さんは呆れていたが、光と聖は唖然としている。2人には言えないが、2人を逃がさない為に敢えて平氏の屋敷に来たんだ。


 流石に天下の平氏と知り合いだと分かると、逃げようとは思わないだろう。そんな事を考えながら、なぜ奴隷を買ったかを説明しつつ夕食を作っている。清常さんも台所だ。


 今日の夕食は麦飯とハンバーグに野菜の具沢山な味噌汁だ。いつものように大量に作らなくて済むのでパパッと作り、さっさと食べていく。清常さんも美味い物が食べられるなら、台所で食事するのも気にしなくなったなぁ。


 2人は美味しさに驚いていたが、食事後は宛がわれた部屋に行ってゆっくりする。一応こちら側の状況を説明し、王族4人の誰かの奴隷という形になる事を聖に説明しておいた。すると聖も光も唖然としている。


 何故2人が驚くのかと思ったら、2人は同じ神殿で苦労を分かち合ったそうだ。子供の頃からだったので、苦労も大きかったんだろう。2人で励ましあって生きてきた部分もあったと、過去の事をポツポツ話していく。


 俺は2人に【心静】を使いつつ、喋りたいだけ喋らせる。こういう時は全て吐き出した方が良いもんだ。



 ▽▽▽▽▽


 1690終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2097枚

 大銀貨1702枚

 銀貨2620枚

 大銅貨448枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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