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 麦飯が炊けたので【念動】を使って塩を少し混ぜていく。それが終わったらおにぎりにし、最後に薄焼きの卵で包んで完成だ。大量に作っていき皿に乗せて運んでいってもらう。皆にはどんどん食べていってもらい、俺はひたすら握っていく。


 全ての麦飯を握り終わったので、そろそろ俺も食べよう。それじゃ、いただきます。



 「今日は尾張のダンジョンの最奥まで行くつもりだから、気合い入れてくれ。一応王女組の経験の為に行くんで、死なせるつもりは無いが覚悟はするようにな。後、拒否権は無い」


 「いやいやいやいや。何やっちゃいけない事を当たり前のように言ってんです。王女様方を危険に晒すっていうか、ダンジョンの最奥ぅ!?」


 「えーっと……前にも連れて行っていただいた事がありますし、特にどうこうはありませんよ? むしろ今回は、貴女の為に連れて行くと仰っておられるのではありませんか?」


 「だろうね。彼女は一度も最奥に行った事が無いみたいだし、その為に連れて行くんだろう。竜を含めて最奥の魔物って滅茶苦茶なのばかりだからさ。経験しておく事は正しいよね」


 「確かにそうですね。二人に比べれば私やカイリの経験は少ないですが、それでも有るのと無いのでは大きく違います。私達もある程度は戦えるようになりましたし、色々と貢献できると思います」


 「うむ。ダンジョン攻略は大変だが、私達はついていくだけで済むのだからマシだ。実際に攻略するのがどれほど大変かもよく分かるしな。アレを一度でも経験すれば夢など持つまい」



 ザラとエイルズも「うんうん」と頷いている事で、どれほど攻略の難易度が高いか理解したんだろう、ウェリアは大丈夫なのか? という顔をしている。俺達は気にせず食事を続け。食べ終わったら片付けていく。


 それが終わったら準備を整えて出発し、ダンジョン街へと移動。並んで待ち、順番が来たらダンジョンの中へ。1層~18層まで進み昼食を食べた後、攻略を進めていき31層へ。


 最奥へと到着したが、出てきたのは走破竜だった。それも少し小さいかな? という大きさでしかなく、十分に王女組だけで倒せると判断。後は任せる事にした。



 「出てきたのは走破竜だ! あの程度の小さめのヤツなら王女組だけで倒せる。走破竜は突っ込んで轢き殺そうとしてくるから、それだけは注意しろ! 俺達はサポート。では、戦闘開始!」


 「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」


 「分かった!」 「分かりました!」


 「ニャー!」 「………」


 「「「「「「了解!」」」」」」


 「わ、分かりました!」



 挨拶とばかりに走破竜が走ってくるが、それをかわす王女組。ウェリアだけは危なっかしいが、それでもキッチリ回避はしている。アイツも一応は高ランクの傭兵なんだから、ある程度は戦ってくれなければ困る。


 王女組は轢き殺そうと動き回る走破竜の動きを止める事が出来ない。まあ、折り返しや曲がる際にスピードが落ちるから、そこを狙うのが基本だ。もしくは魔法で攻撃して足を止めさせるかだが……。


 おお! 早めに回避したリンデが右の後ろ足を攻撃した。浅くしか切れなかったが、相手の動きは多少鈍ったな。リンデの笹穂槍は岩硬竜の素材で作ってある。流石に走破竜如きに負けたりはしない。


 それでも走破竜がやる事は変わらないと思われたが、ヤツはウェリアの前でストップするといきなり右腕を薙いできた。慌てて横っ飛びになり無様に転がるウェリア。それでも受けなかっただけマシだ。喰らったら多分死んでたな。


 その隙にリヴィが二郎刀で後ろ足を攻撃。重い一撃が左後ろ足に叩き込まれた。流石にこの一撃で走破竜は絶叫を上げる。まず間違いなく左後ろ足はこれで使えなくなったろう。


 一番弱そうなウェリアを狙ったのは良かったが、足を止めた事が敗因だったな。その後はキューレのメイスとカイリの剣で右後ろ足も破壊され、満足に動けなくなった走破竜はリンデの笹穂槍で首を薙がれて止めを刺された。


