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1681




 勝家君は話すべき事を話すと帰って行った。夜だし遅いのに何故わざわざ話しにきたんだろう? もしかして京の都での戦の可能性が高いのだろうか? もしそうなら近付くなという意味で伝えてくれたのかな。



 「多分そうだろうね。暇じゃない筈だし、わざわざ夜にここまで言いに来る理由も無いだろう。となると越前と加賀の事か、それとも北伊勢の事か、もしくは京の事。どれかの可能性が高いんだろうさ」


 「北伊勢の事ですかね、一番可能性が高そうなのは。越前と加賀の争いは虎視眈々と斉藤が狙ってるみたいなので、私達には関係ありません。京の都の事は近付かなければいいだけですし、何よりあそこに用が無い」


 「身近で可能性が高いのは北伊勢って事ね。また舟で攻めてくる? 幾らなんでもそれは無いと思うわね。2年連続で攻めてきて私達に沈められたんだもの。今年もやってきたら3年連続よ? それに私達だけで勝てるわ」


 「そうなんだよね。僕達だけで勝利出来るのが海戦だからさ、幾ら攻めてきても意味が無いんだよ。あっちの連中って何の為に攻めてきてるんだろうって思う。魔法を使う奴が貴重なのがヤシマの国だしさ」


 「でも、尾張が攻められる可能性は低いって話だった筈だよ。私達に関わりあるなら三河の事なんじゃないかい? 彼はあくまでも説明に来ただけだろう。まあ、どこで戦があっても私達が参戦すると勝ってしまうから、参戦出来ないとは思うけども」


 「ああ、前にそんな事を言われましたね。他の連中も戦わせないと功が得られないと騒ぐと。それを考えると私達の出番はありませんか……もしくは万が一の為に話したんでしょう。可能性の段階で」



 結局、どこで戦があるか分からないし、本当に戦があるかどうかも分からないので休む事にした。俺達がダラダラ考えても意味など無いし、起きる時には起きるのが戦だ。尾張から起こす気は無さそうなので受身にならざるを得ないんだろう。


 そんな事を考えながら部屋に戻った。既に子供達は舟を漕いでいたので布団を敷いて寝かせ、2匹を左右に寝かせて【昏睡】を使う。その後、すぐに襲ってきた女性陣を返り討ちにして、寝かせていく。


 部屋と体を綺麗にして勾玉を使った後、王女組を確認するも無理だった。なら、やる事も無いのでさっさと寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界843日目>



 おはようございます。今日は再び王女組の練習です。実戦での感覚は連日のダンジョンで得られたと思う。それを忘れる前に練習をさせ、更に魔力や闘気を使う精度を上げるのが目的となる。


 朝の日課を終わらせて台所に行き、緑茶を入れてゆっくりしているとイデアが起きてきた。紅茶を淹れる為の一式を出してやり、自分で淹れさせる。イデアの好みで淹れればいいのだが、今は好みの味を探している最中か。


 そんな事を考えながらボーッと見ていると、ハチミツを出すのを忘れていて催促された。「スマン、スマン」と言いつつ出してやると、入れて美味しそうに飲んでいる。ハチミツ入りとなると、元の紅茶の味も難しいな。渋めかな?。


 そんな事を話しつつ、俺は全粒粉を塩と神水で練っていく。練り終わったら麺の形にしておき、続いてスープ作りだ。乾燥椎茸と冷凍松茸、更には鰹節を薄く削って出汁をとる。十分に美味しい出汁が出たら竜のかす肉と鯵のつみれを入れて少し煮込む。


 皆が起きてきたので麺を茹で、先ほどのスープを入れて上に揚げ蒲鉾を切って乗せれば完成。さっさと食べていってもらう。どんどんと作り、ようやく自分の分が終わったので食べよう。それじゃあ、いただきます。



 「まだそこまで寒くはないとはいえ、うどんも良いな。かす肉と鯵のつみれで十分な味は出てると俺は思う。これ以上味を濃くするなら、うどんじゃない別の料理にした方がいいな。ラーメンとか」


 「そうだね。まあ、朝からにしてもサッパリした方だけど、それでも竜のかす肉が良い味を出すんだよね。コレだけで美味しいと思えるんだから不思議なもんさ。よく食べるのにねえ」



