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1685




 朝食後、皆には先に魔法の練習を始めてもらい、俺は後片付けをしている。ヤシマの国に来たものの、やっている事は温泉地での修行ばかりだ。今日は雨だから仕方ないが、明日晴れたら王女組だけでゆっくり観光でもさせるかな?。



 「急にどうしたんですか? まあ、休みを貰えるのはありがたいんですけど、急にだとちょっとビックリしますね。それに、見て回ると言っても何を見れば良いのやら……」


 「それも含めて見て来れば良いって事さ。自分の目で見てみないと分からないって事は多いからね。アタシもお酒を買いに行ってこようっと。そろそろ無くなるし丁度良いタイミングさ」


 「ですね。他にも酒の肴があれば買ってくる事にしましょう。その為にも今日はキッチリ集中して練習をしなさい。惰性でダラダラ練習しても上達しませんよ!」



 今日は魔法の練習なんでウェリアも身体強化の練習は休みだ。とはいえ、魔法の練習も四苦八苦しながらなので、身体強化と大して変わらない気はする。少しずつ上達していくものの、なかなか一気にというのは難しいようだ。


 昼食を挟んで練習は続くものの、最低限度が覚えて使えるようになったぐらいか。後は生活の中で使っていっての上達に期待するかね。王族組も居るし、それを見て学ぶだろう。特に【光球】と【清潔】は使うだろうからな。


 夕食を作りながらそんな話をし、食べた後は風呂に入る。上がって涼み、部屋に戻ると酒で撃沈していた。明日も雨ならどうするつもりなんだろうな? そんな事を思いながら女性陣を寝かせて行く。子供達ですら起きてるっていうのに……。


 子供達が絵を描いている横でダリアにブラッシングをしているが、既にダリアは眠っている。いつも通りの神獣の毛のブラシだが、これを使った際の毛の艶が圧倒的なので、使わない選択肢が無いんだよなー。……よし、終わった。


 フヨウも撫でて寝かせ、絵を描き終わった子供達の髪も梳いていく。あっと言う間に撃沈した子供達も、髪を綺麗にしてから寝かせ、最後にディルを大満足させて寝かせる。部屋と体を綺麗にしたら、おやすみなさい。



 <異世界846日目>



 おはようございます。今日は朝から晴れているようなのでツシマかアツタに行かせようと思います。王女組もゆっくり観光ぐらいはするべきだと思うし、俺も少しは買い物をしてきたいしな。そろそろ野菜が無いんだよ。


 朝の日課を終えて台所に行き、朝食の準備をする。今日はタコスモドキだ。生でも問題無い根菜類がメインになるが仕方ない。これも食べないと勿体ないし、偶には葉物野菜じゃないタコスモドキも良いだろう。


 全粒粉と塩と神水でチャパティを作り、シルバーバッファローとデスボーアの合い挽き肉を作って炒める。ソースは味噌ダレ風にし、根菜は細切りにして置いておく。スープは干し肉とかす肉を少し使った野菜スープだ。


 これで完全に野菜が終了したので大量になったが、気にしなくても良いだろう。野菜が多くても、タコスモドキに肉が多いからバランスとしてはコレでいい。既に皆が起きているので、チャパティを焼いていこう。


 焼き終わったら好きなだけ乗せて食べていってもらう。具沢山のスープも自分で入れてもらい、俺はチャパティを浮かせて一気に焼いている。最後のチャパティを焼き終わったら自分の分を乗せていくのだが、随分と野菜が多めになったな。


 合い挽き肉が然程残ってなかったが仕方ない。スープも椀に半分くらいしか残ってなかった。君ら朝からガッツリ食うんだね。まあ、悪いとは言わないけどさ。



 「お肉がたっぷりで美味しいですから、つい。特にデスボーアなんて祖国に居ても滅多に食べられる物ではありませんし、何処で出てくるか知りません。ダンジョンの奥に行けば出てくるかもしれませんが……」


 「運悪く最奥に到達するかもしれないし、そこで全滅なんて事も無いとは言えないからね。私達としては二の足を踏むよ。仕方がないんだけど、そういう意味もあって簡単には食べられないのさ」


 「そうですね。そもそもスマッシュボーアですら高級肉ですから、当然なのですが……。それでも自分達で獲ってこれるだけ、私達も凄い筈なんですけどね。ルーデル町の近くのココ山でも狩りましたし」


