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1675




 話す事も終わったのか食事も終わったので、藤達は自分の屋敷に帰って行った。この後はゆっくり休むそうだ。あいつらの”休む”ってそういう事だと思うのだが、俺達はスルーしてアジロのダンジョンへ行く準備をして出発。


 昨日と同じく10層から戦闘を始めさせ、鶏肉を手に入れながら進んで行く。途中で昼食を挟んで進み、魔豊蜂の出てくる層まで来たら俺が戦う。【浄化】と【氷嵐】のコンボで殺していきハチミツをゲットしていく。


 俺がやっている事を見ながら自分達でも出来るかと考えているようだが、ウチの女性陣なら可能だろう。誰かが【神聖八重浄化】を使いつつ【氷嵐】を使えばいいだけだ。やってやれなくはない。


 本当に可能なのか王女組は疑問があるらしいが、試しにシュラとアルメアに【神聖八重浄化】を、メルとフォルに【氷嵐】を使わせる。すると、俺でなくとも魔豊蜂を全滅させる事に成功した。ほらな、やれば出来るだろ?。



 「いえ……これは思っている以上に大変です。魔豊蜂の動きが素早く、簡単に魔法の範囲から逃げられるんです。【氷嵐】の方で先に弱らせて貰わないと難しいと言わざるを得ません」


 「まあ、そうね。こっちの方が範囲を増やしやすいし魔力の消費も少ないわ。流石に低温と浄化のコンボで瀕死か死亡にまでもっていけるけど……魔法だけでは難しいと言えるわよ。武器も併用した方がいいわ」


 「そう思うけど、重要なのは私達でも魔豊蜂が倒せるという事だよ。数多の人間種を殺してきた魔豊蜂を私達の手で倒す事が出来たんだからね。信じられないし画期的な事だよ、これは」


 「うん、分かる。ここまでしないと倒せないとも言うべきだけど、ビックリする事に倒せてるんだよね。冗談でも何でも無く。見てない人なら、誰に言っても信じて貰えそうにないけどさ」



 王女組は呆然としているが、そこまでか? としか思えない。魔豊蜂とて絶対の強者じゃないし、お前さん達は竜を倒すところを見てるだろうに。魔豊蜂と竜なら、竜の方が難易度は上だからな?。



 「それはそうでしょうが……竜の方は多少見慣れたと言いますか、武器と身体強化で戦えますから。魔豊蜂は回避するのが困難な動き方をしますし、竜よりも小さく相手をし辛いですよ……」



 王女組が「うんうん」頷いている。言いたい事は分かるし納得もするんだがなぁ……それでも倒せる相手でしかない。おっと、勝者がハチミツをゲットしている。アレは4人の物だ。自分達の力で手に入れたんだしな。


 アジロのダンジョンでは魔豊蜂が出てくるし、ハチミツをゲットする事も出来る。マールに帰った時の為にも練習するか? そうキューレに問うたが、首を横に振るだけだった。やはり魔豊蜂は怖いらしい。


 魔豊蜂のハチミツもゲットしたし、ダンジョンを出て屋敷へと戻る。それなりの時間ではあるが、屋敷に戻ったタイミングでようやく夕方というところだ。ウェリアも身体強化が使えている事が大きいな。


 戦闘ではまだまだだが、走る事に関しては問題無い。そんな感じかな。磨り潰したジャガイモを全粒粉に混ぜてニョッキを作りながら、寸胴鍋で豚汁を作ってもらう。たっぷりと作ってもらったので、後はニョッキを茹でるだけだ。


 ニョッキを茹でて豚汁の中に入れ、少し煮たら完成。皆に食べていってもらう。今日の夕食は簡単な物だが、それなりにお腹に溜まる料理になっている。大量に作れて楽だし簡単な料理は助かるよ。



 「美味しいし温かいしで言う事ないね。前にも食べた事があるけど、味噌味でほっこりする割には肉がガッツリ入ってて満足もする、不思議な料理だよ。野菜も入ってるんだけどさ」


 「その野菜も柔らかくなってますし、食べやすくて助かりますね。ニョッキにも味が染みてますし、スルスル食べられますけど思っているよりお腹に溜まるんで、ある程度で止めておきます」