 王女組なんかは物足りなさそうにしているのはカイリとウェリアで、美味しそうに食べているのはリヴィとザラか。他は普通ってトコかね。ウチの女性陣は普通から美味しいってトコだから、不味いと思ってる人が居ないなら問題無し。


 朝食後、今日は練習だと言って庭と台所で練習させる。俺は残っている微量の脂とかす肉を【分解】して捨て、新たに王角竜の腸でかす肉と脂を作っていく。庭でやっているのだが、良い匂いがするからかチラチラ見てくるな。集中しろよー。



 「いやいや、そんな美味しそうな匂いを振り撒いておいて集中しろは無いでしょう! 何ですかその嫌がらせは、勘弁してもらえませんかね?」



 周りでも「うんうん」頷いているが、良い匂いがしようが戦いに集中できなければ死ぬぞ。練習で出来ない事は、本番ではまず無理だからな。仮に成功しても運が良かっただけだ。運に命を懸けるようになったら終わりだぞー。


 そんな事を言いつつ手は止めず作っていき、かす肉と脂を完成させた。そこまで時間が掛かっていた訳ではないが、終わった時間が微妙なので早めに昼食作りを始めよう。今日の昼食は何にするかな?。


 色々アイテムバッグを探り、献立を決める。アサリや蛤に蛸を入れて鰹節の出汁で麦飯を炊き始めていく。使い切るつもりでアーマーベアの角煮を作ったら、野菜とジャガイモの味噌汁を作り始める。


 1人なのでゆっくりと作っていると、ダリアとフヨウが足下に来た。なので余っている甘柿を剥いて出してやると美味しそうに食べ始める。まだ早い時間だが、匂いで我慢出来なかったのかね?。


 麦飯が炊けたので貝の殻を外し、全体を混ぜ合わせていく。殻はフヨウが全て溶かして吸収したが、栄養は庭に撒いていた。後は椀に盛っていき配膳すれば完成だ。それじゃあ、いただきます。



 「かす肉と脂とかを作ってたから早いのは分かるんだけど、昼はガッツリ肉でいいねえ。角煮だけど、コレはコレでホロホロしてて美味しいんだよ。やっぱり肉だと思えてくる」


 「たこがね! たこが、かいといっしょにはいっててね! すごいんだよ! おいしいの!」


 「うん。コレは美味しいね! 久しぶりだけど、貝が入っていると米に染み込むから美味しいんだよ。やっぱり米さ!」


 「蓮とエリアはブレないな。色々な意味でブレなさ過ぎる。まあ、それは横に置いといて、確かに貝の旨味は美味しいんだよな。染み込むと麦飯でも普通に美味しいし、角煮と一緒に食べても美味しい」



 他は黙ってモグモグ食べてる。さっきも言ったが、炊き込みだと麦の匂いが気にならないのか黙々と食べている。ペースが速いので美味しいのは分かるのだが、異様な雰囲気で食べるのは止めてほしいもんだ。


 そんな昼食も終わり、再び皆は練習だ。俺は皆に説明し、尾張のダンジョンへと行く。流石に椎茸と松茸が減ってきたので取りに行きたい。出汁の元として重要だからな。


 1層~5層は平原、6~10層は草原、11~15層は森だったので、ここで椎茸と松茸を根こそぎゲットした。16層を覗くと沼地だったので脱出し、温泉地の家へと帰る。


 戻ると何故か藤達が居て、一緒に練習をしていた。何やってんだ、コイツら?。



 「寄らせてもらったら練習していたのでな、私達もズレを直してもらおうと思って待っていたのだ。まさかダンジョンに食材を取りに行っているとは思わなんだが」


 「単に椎茸と松茸が殆ど無くなってたから補充してきただけだ。11層~15層が森だったからな。明日には復活してると思うから根こそぎ取ってきた」


 「松茸はどうでもいいが、椎茸か……。アレがあると汁物の味が一段と変わるからな。私達も取りに行った方が良いだろうか……どうする?」


 「さて、どうしましょう。私達の祖国でも椎茸は高級食材になりますからね。なかなか手に入らない物ですし……乾燥させると長く保つんですよねえ……」



 まあ、どんな食材でも乾燥させると長く保つけどな。美味しいかどうかは別だが。



 ▽▽▽▽▽


 1681終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1710枚

 銀貨2620枚

 大銅貨471枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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