 ウェリアには暴食竜の剣を作ってやったのに、アイツは碌に役に立ってないな。もう少し攻撃をしようという気概があれば良かったんだが、生憎逃げ回るのが関の山だったか。初回じゃ仕方ないというべきかね?。


 倒し終わった走破竜の素材を使って武器を作る為に色々聞いて行く。まずはキューレなんだが、求めてきたのはバルディッシュだった。身体強化を使えば片手で扱える長さという事で、1メートル30センチほどに作る。


 キューレのメインはメイスだったからな、次は斬撃というのは分かる。カイリは本人の好みも色々あったが、最終的にはちょっと長めの直槍に決まった。長さは2メートル70センチ。柄が2メートルの大身槍だ。


 そしてウェリアなんだが、とりあえず中型のアイテムバッグを先に渡しておこう。そしてウェリアの武器なんだが、俺が勝手にウォーハンマーに決めた。長さは1メートル40センチ。身体強化を使えば振り回せる物だ。



 「た、確かに身体強化を使えば戦えますけど、コレ冗談じゃなく重いですよ! もう少し短めの物にしてもらえませんか!?」


 「それぐらい使い熟しなさい! 貴女のメインは剣でしょう。だったらウォーハンマーは威力重視で良いのですよ。今は素振りだから扱い難さを感じるのです。敵に正しく叩きつければ、そこまで使い難いものではありません!」



 女性陣はキューレやカイリ、それにウェリアに武器の使い方を指導している。その間に俺はウェリアの鎧などの防具を作っていく。革鎧、半篭手、指貫グローブ、脛当。キチンと装備を整えさせる。


 一応の安全で俺達も着けているが、これぐらいは装備して最低限の安全は確保しておくべきだしな。本当は全て回避出来ればいいんだが、物事には限度というものもある。どうしても回避出来ない場合は、防具で防ぐしかない。



 「それはそうですね。とはいえ、適当に作ってたように見えるんですけど、何でこんなにピッタリ何ですか? 色々とオカシイですし、計ってないですよね?」


 「あのなー。お前が作れって言った”アレ”だって、お前の形状に合わせてピッタリフィットするヤツを作ってやったろうが。今さら過ぎるぞ」


 「あー。やっぱりそうだったんですね。他の人に試してもらったら、あんまり気持ち良くないって言われたんで変だな? と思ってたんですけど……まさかオレのにピッタリ……?」


 「一応言っておきますけど、アルドは【空間把握】という技で、貴女の形状に合わせただけですよ。駄馬が必死に気持ちいいのが良いと言うからです。アレの形を把握された気分はどうです?」


 「………!!? //////」



 言葉に出来ない何かがあるのと、コイツにも恥ずかしいという感情があるのを初めて知ったな。まあ、それはいいとして、終わったから帰るぞー。



 「「「「「「//////」」」」」」



 ああ……今ごろ自分達も把握されている事に気付いたか。だからあの時、俺は疲れてたんだけどなー。王女組の全員の形状を把握して、それに合わせて最適なのを作ってたんだよ。お前さん等がしつこいからだぞ?。


 俺だってそこまでする気は無かったんだが、しつこかったからな。なら一番ピッタリ合う形状にしてやると、そう思って作った訳だ。………ウチの女性陣? いや、作った事は無いけどな。



 「あのねー。本物があって、しかも抱いてもらえるアタシ達に玩具が要ると思ってんのかい? いる訳ないだろ。お酒飲んで寝たりしない限り、毎日満足させて貰ってるんだよ」


 「そうよ。毎日と言っていいほど愛しい人に抱いてもらっているのに、玩具が要る訳ないでしょう。お馬鹿さんね?」


 「「「「「「「………」」」」」」」



 子供達も居るうえに、ここはダンジョンの最奥なんですけどね? 何を言ってるんだろうかウチの女性陣は。いや、今回は俺の所為か?。



 ▽▽▽▽▽


 1676終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1710枚

 銀貨2620枚

 大銅貨471枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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