 「あそこもな。ソードグリズリーを始め、凶暴な魔物が多すぎる気はするぞ? 他の土地の者からすれば、この世の地獄みたいな場所に思われても不思議ではない。それぐらいに魔物が強いからな」



 あの町に生きている人達からすれば普通の事でしかない。凶暴な魔物も慣れればそこまででも無いし、傭兵が何とかしてくれるからな。それならと安心していられるんだろう。ジャン達が居るから問題無いだろうし。アルエル達は何処に居るか知らないが。


 朝食後、王女組は早速ツシマかアツタに行ってみるそうだ。俺は後片付けを終えた後、皆を見送ってまずはアツタに買い物に行く。野菜や味噌に小麦や大麦を大銀貨1枚ずつ買ってアツタを後にした。


 次にツシマに行き、同じく野菜や味噌に小麦や大麦を大銀貨1枚ずつ買う。その後はダンジョンに移動して中へと入る。1層目は平原だったので進み、5層からは草原だった。9層からは森だったので進み、13層からは沼地だ。


 そして17層からは、やっと山の地形というか牛の地形だった。ここでヘビーブルを乱獲してゲットしていく。ついでに山葵を発見した。【空間把握】で確認したから間違い無い。ついでに根こそぎ採りながら進み。冷凍してゲットだ。


 十分に狩ったら、木を2本ほど伐り倒して収納し脱出。温泉地へと戻る。戻っても誰も居なかったので、全粒粉に摩り下ろしたジャガイモと塩と神水を混ぜて生地にし、野菜とシルバーバッファローの肉を炒める。


 適当に魚醤などで味付けしたら、生地の中に入れて饅頭にして蒸していく。自分1人だけなので適当な料理でいい。蒸しあがるまでに緑茶を淹れて、蒸し終わったら食べていく。野菜多めにしたからか、水分が多いけど美味しいな。


 そうやって食べているとダリアとフヨウが台所に来た。……あれ? 2匹は皆について行かなかったのか? そう聞くと、ダリアは顔を上下に振る。成る程、部屋で寝てたのか。3個作っていた饅頭を1つずつ2匹にあげて昼食は終了だ。


 足りなさそうだったのでダリアには蒸し蒲鉾を、フヨウには焼き蒲鉾をあげた。それを食べているのを見つつ、俺は大麦を押し麦に変えていく。それを進めて行き、全て終わったのと同じタイミングで女性陣が帰ってきた。


 早速とばかりに酒作りを頼んできたので、仕方なく木を取り出して灰を作って行く。十分な灰が出来たら灰持酒と焼酎を作って行き、終わったらどんどん渡していく。急がなきゃ終わらないかもしれない。


 そうやって作っていると、王女組も帰って来て酒作りを頼んできた。お前等もかと思うが、ある意味では予想通りでもある。というか、ウチの女性陣も含めてどれだけ酒を買ってきてるんだよ。次に酒を買うのはオオミナトにした方がいいな。


 これ以上尾張の酒を買うと、方々に支障が出ると思う。さっさと灰持酒と焼酎にしていき、どんどん渡して行く。何気にウェリアも結構飲むんだよな。邪生の心臓で回復しているとは思うが、気を付けろよ本当に。


 ようやく終わった頃には夕方だった。既に麦飯は炊き始めてもらっているので、フォルにスープを頼み、俺はヘビーブルを焼いていく。浮かせながらもじっくり焼き、終わったら皆の皿に乗せていく。


 今日は魚醤メインのタレと、味噌がメインのタレと、摩り下ろしたばかりの山葵の3種を出した。好きに使って食べてもらおう。それにしても山葵が手に入るとは思わなかったなぁ。


 早速使って咽ているバカがいるが、辛いから少量にしろと言ったろうに。本当に人の話を効かない奴だなー。そんな事だとまた失敗して変な病気をもらうぞ?。



 「その話、そろそろ止めてもらえませんかね!?」



 いや、性病の事は言われ続けると思うぞ? 少なくとも知り合いだけの時には。2度とうつされない為にも、事ある毎に言われるに決まってるだろ。


 それぐらいしないと気を付けない、お前が悪い。



 ▽▽▽▽▽


 1685終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1702枚

 銀貨2620枚

 大銅貨471枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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