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 肉を山葵で食べるのもアレだが、久しぶりの山葵はいいね。後で適当な魚を獲ってきて刺身で食べようかな。魚醤を使った山葵醤油での刺身、きっと美味しいだろうと思う。それはともかく、久しぶりのヘビーブルは皆に好評だ。


 やはりガッツリした肉は美味しいが、重い肉はそれだけ食い応えがあるからな。正に肉! という肉だ。主張がとても強い肉だが、驚く程に美味しい。



 「そりゃあ、ねえ。ここまでガッツリと肉! と主張してくる肉は久々だから美味しいよ。美味しさで言えば竜の肉が頂点だけどさ、別の意味でコイツも素晴らしい肉だよ。ここまで肉を食べている気になる肉は他にないからね」


 「そうですね。完全に肉、正にステーキ。これこそ肉というところです。特に赤身の部分が素晴らしいですからね。食い千切る際の肉汁と肉の旨味が堪りません。これでこそ肉でしょう」


 「そうねえ。肉の脂として美味しいのは金牙などの猪系なんだけど、肉の美味しさはヘビーブルで牛系なのよね。揚げ物となると鶏系かしら? それぞれの美味しさがあって甲乙付け難いけど、美味しい事に変わりはないわ」


 「ここまでの肉は早々ないからね。後、他のダンジョンでヘビーブルってあんまり見ないんだよ。何故か尾張のダンジョンには居るけどさ。不思議とヤシマの国のダンジョンって美味しい魔物が多いんだ」


 「確かにそうだな。京の都の金牙と銀牙。尾張のヘビーブルやシルバーバッファローにデスボーア。三河のダークチキンやシルバーチキン。猪、牛、鶏と3種の肉が揃っている。まあ、実力がないと獲りに行けないが」


 「それはね。何処でも変わらない事だよ。美味しい魔物は必ず強いから、美味しい肉が食べたければ高いお金を出すか、強くなって自分でゲットするしかないし。とはいえ、大抵の人が高いお金出すしかないんだけどね」


 「それは仕方がありませんよ。正しい身体強化ができなければ、早い段階で頭打ちになってしまいます。身体強化モドキでも戦えなくはありませんが……。今度は人数が必要になり、結果的に儲けが減ります」


 「そうなんだよね。正しい身体強化をアルドが教えようとするのは、そこが大きいからなんだよ。正しい身体強化を練習していけば、最後にはソロで十分稼いでいける。代わりにアイテムバッグが要るけどさ。それでも自分の実力だけで生きていけるって凄い事さ」


 「ふむ。確かにのう。己の実力だけで高値の獲物が手に入るなら、見返りは大きかろうな。5人でやっとの魔物も、1人で倒せば儲けは5倍。それが積み重なると非常に大きな差となろう。実力が有るのと無いのでは、天と地ほど差があるの」



 身体強化の大切さを再確認するのは良いんだが、今は食事時なんだけどね。子供達は我関せずと美味しそうに食べてるし、王女組もスルーしてる。ダリアは頑張って噛み千切って食べてるし、フヨウはプルプルしつつ溶かしてる。


 イデアは魚醤系のタレが気に入ったらしいが、蓮は何故か山葵で食べてる。辛いのが楽しいらしい。ほんの少しだけ箸で取って、肉に乗せて食べている。思っているより上品だが、そういや公卿家の子だもんなー。今思い出したけど。


 俺は適当に食べているが、久しぶりにガッツリした肉も美味しいと思う。これが毎日だと絶対に飽きるだろうけどな。こういうのは偶にだから美味しいんだ。


 夕食後、風呂に入ってから縁側で休む。【冷風】を使って涼んでいると、リンデとリヴィが来た。何をしに来たんだと思っていたら、恥ずかしそうに改良を頼んできた。……お前等もか。


 2人の色々な要望を聞きつつ新しいのを作ったり、持って来た物の形を微妙に変えたりして持って行かせる。無駄に疲れたし、無駄に汗を掻いたぞ。アイツら冗談でも何でもなく、欲求不満が溜まってるのか?。


 最悪、藤達みたいに奴隷を買った方が良いのか? あんまり褒められた事じゃないが、避妊さえしていたら問題無いとは言えるからなあ。この星じゃ処女性なんて誰も求めてないから、王族の女性が処女である必要なんて皆無だし別にいいんだけどさ。


