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 ダンジョンから脱出し温泉地へと戻る。既に夕方なので、家に入ったら直ぐに台所へ行き料理を始める。麦飯を炊いてもらい、スープを任せ、俺はハンバーグを作る。今日はアーマーベアとシルバーバッファローの合い挽き肉だ。


 ハンバーグを見た子供達のテンションが高いが、スープの方に集中するように言っておく。フォルがサラダとドレッシングを作ってくれているので、そっちに色々と渡していく。竜の脂も使うらしい。


 作り終わったタネを成形し、すぐに焼いていく。人数が人数なので早めに焼いていかないと終わらない。急ぎながらもジックリ焼き、終わったらソースを作って掛ける。それを繰り返し、全員分を焼き終わった時には疲れきっていた。


 とりあえず食べよう。いただきます。



 「うん。アーマーベアの脂がシルバーバッファローの肉とちゃんと混ざっていて、コレはコレで美味しいな。引き締まった部位の肉を選んだのが正解か。流石に金牙や銀牙がある訳じゃないからなぁ」


 「十分に美味しいさ。ヘビーブルも獲ってくれば良かったけど、今日は攻略だけのつもりだったからねぇ。乱獲してたらこの時間には帰って来れてないし、仕方ないさ」


 「とはいえ、ヘビーブルも食べたいので次には獲りに行きましょうか。他にも牛系の魔物で美味しいのも居ますし、色々探すのも悪くはないですね。その為にも貴女はもう少し上手く身体強化が使える様になりなさい」


 「うえっ!? ……あ、はい。確かに今日は然して役に立てなかったので頑張りますけど、いきなり竜との戦いだったんですけどね? そのうえ轢き殺しに来るとか、勘弁してほしいんですよ」


 「そんな事はダンジョンに言うんだね。最奥に何が出てくるかはダンジョン側が決めている事で、竜が出てきたのは偶然だよ。もしかしたら土偶や埴輪だったかもしれないんだ、そこは私達でも分からないさ」


 「「「「「「「???」」」」」」」



 前に説明したが忘れている王女組に土偶と埴輪の事を教えると、何とも言えない顔をしている。延々と無限おかわりをさせられ続け、出てくるのは土器や陶器の人形なんだから嫌にもなるわな。そのうえ襲ってくるし。


 女性陣が何故か丁寧に教えてやっているみたいだが、あんな面倒なものと何度も戦いたい奴はいない。無限おかわりが厄介なだけで強い訳でも何でもないし、此方の練習にならないんだよな。子供達にとっても同じだ。


 せめてもうちょっと戦闘訓練になるような連中をお願いしたい。そういう意味では今回の走破竜は、王女組の練習になったと思う。あの大きさじゃ、俺達の練習相手にはならないけど。それでも王女組は冷静に戦ってたからなぁ。



 「流石に何度も竜は見てきていますので、竜を見ただけでビックリする事はありませんよ。私達もそうですが慣れるものですし、あの程度であれば上手く足を止められさえすれば勝てます」


 「その足を止めるというのが上手く出来なかったんだけどね。向こうが止まってくれたから良かったけど、ああいった相手の時にどうやって足を止めさせるか……。結構重要な事だよね」


 「相手に縦横無尽に走られると、回避し続けるしかありませんしね。……ああいった移動と攻撃を両立した相手というのは思っている以上に厄介です。上手く倒す方法を確立しておかないと……」


 「いつまでもダラダラと戦闘が終わらん事になりかねんな。とはいえ、方向転換などの隙に足を攻撃するくらいか? その程度しか思いつかないが……とにかく身体強化を使えるのが鍵だな」


 「そうだね。足の一本、それを傷付けるだけでも動きが鈍る。実際にリンデの攻撃で楽になったからね。とにかく足を止めさせないと駄目なんだけど、走破竜って走り続けられるって聞くから、体力が減るまで待つのは駄目だね」


 「でしょうね。相手の体力が無限にあるとは思いませんが、それが尽きる前にこちらが撥ねられてしまいます。やはり積極的にこちらが攻撃して倒す事が重要でしょう。敵の失敗を待つよりは良い事ですしね」


