1682
夕食には早いので藤達のズレを修正してやっているが、確かに思っているよりズレていた。本人達に自覚があったようで何よりだが、それでも綺麗に直すまでには至っていない。まあ、仕方ないか。ウチの女性陣でようやく……といったレベルだからな。
そのまま修正と練習に付き合ってやり、夕日が出てきた辺りで夕食作りを開始する。エリアに麦飯を炊いてもらい、フォルに野菜と蒲鉾の味噌汁を炊いてもらう。メルと子供達には秋刀魚を焼いてもらい、俺は伊勢海老の用意だ。
殻を外したり筋を切って丸まらないようにしたりしていく。準備をしつつ、ある程度の時間が経ったら、全粒粉を付けて揚げていく。いわゆるエビフライかエビの天ぷらだ。まあ、どっちでもいい。
揚げつつ周りの様子を窺うと、秋刀魚が焼きあがったらしいので頭などを外す。中の骨も外して身だけにしていき置いておく。全て終わらせたら、麦飯が炊けるまで待つ。味噌汁は既に出来上がっているので、麦飯とエビの天ぷらくらいか。
そのまま揚げていき、エビの天ぷらと麦飯が炊きあがるのは同時くらいだった。秋刀魚の身に魚醤を掛けて混ぜたら、炊けた麦飯に混ぜて混ぜ御飯にする。全て混ぜ終わったら椀に盛り、エビの天ぷらを皿に乗せて、味噌汁を椀に入れたら出していく。
全員分の配膳が終わったら、早速食べていこう。それじゃあ、いただきます。
「魚の身の混ぜ御飯ねえ。偶には良いし美味しいけど、味が付いてるから相性は落ちるかな? まあ、今日のおかずは問題の無い物ばかりだけどさ。合わない物もあるかもしれないから気をつけた方がいいね。この揚げたエビは美味しいよ!」
「このごはんね、おさかな入ってるからこれだけで美味しい。だからね、気にしなくてもいいとおもうんだ。おみそしるがあっさりだから、じゃまがなくて美味しいんだよ。あとね、えびが美味しい!」
「これはかなり美味しいんだと思います。何だか早口でしたけど、言いっ放しみたいですし……。食べること優先みたいですからね」
「ま、イデアの言う通りだな。美味しく食べてくれればそれでいいや。無性にエビフライというかエビの天ぷらが食べたくなって夕食をこうしたんだが、本来は鶏の唐揚げにするつもりだったんだよ。それと比べて力強さが薄いから麦飯に秋刀魚を混ぜたんだ」
「そうだったのか? わざわざ飯に秋刀魚をまぜるとは贅沢だと思うが、食べやすくて美味い思う。特に邪魔だという訳でもないしな。まあ、私がヤシマの国の者だからそう思うのかもしれんが……」
「まあ、味付きの米というだけで贅沢な物ですよ。それもなかなか食べられない魚が和えてあれば尚の事です。アルド殿であれば簡単に獲ってくるのでしょうが、私達では難しいですからね」
「不老長寿の方の中でも特に反則的な方ですから仕方ありませんよ。私達も今なら水魔法で何とか出来そうですけど、一日頑張ってどの程度なのか考えると、やる意味があるのか疑問です」
美味しいなら美味しいでいいと思うんだが、何か一言混ぜなきゃいかんのか? もちろん口には出さないし、表情にも出さないけどさー。コイツラもいちいち一言多い気はする。そんな食事も終え、藤達は帰って行った。
どちらかと言うと、食事をしに来ただけのような気がするんだが? アイツらも図太いからなぁ、それが狙いでついでにズレ修正に来たか? それとも練習を見て言い訳を思いついたのかね。まあ、何でもいいけど。
後片付けをしてから風呂に入る。未だに俺1人だけだが、だからこそゆっくり浸かれる。風呂に入りつつ夜空を見上げると、今日は綺麗に星が見えた。地球と比べて空気が綺麗でも、曇っていたら見えない事に変わりはない。
綺麗に見えて気分良くあがってきたら、縁側にはダリアとフヨウが居た。何してるんだと思いながらも、2匹の近くに座り【冷風】で涼む。2匹は冷たい風を浴びていても気にしない。フヨウは分かるんだが、ダリアまでか?。
気にしないなら良いんだが……と思いつつ涼んでいると、何故かキューレが来た。何の用だと思ったら修正と新しいのを作ってほしいらしい。「お前なぁ」と思いつつ、木を取り出して新しい物を作る。フックみたいな形状の奴だ。