 本格的に奴隷の事を考えなきゃならないのも、それはそれでどうなのかと思わなくもない。とはいえ、ヤシマの国でも奴隷売買はされている筈だ。藤がそんな事を言っていたしな。何処でしているのか全く知らないが。


 敢えて信秀さんに聞いた方が良いのかね? いや、聞くなら大橋さんか。まずは大橋さんに聞きに行って、駄目なら信秀さんに聞きに行くかね。それにしても、ヤシマの国で奴隷ねえ。嫌な予感がしなくもないが……見に行ってみるか。


 もちろん王女組が了承したらであって、王女組が嫌がったら見に行かないが。何となくだが、ウェリアは前のめりなくらい乗り気になりそうだけど。そんな事を考えつつ、汗が引いたので部屋に戻る。


 奴隷の事を口に出すと、皆が微妙な顔をした後に溜息を吐きながら納得した。



 「多分だけどザラかエイルズ、もしくはウェリアの奴隷として持つなら文句は言われないと思うよ。あの子達が持つのは認められないだろうね。ま、処女膜なんて無いんだからどうでもいいと思うけど、建前は守らないといけないからさ」


 「そうだろうの。王族というのは面倒だ。一応の下らん建前は守らねばならん。浅ましい欲の臭いをプンプンさせながらも、取り繕った仮面が必要なのが権力者じゃからな。呆れるが仕方ない」



 子供達は我関せずとリバーシで遊んでいるので問題無いが、割とアレな会話なので適当なところで止める。女性陣は何故か花札で遊んでいるが、どうやら大体はルールを覚えたらしい。やるなぁ、意外に手役などを覚えるの大変なんだけど。


 ダリアとフヨウは布団の上で寝転がっている。既にウトウトしているようなので放っておこう。どうやら今日の肉に満足して、お腹いっぱいらしい。ダリアもガッツリした肉は美味しかったようだなー。


 リバーシでの決着がつかないまま、子供達は舟を漕いでいたので布団に寝かせる。2匹も左右に寝かせて【昏睡】を使ったら、次は女性陣の番だ。今日のラストはアルメアらしい。考えなくてもリクエストは分かる。


 アルメア以外の女性陣をキメて撃沈したら最後はアルメアなんだが、まさかそっちだとは思わなかった。絶対にラブラブな方だと思ったんだが、結構悩んだ後に御奉仕系を選んだ。従者だからだろうか? アルメアは割とこっちも好むんだよな。


 誰かさんは既に従者である事すら忘れてるようだけど、アルメアは意外に覚えている。俺としてはどっちでもいいんだが、アルメアにとっては重要なんだろう。満足するまで御奉仕したら撃沈していた。


 アルメアを寝かせたら部屋と体を綺麗にし、勾玉で吸引と【浄化】を行う。王女組の部屋は無理だったので、おやすみなさい。



 <異世界847日目>



 おはようございます。今日も特に何もありませんが、昨日言っていた奴隷を見に行ってみようと思います。祖国で買った奴隷じゃないなら色々セーフだろうと思う。特に島国であるヤシマの国だ。


 ガイアルムとかその周辺国とは明らかに違うからな。そういう意味でもセーフだと思える。朝の日課を終えた俺は台所にいき緑茶を淹れつつ、朝の献立を考えていく。今日はうどんでいいかと思い、まずは出汁をとる。


 かつお節に乾燥椎茸、アサリと蛤に蛸。色々な具材から旨味を出して味を調節。最後に魚醤をちょっと合わせれば海鮮出汁の完成だ。全粒粉に神水と塩を混ぜて練っていき、うどんの麺を作っていく。


 完成したら、揚げ蒲鉾と茹でた伊勢海老の身を切って準備完了。後はスープの中に具が入ってる。まだ王女組が起きてきてないが、ウチのメンバーは揃っているので麺を茹でるか。


 麺を茹でて出来たら、椀の中にスープを入れてから茹で上がった麺を投入。最後に具を上に乗せたら完成。どんどんと食べていってもらう。途中で王女組も起きてきたので、そっちも完成させて出したら自分の分を作る。


 やっと自分の分が終わった。それじゃあ、いただきます。



 ▽▽▽▽▽


 1686終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1702枚

 銀貨2620枚

 大銅貨471枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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