 「まあ、敵の失敗じゃ自分達の力で勝った訳じゃありませんしね。でも、今日のあの竜、何でオレの前で止まったですかね? あの攻撃は肝が冷えましたけど、オレを攻撃する必要は無かったような?」



 そう言っているウェリアを見ながら、「走破竜にはコイツがカモに見えたんだろうなあ」と思う。ウチの女性陣も似たよな事を考えているらしく、分かってないのは本人だけかと溜息を吐いた。



 「何ですか? 急に溜息を吐いたりなんかして。オレ何か変な事を言いましたか?」


 「駄馬はやっぱり駄馬だと思っただけですよ。おそらくあの走破竜は、身体強化の練度などを感じ取ってターゲットを決めたのでしょう。つまり、駄馬が一番弱いので簡単に殺せると足を止めた訳です」


 「………」



 他人に言われるまで気付かないというのはどうなんだ? と思わなくも無いが、仕方がないのかね。一番弱いのから先に倒すのは普通の事だ。ゲームじゃないんだから、頭数を減らす為にも弱いのから狙う。


 ゲームだと受けるダメージなどを考えて優先度を決めるが、現実であんな事はあり得ない。範囲魔法の厄介な敵とか、一撃の威力が重い敵とか、決まってる訳じゃないんだから当然の事ではある。


 とにかく頭数を減らさないと危険度が下がらないのだから、その中でも弱そうなのは真っ先に狙われて当然だ。まあ、だからこそ弱者を装うという技術も存在する訳なんだが……。余程でないと使わないけどさ、そんなの。


 食事と片付けが終わったので風呂に入る。相変わらず入るのは俺1人だが、気にせず浸かって満喫する。上がった後、ゆっくり縁側で涼み、汗が引いたら部屋へと戻った。


 中に入ると皆でトランプを使って遊んでいたらしく、結構盛り上がっている。俺は離れた所に座り、1人でゆっくりしながら神水を飲む。風呂に入ったので水分補給をしっかりしておかないとな。


 そう思ったときに、海に行って水を補給してくる事に決め、皆に一言告げてから水を汲みに外へ出る。南の港に行き、樽の中の神水を捨ててから新しい神水を【念動】を使って作っていく。


 全ての樽に神水を補充し終わったら、沖へ行って伊勢海老を獲っていくのだが、またしても鮫が邪魔しにきやがった。なので3頭を殺して捕獲し、その間に伊勢海老や貝類をゲットして港に戻る。


 【念動】で浮かせながら鮫を解体し、塩を混ぜて練って蒲鉾の種を作り焼いていく。もちろん形は蒲鉾型だ。次は蒸して作る蒲鉾を作り、最後は竜の脂で揚げて完成だ。全て完成させたら残りの部位は【粉砕】して海に捨てる。


 何かしらの生物が食べるだろう。粉にしたから小さな生き物が食べて栄養にすればいい。そうやって生命は巡るんだしな。さて、そろそろ帰らないと女性陣が五月蝿いだろう。


 そう思って帰ると、未だにトランプで遊んでいた。ただし子供達は既に寝ている。布団は既に敷いていたので問題ないが、帰ってきた女性陣は白熱していたので胸を撫で下ろす。どうやら怒ってはいないらしい。


 決着が着いた後で襲われたが、どうやら順番を決める戦いをしていたらしく、最後に決まったのはメルだった。皆が撃沈した後だとリクエストを出しやすいのと、気兼ね無く出来るので人気なんだよな。


 皆をキメていき、最後に残ったメルにどうするのか聞くと、驚く事を言い出した。まあ俺としては問題無いので了承したが、今までのメルにはあり得ない事だった。


 メルは初めてだったそうだが思っている以上に乱れた為、正直にいって俺の方が大変だった。本人は新しいのを知って大満足したようだが、メルの乱れ方としては珍しかったので困った。そのうちに慣れるとは思うが。


 しかし、メルがねぇ……。考えてないで皆の体を綺麗にするか。部屋と体を綺麗にした後、王女組の体も綺麗にして勾玉を使う。多少は吸引したけど、その程度でしかなかった。


 全て終わったので、そろそろ寝るか。今日も一日お疲れ様でした。



 ▽▽▽▽▽


 1677終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1710枚

 銀貨2620枚

 大銅貨471枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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