 「それが賢明だな。お腹に溜まり過ぎると動けなくなるし、旦那様の上で吐いたら目も当てられん。私としてはそれなりで止めておくべき料理だと思う。味の柔らかさで騙されそうだ」


 「流石にそれは気合いが足りないと思いますよ。オレなんてガッツリ食べた後、満足するまで踊ってた事とかよくありましたし。むしろガッツリ食べて体力付けないと駄目だと思ってます」


 「どっちも間違ってないところが何とも言えないところね。どちらでも本人の納得する形なら良いんじゃないかしら? ただねー、歳をとると若い頃は大丈夫だった事が駄目になっていくのよ」


 「それで吐いてしまうと。私達の場合は微妙だね。邪生の心臓で強くなっているから無いと思いたいけど、いちいち無駄なチャレンジをしても……とは思うよ。私として普通に食べればいいと思うけどね」



 何で微妙に変な方向に逸れていったんだろう。最初は豚汁の話だったと思うんだけど……でも、あの程度なら許容範囲かね? 俺も結構慣らされてる気もするが、それでもあの程度なら目くじら立てる程の事でもない。


 夕食後、風呂に入ってから縁側で涼む。2匹も横に居てゆっくりしているが、【冷風】を浴びて大丈夫かね? 俺は風呂に入っているから心地良いが、2匹は入ってないから寒いんじゃないかな。


 そんな事を考えていると、ダリアが胡坐の中に入ってきて丸まった。眠たいのかと思うがそんな事もなく、フヨウも首に巻き付いてきたので好きにさせる。汗が引くまで涼み、その後は部屋に戻る。


 女性陣は酒を飲みながらダラダラしており、子供達はそろばんで勉強していた。それなりに暗算を含めて計算できるようになってきたらしく、楽しそうにパチパチしている。


 そんな子供達を見ながらゆっくりしていると、ダリアとフヨウが眠りかけていた。2匹を【念動】で浮かせておき、その間に布団を敷く。2匹を寝かせたらそっとしておき、俺はダラダラ過ごす事にした。


 ダラダラする事にした筈が、何故か女性陣の話に参加させられている。そんな感じで過ごしていると、子供達が舟を漕いでいたので布団に寝かせよう。2匹を左右に移動させて【昏睡】を使ったら、2人のそろばんなどを片付けた。


 丁度片付けが終わったタイミングで連れて行かれたので、今度は女性陣を寝かせていくか。【極幸】を意図的に弱く使いつつ相手をすると、ちょっととんでもない事になったが、気にせず撃沈して寝かせていく。


 全員を寝かせたら強めに【浄化】して綺麗にしておいたので、明日まで引き摺られる事は無いと思う。幸せが弱く続く方が乱れに乱れるって初めて知ったよ。全員が色々と大変だったけど……思い出すのは止めて寝よう。


 勾玉で邪気を吸引したら、おやすみなさい。



 <異世界841日目>



 おはようございます。今日もウェリアの修行ですが、そろそろ戦えるようにもなってきています。元々ランク9の傭兵だしな。身体強化とその維持に慣れていなかっただけで、出来るようになればそこまで苦戦しないか。


 そろそろ最奥に連れて行った方がいいかね? アイツも竜と戦わせた方が経験になるだろうし、それで何かしらの防具でも作ってやるか。鎧系統は作ってないし、自分で倒した相手の方が思い入れもあるだろう。


 朝の日課を終わらせて台所に行き、緑茶を入れて飲んでいるとウェリアが起きてきた。コイツが一番かと思っていると、朝から作ってやった奴の駄目出しをしてきやがった。突っぱねたかったが、直せるのが俺しかいないので仕方ない。


 溜息を吐きながらウェリアの好みに修正してやる事にした。何で朝っぱらからこんな事をしなきゃならないんだか……呆れながらも誰かが起きてくる前に修正は完了。朝から無意味に疲れたな。


 ウェリアは部屋に持って戻り、俺は溜息を吐きつつ麦飯を炊く。その横で卵の薄焼きを作りつつ、かす肉と熊肉の野菜スープを作っていく。戻ってきたウェリアは台所を見ながらゆっくりしているようだ。


 多少の料理は出来るが、普通の料理しか出来ないらしいので仕方ない。変な料理を作られても困るしな。



 ▽▽▽▽▽


 1675終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1710枚

 銀貨2620枚

 大銅貨471枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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