コレを自力で思いつくのもどうかと思うぞ? そんな俺の心のツッコミを他所に双頭の物まで作らせやがった。「コイツ……」と戦慄していたら、作った物を持って嬉しそうに部屋に戻って行った。ダリアもフヨウも呆れているのが分かる。
それから微妙な気分になりながらも汗を引かせた俺は、部屋に戻ってゆっくりと過ごす。女性陣と子供達は一緒にトランプで遊んでおり、酒の肴を食べていた。夕食が足りなかったのかと思ったら、そろそろヤバいから食べているらしい。
腐る前に食べないと勿体ないからな、分からないでもない。子供達は大丈夫か? お腹がパンパンだと眠れないぞ? ……大丈夫なら良いんだが。トランプでの戦いは一進一退というところで、勝ったり負けたりしている。
やっているのはブラックジャックだが、負けると食べるというルールでしているらしく、思っているよりも負けて食べているのがいる。誰とは言わないが、夜の方は大丈夫なのかねえ? ……そう言った瞬間、必死で動き始めた。
何とかお腹の中身を減らそうと、腸の方に移動させようとしているらしい。体が大きいけど、でも簡単には行かないと思うぞ? 本人は動きながらやっているが、気が散るので皆に押さえられた。そりゃなあ。
子供達が舟を漕いでいるので寝かせ、お開きとなったが一人苦しそうにしている。何故そこまで負けたのか知らないけど、最後な。そう言って【精気】のみで1人1人の相手をしていく。
撃沈させていると誰かさんはトイレに行っていたので少しマシにはなっただろうか? そう思いながらも集中して皆の相手をしていく。リューを撃沈させたら、ようやくエリアの番だ。お腹は大丈夫か?。
どうやら大分マシになったようだ。エリアはリクエストをしてきたが、エリアにしてみたら珍しいものだった。俺としては特に問題無いと思っていたが、どうやら本人的には思っている以上に良かったようだ。
普段の豪快なエリアからは考えられないぐらい乙女になっていた。こういうエリアもいいなと思いながら満足させ、今は寝ている。部屋と体を綺麗にし、勾玉を使った後に王女組を確認するも、何やってんだお前らは。
そう言うしかない状態だったので、さっさと寝る。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界844日目>
おはようございます。今日はどうしましょうか? 美濃のダンジョンに行っても良いんだが、本気でどうしようかね。このまま家で練習させてもいいんだが、実戦も経験させたいし……悩むな。
どうしようかと考えながら朝の日課を終わらせ、台所へと移動し緑茶を淹れる。ゆっくりと飲んでいると、ダナが起きてきて情熱的にキスをしてきた。どうやらちょっと不満が残っているらしい。本人にも自覚はあるようだ。
しかたなく庭の分かり難い所へ連れて行き、朝から大満足させてやる。少々強引だったがそれが良かったらしく、今は台所に戻ってきて倒れている、ピクピクしているので本人的には大満足なのだろう。【浄化】したので既に綺麗だからバレないとは思う。
米粉と全粒粉と塩と神水で饅頭の生地を作っていく。その横でジャガイモと根菜と蒲鉾とデスボーアを使い、肉じゃがモドキを作る。こんにゃく関係が無いから仕方ない。代わりに蒲鉾を入れてみた。
スープは野菜と鯵のつみれのすまし汁だ。生地が終わったら早速成形して蒸していく。生地には【熟成】を使ったので問題無い。その頃には既に皆が起きていて、朝食を待っていた。蒸しあがるまでは待ってくれ。
蒸しあがったら食べていってもらうが、蒸篭2つをフル稼働だ。2度目をセットして準備完了。それじゃあ、いただきます。
▽▽▽▽▽
1682終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1795枚
金貨2897枚
大銀貨1710枚
銀貨2620枚
大銅貨471枚
銅貨50枚
神銅の処刑剣
神銀の錫杖
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
神銅の数珠2個
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




